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時計の修理のご依頼を頂きました。
当店では時計本体の修理は出来ませんが、機械式時計の修理は専門の職人さんに依頼する事が出来ますので修理のご依頼を受け付けております。
ただ、今回はロレックスの修理でしたので、少々困ってしまいました・・・。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

ご依頼頂いたのはクロムハーツのウォッチケースに入れてある古いタイプのロレックス。
修理の内容は、リューズが抜けて無くなってしまったので部品調達とこの箇所の修理。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

ロレックスは、時計がカスタマイズされていると基本的に修理を受け付けてくれません。
また、部品単体を買う事も出来ません。
この事はお客様もご存じだったようで、ヤフオクなどで売られている部品を購入しようと思ったそうですが、部品が何タイプもあるのでどれを買えばよいか判らずにいたそうです。
当店が修理をお願いしている職人さんに聞いても、ロレックスだけは部品調達が出来ないので修理が出来ないと断られてしまいました。

修理が出来るところをあちらこちら探していたところ、以前にお客様から紹介して頂いた職人さんを思い出し、問合せをしたところ、修理を受けてくれるとの事!

早速、ケースから時計を外して修理依頼をしました。
ちなみに、このクロムハーツのウォッチケース、時計が太い針金を曲げて固定されているので、コレを折らないように曲げ起こして外すのが厄介です。
以前、他のお客様のケースで時計をネジ式で外せるようにカスタマイズしましたが、クロムハーツもこうした方法にしれくれれば楽なんですけども・・・。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

こうして、本体のオーバーホールとリューズ箇所の修理が終わり、時計が戻ってきました。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

時計を本体に(慎重に)戻して完成です。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

このウォッチケース、当店で蓋の部分にブルーとアイスブルーのメレダイヤを石留めしてカスタマイズさせて頂いた物です。
こうしたカスタマイズも受け付けております。

ご依頼を有難うございました。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

*駐車場は店舗1Fスペースのみです。
店舗隣は当店駐車場ではありません。
また、ご来店時は路上では無く駐車スペースへお願い致します。

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シルバー製の時計ケース修理のご依頼を頂きました。
クリップバネが折れています。

シルバー製時計ケースの修理

もう一か所、時計を留めている針金が根本から折れています。また、反対側も亀裂が入っていたので、ここも同じように作業をします。

今回はクリップバネ、留め金の2点を修理していきます。

シルバー製時計ケースの修理

クリップバネはこれまで紹介してきました方法と同じ。
また、時計を留める針金は、穴を開けて針金を差し込み、ロウ着面を広くして強度を上げながらロウ付けをします。

シルバー製時計ケースの修理

ロウ付けが終わったら、黒染めをして一旦仕上げをします。
そのあと、クリップバネを入れてクリップ部分を修理完成。
最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。(画像撮影後に、時計を留めました)

ご依頼を有難うございました。

シルバー製時計ケースの修理

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K18YG製の時計ベルトの金具修理のご依頼を頂きました。
金具の留め具の部分が摩耗で細くなり折れています。

K18YG時計ベルト金具の修理

この箇所、力が加わる部分なので折れたパーツをロー付けしても強度が保てません。この場合は、新しく作って根本からこのパーツを交換します。

差込む穴のサイズに合わせて板を用意します。
その板を「Z型」に曲げて断面を甲丸状(カマボコ断面)に削ります。

K18YG時計ベルト金具の修理

折れたパーツを削り取った箇所へロー付け。
ロー付け後は、取り付けたパーツを少しずつ削ってフィッティングの微調整をします。
最後に磨いて完成になります。

K18YG時計ベルト金具の修理

K18YG時計ベルト金具の修理

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前回時計ケースのロー付けのご紹介をしましたので、時計繋がりで今回も。

今回は、K18YGの時計金具部分の修理です。
金具は割れた二枚の板を穴に差し込んで固定する方式です。
この部分の摩耗が進んで金具が留まらなくなってます。

K18YG製時計金具修理



まずは、この摩耗した出っ張りの部分をカットします。

K18YG製時計金具修理



カットした部分に新しい板をロー付けします。
ロー付けする板は、横方向にちょっとだけ大き目。
ロー付けをした後に、少しずつ削りながらフィッティングをして留まり具合を調整する為です。

K18YG製時計金具修理



ほんの僅か硬い状態まで削り、そこから仕上げをします。
硬い状態にしたのは、仕上げ分のマージンを残すため。
仕上げをすると、丁度良い硬さの留まり具合になります。

時計にセットして完成です。

K18YG製時計金具修理



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「750」と刻印の入った時計修理をお預かりしました。
「750」と刻印のある素材は「K18」と同じ素材です。
今回お預かりしました品物はK18のホワイトゴールドです。

