今月の土曜営業日は、4月11日です。
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今日は、プラチナダイヤリングの爪の修理のご紹介です。

この品物の取り巻きになっている爪は、共爪(ともづめ)という2つのダイヤを1本の爪で留めている品物です。
この手法、よく使われるのですが、メレダイヤが大きくなると共爪の太さも太くなければダイヤにかかる地金の量が減り、シッカリと留まらない爪なのです。
今回の品物も、メレダイヤの大きさが大きめで、しかも爪が完全にかかっていない状態が2本ありました。
そこで、メレダイヤが脱落する前に修理となりました。

これまでの修理方法は、メレダイヤを一旦外し、爪をカットして新しく爪となる針金をロー付け、そしてダイヤを留めなおす方法でした。
この場合、ダイヤは熱に強い石なので、余程の傷が無ければダイヤを全部外す必要はありません。(とはいえ、慎重に作業をする事には変わりありませんが)
また、この方法では、ロー材にプラチナ用を使うと溶ける温度が高くなる為にゴールド用しか使えません。
ロー目(つなぎ目)に金色が出てしまうので、メッキする必要もあります。

当店では、Tig溶接機を導入しましたので、ゴールド用ローを使う事もなく、またメッキの後処理も必要なくなりました。
まず、爪先を叩いて薄く延ばして隣り合っているメレダイヤ両方に地金がかかるようにします。

この状態から、薄くしたプラチナ材を挟んでTig溶接機でアークを放ち、地金を盛って行きます。

溶けた地金は丸く盛り上がるので、成型の必要も殆ど無く、爪を磨いて修理は完了となります。
このように、綺麗に修理する事が出来るようになりました。



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