オーダージュエリー


ネックレスチェーンをちょっとだけ長くしたい時に使う「チェーンアジャスター」をご存知でしょうか? 通常はコマ間が広い専用のアジャスター用チェーンがありますので、当店ではそれをご希望の長さにカットしてご用意していますが、今回のご紹介はこのチェーンアジャスターをオリジナルで作って欲しいとのご依頼を頂いたものです。

ご依頼の品物は、ブシュロンの猫をモチーフにしたペンダントネックレスに、アジャスターを付けて欲しいとのご希望です。また、根本部分にツァボライトを付けて欲しいとのご依頼です。

オーダーメイドチェーンアジャスター

 

まず、難関の一つが、チェーン。
ブシュロン製ですので同じデザインのチェーンを入手する事が出来ません。似たようなチェーンを探そうにもかなり特殊なデザインなので、探そうにも作っていなかったり工場オーダーで3カ月先とかの状況です。
たまたま、当店在庫に似たような太さのデザインチェーンがありましたので、それをご提案させて頂きました。
ただ、問題は素材がイエローゴールドである事。ホワイトゴールドでも最終的にはロジウムメッキ処理をしますので、2本ある内の太さが近いチェーンをお選び頂いて作業はスタートします。
金具は、フックタイプでデザインの邪魔にならないように、細身のタイプをチョイスしました。

オーダーメイドチェーンアジャスター

 

ツァボライトの爪は、キャスト(鋳造)で作って物を用意して、ネックレスチェーンの金具を引っ掛けやすいように丸環を爪に直付けにしました。

オーダーメイドチェーンアジャスター

 

イエローゴールドチェーンを指定の長さにカットして、ホワイトゴールドの爪に取り付けをしたら石留めをします。

オーダーメイドチェーンアジャスター

 

石留めをした爪先を整形して磨き、全体をロジウムメッキで処理をして完成になります。

ご依頼を有難うございました。

オーダーメイドチェーンアジャスター


 

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店舗隣は当店駐車場ではありません。
また、ご来店時は路上では無く駐車スペースへお願い致します。

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今回紹介のご依頼ですが、金の塊をお持ちになりコレで三連リングを作って欲しいとのご希望です。
金には刻印などがありませんので、まずはこの塊の純度を調べるところから始めます。
ちなみに、この塊、お客様が有名なリサイクルショップで買取り依頼をしたところ、判定がK22と出たとお話下さいました。

当店では純度を調べる事が出来ないので、取引先で純度を調べて貰います。
そこで出た数字に驚きました、なんとK24(純金)の判定でした。
取引先が使っている測定機ですが、金を扱う超有名な会社でも使っている機械ですので測定値には間違いは無いと思います。(測定は、数か所を計測してもらいました)

試しに・・・と、別の取引先へもう一度依頼しました。
今回は、地金を少し切り出してK18にした物と一緒に計測をお願いしました。
判定は、K24とK18。
リサイクルショップの判定が間違っているのか、それとも何かのトラブルでの判定なのか・・・。
不明ではありますが、K22のまま買取りに出されていたとしたら・・・モヤモヤが残ります・・・。

金の塊からK18YG三連リング

 

さて、純度が解ったところで、地金を計算してK18地金を作ります。
そして、その地金をローラーで伸ばしてカマボコ断面の甲丸線を作り、3つのリングを作ります。

金の塊からK18YG三連リング

 

3つのリングが知恵の輪のように重なりあうので、少し大きめにしないと最終的なリングサイズが小さくなってしまいます。その分の計算も入れて3つのリングを作ります。
それぞれを組み合わせてロウ付けをします。

金の塊からK18YG三連リング

 

ロウ付け箇所を整形し、全体を磨いたら完成です。
(残った地金は全て返却を致しました。)

ご依頼を有難うございました。

金の塊からK18YG三連リング

 

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イヤリング製作のご依頼を頂きました。
片方を無くしてしまったそうで、同じ物を作って欲しいとご依頼を頂きました。
素材はK18YGです。

まずは、現物の採寸をして同じ幅厚みの板を用意します。
また、イヤリング金具は、不要になったK18素材のイヤリングをお持ちになったので、そこから金具のみをカットして使います。

片方を無くしてしまったイヤリングの製作

 

K18の板は、雨樋のように丸みを付け、すこしずつ丸めて見本と同じように整形をしていきます。
形が出来たら一度下磨きをして、金具をロウ付けします。

片方を無くしてしまったイヤリングの製作

  

最後に全体を仕上げ磨き(見本のイヤリングも仕上げ磨きをします)をすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

片方を無くしてしまったイヤリングの製作

 

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シルバー製リングのご依頼を頂きました。
元の品物は、懐中時計に付けるチャームのような品物(だそうです)です。
この石を使って、シルバーリングを作っていきます。

異形カーラストーンのシルバーリング

 

まず、石を外します。
元素材はK9との事ですが、念の為に素材分析をさせて頂きました。(分析結果はK9素材でしたので、完成後に地金買取りを致しました)
石がかなり特殊な形状をしているので、今回はワックス樹脂を削り、キャスト(鋳造)で作ります。

異形カーラストーンのシルバーリング

 

キャストが出来上がりました。
一度全体を薄く削って皮むきをして、鏡面仕上げをします。

異形カーラストーンのシルバーリング

 

石留めです。
石はシトリンのようですが、角が立っている形状ですのでリングの角に当たる部分は少し袋状に削って地金が直接石に当たらないようにします。こうした部分は特に割れやすいので細心の注意をはらって石留めをします。

異形カーラストーンのシルバーリング

 

石留めが終わったら、爪周辺を整形し、全体を磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。
(画像は、撮影時にディテールが解り辛かったので、反対向きにして撮影をしております)

異形カーラストーンのシルバーリング

 

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プラチナ製ネックレスのご依頼を頂きました。
当店ではメーカーに直接オーダーをしていますので、中間マージン無しで出来るだけお安くご提供が出来るように心掛けています。
ただ、今回のご依頼、ちょっと難しい面がありました。

