ジュエリー修理・リペア


K18YGのネックレスの金具の修理のご依頼を頂きました。
金具は中折れ金具で、片側が変形しています。
この変形の修理と共に、脱落防止のフックをダブルにして欲しいとのご希望です。

変形した中折れ金具の修理

中折れ金具の枠がかなり変形をしているので、全交換も考えていました。新しい金具を取寄せをする為に値段は高くなってしまいますが、チェーンを切り離してロウ付けをするだけなので作業は簡単だからです。
ただ、このネックレスですが、形見分けの品物との事ですので金具が新しく綺麗になった・・・だけで良いとは思えません。出来るだけ元からのパーツを残したいですよね。
お客様には場合によっては全交換もするとお伝えはしましたが、やはり部分修理の方が良いと判断して、金具修理に取り掛かりました。

今回は、大きく変形した片側の外枠だけを修理します。
まず、変形した側から、折れ曲がる部分のパーツを切り離します。そして、折れ曲がるパーツの変形を修正。
このパーツが入るように外枠を板を「コ」の字状に曲げてロウ付けをします。「曲げる」とは言いますが、板に切り込みを入れ、切り込みを斜めに削って折り曲げてコの字を作ります。

中折れ金具の修理 外枠製作

 

寸法を測って折り曲げたのですが、若干小さかったようで折り曲げパーツの動きがギクシャク・・・。そこで、板の一部を叩いて伸ばし、スムーズに動くように修正しました。

中折れ金具の修理 外枠製作

 

外枠と折り曲げパーツを組み上げ、チェーンとロウ付け。
そして、フック部分のパイプもロウ付けして取り付けます。この時、Wフックにする為に反対側の丸いポッチ状のパーツも追加。

中折れ金具の修理 金具ロウ付け


針金を折り曲げてフックを作り、フックの掛かり具合を調整します。
最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。

ご依頼を有難うございました。

中折れ金具の修理 修理完了

 

 

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

ダイヤが入ったプラチナ素材のピアス修理をご依頼頂きました。
ポスト(ピアスピン)が根元から折れています。

Ptダイヤピアス ピアスポスト折れ修理

こうした場合には、そのままロウ付けをする事もありますが、今回の場合はロウ付け箇所が石の直下である事と石に若干傷があったので、そのままにして熱を加えると石が割れる可能性が考えられました。
そこで、今回は石を外してロウ付けする事としました。
レーザー溶接をする方法もありますが、芯まで溶けていない事も多々ありますので、ロウ付けで取り付ける方法の方が確実です。(この品物も、元はロウ付けで取り付けられていました)

ただ、ロウ付けの際に使用するロウ材は、プラチナ用が使えません。プラチナロウ材の場合は溶ける温度が高い物が多いので、今回はゴールド用を使います。ホワイトゴールド用を使う方法もありますが、ホワイトゴールド用の場合はロウ材にもニッケルが含まれている物もあり、アレルギー反応を避ける為に今回は使いません。

Ptダイヤピアス ピアスポストロウ付け

ロウ付けをして一度磨いたら、石留めをします。石留めは、ちゃんと固定具に留めてタガネを使ってキッチリと留めます。

Ptダイヤピアス 石留め

固定具から外し、品物を仕上げ磨きをしたら、メッキ(ロジウムメッキ)をします。
ロウ材にゴールド用を使いましたので、ポストの根元が金色です。それをマスクする為にメッキをします。
こうして、完成。

ご依頼を有難うございました。

Ptダイヤピアス修理完了

 

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

修理が修理を呼ぶ・・・
これまでも何度かご紹介してますが、同じ内容の修理やリフォームのご依頼が重なる事があります。

今回もクロムハーツ等のクリップのバネ交換修理のご依頼が4件重なりました。

シルバー製クリップのバネ交換

 

クリップ部が2箇所あるクイッククリップの場合は、赤矢印部分のシャフトを一旦抜き、中のバネを取り出して本体側のバネ交換をします。(下の画像は、修理後です)

クイッククリップのバネ交換

 

また、こちらのお客様は他店で修理をされたそうですが、1週間程で不具合が発生されたとの事で、当店へご依頼を頂きました。
宅配便で当店へ送って頂きましたが、届いた時にはバラバラになっていました・・・。

ウォレットチェーンクリップのバネ交換

 

たまに構造的に問題があると思われる品物がありますが、その際はお客様へご連絡を入れて修理を行います。
この品物はその修理をした際に改造されたのか、それとも元々なのか不明ですが、構造が弱い部分がありましたので許可を頂いて変更をして修理をしました。
構造変更は内部ですので、表からは全く判りませんのでご安心ください。

ウォレットチェーンクリップのバネ交換

 

修理のご依頼の際は、一度お問い合わせください。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

今回は、バングル修理のご依頼です。
品物は、ルイ・ヴィトンのモノグラムフラワーをモチーフにしたブラスレ ツイスト ブロッサムバングルです。
飼われているワンちゃんに噛まれてしまったとか・・・。先端のモノグラフラワー部分が千切れてしまってます。

ブラスレ ツイスト ブロッサムバングル修理

バングル断面はパイプ状です。
パイプが潰れていますし、画像では見辛いですがパイプに亀裂(恐らく製造時の合わせ目)が入っています。

ブラスレ ツイスト ブロッサムバングル修理

一直線上のパイプならば中に芯となる金属棒を挿し込んで整形が出来ますが、バングルは緩やかに曲がっているのでそうした事が困難です。曲げた針金を中に挿し込んで、様子を見ながら叩いて凹みを修正していきます。
そして、先端部と合わせてロウ付け。
ちなみに、折れた箇所が先端なのが良かったです。このバングルは華奢なデザインで、バングル全体がバネのように曲がって形を保つように作らています。ですから、バングル中央部分が折れている場合には、バングル全体のバネ性が落ちて修理をしても直ぐに曲がってしまう事が考えられます。バングル中央部分に一番力が集中しますので。
(ロウ付けで熱を加えますと、焼きなましと言う作用で素材が柔らかくなります)

