ティファニーのダイヤリングの修理のご依頼を頂きました。
服にダイヤの爪を引っ掛けてしまい、爪が曲がってダイヤが外れてしまったそうです。

石が外れてしまったティファニーダイヤリング

 

曲がった爪を慎重に戻し、一度石をセット。ところが、どうやっても石が傾いてしまいます。

通常、こうした際は、全ての爪の角度を合わせたあとに石を乗せて再度爪を倒して留めていきます。
一度石留めがされているので、爪を正常な位置に戻せば石が乗る位置も決まります。
爪は、ダイヤを留める為にダイヤのガードルと呼ぶ外周部分が三角にカットされたいますが、どうしても3本の爪のカットした部分がズレています。

石が水平になるように爪をリカットして、留めました。
これで水平の位置ですが、赤矢印の爪は引っ掛かり部分が長すぎです。

爪の位置がおかしいティファニーダイヤリング

 

爪掛かりが長い箇所は爪先を削り、全体と共に仕上げ磨きをすれば完成です。

プラチナに限らず金属は曲がると伸びる性質がありますが、カットがズレていた内の2本は曲がっていませんさすがに3本共に伸びる事は無いですから・・・最初から斜めっていたのか?
有名ブランドだけにそれは無いと思いますが、ちょっと不可解です。

ご依頼を有難うございました。

石留めをしたティファニーダイヤリング

 

 

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