昨今、国内チェーンメーカーでは太いネックレスを殆ど製造していません。
オーダーを受けて貰ったとしても、ワンロット単位なので1本だけ購入という事が出来ないのです。
そんな中で今回は取引先の通常製品の中で一番太い6.7mm幅の6面カットW喜平、長さは頭から被れる長さをご希望でしたので65cmをオーダーしました。

頭から被れるプラチナ製ネックレス

 

届いたチェーンは金具は付いていません。金具を付けた既製品となりますとこの長さ無いので、当店で金具(通常は中折れ金具)を取り付けして納品します。
今回は頭から被れるようにしたいと言うご希望なので、金具無しで両端を繋げてエンドレスにします。

頭から被れるプラチナ製ネックレス

  

一つ問題になるのが、刻印。
素材と品位を表す刻印は、通常は金具に打印してあります。
また、チェーンにも打印する箇所が余り無いのと打印をするとコマが変形する可能性があるので、今回は刻印した小さいプレートをチェーンにロウ付けする事にしました。

頭から被れるプラチナ製ネックレス

 

チェーンを繋いだあと、刻印プレートをロウ付けし、ロウ付けした周辺を磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。

頭から被れるプラチナ製ネックレス
頭から被れるプラチナ製ネックレス

 

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リング製作のご依頼を頂きました。今回は、ちょっと大変です。

まずは、石のカラーと大きさがバラバラ。
シトリン、グリーンガーネット、アクアマリン、そして片方を無くしたメレダイヤが入ったピアスも使って欲しいとのご希望です。
当初はこれらを使って構成していましたが、今一つ合わないので三角形のピンクトルマリンを2ピース足してお作りするのをご提案しました。(ピンクトルマリン以外は、お客様の持ち込み品です)
石の配置と向きを粘土の上で、あれこれ試しつつ、一番形が良い配置で許可を頂いて製作をスタートします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

まず、各ルースの土台となる爪を作ります。
素材は、中央の雄しべを模したピアスに合わせてK18で作っていきます。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪どうしは、間に板を柱にしてロウ付けで組み立てて行きます。
この時、柱の上部は三角形に削ります。板の上が平面となっているより、尖っている事で細く見せる事で存在感を少しでも減らす目的です。
爪と爪には少し角度を付けて、リングのカーブにちょっとだけ添わせる形状で組み立てをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪の部分が出来たら、リングを作ります。リング素材はPt900。
リングとの間にも柱(この柱は針金)を付けて組み立てをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪とリングとの組み立てが出来たら、一度磨きます。
次に石留めになりますが、ここで一度石を全て乗せて最終調整をします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

そして、石留め。
K18の爪部が大きいので、変形しないように樹脂粘土で固めて石留めをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

樹脂粘土から外し、爪を整形して、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

オーダーメイド マルチストーンリング
オーダーメイド マルチストーンリング

 

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純金の5gインゴットプレートをお持ちになり、これを使ってK22の十字架のペンダントトップを作って欲しいとご依頼を頂きました。

当店で取扱いがあるイエローゴールドはK18です。
ただ、K22への合金は可能ですので、ご依頼を受けさせて頂く事となりました。
但し、先に挙げましたように通常の取り扱いはK18となりますので、K22にした後の残りの地金はこのまま当店では使う事が出来ません。この為、通常より作業代(手数料)は若干高くなります。お客様にはこの内容を説明してご承諾頂きました。
(ご希望のデザインによっては、ご依頼をお断りする場合もございます)

今回は、キャスト(鋳造)で品物を作ります。
お客様からは出来上がりの大きさ(5g純金プレートと同じ程度の大きさ)をご指定頂いたので、それに沿ってワックス型を削り、一度確認して頂きました。修正ポイントがあったので、それに沿って一部を削り直しました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

キャストが出来上がったので、組み立てに入ります。
十字架本体とバチカン(ペンダント環)はK22、それらを繋ぐ丸環はK18を使いました。K22はK18より柔らかいので強度面を考慮してK18の使用をオススメしました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

ロウ付け後に全体を仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

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K18YGでのピルケース製作のご依頼を頂きました。
今回は、一般のお客様では無く、同業者の方からのご依頼です。

お話を伺うと、ネジ付きのピルケースを作り、その外側に装飾をされるデザインだそうですが、ネジ部が出来ないとの事。3Dプリンターで製作も検討をされたのだそうですが、重量が重くなり過ぎてクリアー出来なかったのだそうです。3Dプリンターがあれば何でも出来る・・・訳でもありません。
当店でも3Dプリンターは使いますが、あくまでも製作手段の一つにすぎません。データ作りからプリンターで出力して、その後も作業が結構必要だったりします。
そんな時に、当店の当日記(ブログ)のピルケースペンダントトップのログをご覧頂き、メールでのやり取りをさせて頂きました。
図面や肉厚など詳細な部分を打ち合わせさせて頂き、製作が始まりました。

今回は、あとからケースの外側に装飾パーツをロウ付けしてデザインを仕上げていくそうなので、出来るだけロウ付け箇所を減らしたいと考えました。
品物を作る際、他の職人が作った物はどのような作り方やロウ材の種類が使われているのか分かりません。作り方(作業の進め方)は、職人ごとに違ったりするので品物を納品した後の事を考慮するのも凄く重要な事なのです。
これらの事を加味し、ケース自体はキャスト(鋳造)で作りました。ネジ部も一体成型です。

K18YGピルケース本体のみの製作

 

今回は、パッキン無しタイプ。肉厚は最小限にしているので、このまま旋盤のチャックに固定すると本体が凹んでしまいます。筒が凹まないように中にギリギリ差し込める直径の真鍮棒を入れて固定し、ネジを切ります。

K18YGピルケース本体のみの製作

 