ブラスレ ツイスト ブロッサムバングル修理

ロウ付け箇所を整形して鏡面に磨きます。
品物はホワイトゴールド(750印)なので、ロウ付けの際には表面のメッキが焼けてしまいます。磨いた後は、ロジウムメッキ処理をして完成になります。
凹みや噛まれて傷が付いた箇所は完全には直りませんが、問題無く使用出来るようになりました。
一点、ご注意頂きたいのが、このバングルにはホワイトゴールドの他、イエローゴールドとピンクゴールドの3タイプがあります。この中でピンクゴールドは当店では修理が出来ません。(750ピンクゴールドは、ロウ付けの際に亀裂が入る可能性があります)

ご依頼を有難うございました。

ブラスレ ツイスト ブロッサムバングル修理

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

今回は、ブレスレットの修理のご依頼です。
プラチナとゴールドのコンビネーション素材で、細い針金で組み合わせた形状のブレスレットですが、K18の針金が折れて飛び出してしまっています。

Pt/K18コンビネーション素材ブレスレットの修理

まずは、この飛び出た針金を元に戻さなければいけません。
このブレスの構造は、丸い輪の中心を潰して∞の形(8を横にした形状)にし、それを半分に折り曲げて同じ素材どおしを組んでいます。この構造になるように、飛び出た針金を元の位置に戻します。
そして、折れた部分をロウ付け。

ブレスレットの修理 K18の針金部分をロウ付け

ロウ付けが出来たら、後はこのロウ材を削って整形して磨くだけ。
今回の修理は、構造を理解して元に戻すまでが重要な箇所になりますね。

ご依頼を有難うございました。

Pt/K18コンビネーション素材ブレスレットの修理

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

これまでも何度かご紹介していますが、IWCポルシェデザイン時計のチタンベルト関係の修理がここ最近増えてきています。
先月も同時期に2件ありました。これも何度か記載していますが、修理が修理を呼ぶってやつでしょうか・・・?

最近の傾向としては、ベルトバックルの蝶番パイプが外れてしまった物の修理よりも、ベルトのコマを留めているピンの交換修理が多くなっています。

ピンは固着をするとチタンのコマにダメージを与えてしまうので、出来るだけ早く交換するのがお勧めです。
例えば、穴が楕円に広がってしまう物。(上が正常、下が摩耗で穴が広がってしまった物)
本体がこうなってしまうと、修理が出来ません。

ポルシェデザイン時計のベルト 穴の広がり

 

また、ピンが引っ掛かる部分が摩耗してしまうと、ココも修理する事が出来なくなります。

ポルシェデザイン時計のベルト ベルトコマの摩耗

 

固着したピンを外すと、中のバネは錆びて朽ちています。
固着してしまっているので、ピンは削り取るしか方法がありません。

ポルシェデザイン時計のベルト ピンバネの錆び

 

当店ではピンはチタンベルト本体よりも柔らかい素材の洋白材を、バネはステンレスバネ材を使って作っています。
ただ、どちらかが再利用できれば、半分だけを交換しています。ダメージの状況を見て判断になります。
(画像は、ピンは再利用、バネを交換)

ポルシェデザイン時計のベルト ピンバネ交換

 

また、ベルトは全て流れ作業で繋げていくのではなく、ベルトコマの開き具合を確かめながら数コマずつ組んで調整して全体を組み上げています。

ポルシェデザイン時計のベルト ベルトの組み上げ

 

こうして全てが組みあがるとこんな感じになります。
ベルトの開きが気になる・・・と、言う場合はお問合せ下さい。

ポルシェデザイン時計のベルト ベルトの組み上げ完成

 

そして、最後に残念なお知らせ・・・。
バネを作っているステンレスバネ材の在庫が無くなってしまったので、材料を発注しました。
見積りをとったところ、前回(3年位前でしょうか)よりも値上がりしていました・・・。
残念ながら、バネ交換は値上げをするしかなくなってしまいました・・・スミマセン。

まずは、お問合せ下さい。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

シルバー製ブレスレットの金具修理のご依頼を頂きました。
金具内部のバネが折れていて爪が戻らない状態です。

通常、こうした際は汎用の金具(引き輪、フック、カニカン)に交換となります。
ただ、今回は金具がブレスレットのデザインと統一されており、汎用金具が使いづらい状況。
お客様とご相談させて頂き、中のバネを交換する事にしました。

金具をバラしてみました。
こうした金具は大抵の場合、二つのタイプに分かれます。
一つは外のケースと爪に穴が開けられていてシャフトが貫通してる物。もう一つは、爪にシャフトが付けられていて外ケースの内部に穴が開いているタイプ(シャフトがケース側に付いている場合もあります)。後者の場合は、ケースを開いて爪を入れ、ケースを潰して爪を固定するタイプです。(説明が判り辛くてスミマセン・・・)
今回の場合は、後者のタイプでケース内側にシャフトがあり、爪に穴が開いている物でした。このタイプの場合は、金具にシャフトが通る貫通穴が無いので、よく観察すると判ります。

シルバーブレスの金具修理

 

これまでの経験では、バネが折れる頃になると内部のシャフトも摩耗が進んでいる場合が多くあります。
今回もやはり摩耗が進んでいて、爪の引っ掛かりがかなり少なくなっていました。
コレはご依頼の際に予想されていたので、別の構造(上記説明文の前者)にする事をご相談させて頂いていました。(摩耗した内部のシャフトを修理する事は出来ません)

まずは、ケース内部のシャフト(出っ張り)を削ります。
そして、その部分に貫通穴を開けます。ココにシルバー線を挿し込んでシャフトにします。

シルバーブレスの金具修理 シャフト交換

 

