ジュエリー修理・リペア


日曜ですが、子供会主催のボーリング大会があり、参加してきました。
ところが、ゲーム中に幼稚園年中の長男の元気がなくなり、額に手を当てると熱が・・・。
そのまま早めに帰ってきて寝かせたのですが、翌日病院に行って検査をすると・・・インフルエンザ A型・・・。
予防接種も受けていましたが、罹ってしまうんですね・・・。

さて、以前、Pt1000リングの修理に関しまして、ここでご紹介させて頂きました。
関連日記
こちらこちら

今回も上記Pt1000と関連する修理の事なのですが、K18ピンクゴールドの修理に関しまして、お断りする事に致しました。

ピンクゴールドは硬い素材ですがこの硬さが脆さに繋がるようで、修理の際に何度も熱を加えるような処理の仕方をしますと、熱により膨張と収縮に耐えられなくなり割れてヒビが入ってきます。
代替素材も出始めてはいますのでそちらに移行する事も検討しておりますが、他店でお買いになられた製品に関しましては当店での修理はお断りする事となりました。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解をお願いいたします。

2009年3月2日追筆
尚、当店ではピンクゴールドの扱いを「K20ピンクゴールド」として再開しました。
修理などお手持ちの品物への加工は、引き続きお断りさせて頂いております。

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今月の土曜営業日は第3土曜の1月19日です。
ご利用をお待ちしております。

今日は年末にしました修理のご紹介です。
この修理、ジュエリー製品ではありません。
電話からのお問い合わせでしたが・・・

「ベルトバックルの修理をお願いしたいのですが・・・」

詳しくお話をさせてさせて頂いたところ、どうも素材がシルバーでは無く「鉛の合金」のようでした。

通常はお断りする品物ではありますが、お客様からの強いご要望で一度実物を拝見する事となりました。

(さらに…)

今月の土曜営業日は、
11月17日(土)です。
ご利用をお待ちしております。

前回の日記にて、Pt1000の品物修理に関して、Pt1000の品物を修理が出来ない場合があると記載しました。
ですが、修理が可能な品物もあるんです。

一見すると見た目も他のPt1000マリッジリングと全く変わりません。

ですが、職人の目から見て、この品物が修理可能だと判断しました。
何が違うのかと言うと・・・

この変形具合です。
修理不可の品物の場合、非常に堅い品物が多く、このような変形具合には通常なりません。
もし曲がるとしても、楕円になる程度ですのでこの点で判断が出来ました。

リングの場合には変形する事が多いのである程度は修理可能かどうはは判断出来る場合が多いのですが、それ以外の品物に関しては判断に困るのですが・・・。
全てのPt1000の品物が修理出来ない訳ではありませんので、お気軽にお問い合わせください。

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今月の土曜営業日は、
11月17日(土)です。
ご利用をお待ちしております。

今日は、Pt1000の刻印が印字された品物についての事例です。
この品物につきまして、修理が出来ない場合があります。

Pt1000・・・この刻印があれば、殆どの方が「純プラチナ」と思うに間違い無いでしょう。
純プラチナと言う肩書きがあれば、混ぜ物が一切無い「無垢」の素材と思ってしまうので惹かれてる方も多いと思います。
ところが、国内の基準(造幣局)ではほんの僅かながら別の素材を混ぜてもPt1000と刻印が出来てしまうのです。
純プラチナと言う素材は、純金(K24)と同じく柔らかい素材です。
その柔らかい素材を普段使いできるように別の素材を混ぜて作られた素材が、Pt950やPt900、K18と言った素材になります。
海外ではPt1000と印字した場合には、混ぜ物は出来ない基準となっていますがどう言う訳か日本では出来てしまいます。
このほんの僅かに混ぜられた素材が、修理の時に厄介者になってしまうのです。