筒の長さを図面の寸法にカットしたら、上下端に蓋をロウ付けします。
この時に使うロウ材は、K18ロウ。ゴールドで使うロウ材の中で、溶ける温度が一番高い物になります。
外周に装飾をロウ付けで取付けるそうなので、本体と蓋との接合に一番溶ける温度が高い物を使っておけば、この後の作業が多少は楽になるからです。
蓋は板を丸く切り、それを叩き出して丸みを付けたらロウ付けです。

筒の外周を下処理し、内側も磨いて完成です。
納品をさせて頂きました。

ご依頼を有難うございました。

K18YGピルケース本体のみの製作
K18YGピルケース本体のみの製作

 

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ダイヤモンドを使ったピアス製作のご依頼を頂きました。
片方を落として紛失されてしまったので、同じデザインの物を作って欲しいとのご希望です。
お話を伺うと、マスクの耳掛けに引っ掛けて落としてしまったのではないか・・・と、いう事です。
コロナは少なくなりましたが、花粉症はまだまだ続いていきますからね、注意が必要ですね。

同じデザインのダイヤピアス製作

 

全体のデザインは踏襲しますが、涙型のデザインのポスト基部とダイヤの爪の間はチェーンを付けて少し垂らすように改造もして欲しいとのご要望です。間隔は1cm程。

基部、爪共に地金を削り出して製作しました。
通常、ダイヤの爪はキャスト(鋳造)品を使う事が多いのですが、たまたまこの時期にキャスト機を稼働させる予定が無かったので、ダイヤ爪もプラチナの丸棒から旋盤を使って削り出して作りました。
当店にはキャスト機2台がありますが、キャスト機だけでなく電気炉を半日程度は稼働させなければならず、それなりの電力を使います。爪の場合はパーツ専門の業者さんから買うという手もありますが、今回の爪は比較的シンプルなデザインでしたので、当店で削って製作をしました。

同じデザインのダイヤピアス製作

 

各パーツをロウ付けで組み立てて、石留です。
ちなみに、ダイヤルースはお客様の持ち込み品です。

同じデザインのダイヤピアス製作

 

爪を整形して磨き、対になる側のピアスにもチェックを取り付けして完成です。

ご依頼を有難うございました。

同じデザインのダイヤピアス製作

 

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コイン枠のご依頼を頂きました。
コインは、ジャマイカの50ドル銀貨、表にボブ・マーレーが刻印された記念硬貨です。
このコイン、カッコいいですね。
ご依頼のコイン枠も、この銀貨に合わせてシルバー製(シルバー925)で製作します。

ボブ・マーレー記念硬貨のコイン枠

 

毎度のコイン枠ですが、当店の枠は断面が「コ」の字をしています。この「コ」の字フレームの真ん中にコインを嵌め込んで留める構造をしています。
枠は一枚の板を折り曲げて作るのですが、38mmとかなり大きめです。なので、板厚も通常より少し厚くして強度を上げるようにします。
ただ、帯状のコの字断面のパーツをコインに合わせて丸く形を作ると、厚みがあるので折り返し部分がめくれ上がってしまいます。「コ」の上と下が開くので、コインの嵌めこみ部分が緩くなってしまいます。
そこで、真鍮丸棒をコインと同じ直径・厚みに削り、コレを型にして「コ」の字になるように整形していきます。(コインはテープで養生をして傷が付かないようにして作業をしています。)

ボブ・マーレー記念硬貨のコイン枠

 

フレームが出来たら、ネジ部分を作り、ペンダント環をロウ付けで取付けます。

ボブ・マーレー記念硬貨のコイン枠

 

ネジ部分のパイプの横にネジ留め用ピンの小さい穴を開けて、仕上げ磨きをします。
コインを嵌め込み、脱落防止のピンを差し込んでカシメをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

ボブ・マーレー記念硬貨のコイン枠

 

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久しぶりにニトロペンダントのご依頼を頂きました。
素材は、Pt900、薬はタブレット状のニトロペンが2錠入るようにとのご希望です。

まずは、パイプ類から作ります。Pt900のパイプと、K18WGの短いパイプ。ホワイトゴールドの方は、雄ネジに使います。
Pt900で雄ネジも作った事があります。以前にもこの日記内でご紹介しましたが、同じプラチナ素材でネジを作ったところ、ネジを回した際に軋みが発生してスムーズに回ってくれません。粘りがあるプラチナ素材同士だからと推測はしますが、雄雌どちらかのネジの一方をホワイトゴールドに変えたところ軋みは発生しなくなりました。
また、雄ネジの方が傷が付きやすい事もあるので、素材が硬いホワイトゴールドを使うようにしています。

Pt900ニトロペンダント製作

 

雄ネジ用のホワイトゴールドパイプは、パイプ内部側を斜めに削ってからプラチナパイプにロウ付けをします。
薬を入れた際、パイプの端面が平らなままでは、薬が引っ掛かってしまいスムーズに取り出す事が出来ない可能性があります。この容器が必要となる緊急な場合には薬を速く取り出す必要があるので、こうした可能性を少しでも潰して作るように心がけています。

Pt900ニトロペンダント製作

 

ホワイトゴールドパイプをロウ付けしたら、ネジを切ります。
ネジ切りは、旋盤を使います。
雄ネジが切れたら、雌の方のネジを切ります。

Pt900ニトロペンダント製作

 

雄雌両方のネジを切り、噛み合わせを確認したら、パッキンが入る部分の溝を旋盤で切削します。この時も合わせ具合を確認しながら調整します。

Pt900ニトロペンダント製作

 

上蓋、底蓋をロウ付けします。
ここで全体を一度仕上げ、バチカン(チェーンが通る部分)をロウ付けします。

チェーンはお客の持ち込み品ですが、チェーンを足して長くしてほしいとのご依頼もありました。
チェーンは工場直売の取引先から調達していますが、最近は数センチ単位での販売をしてくれなくなり困っています。
幸いにも以前に他のお客様用にカットして買取りをしたチェーンがデザイン、幅もピッタリした物がありました。今回はコレを足して長くします。(細い小判や小豆チェーンならば合う物が沢山ありますが、喜平でピッタリなのは奇跡に近いです)