次にバネを作ります。バネ材はスチール線(ピアノ線)。
バネを仕込んだ爪をケースに入れ、シャフトを挿し込んで爪の開閉具合を確認。
スムーズに動く事を確認したら、シャフトを適度な長さにカットして両端を叩いてカシメをすれば出来上がりです。
最後にサッと磨いて完成。
汎用金具への交換よりは修理代は高くなりますが、デザインは崩さずに修理が出来ます。
まずはお問合せ下さい。

ご依頼を有難うございました。

シルバーブレスの金具修理

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

時計ベルトの長さ調整のご依頼を頂きました。
時計はパテック フィリップです。
現在は、革ベルトが使われていますが、コレをK14ゴールドのベルトへの交換です。

パテック フィリップ 鎖ベルトの長さ調整

 

K14素材のベルトは楕円のクサリを繋いだ形状です。このクサリにシャフトがロウ付けされている構造ですので、端のロウ付けを削り取り、新しいシャフトを挿し込んで端でロウ付けする作業になります。

長さは革ベルトの長さが丁度との事ですので、それに合わせてシャフトを削り取る位置を確認します。
長さを合わせる為に、両方のベルトから数コマずつ外します。
そして、新しいシャフトを挿し込みロウ付け。

パテック フィリップ 鎖ベルトの長さ調整

 

シャフトの出っ張った部分をカットして端面を整形、ロウ付け部分を磨き、全体を軽く研磨すれば完成です。
革ベルトよりこっちのベルトの方がデザインがマッチしていてカッコいいですね。
ご依頼を有難うございました。

パテック フィリップ 鎖ベルトの長さ調整

 

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

クロムハーツなどのウォレットチェーンに付いているクリップ内のバネ交換のご依頼を頂きました。
通常は月に1件程度の修理のご依頼なのですが、同時期に4件の修理のご依頼。IWCポルシェデザイン時計のベルトバックル修理なども同時期にかたまる事がありますが、コレって修理が修理を呼ぶって事でしょうか?

クリップバネの修理

 

遠方から宅配便でご依頼をされた品物、直接店頭へお越し頂いて受取った品物、いつものように問題無くバネを交換して修理完了。
今回の品物では、他店で修理をし1週間程でバラバラになった品物のご依頼がありました。当店で1週間でバラバラになるような修理だと無料での再修理をしますが、そのお店では・・・。ちなみに、当店が修理をしたバネ交換では再修理で戻ってきた品物はありません。

クイッククリップ バネ交換

ウォレットチェーン バネ交換

 

修理直ぐは若干軋みがある物がありますが、お使い頂いている内に馴染んできます。この軋みを取りたいとCRC等のスプレーを吹きかけるのは出来るだけ避けて下さい。オイルが埃を寄せ付け、この埃が水分を含んでバネの錆びに繋がります。どうしてもスプレーを吹きかけたい時は、ドライタイプのシリコンスプレーがお勧めです。

ウォレットチェーン バネ交換

 

クロムハーツ本物、他社製品、コピー製品、シルバー製であれば修理は承ります。どこ製って事は当店では関係ありません。ただ、構造的に弱いと思われる物は、お客様にご相談をして内部構造を変更させて頂きます。
まずは、お問合せ下さい。

ご依頼を有難うございました。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

リングのサイズ直しのご依頼を頂きました。

あるお店で購入されたとの事ですが、まずリング素材の刻印が打ってありません。しかも、シルバーにしては色がおかしい・・・黒っぽい色をしているんです。お客様の話では、特殊な素材を使っていると説明されたそうです。素材不明、石がフクリン留めで外せない、またリングには樹脂なのか黒と赤の着色部分があります。コレではサイズ直しは全く出来ません。
お店では、当店のようなサイズ直しが出来る工房に持ち込めば簡単にサイズ直しをやって貰えるよ。・・・と言われたそうです。話がいい加減過ぎて呆れます・・・。

切れないリングのサイズ直し

 

幸いだったのが、サイズ。現行サイズが13.5号、コレを7号へのご希望です。
以前、ここで紹介しました「カットが出来ないサイズ直し」と同じようサイズの差がある場合にはリングを作って内側へ接着する方法がとれます。今回もこの方法を使ってサイズ直しをします。(サイズ差が無い場合には、この方法は使えません)

まずは、シルバー925でリングを作ります。ギリギリにサイズを合わせて作るのですが・・・ココでトラブルが・・・。ご依頼のリング、良く見るとリング内部が真円ではなく、卵型をしているのです。リング上部に隙間が・・・。
作ったリングが真円なので、入れようと削り過ぎるとリング上部に隙間が出来てしまいます。なので、新しく入れるリングも卵型に削る必要があります。

リングの中にスリーブ

 

中に入れるスリーブリングも厚みを削って修正して、何とか入れるように出来ました。少し大き目ですが、この状態で接着。

スリーブリングを接着

 

リング外周に合わせてスリーブリングを削り、見た目を良くする(判り辛くする)為に内側への面取りを多めに削ります。最後に磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。

切れないリングのサイズ直し

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

シルバー素材のバングル修理のご依頼を頂きました。
転んで曲がっちゃったとの事ですが・・・かなり変形してますね・・・。

ゴローズ平打ちバングル 変形修理

 

ここまで変形が激しいと、完全に元に戻す事は難しくなります。
シルバーは、近い素材だとアルミに似た印象です。アルミは曲がると伸びる性質があり、シルバーも曲がると伸びてしまいます。なので、一度変形した物を元に戻そうとしても、伸びが影響して微妙な歪みが残ってしまうのです。

変形を修正する際には、鉄の棒がテーパー状の芯金を使います。リングのサイズ直しの際にも同様の芯金を使いますが、リング用よりはずっと太い心金を使います。
バングルに傷が付かないようにマスキングテープで養生して修正していきます。