Pt1000には2つの処理があります。
1つ目は、Pt900などと同じように中に混ぜてしまう方法。
2つ目は、表面に処理をする方法。

1つ目の混ぜてしまう処理をされた品物の場合、熱をかけて修理すると割れてしまう場合があります。

どう言う事で割れてしまうのかは解りませんが、バーナーなどで熱を加えて修理する場合に熱膨張の際に分子レベルの結合が弱くなってしまうものと思われます。

また、表面処理をされた品物の場合、熱をかけるとプラチナ素材ではあり得ない低温度(K18と同じ位の温度)で溶けてしまうのです・・・それも、一瞬の内にドロッと。(まるで、K18素材をプラチナの感覚で修理してるような感じです)

このような事例ばかりでは無く、ごく普通に修理出来る品物もありますが、「Pt1000」と刻印されたものだけで他に区別する刻印などがありません。
職人の目からみると、リングなどを切る際、曲げる際などにPt1000とは思えない程に非常に堅い素材だと言う程度なので、一般の方には全く判らないでしょう。

こうした事から、「Pt1000」と刻印された品物につきましては修理をお断りする場合もございます。
申し訳ございませんが、ご理解を頂きたいと思います。

それよりも、このような素材を作る事自体、またこのような素材に「Pt1000」と印字できるような規格自体がおかしいと思うのですが・・・。

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今日もシルバーの修理(サイズ直しとペンダント金具修理)のご紹介です。

まず、サイズ直しです。
サイズ直しをするには、
「サイズを小さくする」
「サイズを大きくする」
の2点あります。
通常のリングの場合はどちらも対応できるのですが、デザインによって片方しか出来ない場合があります。

まず、上記のグッチのようなデザインの場合、1号まででしたら大きくする事が可能です。
このリングの裏側(内面ではありません)も、線状にデザインが施されていますので、通常のサイズ直しのように切ってしまうとデザインが繋がらなくなります。
線で入っていますので、無理やりにデザインを繋ぐ事は出来ても、マシンカットされたモノですので正確には出来ません。
この場合、内側からリングを広げる機械がありますので、1号まででしたら可能ですが、それ以上となりますとリングが切れてしまったり、表面にヒビが入るなどしてしまうのでオススメは出来ません。


そして、ティファニートルクナローリングのような四角いリングの場合です。
このリング場合、矢印の角の部分で切ってサイズ直しを致しました。
大きく、また小さくする場合でも、「辺」の長さが変わってしまいますので、デザイン上少し変形した四角形になってしまいますが、この点をご了承いただければサイズ直しは可能です。

そして、シルバーペンダントのバチカン修理(ネックレスを通す金具)です。
このお客様のお知り合いが半田で一度修理をされたとご来店されましたが、この場合は作り替えになってしまいました。
半田と言う素材は、融点(溶ける温度)が低く(約200度程)作られています。
また、地金本体への馴染みを良く作られていますので、このままロー付けをしようとすると本体へ溶け込んでしまいロー付けが不可能になります。
こうした場合の修理には、決して半田はお使いならないようお願い致します。
この場合は作り替えで修理が出来ましたが、本体に半田が着いてしまうと修理不可能になります。

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今日は、先日修理しました、クロムハーツ シルバー製ブレスレットのご紹介です。

お客様から、
「買ったばかりのブレスですが切れてしまった」
と、修理のご依頼がありました。

拝見しますと、パーツ同士を繋いでいるパイプの厚みが薄く、ここが切れてしまっていました。
通常、ブレスレットが切れた際の修理と言うと、パイプの中に通っている芯棒が使っている内に磨り減って切れる事が殆どです。
この品物を見ると、パーツの大きさ(重量)とパイプに使われている材料の肉厚、芯棒の太さがアンバランスです。

芯棒が太く、パイプの肉厚が薄いので、コレを程よいバランスに修正しました。

また、ジョイント部の遊び(ガタ)が大きい事も修正しましたが、オリジナルとのバランスを取るために少し余裕を見て組んであります。
この後、芯棒の両端部分を本体にロー付けして、出っ張った部分を削り取ります。