時計のケースとベルト部分のロー付けが外れてしまっています。

750ホワイトゴールド製時計修理

この品物、一度何処かで修理された形跡があります。
ロー材がベルト部分にはみ出ていて、メッキも剥がれたまま。
ちなみに、このはみ出たロー材部分を取り除く事は出来ませんので、ロー付けをする際は不要な箇所までロー材がはみ出ないように工夫する事も必要となります。

750ホワイトゴールド製時計修理

ロー付けをしますが、一つ不安な点が・・・。
ケースのロー着面が1mm程しかありません。
これだけ面積が狭いとシッカリとロー付けしても外れてしまう可能性もありますね・・・。
(この事はお預かりした際にお客様へご説明をしました)

750WG製時計修理 ロー着面積

ロー付け前にシッカリと下処理をします。
ロー付けをする両面を軽く削ったあと、薬品で汚れを浮かせて落とします。
これをしないと、汚れがロー材を弾いてしまって上手く流れません。

スポット溶接機で仮止めをして、いざロー付け。

750WG製時計修理 ロー付け直後

ロー付けの際に残ったフラックスを薬品で取り除き、洗浄。
磨いた後に、ロジウムメッキをします。
こうして修理完成。

750WG製時計修理 完成表側

裏側です。

750WG製時計修理 完成裏側

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今年に入り、IWCポルシェデザイン時計のベルトバックルのご依頼が多くなっています。
そんな中、もう一つお問合せが多くなっている事があります。
それは・・・

「ベルトのコマが欲しい」

ポルシェデザインのオーシャンは変わった形状のベルトコマで作られています。
漢字の「凸型」の形状で、素材はチタンです。

IWCポルシェデザインオーシャン

IWCポルシェデザインオーシャンのベルトコマ

このコマは当店で用意(作る)する事は出来ません。

当店で修理が出来るのは、

バックル(金具)の蝶番部分のロー付け。

ポルシェデザイン時計のベルトバックル蝶番部の修理

そして、ベルトコマを繋ぐピンの交換のみです。
チタンのコマを削らないように、ピンはチタンよりも柔らかい洋白材、バネはステンレスバネを使用しています。

ポルシェデザイン チタンベルトピン交換

当店の専門は、ジュエリー加工です。
上記以外の時計本体に関します修理(オーバーホール)などは、時計専門店、またはIWC代理店へお問合せ下さい。

尚、K18素材の時計に関します修理は一度お問合せ下さい。
また、古いロレックスなどの機械式時計の修理は、専門の職人へのお取次ぎも承ります。

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今回のご紹介は、オメガのステンレスベルトの修理です。
修理箇所は、バックル部分。

オメガ ステンレスベルトの修理

ポルシェデザインの物と同じく蝶番部分の修理ですが、こちらはパイプ部分の根本に亀裂が入ってしまっています。
(片側は既に切れてます)

オメガ ステンレスベルトの修理

この修理の場合、Tig溶接で切れた部分を溶接します。
Tigとステンレスの相性は良いので。

オメガ ステンレスベルトの修理

繋ぐ事は出来ますが、新品と同じ強度にはなりませんので、この点はご了承ください。

また、たまにお問合せがありますが、当店は時計専門店ではありませんので、時計本体の修理は出来ません。
(一部、古い時計やロレックスなどの外注になりますが修理は承っております。)

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ポルシェデザインのチタンベルトの修理のご依頼を頂きました。
修理内容は、ベルトピンの交換です。

ピンは固着している物があり、この場合は削って外す事となります。
固着している場合は、内部のバネが錆びている事が殆どです。
交換ピン洋白棒からの削り出し、中のバネはステンレス製のバネ材を使って作っています。

交換したピンは33本、固着していた部分(クリーニング箇所)は27カ所になりました。
(再利用できるピンバネは、洗浄して使用します)
予備コマも含めて作業をさせて頂きましたので、暫くの間は大丈夫でしょう。

ピンやバネの交換は出来ますが、ベルトコマのピンが入っている部分が摩耗して穴が広がった場合は修理が出来ません。
チタンのベルトコマ自体の修理が出来ません。(凸型のパーツ)
ピンが摩耗してコマ同士の隙間が広がると、ピンが大きく動き穴にダメージ(摩耗)が及びます。
穴が広がった場合はピンの収まりが悪くなり、最悪の場合は使用不可となります。
コマ同士の隙間が広がった場合は、早目の交換をオススメ致します。

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今年も沢山の修理をさせて頂いております。
その品物は・・・