ゴローズ平打ちバングル 変形修理

 

細部の修正は樹脂がはめ込まれたペンチで修正していきます。
最後に仕上げ磨きをすれば修理完了。
表面の薄い線傷はバフ掛けの際に殆ど消えますが、深く入った傷はこのままとなります。シルバー素材は熱伝導が良いので、地金を溶かして盛り足す作業が出来ません。(Pt900、K18はそうした作業が出来ます)
深く入った傷の角だけ丸く磨き取って、装着時に痛くないようにするのみになります。

ご依頼を有難うございました。

ゴローズ平打ちバングル 変形修理

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

ブレスレットの修理のご依頼を頂きました。
ティファニーのゲートリンクと言う、シルバーと750(K18YG)とのコンビネーション素材のブレスレットです。

ティファニー ゲートリンクブレスレット爪修理


このブレスレットの爪が折れています。
熊手のような爪を引っかけて固定する構造です。爪が長く、使っている内に爪の根元に力が集中するのでポキッと折れてしまうのです。構造上、折れてしまうのは仕方ないですね・・・。

ティファニー ゲートリンクブレスレット爪修理

 

この爪をロウ付けするのですが、1本ずつロウ付けしてするのは手間が掛かります。最初の爪をロウ付けし、次の爪をロウ付けする際に最初の爪が外れてしまう可能性があるからです。K18やPt900だったら1本づつロウ付けが出来ますが、シルバーの場合は熱伝導が良いので、全体が温まらないと綺麗にロウ材が流れてくれません。ここまで近い場所だと、ロウ付けした箇所が外れたりズレたりするのです。
そこで、今回は全てを一度にロウ付けする事にしました。板をロウ付けして、後から切り離すのです。ちょっと乱暴かもしれませんけども・・・。

ティファニー ゲートリンクブレスレット爪修理

 

綺麗にロウ付けが出来れば、後は切り離して整形するだけ。ただ、本体は傷を付けないように整形しなければなりません。
前後しますが、切り離す前に一度磨いておきます。磨く時のバフ掛けで爪を引っかけてしまうのを防ぐ為。
爪を切り離して整形し、最後にサッと磨けば完成です。

ご依頼を有難うございました。

ティファニー ゲートリンクブレスレット爪修理

 

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

この日記内で何度か取り上げている「ハンダ」問題。
いえ、ハンダ付けが悪い訳ではありません。私もシルバー製品で使う場面がありますが、その使い所が問題なのです。金具周辺でのロウ付けなどで熱によってバネ性が失われてしまう場合や、既にハンダが使われていてロウ付け修理の手段が断たれた場合など、使うには理由があるのです。(ハンダは強度が必要な部分には適していません)

今回は、取引先からの依頼ですので、詳しい事は判りません。
修理依頼は、純金製のさい箸で、根本の蓋が取れてしまっていました。

修理をしようと中を除くと、何か取り付けられていますが、どうも様子がおかしい・・・。
こうした純金製の品物のロウ付けの際は、ほぼ金ロウが使われます。ところが、そのパーツが取り付けられていたロウ材と思われる金属は「銀色」。しかも、先の尖った金属棒で突くと柔らかい・・・。
嫌な予感の中、熱を加えるとロウ材が溶ける温度よりもずっと低い温度で、このパーツがポロリと落ちてきました。

純金製にハンダ付け・・・

黄色の部分、やはりハンダです・・・。しかも、折り曲げてられている金属は純金。
それにしても、何でこのパーツを中に取り付けてあるのか理由が判りません。位置的な関係を推測すると、蓋を取り付ける際の土台にしたのか?

今回の修理では金ロウを使うので、最初の作業はハンダを取り除く事。蓋の部分にも薄くハンダの色が付いているので、取付部分と内部のハンダをできる限り削り取りました。
この後、出来るだけ低い温度で溶ける金ロウ(K14ロウ)を使ってロウ付けをしました。

この箸の持ち主がハンダを使ったのであれば仕方ない部分は残りますが、職人がハンダを使っていたのならその修理に責任が持てるのかを聞きたいです。その場だけ形が出来ていれば良いのではなく、後々も困らないように心掛けて修理をするのが職人だと思いますが・・・。

困ったものです・・・。

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

先日、K18YG製のブレスレットの修理のご依頼を頂きました。
ブレスレットは2本、1本は中折れ金具の爪が折れてしまった物(柱も折れています)、もう1本は中折れ金具の脇に付いている脱落防止のセーフティフックが折れて無くなっている物の修理です。(画像は柱を既にカットしています)

K18YGブレスレット 中折れ金具修理

 

修理は無事終了。金具の合わせ具合の調整も同時にします。

K18YGブレスレット 中折れ金具修理

 

この修理時に気づきました。この中折れ金具の爪が折れた方は、何処かで一度修理がされています。と、いうのも、セーフティフックがおかしいのです。
画像を見て頂くと判るのですが、フックの中央部分がロウ付けされていてくっ付いているのです。

K18YGブレスレット フックに修理痕

 

このフックは、全体がバネになって突起部分に引っかかる構造になっています。
中央部分を閉じてしまうと、このバネが十分に効かずに輪の摩擦だけで留まっている事になります。なので、この部分の摩耗が進むのが早くなりますし、摩耗が進むと引っかから無いので、輪を小さくしてまた摩擦で留める事になります。
バネが効いていれば摩耗は最小限で済みますし、開け閉めもスムーズに行えます。

他店での修理を余り色々と言いたくはありませんが、構造が理解されていないのか、良くないですね・・・。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

シルバー素材のプレートの修理のご依頼を頂きました。
プレートを革製品から外されたようで、カシメが潰れています。

シルバープレート修理

 

カシメ金具をロウ付けします。元は鉄材のカシメのようですが、当店には真鍮製しか在庫が無く、お客様にはこの旨のお断りをして作業をします。

シルバープレート カシメ金具ロウ付け

 

磨いて完成。それ程難しい修理ではありません。

シルバープレート カシメ金具取付け

 

さて、もう1点の修理が頭を抱えるところ・・・
純金製の社章で、ピンからネジ式へ改造して欲しいとのご希望です。
ただ、よく見ると、ピンの根元が何やらおかしい・・・この銀色の部分はハンダが使われていました。

純金製社章 ハンダで修理?