Pt900ニトロペンダント製作

 

ペンダントの方は、縦にヘアーラインを入れて滑り止めをします。
鏡面仕上げも可能ですが、唐草模様の彫りを入れる他は、ヘアーラインなどを入れた方が指掛かりが良いので、オススメです。

確認の為、お湯に入れて泡が出ないか防水チェックをします。
チェック時は容器内の内圧を高めるようにお湯に入れて確認をしますが、当店ではシャワー程度での防水を想定しています。

最後に仕上げをして、雄ネジ部分も含めてロジウムメッキをして完成になります。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ニトロペンダント製作

 

 

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オーストラリアの100ドル記念コインを入れるコイン枠製作のご依頼を頂きました。

ご依頼を頂いたお客様は、以前に当店で天皇陛下在位記念コインのコイン枠をお作りしましたお客様ですが、なんとそのコインの盗難にあってしまったとの事・・・。
お客様のお気持ちはお察ししますし、私も作ったコイン枠が盗られてしまって悔しい。

オーストラリア100ドル記念コイン

 

コイン枠は、いつもと同じで「コ」の字形状に曲げたK18の板を作り、そこにコインをはめ込む構造です。
上部はネジ式にして、ネジの横から穴を開けてピンを差し込み、カシメて留める構造ですのでお客様では作業が出来ません。この為、コインをお預かりする必要があります。
(コインごとに微小な誤差があるので、ぴったりサイズの枠を作る為にもお預かりが必要です)。

オーストラリア100ドル記念コイン K18枠

 

全体を磨き、コインをはめ込んで、ピンのカシメをしたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

オーストラリア100ドル記念コイン K18枠

 

 

 

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今回は、車のモチーフにしたペンダントトップ(キーマスコット)のご依頼を頂きましたのでそのご紹介です。

フォルクス〇ーゲンがお好きとの事で、他店にて一度作られたとの事。
今回は、同じようなペンダントトップのオーダーを頂きました。車のデザインは、初代ビートル。

まずは、原型作りです。
ハードワックスを使って、削って造形をしていきます。

フォルクス〇ーゲンビートルペンダントトップ原型製作

 

少しずつハードワックスを削り込んで形を作っていきます。
途中、削りすぎちゃった所は、ワックスを溶かして盛り付け、再度削り・・・こんな事をしながら、修正をします。
ミニカーはお客様からお借りした物ですが、形状は縦横寸が同じでは無く、デフォルメをして作ります。

フォルクス〇ーゲンビートルペンダントトップ原型製作

 

大体の形が出来上がりました。
タイヤは、別に削った物を用意して、ゴム型を取る前に取付けます。

フォルクス〇ーゲンビートルペンダントトップ原型製作

 

ゴム型(シリコン型)を作り、キャスト(鋳造)で地金を流し込んで作っていきます。
今回は、プラチナ製(Pt900)で3点、後日シルバー925で5点のご依頼を頂きました。

ご依頼を有難うございました。

フォルクス〇ーゲンビートルペンダントトップ

 

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前回ご紹介しましたエンゲージリング製作のお客様から、後日にペンダントとピアスもご依頼を頂きました。
デザインは、ハートをモチーフにした前回と同様。リングとセットにしてご使用をされるようです。
リング素材は今回もPt900。

まず、前回同様にハートの中に入れるダイヤを探します。
今回も前回とほぼ同じ0.5ct台。モチーフのハートが前回より大きくなるので、周囲のメレダイヤも大きくします。

Pt900ダイヤハートモチーフペンダントネックレス

 

すみません、作り方は前回と同じなので全飛ばし・・・。(と、いうより、画像を撮ってなかったです・・・)
枠を作り、爪もロウ付けで取付けたら、下磨きをして石留めです。

Pt900ダイヤハートモチーフペンダントネックレス

 

石留めをして、チェーンを取り付けたら仕上げ磨きをして完成です。

Pt900ダイヤハートモチーフペンダントネックレス

 

ピアスも同様に作っていきます。
違うのは、後ろにピアスポストをつけるところ。
ハートモチーフの中にダイヤが入っているので、左右のバランスが違います。
なので、ポストはハートが曲がらない位置に一度仮止めをして様子を見つつ、位置が決まったらロウ付けをします。
石留めをして磨けば完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤハートモチーフピアス

 

 

 

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エンゲージリング製作のご依頼を頂きました。
デザインは、ハートをモチーフにして、その線上と中にダイヤが入ったリングがご希望です。
リング素材はPt900。

まず、ハートの中に入れるダイヤを探します。
エンゲージリングという事から出来るだけ大きい石が良いのですが、リングサイズが5号ですのでモチーフのハート型とのバランスもあります。
色々と図面を引いて全体の大きさとのバランスを検討をし、お客様との打ち合わせで0.5ct台のダイヤを選ばせて頂きました。

Pt900ハートモチーフダイヤリング

 

まずは、0.5ctダイヤの枠を作ります。今回はキャストで作った枠を使います。
ダイヤ枠をある程度仕上げたら、ハート部分を作ります。
プラチナ板を切り抜き、穴を開けてダイヤが収まるように削っていきます。

Pt900ハートモチーフダイヤリング ハートモチーフ部作り

 

ハートモチーフ部、ダイヤ枠が出来たら、次はリング部を作ります。
リング断面は甲丸形状です。

Pt900ハートモチーフダイヤリング 各部パーツ作り

 

各部パーツが出来たら、それぞれをロウ付けで組み立てて行きます。
一度磨いたら、石を留めていきます。

Pt900ハートモチーフダイヤリング 

 

周囲のメレダイヤを留めたら一度外して磨き、再度保持具に留めて中のダイヤの石留めをします。

Pt900ハートモチーフダイヤリング 石留め

 