ポルシェデザイン時計ベルトバックル修理

毎月2台くらいのペースでしょうか。
何度も書いていますが、当店で出来る修理はチタンベルトのバックル部分の蝶番のパイプが取れてしまった修理。(ロー付け)
それと、ベルト本体のコマ同士を接続している摩耗したピン(及びバネ)の交換だけです。
時計本体(機械部)は当店では修理が出来ませんので、時計専門店へお問合せ下さい。

今回ご依頼頂いたポルシェデザインの修理では、バックル部分に加えて「ルミナスポイント」の修理も致しました。
お客様から「ルミナスポイントが取れて無くなってしまったので修理が出来ればお願いします」とご相談がありました。

「ルミノーバ」という夜光物質の顆粒が手元にあったので、それをすり鉢でパウダー状に粉砕して、UV硬化樹脂に混ぜて固めて修理をしました。
(似たような色にするのに苦労しました・・・)

(正規品のパーツではありません)

また、同じお客様から後日、オメガの同パーツが無くなっているのでこの修理のご依頼も頂きました。
こちらも同じルミノーバパウダーを使いましたが、この箇所はパイプ状になっていて深さがありました。
そこで、棒状のABS樹脂の先にルミノーバ(UV硬化樹脂混)を塗り、硬化させて固めた物を接着してあります。

(こちらも正規品のパーツではありません)

出来ない修理も多々ありますが、出来るだけ対応はさせて頂きます。
まずはお問合せ下さい。

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修理のご依頼を沢山頂いていますIWCポルシェデザインのチタンベルトバックルの修理。

これまではオーシャンやクロノグラフといったチタン製のベルトのタイプでしたが、ここ最近はラバーベルトタイプのお問合せも頂きます。
ご紹介してませんでしたが、修理内容は同じですので勿論ロー付け修理は可能です。

修理はロー付けを行いますので、一旦ラバーベルトからバックルを外します。
ネジで外せるようになってますので外すのは簡単ですが、元に戻す際はラバーベルトを傷めないように程々の加減でネジを留める必要があります。(ネジ留めには少量のネジロック剤を使用します)
ご自身でネジが外せる方は、ベルトを外してバックル部分のみお送り下さい。

このラバーベルト、切れてしまった場合には当店では修理が出来ません。
何とかして欲しいとご要望があれば・・・何とかするかもしれませんが・・・。
(完全に元と同じには出来ません・・・使えるようになれば良いとの事ならば、考えようとは思います・・・)

尚、当店で修理が出来る部分は、上記のチタンベルトバックル(金具)の蝶番ロー付けとベルトの固着したり摩耗したりしたピン(バネも含む)のみです。
時計本体に関しましては、時計専門店へお問合せ下さい。

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本年最後のご紹介は・・・時計ベルトの修理です。

これまでも何度かご紹介をしています、IWCポルシェデザインのチタン製の時計ベルトのバックル(金具)の蝶番部分の修理です。
今年は11件の修理のご依頼を頂きました・・・約1ヶ月に1件。

また、ベルトのコマを繋ぐピンの交換も何件かご依頼を頂きました。
内部のバネが錆びてしまい、固着してしまいます。

ピンが出たまま固着してしまえばお使いするには問題ありませんが、引っ込んだまま使い続けると他のピンに余計な力が加わり、最悪の場合は引っ込んだピンの周辺のチタンベルトそのものを摩耗させてしまいます。
ピンが入っている穴が摩耗により広がってしまい、ピンを交換してもベルトのコマ間(隙間)が広がってしまいます。
この穴が広がったチタンのベルトは、当店では修理が出来ません。
出来るのは内部のバネとピンの交換、そしてクリーニングだけです。

また、ポルシェデザインのベルト修理以外ですが、ステンレス材のロレックスのベルトバックル(金具)の修理。
ポルシェデザインのチタンバックルと同様に、蝶番のパイプ部分が割れてしまっています。

ステンレス板をパイプ状に曲げて、破損した箇所へ溶接して修理をします。

ポルシェデザインのバックル修理に関しては現在も1件のご依頼を頂いています。
来年は何件来るのでしょうか・・・。
出来るだけ修理のご依頼にはお応えしたいと思いっています。
まずはお問合せ下さい。

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IWCポルシェデザインの時計ベルトのバックル修理のご依頼を頂きました。
これまで何度かご紹介してきました蝶番のパイプのロー付けが取れてしまった部分の修理です。

修理自体はいつものように修理をしました。
そして、バックルのかかりを見ようとしたところ・・・

ポルシェデザイン バックル修理

なんと、バックルの爪が引っ掛かる部分が削れてしまっていて、何度調整しても爪が引っ掛かりません。
そういえば、以前にも同じような金具があった事を思い出しましたが、その時は同じお客様からバックルの修理が2点あり、一点だけ修理をして納品をさせて頂きました。
ただ、今回はこれ1点しかなく、これが使えないとなると時計そのものが使えなくなってしまいます。
この点をお客様に連絡したところ・・・