 

ご自身で修理をされたのか、それとも他店で修理をしたのかは不明ですが、ハンダ使う修理は絶対に避けた方が良いのです。
ハンダは溶ける温度が低く、電気コテを使えば簡単に金属同士をくっつける事が出来ます。ただ、溶ける温度が低いと言う事は、高温でロウ付けをする際はこのハンダが素材に溶け込んで合金化してしまうという点があります。こうなると、ロウ付修理と言う選択肢がなくなってしまいます。
じゃあ、このハンダを削り取ればいいじゃない・・・と、思われるかもしれませんが、ハンダが少しでも残っていると合金化してしまうので、何処まで削ればいいのか判断が難しいのです。

今回は、ネジをロウ付け出来ませんので、土台となるシルバー板に金具を銀ロウでロウ付け。(ネジは汎用品ですので、真鍮製です)

ネジ金具作り

 

土台の板を整形してから金メッキをして本体に金属用接着剤で固定します。
ハンダが使われていなければ金ロウ材を使って直接ロウ付けが出来たのですが・・・。

ネジ金具接着

 

ハンダという素材は簡単に金属同士をくっつける事は出来ますが、強度面で比べるとロウ付けよりもずっと弱い接合方法です。接合面積を大きく取れれば接着剤も強いんですよね。(どうしてもハンダを使わなければならない修理もあります)
判断が難しければ、一度ご相談下さい。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

名古屋は未だ梅雨明けは発表されていませんが、今日の名古屋の天気はいつもの「蒸し暑い名古屋」です・・・。ただ、明日からはまた雨予報ですね・・・。
(23日~26日の4日間は休業になります)

今年の春先の話になりますが、何故かコンチョのターコイズ交換のご依頼が沢山ありました。以前、IWCポルシェデザインのバックル部分のロウ付け修理も重なる事があり、こうした修理って品物が品物を呼ぶのでしょうか?

コンチョ ターコイズ交換修理

コンチョ ターコイズ交換

コンチョ ターコイズ交換

コンチョ ターコイズ交換

 

同じ時期、この修理に使うターコイズ(トルコ石)の在庫が無くなりました。
そこで、在庫補充の為にターコイズを注文したのですが・・・値段が凄い事になっていました。ビックリ。
これまで使っていたターコイズは、20年近く前に仕入れをした物だと思いますが、その値段から10倍・・・。当然ですが、修理代に反映してしまいます。

コンチョ ターコイズ交換

コンチョ ターコイズ交換

 

つい先日もご依頼がありエメラルドを探したのですが、直径3mm程までは選び放題。しかし欲しい5mm(そこそこの綺麗さ)となると何処を探しても見つかりません・・・。
何とかエメは確保しましたが、話を聞くとこのサイズ以上は探すのが困難なんだそうです。
全ては景気が思わしくない日本経済が影響しているようで、国内には殆ど入らず中国などへ行ってしまうよう。物が無くては私達も仕事が出来ません。困りますね・・・。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

スワロフスキーの置物の修理のご依頼を頂きました。
針金状の茎が根本から折れています。(修理前の画像を撮り忘れました・・・)

台座にこの茎部分が取り付けられていましたが、このままロウ付けは出来ません。台座もスワロフスキーで作られていますので、熱を加える作業が一切出来ないのです。

そこで、茎の針金を差し込めるようにパイプを台座へ接着する方法をとります。
まずは、茎が入るパイプを作り、そのパイプにベースとなるシルバー板にロウ付け。それを接着します。シルバー板は、台座の金属部分と同じような形状に削ってみました。金属部分に紙テープを貼り、鉛筆で擦って形を写し取る方法をです。

スワロフスキーの置物修理

 

このまま茎の針金を接着しようかとも思いましたが、取り外しが出来るように接着無しにしました。
品物はプラチナでもシルバー製でもありませんが、修理が出来る物は可能な限り修理を致します。

ご依頼を有難うございました。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

Pt900とK18YGのコンビネーション素材のデザインネックレスを10cm長くして欲しいとのご依頼を頂きました。以前はこうしたネックレスが沢山ありましたが、最近は全く見かけなくなりましたね・・・。

Pt900/K18デザインネックレス

 

断面が楕円のパイプを繋げて作られています。
後ろ(金具周辺)は見えないから、普通のキヘイでも付けておいて・・・と、言われましたが、それでは折角のデザインが損なわれてしまいます。
そこで、今回はこのパイプを作って10cm分を繋げる事にしました。

Pt900/K18デザインネックレス

 

パイプは線引きと呼ぶ道具で作ります。
通常は針金を作る道具で、太い針金を通して少しずつ細くします。この線引きは、パイプを作る時にも応用が効きます。
まずはローラーで板を作り、それを丸めてパイプを作ります。丸パイプを楕円の線引きに通して欲しいサイズまで縮めていきます。
今回は、お客様とのご相談でコンビネーション素材ではなく、Pt900だけで延長部分を作ります。

線引き

 

線引きで楕円パイプが出来たらカットして長さを揃えます。ネックレスは長いパイプと短いパイプを連結部分して作られていますので、そのように長さをとります。

ネックレス延長用パイプ

 

カットしたら、長さを揃えます。1個ずつ削っていては時間が掛かってしまうので、両面テープで金属バーにくっ付けて一度に削って寸法を合わせます。

ネックレス用パイプ 研磨

 