最後に、バーナーの炎を当ててしまうと光っている部分もくすんでしまうので、全体を磨きます。
これで修理は完了ですが、画像のように修理後は品物が真っ白になってしまいます。
シルバー素材の性質上、全体に熱を加えないとロー付け(溶接)が出来ません。
これによりまして、黒染めしてあった部分も色が飛んでしまい白くなってしまいますので、再度黒染めする事となりますが、残念ながらオリジナルのように元通りには戻りません。
オブジェなどを手がける作家の方に聞いた事もありましたが、人の手で黒くアンティーク調に染めるより経年変化による色の変わり方の美しさにはかなわないと仰っていました。

このような形では修理が可能ですので、シルバー製品の修理等もお気軽にお問い合わせください。

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バタバタしてまして、日記更新が停滞してました・・・。(汗)

来月17日は父の日です。
父の日のプレゼントに、こんなジュエリーはいかがでしょうか?
K18ダイヤ/アジュアマラカイト ループタイ
チョイ悪親父にもきっとピッタリだと思います。

さて、今日は取引先から修理依頼の品物からです。
個人的にはこのデザインはオススメ出来ないんです・・・。

このデザイン、ダイヤをプラチナ枠から伸ばした2点の爪だけで留めてあります。
二点留めと呼ばれていますが、爪の幅が広い品物の場合は緩む事は殆どありません。(例えば、カルティエのエリプスリングのようなデザインは安心です)
ですが、このような小さい爪のデザインは、必ずダイヤが緩み脱落してしまう可能性が高いのです。
ごく普通の使われ方をされていても、物を持つ時などにダイヤの角が当たり力が加わります。
少しずつの力でも何度も同じ箇所に力が加わると、少しずつ緩んでいくのです。
海外ブランドではこうした事例を踏まえてか、この手のデザインはかなり少ないのですが、日本ではデザイン先行の風潮が強いせいなのか未だにこのデザインを多く見ます。
もちろん、当店にもダイヤの緩みの調整で持ち込まれる品物の数は多いのです。
このような場合には、天地の位置(赤い丸)に爪を足してやる事で随分補強になります。

もしこのようなデザインの品物を買われる際は、少しこうした点なども踏まえて品物をお選びください。

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今月3月の土曜営業日は、第2週目の10日です。
ご利用ください。

尚、細かなことですが、当日の店番は私一人になります。
お客様のご来店が重なった場合にはお待ちして頂く事になりますので、ご来店予定がありますお客様は事前にご来店時間をお知らせ頂けると助かります。
また、修理で来店されるお客様には、この限りではありません。
宜しくお願い致します。

私もこの仕事を始めてこの春で22年目に入ります。
ジュエリー製品だけで無く色んな仕事をしてきましたが、先日は「バイオリンの弓の金具の修理」を初めてさせて頂きました。

(さらに…)

来月3月の土曜営業日は、第2週目の10日です。
ご利用ください。

今日は、ネックレスの修理のご紹介をします。
この日修理依頼があった中に「ボールチェーン」がありました。
ボールチェーンの構造は、両端が膨らんだ棒にプレスで加工された丸いパーツが取り付けられて構成されています。

この丸いパーツは、棒の膨らんだ部分を抱え込むようにつけられていますが、ロー付け(溶接)されていません。
ですから、強い力が加わると口の部分が開いてしまい「切れた」ようになってしまいます。(上の画像)
修理は、この状態から一旦元の位置にパーツ類を戻してやる事から始まります。

ただ、画像を見て頂ければ判ると思うのですが、細いネックレスの場合はホントに小さなパーツになります。
このパーツを組み合わせるのには、集中して行わないと丸いパーツの方を潰してしまう事もあるのです。(画像2枚目は、元に組んだ状態・・・黒い印の左側が外れた部分です)

一旦外れた部分は、棒の膨らんだ部分が磨り減ったり衝撃で形が崩れたりしてまた外れてしまう場合が多いのです。
このままではまた外れてしまうので、この部分をロー付けします。

ロー付けには、色んな方法がありますが、当店では「ウォーターウェルダー」と言う水を電気分解して水素を取り出して、バーナーに使う溶接機でロー付けをします。
この溶接機の特徴は、一般的なガスバーナーに比べ格段に細い炎が出せる事です。(画像3枚目)
また、炎の温度も高い事も利点です。