石留めをした爪、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ハートモチーフダイヤリング

Pt900ハートモチーフダイヤリング

 

 

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今回は、前回ご紹介をしましたお客様からもう1点のご依頼を頂いていたので、その紹介をします。

ご依頼を頂いたのは、シルバーリングに石を入れる作業です。
お手持ちのピアスに入っているダイヤを中央に、空いている四隅の位置に何か石を入れたいとのご希望でした。
今回は、レッドスピネルを入れるご提案をしまして、作業スタートです。

シルバーリングのカスタマイズ

 

四か所の窪んだ箇所にスピネルを入れていきますが、デザインを壊さないように爪の片側は石を滑り込ませるような形に留める事にしました。
石のガードル(外周の部分)が引っかかるように、モーターツールで削って爪を作っていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

穴あけが出来たら、石留めです。
外側は、工具を使って丸い爪で引っ掛けるように留めていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

スピネルを留めたら、次にダイヤを留めます。
ダイヤは、両側から挟み込むような状態で留めていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

爪を整えて、黒染めをし直し、仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

シルバーリングのカスタマイズ

 

 

 

 

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ルビールースを使ったリング製作のご依頼を頂きました。
ご希望の素材はPt900。

ルビールース

 

ご依頼を頂いたお客様ですが、当店を何度もご利用頂いています。
前回は、こちらのメレダイヤを石畳柄のように桝留めした平打ちリングをお作り致しました。

Pr900ダイヤ升留めリング 完成

 

今回のご依頼ですが、やはりボリューム感があると言いましょうか、塊感が欲しいとのご希望です。
デザインのワックス型見本をお作りして、実際のボリューム感を見て頂いてから製作スタートです。

まずは、地金を溶かしてローラーで棒状に伸ばします。
地金を地金屋さんから購入すると当店には棒状で届きますが、そのままでは使用しません。内部には亀裂が入っている場合もあり、削っていると内部の傷が出てきた事があったので同じ形状にする場合でも必ず一度溶かして使っています。

Pt900地金

 

棒状にした地金を丸めてロウ付け。
リング幅は5mmにするので、それより太めの5.5mm程にしています。
テーパー状の芯金にリングを通してサイズを出します。サイズは13号。
通常はリング下部(手のひら側)は細く薄くするのですが、塊感がお好みですので全周同じ幅同じ厚みでお作りをします。重くなり、お値段も高くなってしまいますが、この塊感がお客様にとっては重要なところなのです。
こうしたリングは、オーダーメイドでしか味わえません。

Pt900地金 ロウ付けしてリング状へ

 

リングにしたら、面を削って整形をします。
今回は正確に寸法を出すので、旋盤を使って削っていきます。

Pt900リングを旋盤切削

 

旋盤で削ったら、削った面を一度軽く削り、切削痕を消しておきます。
そして、ルビールースを入れる穴を開けて爪を作っていきます。今回の爪はTig溶接で地金を盛り足して作ります。

Pt900リング 旋盤加工終了

 

リングを一度磨き、石留め。

ルビールースを石留め

 

爪を削りって仕上げ磨きをします。センター部分にヘアーライン加工(艶消し)をリングにしたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ルビーリング

 

 

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当店在庫のK18WG製のフープピアスをお買上げ頂いたお客様から、それに付けるチャームが欲しいとご依頼を頂きました。
お嬢様へのプレゼントにされるそうですが、イニシャルの「K」と「M」の文字。このチャームも素材はK18WGです。

まずは、ホワイトゴールドの塊を板状に伸ばします。
そこにマジックペンで文字を書き、糸鋸で切り出し。
形を整えて、端に石を入れます。ご依頼時に石も入れて欲しいとのご希望だったので、今回はルビーを入れるご提案をしました。

フープピアスのチャーム作り

 

爪とフープピアスに通す丸環をロウ付けし、形を整えて一度磨きます。
次は、石留め。

フープピアスのチャーム作り

 

石留めをしたら、爪周辺と共に最終仕上げをします。
最後にメッキ(ロジウムメッキ)をすれば完成になります。

ご依頼を有難うございました。

フープピアスのチャーム作り

 

 

 

 

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ペンダントネックレス製作のご依頼を頂きました。
0.5ct台のダイヤを4つ並べて菱形にしたデザインのペンダントネックレスを作って欲しいとのご要望です。
素材はK18YG。

まずは、ダイヤを探します。
探すとは言っても取引先のバイヤーさんに予算を伝えて探して貰うのですが、個数が多くなると同じ大きさで同じようなグレードの石を探すのが難しくなっていきます。今回は4ピースでしたので、この個数ならば大丈夫です。

0.5ct台のラウンドブリリアントカットダイヤ

 

まずは、石枠を作ります。爪は4本爪。
今回は、当店内の機械で作ったキャスト(鋳造)の爪をつかいます。
(ワックス型の状態が良くなかったので、表面がちょっと荒れ気味です・・・)

4本爪キャスト枠

 

爪の表面を綺麗にして4つの爪を組んで菱形にします。
爪どうしをくっ付けてロウ付けするのではなく、十字に柱を渡し、爪間にも柱を配置して強度を増します。

ダイヤ爪間に柱を配置

 

枠が出来たら一度磨いて、ダイヤの彫留めです。

ダイヤ石留め

 

爪先を整えて磨き、ペンダント全体を磨きます。
チェーンはベネチアンタイプを通したら完成になります。

ご依頼を有難うございました。

K18YGダイヤ菱形デザインペンダントネックレス

 

 

 

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K18YG素材のリング製作のご依頼を頂きました。
現在エメラルドのリングはお持ちなのですが、もう少し普段使い出来てシンプルなデザインのリングが欲しいとのご要望です。石は特にご希望はありませんが、緑で透明の物との事。