「失敗しても良いから、お願いします。」

とのご返答。
正直、躊躇しました・・・だって、修理を失敗したら使えなくなる訳ですから。
一旦はお断りをしましたが、修理が出来なかったら使えなくなるし、それだったらやってくれ・・・とのお返事。
私も腹をくくって修理をする事にしました。

修理といってもやる事は一つだけ、板をロー付けする事。
削れた部分をカットし、その上に小さく切った板をロー付けする事にしました。
ただ、コレが上手くいきません・・・。
いつもは電気溶接をしていますが、真ん中にロー材を挟むと電気が流れずチタン材が熱せられません。
そこで、小さく切った板にロー材を乗せ、酸素バーナーでロー材だけを先に溶かしました。
それをバックルに乗せ、電気溶接・・・。
何度か試して、やっとローが溶けてロー付けが出来ました。
いつも思いますが、バックルのロー付けは失敗すると取り返しがつかないので、胃がキリキリします・・・。

ロー付けしたチタン材を爪が引っ掛かるように削っていきます。
どうもバックル部分の片方の長さが長い(もしくは短い)ようで、爪がある穴に上手く入りません。
仕方なく、丸の一部を平らに削って爪がかかるようにしました。

バックル爪の修理

こうしてやっと使えるようになりました。
チタンのロー付け、何度やっても難しいと感じます・・・。

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IWCポルシェデザインの時計ベルトのバックルの修理のご依頼を頂きました。
暫くぶりの紹介になるのですが・・・相変わらず、修理のご依頼は多くあります。(苦)

今回のご紹介、紹介するとは言いながら・・・かなり酷いのです。
その酷いというのは、状態。
コレです・・・判りますか?

他店で修理

お客様のメールからですが、他店に一度修理に出されたそうです。
そして、戻ってきたのがこの状態。
修理が出来ないと戻ってきたそうです。
コレは酷い。
しかも、端面が垂直に削られちゃってます。

他店で修理

この部分、オリジナルはパイプの外周に合わせるように斜めにかつ丸く削られています。
それを垂直に削られてしまい、しかもパイプはロー付けもされずスポット溶接での仮付け状態です。(触ると簡単に取れちゃいます)
また、一番最初の画像を見て頂くと判りますが、パイプ周りもガリガリ、金具本体にも傷があります。(恐らく修理途中で傷を付けたのだと思います)

一番の問題は、端面が削られてしまった事で金具の長さが短くなった事。
この金具、軽く曲がっています。
この曲がり具合と長さによってバネ性を持たせてフックに金具が引っ掛かった際のテンションになっています。
短くなる事でテンションが強くなり、パイプやフック部分に余計な力が加わってしまいます。
また、フックが「カチッ」と留まる際の調節も難しくなります。

端面はオリジナルと同じように斜めに削り、パイプも短く削られてしまっているので作り直してをロー付け。
短くなった分、調整が難しかったのですが、とりあえずお使いが出来る状態にして納品させて頂きました。

修理完了

お客様からは、最初から当店に相談すれば良かったと言って頂けましたが、もし当店で修理が出来ない場合はそのままお返しをしています。
あまり他店の事はとやかく言わないのですが、やるだけやって出来ないから放置ってのは、本当に酷い事だと思います・・・。

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スウォッチのバネ交換をご紹介して以来、たまにではありますがご依頼があります。
今回も初めてのデザインのスウォッチです。
スウォッチはデザインが豊富で見ていて飽きません。

スウォッチのバネ交換

今回のご依頼、お客様がご自身で分解されたようですが・・・出来れば、そのままご依頼をして欲しかったです・・・。
と、いうのも、バネを留めている棒芯がありますが、この頭の部分が潰れてしまっていました。
固着もしていて結局外す事が出来ず、削り取って修理する事に・・・。
あとは、バネを入れて出来上がり・・・ではありません。
このバネ、当店には在庫という物がありません。
オリジナルの形を見本にしてピアノ線から巻いて作っているのです。
パーツとしてはスウォッチは販売してくれませんからね、もちろん汎用パーツもありません。

スウォッチのバネ交換

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時計の修理のご依頼です。
同じ期間に2本の修理依頼がありましたので、一緒にご紹介します。