長さを揃えたら、ロウ付け。ロウ付け部分に使う針金だけはK18YGを使いました。パーツはネックレス金具の両サイドに付けますので、2つ作ります。

パイプネックレス ロウ付け

 

パーツを一度磨きます。
ネックレス本体の金具を切り、そこへ作ったパーツを取付けます。
また、今回はお客様のご希望で、中折れ金具から引き輪へ変更します。中折れ金具だと装着し辛いとの事です。

デザインネックレスの延長

 

こうして10cm延長したネックレスが完成です。
ご依頼を有難うございました。

デザインネックレスの延長完成

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

ロードライトガーネットが留められたPt900製リングの修理のご依頼を頂きました。修理箇所は、中石を留めている爪です。

Pt900ロードライドガーネットリング爪修理

 

中石を外して見ます。黄色丸部分の爪が根本から折れて紛失しています。
この枠を見ると、どうもガーネットの枠だけを後から作ってリングと合体させたような印象があります。もしかしたら、ガーネットはペンダントだったのかもしれません。

Pt900ロードライドガーネットリング爪修理

 

どうも無理矢理感があるリング枠と言うのが、この爪です。
この爪、通常枠全部を作る時には隙間を計算して作るのですが、爪がリング枠の上に乗せてロウ付けされていますし、何より金ロウでロウ付けされています。しかも金ロウで付けた後処理のメッキもありません。
プラチナ素材に金ロウでロウ付けする事もたまにありますが、ロウ材としては溶ける温度が低いロウ材(ロウ材の種類にもよります)になりますのでこうした合体作業では良く使う方法なのです。

どうせ修理をするのであれば・・・と、言う事で、石に対して爪が細く弱いので4本全ての爪を作り直します。
新しい爪は、少し太めにし、挿し込んで付けられていた状態からリング枠の上に完全に乗っかるように爪を作り直します。少しでもロウ付け面積を増やして強度を保つ目的です。ロウ付けをする際、この面積が凄く重要なのです。華奢では強度が足らない、太すぎると見栄えが悪い。バランスが難しいのです。

Pt900ロードライドガーネットリング 爪修理

 

ロウ付けする際は、爪周辺のマーキスダイヤ、テーパーダイヤを外して作業します。幸いにも両ダイヤ共に爪留めだったので外す事が出来ました。

ロウ付け後は、ガーネットのフィッティングをして爪を削り、石留めをします。
仕上げ磨きの後に、金ロウでロウ付けした部分をマスクする為にロジウムメッキをして完成になります。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ロードライドガーネットリング 爪修理

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

タイタックの修理のご依頼を頂きました。
素材はK18WG製、石は綺麗な青い石タンザナイトが留められています。

タンザナイトタイタック修理

 

以前にも他店で修理をされたそうですが、ピンは本体根本から折れています。
修理方法は他店で修理された際と同じロウ付けで修理をする事になりますが、こうした針金状の物を平面へロウ付けしても簡単に折れてしまう事が多々あります。
このような際は、出来るだけ穴を開け、その中へピンを挿し込むようにしてロウ付けをします。針金の断面積分の接触面より、穴に挿し込む事でロウ付け面積を増やして強度を上げます。但し、穴が深すぎるとピンの長さが短くなりますし、そもそも取付ける部分の厚みがそれ程厚く無いので穴を開ける際に貫通してしまいます。

ロウ付け修理は、センター石を外して低温で溶ける金ロウで修理をします。出来れば溶ける温度が高くガッチリと強度が高いロウ付けをしたいところですが、メレダイヤを彫留めされているので高温のロウ材が使えません。メレの熱に対する許容範囲を超えると石が白く変色していしますます。低温ロウ材を使い手早く作業・・・。

ロウ付け後は、ロウ付けで使って固まったフラックスを薬品で溶かし、ロウ付け部分を磨きます。その後にセンター石を石留め。爪を小さいタガネで叩いて曲げるので、叩いている最中に石が動かないようにテープで仮止めしておきます。

タンザナイトタイタック修理

 

爪を磨き、最終仕上げをしたら、ロジウムメッキ処理をします。
これで完成。
ご依頼を有難うございました。

タンザナイトタイタック修理

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

新型コロナウイルスの影響で、全国の小中高校は今週から早い春休みに入ってしまいましたね・・・。子供達は休みが多くなって嬉しいようですが(我が家だけ?)、親は大変ですよ。
それに伴い、全国で自粛ムードが高まっていて、不要な要件で外へ出歩かないようにとも言われちゃってます。

こんな事からなのか、市内にお住まいのお客様でも先月中頃から当店でも宅配を使われるお客様が増えたように感じます。
直接お越し頂きます他、宅配での受取り、発送も承っています。
詳しくはお問合せ下さい。

ただ・・・
宅配業者さん達にはご苦労を掛けてしまいますが・・・。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

2011年12月にこの日記上でご紹介したニトロペンダント(ピルケースペンダント)が当店へ戻って来ました。

伊藤貴金属オリジナルピルケースペンダント

今回は太いネックレスを通す為にバチカン部分を大きく交換するご依頼を頂きました。寸法をご指定頂きましたので、それに沿ってバチカンを作って交換します。

伊藤貴金属オリジナルピルケースペンダント

送られてきた品物は細かい傷はありますが、当初気になっていたレーザー彫刻の文字も消えずにとても状態が良く使われています。プラチナへのレーザー印字は深く印字が出来ないので、リング外側など摩耗が多い物の場合では消えてしまう事もあります。パッキンもチェックしましたがまだ劣化はしていなかったので、全体を軽く磨いてお返しをしました。
こうして作った品物がお客様の手に渡り、大切に使われているのを見ると感慨深いですね・・・。この品物はジュエリーではありますが薬入れとしての実用品でもあるので、また頑張って来いと送り出す気持ちになりました。