緑色で透明感の石といえば、一番最初に出てきたのがグリーントルマリン。
当店在庫を探したところ、大きさも丁度ご希望のサイズの石があったので、それを使ってリングを作る事になりました。

グリーントルマリン

 

まずは、石枠を作ります。
今回のデザインは、中石の外に板状の枠を設け、そこにメレダイヤを彫留めで留める取り巻き風のデザインリングにします。
石枠を作って、リング部まで作って合体させるところで、気づきました・・・この構造ではダメ・・・。
今回、石を留める爪を下に伸ばして、それをリング部との接合に使う「柱」にしようと思っていました。ところが、石は透明度のある石なので、柱が透けて「×」に見えてしまいます・・・。すっかり忘れてました・・・。
柱はカットして、別のデザインに変更。

トルマリンリング 石枠とリング部

 

柱の部分は「Ω」の型に変更しました。

トルマリンリング リングとの接合部変更

 

リングを一度磨いて、メレダイヤの彫留めを専門の職人へ依頼です。
約1週間後、彫留めが出来上がってきました。今回も綺麗に留めて貰ってます。

トルマリンリング メレダイヤの石留め

 

トルマリンの石留めです。
通常は樹脂製の保持具を使ってリングを固定しますが、リングが細く、また上部の裏側もスッキリしているので、リングが留まりません。今回のようなリングの場合は、熱を加えると柔らかくなる粘土状の樹脂を使ってリングを固定して石留めをします。

トルマリンリングの石留め

 

留めた爪周辺を磨き、全体も磨いて完成になります。

ご依頼を有難うございました。

K18YGトルマリンリング

K18YGトルマリンリング

 

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ステーションネックレス製作のご依頼を頂きました。
現在お手持ちのネックレスに、アクアマリンを1ピース追加して欲しいとのご希望を頂きました。
画像のステーションネックレスも、当店で以前にお作りした物です。

K18YGステーションネックレス

 

今回もデザインを合わせてフクリン枠にします。

K18YGステーションネックレス フクリン枠加工

 

フクリン枠が出来たら、ネックレスにドッキング。
入れる箇所は、色と大きさを検討して一番合いそうなところへ入れました。

K18YGステーションネックレス ネックレスへ挿し入れ

 

アクアマリンの石留めです。

K18YGステーションネックレス 石留め

 

石留めした周囲のデコボコを薄く削り、仕上げ磨きをして完成です。

ご依頼を有難うございました。

K18YGステーションネックレス

 

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ダイヤピアス製作のご依頼を頂きました。
片側1ct台のラウンドブリリアントカットダイヤなのですが、なんと片方を落としてしまったそうです・・・。
キャッチャーがシリコンタイプ(内部にプラチナ板が入ったタイプ)なのですが、ゴムが劣化して若干緩くなっています。

ラウンドブリリアントカットダイヤのピアス

 

先日も他のお客様からピアスキャッチャーのご相談がありましたが、お客様ごとに求めるものが違うので完璧なキャッチャーという物は残念ながら存在しません。
今回のようなシリコンタイプは、値段が安くて装着もし易いのですが、その逆にゴムは劣化していきますので定期的な交換が必要です。(見た目には変わらなくても、緩く感じてきたら交換時期です)

海外製の中にバネが入ったタイプの場合は、構造が複雑で値段が高く、装着がし辛い反面、ロックがしっかりとしているので溝にキッチリとはまっていれば簡単には落ちません。(キャッチャーの劣化などは殆どありませんが、ピアスポストの方が曲がったり溝が摩耗したりし易い傾向があります)

昔ながらのバタフライタイプは、その中間といった具合でしょうか。ただ、バタフライタイプも裏側の丸まっている部分に開きが出てくるとロックが甘くなります。(丸く曲げた部分を元に戻せば再利用可能ではありますが、変形が酷い場合は交換が必要です)

今回は、残ったピアスの方に石のグレードとデザインを合わせてお作りをします。
まずは、ダイヤ探しから。

ピアス用1ctダイヤ

 

ピアス形状は、フクリン枠です。素材はPt900。

ピアス用フクリン枠

 

枠が出来たら、石留めです。

ピアス石留め

 

石留めした周囲のデコボコを薄く削り、仕上げ磨くをして完成です。

Pt900 1ctダイヤピアス

 

裏側はダイヤのキューレットギリギリに作ってあります。
画像にはありませんが、キャッチャーはもう1組ご用意してお渡しをしました。

ご依頼を有難うございました。

Pt900 1ctダイヤピアス

 

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エンゲージリングのご依頼を頂きました。
素材はK20PG(ピンクゴールド)、センター石はダイヤモンド。

デザインは、ほぼお好きな形がありましたので、それに沿ってお作りをします。センター石はフクリン枠、石の横にはV字形状のデザインがあり、リング中央にはミル打ちが欲しいとのご希望です。

まずは、石を探します。
ダイヤは、ダイヤを専門に扱う取引先から直接仕入れをします。
今回は手持ち在庫の中からお勧めを出して頂きましたが、特殊な石でも走り回って探して貰える有難い取引先です。

K20PGリング用ダイヤ

ダイヤが決まりましたので、枠を作ります。
センター石の枠は、地金を棒状にした無垢材から旋盤で削り出して枠を作ります。
リング部も、無垢材を丸く曲げて作ります。

K20PGダイヤリング加工 

センター石の脇のV字部分を作ります。
インターネット上で見たこのデザインがお好みだったので、このデザインを取り入れました。

K20PGダイヤリング加工

石枠とリング部をロウ付けで合体。
全体を軽く仕上げします。

K20PGダイヤリング加工

リング部の中央に、ミルを打ちます。

K20PGダイヤリング加工 ミル打ち

センター石を留めて、全体を仕上げ磨きをしたら完成になります。
少しクラシカルで可愛らしいデザインのリングになりました。

ご依頼を有難うございました。

K20PGダイヤリング

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プラチナリング製作のご依頼を頂きました。
旦那様、奥様のマリッジリングを溶かして1本に作り替えるご依頼です。