両方共に、バネが無い状態でした。
1本はスウォッチ。

バネ交換

もう1本は・・・メーカー不明ですが、海外製のバングルタイプの時計。
キリンをモチーフにした形ですが、頭の部分が外れています。

バネ交換

どちらも入れる場所に合わせたサイズにバネを作ります。
そして、バネ挿入。

バネ交換

バネ交換

キリンの方もバネを入れましたが、頭を開けた際にバネの芯の棒が回ってしまい、少しずつ芯が抜けてきます。

バネ交換

芯棒をL字にして棒が回らないようにして、接着剤で固めて固定しました。

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IWCポルシェデザインの時計、オーシャンのベルトバックルを修理させて頂いた時の事です。

修理をさせて頂いていますバックル部分はパイプが三分割になっています。
この部分のロー付けが外れて修理をしていますが、このパイプの中に芯棒が通っています。
この棒、先日修理した品物の中はこんな風になっていました。

錆てボロボロ

手前が修理品に使われていた芯棒です。
錆てボロボロになり、一部が欠けています。
恐らくスチール製なんだろうと思います。
これは、ステンレス製の芯棒に交換して納品をしました。

オーシャンはダイバーズウオッチという事で販売されていますが・・・こんな部分にスチールが使われていたら、直ぐに錆びちゃうと思うんですけどね・・・。
デザインは良い時計だけに、残念・・・。

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IWCポルシェデザインのベルト修理のご紹介です。
今回は・・・出来なかった修理です。

当店では、貴金属品、例えばリングやペンダントなどK18やPt900、シルバーといった地金の品物のオーダー(リフォーム)、修理などの他、修理出来ると判断した物は真鍮やステンレス製などのアクセサリーでも出来る限り受け賜っています。
そんな中に、チタン製のポルシェデザインのベルト修理などもあります。
ただ、その修理にも出来る範囲があります。
当店で出来るのは、ベルトの金具のパイプのロー付け部分が外れてしまった物、そしてベルトのコマを留めているピンの交換です。

今回ご依頼を頂いたのはベルトのコマのピンの交換でしたが、修理が出来ませんでした。
と、言うのも、今回の品物はピンが擦り減ったものではなく、チタン製のコマそのものが擦り減っていたからです。

修理が出来なかったベルト

赤丸で囲った部分が擦り減った部分ですが、このベルトの構造がかなり特殊であった事もあります。
これまでのポルシェデザインのベルトはピンが2本で留まっていましたが、このベルトはピンが1本でテコの原理を応用したような構造でした。
なので、赤丸部分が常に擦られて擦り減る事になったのだと思います。
当店ではチタンの地金そのものを足して修理する事は出来ません。
残念ながら、この品物は修理不可でそのままお返しいたしました。
修理出来ずにお返しするというのは、ちょっと悔しいですね・・・。

ジュエリーの修理に関しては、こちらをご覧ください。

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このところ、ココではご紹介してませんが、IWCポルシェデザインの時計のベルト金具部分のロー付け修理、現在も2ヶ月に1本くらいのペースでご依頼を頂いています。
ですが・・・先月は3本もの修理のご依頼を頂きました。
しかも、3本共に何故かパイプが2本付いている側のロー付けが外れています。

IWCポルシェデザインの金具修理

1本は県内の方、1本は東北から、もう1本は関東の方でしたが奥様が当店と同県の方で帰省を兼ねて当店へお越し下さいました。

これまでは同月に2本の修理というのはありましたが、3本というのは初めて。
これまでも多くの修理をさせて頂きましたが・・・まだまだあるのでしょうか・・・。
ご依頼まではいかずともお問い合わせはかなりあります。
ジュエリー工房で、チタンのロー付け(出来るのはこの修理だけですが)が出来るのは当店くらいしか無いのでしょうか・・・。
チタンのロー付け、毎回思いますが正直言ってK18やプラチナなどのジュエリーよりも難しいです。

IWCポルシェデザインの金具修理

修理のご依頼の際、ベルトの金具部分をご自身で外す事が出来ればこのパーツのみお送り頂いても構いません。
ベルトも一緒にお送り頂いた際は、サービスでベルトの洗浄も行います。

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ポルシェデザインの時計のベルト金具の修理と共に、ロンジンのベルトの修理もご依頼を頂きました。

ロンジンのベルト修理

ポルシェデザインのベルト金具の修理は、これまでにご紹介してきましたので割愛させて頂きます。
ロンジンのベルト修理は、金具部分の蝶番部分のパーツの摩耗が原因です。
パイプの中にK18YGの芯棒が通っていますが、この棒パーツの両端を潰し広げて抜けないような構造になっています。
この潰した部分が擦り減って抜けてしまっていました。

ロンジンのベルト修理

擦り減ったパーツでは短いので再利用出来ません。
新しいパーツを通して交換しました。

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シルバー製の時計ケースの固定方法でご相談がありました。

時計にすっぽりとかぶせてしまうデザインのケースですが、時計の固定方法が太い針金を曲げて固定するような構造になっていました。
何度も交換されたようで、針金には既にクラック(ヒビ)が入っています。
このままでは落ちてしまう事も考えられたので、別に固定する方法を考えなければなりません・・・。

