ジュエリー製品以外の修理
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア, 製造過程 | Permalink | | Leave A Comment | ジュエリー製品以外の修理 はコメントを受け付けていません
今月の土曜営業日は第3土曜の1月19日です。
ご利用をお待ちしております。
今日は年末にしました修理のご紹介です。
この修理、ジュエリー製品ではありません。
電話からのお問い合わせでしたが・・・
「ベルトバックルの修理をお願いしたいのですが・・・」
詳しくお話をさせてさせて頂いたところ、どうも素材がシルバーでは無く「鉛の合金」のようでした。
通常はお断りする品物ではありますが、お客様からの強いご要望で一度実物を拝見する事となりました。
修理箇所は、一枚目の写真の赤丸部分、ベルト帯の穴が開いたところを引っ掛けるところで、ココが折れていました。
品物を見て、はやり鉛を主とした合金と判別出来ました。
シルバー製品の場合、折れた部分を見ると白い金属になりますが、この品物の場合は黒っぽい色でガンメタ風な色です。
この素材に全体をクロームメッキがかかっているので、シルバーっぽく見えていました。
さて、このままお断りする事も出来ましたが、どうしてもこの品物を使いたいとのご要望でしたので、修理方法を伝えて修理を受けることにしました。
引っ掛ける部分を再生するのに、ある程度の強度が要求されるので素材に「真鍮」を選びました。
そして、真鍮材を「フライス盤」で削っていきます。
フライス盤で荒削りをした後は、手作業でヤスリがけをして成型していきます。
形が整ったところで、棒の部分の先を「鍵状」へ更に削って成型します。
そして、台座部分に穴を開けてネジを切ります。
ねじ切りが終わったところで、全体にヘアーライン処理をします。
最後にメッキ処理をして色をシルバー色にしたら、部品の完成です。
本体にも穴を開けてネジで取り付けたら、出来上がりです。
通常はお断りする品物の場合でも、このように修理が可能な場合があります。
お問い合わせください。