2本のマリッジリングを溶かして1本に

 

通常、当店ではお手持ちの素材を溶かして品物をお作りする事はしてきませんでした。
その理由ですが、例えば10gの素材でリングを1本作るにしても、そのまま10gのリングはできません。端をカットする事や整形時にヤスリで削ったりする為に余剰分が必要になります。
また、お店(メーカー)によって地金に混ぜられている素材が判らない為、削った粉が当店の地金と混ざってしまう事は避けたいからです。

今回は、これらの事をお客様にご説明しましたが、地金を足すことなくある分だけで作って貰えれば良い・・・と、返答を頂きましたので、お受けする事にしました。

まず、2本のリングを溶かして地金を棒状にします。
ちなみに、今回お預かりしましたリング素材はPt850です。
(当店使用のプラチナはPt900です。Pt850でもサイズ直しは承りますが、大きくする際の地金はPt900になります)

2本のマリッジリングを溶かして1本に

 

リングの形状は、月甲丸と呼ぶカマボコ断面で上部が広く、下部が狭いデザインのリングになります。
棒状の地金をローラーで伸ばし、その地金を型に叩き込んで整形します。

2本のマリッジリングを溶かして1本に

 

それを丸めてロウ付け。
真円になるように叩いて整形します。

2本のマリッジリングを溶かして1本に

 

リングデザインですが、単に月甲丸だけでは味気ないので、中に線を入れて2本のリングのようにします。
2本のマリッジリングを溶かして1本にしましたので、重ね付けしているようなデザインにします。

2本のマリッジリングを溶かして1本に

 

ヤスリを徐々に細目にしていき、最後に磨いて完成です。
ちなみに、このリングは旦那様がお使いになるそうです。ご提案したデザインもご満足頂けました。

ご依頼を有難うございました。

2本のマリッジリングを溶かして1本に

 

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ルビーを使ったリング製作のご依頼を頂きました。
このルビー、元はメンズリングにセットしてあった物ですが、装着している際に硬い物に当ててしまって石が欠けてしまったものです。
リングは別のルースを取り付けて修理しましたが、ルビーは廃棄するのも勿体ないのでリカットをご提案して返却をしました。

ルビールース

 

今回、このリカットしたルビールースを奥様のリングにする為にご依頼を頂きました。ルースの大きさは1.3ct程です。
奥様から周りにマーキスカットダイヤを使ったリングにしたいとのご希望を頂いていたので、ご希望に合うように石をセットして作業を進めました。

ルビールースとダイヤのセッティング

 

まずは、石枠を作ります。素材はPt900。枠は上下二段のシンプルな石枠にします。
マーキスダイヤの枠は3枚の葉のような形状に組み立てます。

ルビーとマーキスダイヤの石枠

 

石枠が出来たら、リング部分を作ります。リングは上下二段に。
ただ、この時に、ルビールースを留める爪は取り付けません。

ルビーのリング部分

 

リングデザインのご希望で、爪はプラチナでは無くイエローゴールドがご希望でした。
通常は爪を付けた状態で石枠を完成させ、そこにリング部分をロウ付けして作るのですが、プラチナのロウ材はK18ロウより溶ける温度が高いので、K18の爪を先に取り付けてしまうとプラチナのロウ材が使えなくなります。
プラチナ部分はプラチナロウ材で組み上げた方が綺麗に、また強固に組み立てが出来ます。

K18爪の取付け

 

リングがほぼ出来上がりましたので、ダイヤ、そしてルビーを石留します。

ダイヤ、ルビーの石留め

 

爪、またリング全体を磨いたら完成です。
センター石が赤い色なので、爪をK18YGにして色味を足すと華やかになりますね。

ご依頼を有難うございました。

Pt900/K18YGルビーダイヤリング

 

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名古屋駅のジェイアール 名古屋タカシマヤ内の東急ハンズ10階「男の書斎」では、当店製作の銀製品を販売しています。

先日、ハンズの担当の方から「在庫が少なくなっている」と連絡がありました・・・。
1か月に一度、担当の方から売れた数の連絡を貰って、店頭在庫の数を把握してはいましたが、店頭での修理やオーダーの方がバタバタしていて、納品が出来てませんでした・・・。

ハンズの方にはお客様からのご注文も頂いていますので、出来るだけ早く収めるようにします。
少しお時間を下さい。スミマセン・・・。

シルバー925ふくろうストラップ

 

 

 

 

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当店を何度もご利用頂いていますお客様から、ダイヤリングのオーダーを頂きました。
素材はK18YGで、丸っこくこんもりとしたリングが欲しいとのご希望です。甲高の甲丸形状で、ダイヤを散りばめたパヴェ留めのリングデザインです。

大きさのご希望が幅15mm程との事でしたので、まずはワックスを削って全体像を見て頂くことにしました。遠方からのご依頼でしたのでワックス型をお送りしたのですが、これではまだ小さいとの事で、幅を20mmまで広げたワックス型を再度作り、お送りして確認をして頂きました。

まずは、最初に作った15mmのワックス型。
表にはダイヤに見立てたキュービックジルコニアを貼り付けてメレダイヤの大きさと個数を調べます。

15mmのワックス型

 

そして、20mmのワックス型です。サイズは共に15.5号。
向きが違いますが、ボリューム感はこれだけ違います。勿論、ダイヤの総カラット数も変わります。15mmの時は3ct台でしたが、最終的には5.5ct程になりました。

20mmのワックス型

 

各部の寸法データは記録してあるのでワックスは改めて作り、キャスト(鋳造)でリングを作ります。

K18YGでキャスト(鋳造)

 

リングを下磨きしたら、メレダイヤをグリスで貼り付けて穴の位置を確認します。

K18YGダイヤパヴェ留めリング メレダイヤの確認

 

メレダイヤの位置合わせが出来たら、穴を開けます。

K18YGパヴェ留めリング メレダイヤの穴開け

 