そこで、こんな方法を採ってみました。

固定方法変更

ブーメラン型の固定具を作り、ネジ留め。
ネジ留めの際には緩み留め剤も使いました。
時計の大きさにより固定できない場合も出てきてしまいますが・・・とりあえず、この方法で試して頂くことにしました。

固定方法変更

こういうのも、なかなか難しいものです・・・。

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このところ、IWCポルシェデザインの時計ベルトの金具修理の事を書いてませんが・・・以前と変わらず修理依頼は来ております。
修理箇所は、全く同じ、金具の蝶番のパイプ部分のロー付けが外れている部分。
製造から20年以上経っている事もあるのでしょう、ロー材が酸化している関係なのかもしれません。
K18やPt900などの場合は、地金表面が僅かに溶けてロー材と混ざり合って合金化するので強度も保たれていますが、この時計素材の場合は表面は溶かしません。(たぶん)

この日記で紹介はしていませんが、平均すると2か月に1本のペース、年に6本くらいは修理をしています。
ただ、何故か依頼が重なります・・・今月も2本同時に修理の依頼がありました。
1本は既に納品済み、もう1本は納品待ちです。

こちらは、パイプ部分の両サイド、2か所の修理。

IWCポルシェデザイン時計のベルト金具修理

それと、最近多いのが、この金具をベルトに留めているバネ棒の破損です。

時計バネ棒破損

想像ではありますが、この部分で引っ張られたり捻られたりする事が多いのでしょう。
バネ棒の構造は、パイプの中にバネがあり、両端に引っ掛かる爪の部分があります。
爪の部分が飛び出ないように、パイプの両端が絞られて(すぼまって)いる構造です。
ひねらてたりしている内に、この絞られている部分が開き、バラバラになってしまいます。

上の画像の状態ならば爪の部分がベルトに引っ掛かっているので外れる事はありません。
ただ、たまに見かけるのが、この爪の部分が曲がっている物があります。
こうなると、テンションの掛かり方が不均等になるので、外れてしまう可能性があります。
また、どうしてなのか、パイプ部分が曲がってしまっている物もありました。
金具のロー付け修理の際にはこのバネ棒も外す事となりますが、外れ難く思いのほか苦労する事もあります・・・。

バネ棒が破損している場合にはチェックをして交換もご提案しますので、ご安心下さい。

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このところ、時計の修理の紹介が連発してますが・・・
今回は、高級時計パテック・フィリップのケース修理です。

お電話でお問い合わせ頂き、その後、メールにて画像が寸法などをやり取りして修理を受けさせて頂きました。

修理箇所は、ケースのリューズが取り付く部分。
この部分には本来出っ張りがあるそうなのですが、何故か削られています。
別の同型ケースを採寸して頂いたり、新しいリューズを送って頂いて、それに合わせて材料を削りロー付けをするという修理です。

材質は、K18です。
まず、地金をロールで引き、それを叩き伸ばして丸い棒状にします。
それを、旋盤に装着して削りだしていきます。

形状は、凹型なのですが、凹みの底の部分も平らにしなければいけないのでドリルで穴を開けるだけでなく、小さなバイトを作り、それで底面を平らに削って行きます。

旋盤の癖はある程度掴んでいるつもりですが、それでも動きにガタがあるので寸法誤差が生じてきます。
何個か削ってその中から一番良い物を使います。
精度は、デジタルノギスで計測して一番離れている箇所で+0.03mm位で納まりました。(外径は許容がありましたので、出来るだけ大きめに+0.5mm位にさせて頂きました)

旋盤で削りだした後に、ロー付けです。
実際は、ココが一番神経を使います。
熱の加え方がバラバラだと、ロー付けした後にケースが歪み、ガラスなどが填らなくなります。
均等に熱を加え、削ったパーツに綺麗にロー材が流れるように・・・。

そして、磨いて完成。

リューズを填めたところです。

この後、納品させて頂きました。
それから暫くして、お客様から調整が済んだ時計の画像が送られてきました。
(画像のお客様の使用許可を頂いてます)

大変満足して頂けたのが職人としての一番の喜びです。
1951年製とのお話ですが、機械式の古い時計はちゃんと修理をすれば現在でも使えるというのは良いですね。
私も1966年製のハッセルブラッドSWCと言うカメラを持っていますが、今でも使えますし修理も出来ると言うのは良いことだと思います。
今売られているデジカメは、使い捨ても同然ですから・・・愛着も沸きません・・・。