ご依頼を有難うございました。

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

K18WG製の時計ベルトの修理のご依頼を頂きました。
修理箇所は、ベルトの金具部分。中折れ金具が無くなってしまっています。

K18WG製時計ベルト金具修理

まず、一番始めに時計のケースのガラスを外します。ロウ付けで熱を加える作業がありますので、破損の可能性のあるガラスを外しておきます。
そして、外枠を作ります。元の金具の装飾が判りませんが、反対側のデザインから網のように刻みを付けました。
そして、板にパイプを付けて蝶番部分を作ります。構造はネックレスやブレスレットの中折れ金具と同じです。蝶番がある板状。

K18WG製時計ベルト金具修理

金具が出来上がったら外枠をベルトに固定。ベルトとの接合部分には予めパイプをロウ付けしておき、そこに外枠を嵌めて芯となる針金を挿して両端をカシメて留めます。
その後、仕上げをしてからプラチナメッキ(ロジウムメッキ仕様)をして完成になります。

K18WG製時計ベルト金具修理

金具の中には仕切り板を一枚設けて、長さ調整が二段階出来るようにしました。

K18WG製時計ベルト金具修理

中折れ金具表面処理は、ヘアー仕上げです。
ご依頼を有難うございました。

K18WG製時計ベルト金具修理

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

今年2019年の営業日も残り7日間となりました。
オーダー、リフォーム(リメイク)は先月末で年内納期分を締め切りさせて頂きましたが、修理は年内ギリギリまで対応させて頂きます。

昨日もマリッジリングのサイズ直し、シルバーリングの修理、切れたネックレスの修理など多くのお客様にご来店頂きましたが、今週に入り少しずつ多くなっています。出来ればお早目にお越し頂けますと助かります。(汗)

ご来店をお待ちしております。

 

先日、切れの悪くなったヤスリを新品に交換しました。
5~6年前から広島の呉にある「北岡ヤスリ」さんのヤスリを使っています。

北岡ヤスリ

 

貴金属用で販売されている物を使っていますが、単目(斜めにカットされている物)のヤスリで目に詰まった地金も取れ易く、また切れも良いのが具合が良いのです。

北岡ヤスリ 貴金属切削用ヤスリ

 

このヤスリを知ったのは、ワックスを削る時に使っていたスキー用ヤスリを探していた事から始まります。このスキー用ヤスリは、スキーの滑走面を削る為のヤスリで、刃が波状で変わった形状をしています。若い頃にスキーをしていた時にこのヤスリを買いましたが、ワックスを平らに削る時にとても重宝したのです。30年程前から使っています。現在はジュエリー加工用としても同じような物が売られていますね。
コンケストというスキーワックスメーカーの物ですが、同じような物を探していたところ、北岡ヤスリさんのサイトを見つけました。そこにスキーヤスリの他に貴金属加工用もあったのです。

スキーヤスリをジュエリーワックスヤスリへ転用


それまで使っていた貴金属加工用のヤスリの切れが悪くなっていた事と、そのメーカーの職人が変わったのか(それとも亡くなったのか)新しい物もイマイチ切れが悪くて新しい物を探していたところでした。ジュエリー用というと「バロベ」という海外メーカーが有名ですが、やっぱり国産があればそれを使いたいですからね。今では欠かせないヤスリになりました。

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

年内納期のジュエリーオーダー、ジュエリーリフォームに関しまして、先週金曜日11月29日にて締め切りをさせて頂きました。
本日以降にご依頼を頂きました品物のお渡しは、来年となります。
また、クロムハーツ等のクリップのバネ交換、IWCポルシェデザイン時計のベルトバックルのロー付け修理も、本日以降のご依頼は年内のお渡しは出来ません。

リングのサイズ直し、ネックレス等のチェーン切れの他、修理等は年内ギリギリまで対応致します。尚、品物の形状や構造、パーツ取り寄せなど、これらの要因で修理の場合でも年内のお渡しが出来ない場合もございます。

宜しくお願い致します。

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

シルバーリングのサイズ直しのご依頼を頂きました。
サイズが大きいので3号程小さくとのご希望です。

ところが、この品物の場合にはロウ付けが出来ません。
シルバーリングはリングに石などが入っている場合には石を外す必要があります。その理由ですが、シルバーの場合は品物全体が温まらないとロウ材がカットした面に流れてくれないからなのです。

今回の品物は、ショパール風のリングにガラスがはめ込まれている物で、そのガラスは外す事が出来ません。
サイズが大きいのでこのままでは使えず、どうにかしてサイズを小さくして欲しいとのご希望で、ある方法でサイズを小さくしてみました。

その方法ですが、リングの中に薄い板を接着する方法。苦肉の策です・・・。

ロウ付けが出来無いシルバーリングのサイズ直し

リング断面が丸い形状をしていますので、板もそれに合わせて雨樋のように板を曲げてリングに沿う形状にします。そして、板金修理用の接着剤でガッチリ固定。接着面が少し見えますが、僅かですので殆ど気になりません。

ロウ付けが出来無いシルバーリングのサイズ直し

今回はサイズが3号小さくでしたのでこの方法がとれましたが、これが2号以下だと中に差し込む板が薄くなりすぎて出来ません。
逆に5号以上だと板が厚過ぎて嵌め心地が悪くなるので、出来る場合と出来ない場合がありますね・・・。