この後、通常は彫留めの職人へ石留を依頼するのですが・・・話の流れで、私が石留をする事に・・・。一応、石留めは勉強していて自身で留めていた時期もありますが、久々に石留をするので少し練習してから石留開始。

パヴェ留めは石と石の間の地金を使い、爪の向きをパズルのように考えながら留めていきます。適当に留めていると、留める爪が出せなくなってしまいます。通常4本で留めますが、3本で留める箇所も出てきます。
既製品の場合は、最初からキャストで爪を作ってそこに合う石を入れて留める品物が多くありますが、タガネで削り出して爪を作る品物の場合は叩き絞めて爪を留めていくので、強く頑丈な爪が出来上がります。よく言われる、鋳造と鍛造の違いになります。

K18YGパヴェ留めリング メレダイヤ石留め

 

石留めができれば、爪の先を丸め、全体を磨けば完成になります。

品物を受取り後に連絡を頂きましたが、ケースを開けて現品を見た瞬間、余りのボリュームに笑ってしまったそうです。満足して頂いて良かったです。

ご依頼を有難うございました。

K18YGパヴェ留めリング

 

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ダイヤルース3点をお持ちになり、ペンダントネックレス製作のご依頼を頂きました。
ルースの大きさは、センターが1.8ct台、他二点が0.5ct台です。

ダイヤルース

 

石の爪は全てフクリン枠、これを3つV字に並べて、太めの喜平チェーン接続するデザイン。素材はPt900です。

まずは、石枠を作ります。

ダイヤフクリン枠

 

石枠が出来たらそれぞれを繋げ、V字に並ぶように板材をロウ付けして組み立てます。
ちなみに、丸いフクリン枠をそのままロウ付けしただけに見えますが、強度アップの為に両側をU字にえぐった薄い板を間に挟んでロウ付けをしています。

フクリン枠 V字に組み立て

 

喜平チェーンをカットし、V字のペンダントトップ部にロウ付け。
鏡面に磨いたら、石留めです。

ダイヤ石留め

 

留めた爪を磨いたら完成になります。

ダイヤV字ペンダントネックレス

 

そして・・・もう一つ。
お預かりしたルースに色石がありました。「ブルーサファイア」と記名がありますが・・・分析に出したところ、「ブルートパーズ」でした。(分析結果は、お客様にはお伝えしました)

分背結果ブルートパーズ

 

この石もフクリン枠を作って留めます。
ただ、ネックレスで配置する位置が、金具部分。背中側に少し垂らした位置に配置して欲しいとのご希望です。
金具も付け易さを優先して引き輪と、反対側はプレートではなく楕円の丸環にしました。

ご依頼を有難うございました。

背中側のブルートパーズ

 

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フルエタニティリング製作のご依頼を頂きました。

ご依頼の品物ですが、かなり前に当店でお作りをしたリングです。ダイヤとルビーを交互に並べたレール留めのフルエタニティリング。
今回はデザインは気に入っているので、サイズを11号から13号へアップしたいとのご希望です。

フルエタニティリングは、基本的にはサイズ直しが出来ません。ただ、爪留めの場合は石を外す事が出来るのでサイズ直しをする事は出来ますが、今回の場合はレール留めなので爪を起こして石を外す事が出来ません。
そこで、ルビーを足してサイズをアップ、デザインは同じで作り直しが出来ないかとのご相談を頂きました。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング 石を足してサイズアップ

 

ご希望のサイズ、石の大きさ、個数、それをパソコンの図面上で描いて計算をすると、何とか1ピース足すとご希望の13号に出来そうです。
フルエタニティリングの場合は、サイズ、石の大きさ、個数、全てが合わないと綺麗なリングには出来ません。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング 石を外して計測

 

作る事が出来るのを確認したら、作業を進めます。
デザイン、素材は同じなので、まずはプラチナの棒材をロウ付けしてリングを作り、石が入る箇所にケガキ線を入れます。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング リング加工

 

石が乗る部分を旋盤で削って段付き加工をします。
今回は19ピース入れるので、削った面を19等分して印を付けます。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング リング加工

 

19か所印を付けた箇所に穴を開け、石が乗る部分を削って整形をします。一度石を乗せ、石と石の間の隙間をチェックした後に、中央部分をU字に削って磨きます。また、その他の周囲も磨いておきます。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング リング加工

 

石留め。
隣同士のチェックをしつつ、爪となる板を外から叩いて石を留めていきます。
爪留めより石が傾きやすいので、ちょっと叩いては水平をチェック。そしてまた叩いてチェック・・・最後に本締めをしてシッカリと留めていきます。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング 石留め

 

爪を叩いて留めた箇所は叩き痕が残っているので、それを綺麗に削って均し、最終磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング

 

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琥珀のブローチ修理のご依頼を頂きました。
大切に使われていたそうですが、金具部分の接着が取れ、金具も紛失してしまったそうです。

琥珀(コハク)ルースをブローチへ

素材はK18YGで作ります。
ベースとなる板をルースに合わせて曲げます。まっ平らでは無く、微妙に曲がっているのでそれに合わせてベース板を作ります。
次にルースの金具が付けてあった穴がありますが、そこにマスキングテープを貼って穴の位置をペンで印を付けて転写します。琥珀からテープを外してK18で作った板に貼り付けてピンを立てる位置を転写して、針金をロウ付けします。
ブローチ金具は、以前は風車タイプの金具が付いていたそうですが、今回は鉄砲と呼ぶ引いて開け閉めが出来るタイプをお勧めして取り付けました。年齢が進み、指が動きづらくなってくると、風車タイプは開け閉めがし辛くなるので、鉄砲がお勧めです。

琥珀(コハク)ルースをブローチへ

金具を仕上げ磨きをして、接着剤でルースに固定したら完成です。
ご依頼を有難うございました。

琥珀(コハク)ルースをブローチへ

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