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Swatch(スウォッチ)のベルトのバネ交換のご依頼です。

お客様に画像を送って頂き拝見した時に、なんて綺麗なデザインなんだろう・・・と、思いました。
Swatchが色んなデザインの製品を作っているのは知っていましたが、バングルタイプでアールヌーヴォー調のデザインを作っているとは知りませんでした。

バングル状になっているので、装着の際に一部が折れて開くようになっています。
ただ、内部のバネが折れて片側が閉まりません。

そこで、内部のバネ交換なのですが・・・
一番の鍵は、この開くパーツが外れるかどうかでした。
ところが、コレはアッサリとジョイントのピンを抜く事で解決。

そして、内部のバネを取り出し、コレと同じモノを用意して交換すれば完了なのですが・・・。
同じ線径のステンレス線をバネを作ったのですが、上手く行きません。
バネを戻し、開閉を繰返すと、バネが伸びてしまうようで少しガタが出て開いてしまいます。
そこで、少し太い線径の針金を使って作りました。
右から折れたオリジナルバネ、オリジナルと同じ線径のバネ、そしてそれより太いバネ。

コレを元に戻して出来上がり・・・とは、行かず・・・。
バネを戻してみると、閉まった際に左右に段差が出来ていました。

コレを調整します。

コレで出来上がりです。

それにしても、このデザインは綺麗ですね。
ちなみに・・・
当店は時計専門店ではありませんので、時計本体の修理などは出来ません。
こうしたベルト部分のパーツ交換やK18等のケース修理は承ります。


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シルバーで作られた時計ベルトのコマ足しのご依頼がありました。

ベルトは、クロムハーツ(でしょうか?・・・ゴメンナサイ、判りません)のようなデザインで、一度コマを一つ外されたのかご来店時にお持ち頂きました。
コレを足すのですが、まずはケース部を外します。
そして、ロー付けされている繋ぎの棒を削ってベルトをを外し、そこに一コマ追加します。

そして、ロー付け。

何度もご紹介していますが、シルバー製品は熱を加えると全体が白くなります。
黒染めをしている部分も、色が飛び白くなります。
この後、磨いて黒染めをしていきますが、ベルトはケースを挟んで両側につきます。
片方をロー付けして仕上げたのでは、両方の風合いが違ってしまいます。
そこで、ロー付けをした反対側も一旦熱を加えて、再度仕上げていきます。

そして、完成。




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気が付くと、朝からあれだけウルサク鳴いていたセミの声も聞こえなくなり、夜になるとコオロギの鳴声が聞こえてきます。
虫の世界は秋到来なのですが・・・天気は、以前として夏ですね・・・。
周りがアスファルトだらけの我が家では夜も28度をなかなか下回らず、未だにエアコンと扇風機が無ければ熟睡出来ません・・・。

久しぶりに、IWCポルシェデザインのチタンベルトの修理依頼が来ました。
修理箇所はいつもと同じ、ベルト金具の蝶番のパイプのロー付けが外れているところ。
旋盤でチタン棒からパイプを削り出し、ロー付け。
ロー付けの後は、真っ黒にカーボンが付いた部分を取り除いて艶消し処理です。

艶消しの具合もオリジナルに近い程度まで出来るようになりました。
ただ、まだ完璧ではないですけど・・・。
強度が必要な箇所の修理は難しいです。

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K18製の時計ベルトの長さを短くして欲しいというご依頼です。

赤くマジックで塗られている部分をカットです。

このタイプのベルトの場合、そのままカットしてしまうとバラバラになってしまいます。
そこで、最初にカットする部分にロー材を流して固めてしまいます。
ただ、この固める部分が広すぎると、後から曲がらなくなってしまうので、慎重に行わなければなりません。

カットした後は、金具を取り付けるパイプをロー付けします。
この際も、パイプをそのままロー付けしただけでは表側から見えてしまうので、パイプが隠れるようにベルトを薄く削ります。

そして、ロー付け完了。

金具を取り付けて、出来上がりです。

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IWCの時計ベルトの修理のご依頼です。

ベルト同士を繋いでいるピンの一つが無く、ベルトに隙間が出来てしまっていました。
また、そのままでは、反対側のピンに負担がかかり、削れてその内に外れてしまう可能性もありましたので、今回はこの部分のリペアです。

幸いにも、ベルトのこの部分の周囲のパーツだけ外れてくれましたが、やはり抜け落ちた反対側のピンだけどうしても引っ込みません。
仕方が無いので、このピンは削って取り去る事に・・・。

案の定、ピンの内部にある筈のバネが錆びて無くなり、この錆が原因でピンが固着して動かなくなっていました。
防水性があるのに、何故このバネが錆び易く作られているんでしょうね・・・。