このようにして修理をしていきますが、細かい作業なので眼が疲れます・・・。
今のところ、私には老眼が来ていませんが、近い将来には拡大用ルーペを使いながらの仕事になるのでしょう・・・。
加齢には勝てませんが、綺麗な仕上げを日々目指して仕事をしていきます。(笑)

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昼間はまだ暑い日が続いていますが、9月の声を聞いたと思ったら朝晩はいきなり涼しくなったように感じます。
窓を開け放ち寝ていたら・・・朝方の涼しさで、喉をやられてしまいました・・・。(涙)

今日は、ネックレスやブレスの修理をご紹介します。

ネックレスやブレスは可動部が多いので、使っている間にどうしても擦り切れたりしてしまう事が多い品物です。
特に長く使われているとこのすり減り箇所が多く、残念ながら修理不可能な品物もたまに見かけます。
ただ、それ以外の品物であれば、修理をすればまたお使い頂けるようになりますので、お手持ちで切れたネックレスやブレスをお持ちの方は一度お問い合わせ下さい。

今回は、そんな中から「Ptダイヤテニスブレス」の修理の過程をご紹介致します。

テニスブレスはダイヤを上手く使った綺麗なデザインの品物ですが、上記のように可動部が多いので切れてしまう事も多い品物です。
今回のケースも、繋ぎの板が切れていました。

繋ぎの部分を細い素材をロー付けして、再現します。
ダイヤは比較的熱に強い石ですが、手早くロー付けして石に負担を掛けないようにロー付けしていきます。
この時、当店では一般的なバーナーでは無く、より細く高温の炎が出る「水素ガストーチ」を使って短時間にロー付けしています。

反対側のパーツに通し、曲げて組み合わせます。
そして、ロー付けしていきます。
この時、余分な部分にローが回ってパーツ同士がくっついてしまわないように、注意しながら付けていきます。

そして、余分な部分を切り、磨いて完成になります。
素材はプラチナですが、ロー材には高温になるプラチナローを使えません。(プラチナローを使うと、ダイヤにダメージを与えてしまいます)
ゴールド用のロー材を使っていますので、金色が気になる方にはメッキをしてお渡し致します。
ただ・・・この金色の部分は、殆ど目立ちませんが。(笑)

昨日は、「梅雨が長引いてウンザリ」と書いたのが良い方向に向いたのでしょうか?・・・名古屋では、午後からは雨も上がり晴れてきました。
こうなると梅雨明けまで後一歩の所のようですが、そうなると今度は灼熱の名古屋の夏がやってきます。
暑くなれば、当然「汗」も出る訳で、この汗がジュエリーにも悪影響を与えてしまう事もあります。
今日は、簡単なジュエリーのお手入れ方法を紹介します。

まず、どんなジュエリーでも、
「使ったら水洗いして、乾拭きする」これだけで随分汚れが落ちます。
特に、パールのネックレスなどは、使ったら必ずこの方法でお手入れする事をオススメします。
汗が付いたままで日を置いてしまうと、変色や艶落ちの原因になります。

当店に修理に持ち込まれるジュエリーの多くが、体から出る皮脂と古い皮膚(余り書きたくは無いですが、ハッキリ言ってしまえば垢です)で汚れています。
この皮脂類の汚れが付いてしまうと、ダイヤなど輝く宝石の光も半減してしまいます。
当店で修理やサイズ直しをする際は、使われた形跡があれば必ず洗浄してから修理に移ります。
そうしないと、バーナーで熱をかけた場合にこの汚れが焼け焦げてしまい、後から取る事が大変な事があるからです。
メガネ店などで置かれている「超音波洗浄機」に使ったメガネを入れて、洗浄した事はありませんでしょうか?
透明な水に皮脂などの汚れが「モワ~ッ」と溶け出していくのが見えるのですが・・・アレが修理の際に焦げ付いてしまうのです。

殆どのジュエリーに使える方法で良く知られているものとして、「中性洗剤と歯ブラシ」を使う方法もあります。
中性洗剤は水で薄めて手で擦り合わせた時に泡が少し立つ位の濃度に、歯ブラシは毛先の柔らかい物が良いと思います。
最近の歯ブラシでは、毛先が細くなっているタイプの製品があるので、細かな部分を掃除するにはこのタイプがオススメです。
汚れが酷くなっている場合には、お湯に中性洗剤を溶かしてジュエリーを漬け込んでおき、時間をおいてから歯ブラシで掃除します。