ご依頼を有難うございました。

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

今年の6月に当日記(ブログ)内で

「実は難しい指輪のサイズ」

というログを掲載しました。

今回はこの第二段のお話をご紹介します。

先日の事です。
リングが変形をしてしまわれたお客様のご依頼を頂きました。
そのリングサイズは3号。
変形修理は無事に済んでお渡しも出来たのですが・・・。

そのご依頼の際に、サイズを測って頂こうと当店のリングゲージをお渡しして測って頂きました。その際、5号でもキツかったのです。

今回の事例は、恐らくリング内側の形状にあるものと思われます。
その形状なのですが、下の画像をご覧下さい。

リングと指の接触面

矢印側がリングの内側(指側)、反対側は表になります。
内側が平らな物、角を斜めや丸くカットされている面取りタイプの物、甲丸状に丸く削られている内甲丸タイプの物、多くはこの3タイプに分けられます。
矢印方向に指が当たるのですが、接触する面積が違います。一番狭いのは内甲丸で面と言うよりは線で接触するようなイメージになります。
この為に、指に当たる抵抗が変わり、同サイズでもキツかったり緩かったりするのです。
また、リングの幅でも指に接触する面積が変わるので、幅が5mmを超えるリングの場合はサイズが1号程アップになる場合が多くあります。

そしてリングの形状、上から見た時にU字やS字などカーブをしているリングの場合は少しずつズレながら引っかかるので、直線の品物より抵抗が少なくなりすんなり入ってしまう場合があります。(多くの場合で引っかかるのは指に節になります)

リング形状による抵抗

このようにリング形状や幅でもサイズが変わってしまいます。
結論としてどこかのサイズで妥協をして頂く事になります。

実はリングサイズを合わせるのは大変難しいのです・・・というお話でした。

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

シルバー製のジッポーライターケースの修理のご依頼を頂きました。
蓋を締めた際にケースに隙間が空くのを修正して欲しいとのご希望です。

シルバー製ジッポーライターケースの修理

 

現状でコレ位の隙間が空いています。

シルバー製ジッポーライターケースの修理

 

まず、蝶番部分を外してみます。蝶番部分の修正をすれば隙間は埋まると思ったのですが・・・
アレレ・・・?ケースが斜めってる・・・。

シルバー製ジッポーライターケースの修理 ケースの歪み

 

反対側は、ちゃんと真っ直ぐなのに・・・。

シルバー製ジッポーライターケースの修理

 

これは困りました・・・。よく観察してみると、ケース全体が微妙に歪んでいるのです。ケースの中にサイズを合わせて削った木材を入れて修正をしてみましたが、完全に歪みは取れません。作られた時に歪んだまま組み上げたのが原因かと思われます。
お客様にこの事をお伝えして、完全に修正が出来ない可能性もあると連絡を入れて作業を再開。

ケースを少し削っては噛み合わせを見て、再度削っては様子を見る・・・。コレを繰り返してここまで修正をしました。前面にモチーフプレートがロウ付けされているのですが、片方を削り過ぎるとプレートが斜めに取り付けられているように見えてしまうので、ケースの傾きは完全に治せませんでしたがここでキリを付けました。

シルバー製ジッポーライターケースの修理 歪み修正

 

蝶番のパイプを取付ける作業に移ります。テープで上下を固定してパイプの溝を削っていきます。今回はケース横幅いっぱいまで蝶番部分を広げ、三分割タイプにします。

シルバー製ジッポーライターケースの修理

 

そして、蝶番のパイプをロウ付け。

シルバー製ジッポーライターケースの修理 蝶番パイプのロウ付け

 

全体を磨き、黒染めをした後に蝶番パイプの中に芯を通してカシメて出来上がりになります。

シルバー製ジッポーライターケースの修理

 

歪みが判った時には焦りましたが、噛み合わせは直せました。
ご依頼を有難うございました。

シルバー製ジッポーライターケースの修理

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

年内納期のジュエリーオーダー、ジュエリーリフォームに関しまして、今月11月29日(金)にて締め切りをさせて頂きます。
以降にご依頼を頂きました品物のお渡しは、来年となります。
また、クロムハーツ等のクリップのバネ交換、IWCポルシェデザイン時計のベルトバックルのロー付け修理も、同じ日程にて締め切りをさせて頂きます。

リングのサイズ直し、ネックレス等のチェーン切れなどの修理は、年内ギリギリまで対応致します。

尚、品物の形状や構造、パーツ取り寄せなど、これらの要因で修理の場合でも年内のお渡しが出来ない場合もございます。

宜しくお願い致します。

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

薬入れの修理のご依頼を頂きました。

三段重ねになっている薬入れですが、落としてしまい気づいた時には車に踏まれたようでペシャンコに・・・。大変気に入っている品物なので、何とか修理をして欲しいとご依頼を頂きました。

車に踏まれた薬入れの修理

 

本体もペシャンコですが、飾りのヒョウタンもダメージが・・・。本体も修理が大変ですが、こちらは丸みを再現しなければいけないので、完全修復は難しいですね・・・。

車に踏まれた薬入れの修理

 

まず、紐を全て外します。そして、ロウ付けがされている箇所があるので、一度金属の成分分析をします。すると、銀だと思っていた素材は「洋白」という素材でした。明治頃でしょうか、良く使われた素材だと聞いています。特性としては銀と大きくは変わりませんので、銀ロウでロウ付けをして修理が出来ます。

車に踏まれた薬入れの修理

 

一度バーナーの熱を加えて地金を柔らかくし、内部に当て金を挿し込んで外からプラスチックハンマーで慎重に叩いて膨らみを出していきます。
ヒョウタンは、先端が丸い「ヤボウズ」と言う道具で丸みを叩きだして整形をし、割れた所はロウ付けをして修理をします。

こうして、何とか使用には耐えられる程度まで修復が出来ました。残念ながら完璧な姿には戻りませんでしたが・・・。幸いだったのが、地金の表面に傷が少なくて模様彫りは綺麗だった事ですね。

車に踏まれた薬入れの修理

 

重ね合わせも大丈夫です。
ご依頼を有難うございました。

車に踏まれた薬入れの修理

 

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

« 前ページへ次ページへ »