しかし、不思議なのが何故固着した反対側のピンが無くなっているのか?
ピンだけでなく、バネごと抜けてありません・・・。
構造上、片側のピンだけが抜けるというのが不思議です。
ピンがバネで押し出されてて填まり込む溝の長さよりもピン自体が長く、引っ込めてベルトのコマを外してからでないと、ピンが抜けないからです。

今回も、バネはステンレス製に換えてありますので、簡単に錆びることはありません。(ある薬品に浸けると錆びる事はありますが、そんな事はありませんから)

元に組上げて出来上がりです。
何処を修理したのか、パッと見は判らないです。




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IWC ポルシェデザインウォッチのベルト金具修理です。

今回の修理も、これまでと同様の金具のジョイント部分のパイプロー付けが外れてしまったモノの修理でした。
違ったところは、これまでは中央部分のパイプが脱落しているモノが殆どだったのに対し、両方が外れてしました。
残っていたのは、3ヶ所ある内の1ヶ所のみ。

これまでと同様に、旋盤を使いチタン棒からパイプを削りだします。
そして、ロー付け。

ロー付けの後は、余計な部分のロー材を削り取り、下処理をしてサンドブラスト処理で艶消しにします。

最後に組上げて出来上がります。

今回の品物もそうでしたが、両サイドに2個パイプがついている側の金具がベルトから外れませんでした。
中央に1個の方は、ごく一般的に使われているバネ棒でベルトに固定されていますが、反対側はベルトの繋ぎと同じ特殊な繋ぎ方になっています。
左右が独立していて、短い棒の中にバネが入っています。
このバネが錆びてくると棒が固着して動かなくなり、ベルトのコマが外れません。
パイプのロー付けをする際も、この部分が外れないと作業が出来ないので困ることになります・・・。
外れない場合は、棒を削り取って外す事になります。
幸いに、この品物の場合は金具部分は外れませんでしたが、2列目の部分で外す事が出来たのが良かったです。


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時計ベルトのオーダーがありました。
時計メーカーの名前は・・・すみません、失念してしまいました。(汗)
イタリアの時計メーカーで、このモデルの台数は少なく限定だそうです。
それにしても、時計ケースデザインはサルバドール・ダリを彷彿とさせる面白いデザインです。

元は、皮製のごく一般的なベルトがつけられていました。
お作りしたベルトデザインは、このケースと馴染ませるように少し変わったデザインにしました。
そして、素材はK18イエローゴールドですが、ケースの色と合わせる為に少し白っぽいゴールドを使いました。
(画像ではケースの色と違いがありますが、ケースは経年変化で少し酸化が進んでいます。時間と共にベルトとの色の差がなくなって来ると思います。)



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今月の土曜日の営業日は、1月22日です。
ご利用をお待ちしております。

時計のケースの修理依頼が来ました。
ケースの素材はプラチナ・・・裏蓋に「PLATINUM」の刻印がありました。
ただ、刻印の形やケースの作りから、かなり古い物だと思われました。

こうした品物の場合、プラチナ用のロー材は使いたくありません・・・。
現代の品物であれば、ロー材はプラチナ用の溶ける温度が高い物を使っている場合が多いのですが、品物が古い時代の場合はどんなロー材が使われているのか判りません。
そこで、今回はプラチナロー材でも使うホワイトゴールド用を使って修理する事にしました。

ところが・・・
外れた部分を見ると、何とケース本体にロー付けの跡が見えます。
しかも、都合の悪い事にパーツが外れた部分・・・。

現在ならケースはキャスト(鋳造)で作り、ベルトの繋ぎ部分をロー付けする方法が採られると思いますが、この品物は板状のプラチナ板を丸くしてロー付けをし、それを削りだしてケースが作られているようでした。
不用意に熱を加えると、ケースのローが溶けて外れてしまう可能性が考えられたので、ホワイトゴールド用ローは使うのを止めました・・・。

そこで、一旦補強の為に、Tig溶接で「点状」に溶接。
万が一、熱を加えた際にローが溶けて外れるのを防ぐ役目です。

そして、ベルトを繋ぐ足をロー付け。
ロー材は、K14ゴールド用・・・溶ける温度が低い物です。
シッカリとローが流れれば、これでも十分強度は保てるものです。

そして、全体を仕上げて、K14ロー材の色を消す為にロジウムメッキ。

これで出来上がりです。

それにしても、ロー材は何用が使われていたのか?
メッキをしても、オリジナルのロー材の部分にはメッキが乗らず、黒く変色してしまいました・・・。
この部分は、少し磨いた程度にして、お客様にこの事を伝えてお渡ししましたが・・・。

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