ただ、トルコ石、ラピス、サンゴなど石自体に微細な隙間があるタイプの石では汚れが更に奥まで入り込んでしまったり、パール、エメラルド、オパールなどの熱に弱い石の場合には熱湯を使うと変色や割れが生じる事があるので、注意も必要です。
もし、上記のタイプの石を使ったジュエリーや、汚れてご自分ではどうして良いのか判らない時は、当店などの専門店へご相談ください。

いずれにしても、「使ったら出来るだけ早めに洗って乾かす事」・・・コレが長く輝きを保たせる事だと思います。

先日、当Web店舗をご覧になったお客様から電話にて「ピアスの金属アレルギー」に関してお問い合わせがありました。

「金属アレルギーなので、ピアスの金具をアレルギーの出ない物と交換出来るか?」

と言うお問い合わせでしたが、この件はベースの地金の種類によって改造が出来るかどうか変わります。

金属アレルギーは、金属が汗などの水分にイオン化して溶け込む事で起こります。
その人の体質によってアレルギーの出方に差が出てきてしまいますが、全ての人にアレルギーの出ない品物を作る方法はありません。
現代病の代表として挙げられる花粉症と同じように、解決方法が無いと言われています。
その中で、純プラチナや純金は比較的アレルギー反応が少ない素材ですが、とても柔らかい素材です。
ですから、そのままではピアスのピン(耳に刺す部分)の素材としては柔らかすぎて直ぐに曲がってしまい使い物になりません。(純プラチナや純金のジュエリーが少ないのも、コレが要因です)
これは一般的なジュエリー全般にも言える事ですが、解決方法としてこれらの地金に銀や銅などを混ぜて硬くしてPt900やK18などとして使用されています。
この混ぜる素材にイオン化しやすいものがあり、アレルギー反応として悪さをしてしまうのです。
イオン化しやすい素材として
ニッケル、コバルト、クロムなどが代表的です。
ちなみに、ニッケル、コバルト、クロム、亜鉛、マンガン、銅、銀、プラチナ、金、 チタンの順でアレルギー反応が弱くなります。(左に向かう程反応が強い)

話を改造に戻しますが、ピアスを改造する手順としては

1・・・ベース地金から、金具(ピン)を切り取る
2・・・アレルギーの少ない素材を使った金具をロー付けする
3・・・磨く

となります。
問題となるのが、2の「ロー付け」です。
ロー付けと言うのは、地金に混ぜ物をして融点(溶ける温度)を下げて地金より早く溶けさせ、かつ、地金に溶け込みやすくした素材を、溶着したい部分に置いて熱をかけて接合させる方法です。(一般的に、金ローは金を素材に、プラチナローはプラチナを主として作られています)
判りやすく言うと、溶接のような感じでしょうか。
ですから、バーナーで熱をかける事になります。
この熱をかける事で、例えば、ピアスのベースにエメラルドやオパールなどの熱に弱い石が使ってある場合には割れてしまったりするので、ロー付けが困難になります。
また、ベース素材が非貴金属のイミテーション(真鍮など)の場合は、金具とのロー付けの際に温度が高温になるので溶けてしまう事もあります。

もう1つの改造方法として「非貴金属を素材にした金具」を使う事です。
例えば、アレルギー対策用として「セラミック」や「チタン」の金具がメーカーから出ています。
コレを使えば、ほぼアレルギーが起こる可能性が無くなりますが、セラミック金具は熱をかけてロー付けする事が出来ませんので穴を開けて接着する事しか出来ません。

ただ、2つの方法いずれにしても、ベースの部分が耳に触れてしまうと折角金具を交換したのにアレルギーが消えない・・・とも、なりかねませんので、完全にアレルギーを防ぐには耳に触れないようにアレルギーの出ない板で覆うとかの工夫が必要かと思われます。

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