ジュエリー修理・リペア


電話での問い合わせでした。

「中が空洞のペンダントが壊れてしまいました。修理出来ますか?」

品物を拝見しなければ正確なお答えは出来ませんが、こうした品物でも十分修理は可能です。
始めは、折れてしまった丸管をカットして、新しいモノをロー付けしようと思っていました。
ですが、このまま丸く曲げてやればそれも必要ないと判断しました。
ロー付けには、極小のバーナーを使います。
通常のものでは品物全体に熱が回り本体の板の厚みが薄いので、ヘタをすれば本体が溶けてしまう可能性もあります。
当店には水素を使うバーナーがあります。
炎の太さは最小でシャープ芯くらいです、炎の温度も通常の都市ガスを使うバーナーよりも高くなります。
コレを使い、ごく狭い一部分だけを短い時間で加熱をしてロー付けをします。

バチカン部分も通してロー付けし、ネックレスを通して出来上がり。
他店では倍の修理代の見積もりだったそうですが、道具とノウハウがあればお安く出来ます。

ちなみに・・・
本体に凹んだ部分がありますが、コレも修理は可能です。
方法としては、裏側に小さな穴を開け、そこから道具を差し込んで凹んだ部分を修正・・・そして、開けた穴を塞ぎます。
但し、完全には難しいかもしれません。
また、お値段もそれなりにかかってしまいますので・・・今回はバチカン部分の修理のみとさせて頂きました。


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このところ、バングルの修理の依頼が多くなってきました。
この日記にも何度か取り上げてますので掲載直後ならば判るのですが、何故だか判りませんが波があるんですよね・・・検索にヒットし易くなるまで時間がかかるという事も考えられますが・・・。
しかも、1点修理が入ってくると立て続けに数点依頼が入ってきます。

矢印の部分に亀裂が入っています。
中央で折り紙を折ったようなデザインですので、二重になった部分は強度が上がりますが、その脇の部分が弱くなりココに力が集中して折れ易くなります。

折れた部分と、反対側にも同じように補強プレートをロー付けして折れ辛くしました。

単に板をロー付けするだけでなく、曲がった部分は沿うように曲げてロー付けします。
これだけでも強度が上がりますし、見た目も綺麗になります。
ちょっとした事ですけどね。

そして完成。

もう1点、修理です。

コレもこれまでと同じように補強プレートを裏側にロー付けしますが、折れた部分の反対側にもかかるように補強プレートは長めにしてロー付けをします。

磨いて完成。



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シルバーブレスの長さを2cm足して欲しいというご依頼がありました。

駒の輪が二つの駒を跨いで繋がっているダブルタイプです。
駒の断面はリングでいう所の「甲丸」なので、まずコレを作ります。
そして、楕円のリングを作り、それを繋げて行きます。

2cm足しのご希望でしたが、丁度2cmというのは難しいのでそれに近い長さで4駒を足しました。

作業中の画像を撮るを忘れてしまったので、出来上がったモノだけですみません・・・。



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お電話で問い合わせ頂きました。

「ルイ・ヴィトンのカフスの金具の長さを短くして欲しい」

詳しくお聞きすると、地金の刻印が全く無く、非貴金属にメッキが施されているモノでは無いかという事で、改造は難しいとお断りをしました。

その後、お客様がヴィトンに問い合わせをされ、地金の種類が判りました。

「ステンレス」

ステンレスであるならばTig溶接で何とかできるかもしれません。

お客様が来店され品物を拝見しましたが、カットして短くした部分の仕上げが出来ない事を条件に、改造を受けさせて頂きました。

品物の金具をカットしました。
当初、この金具はパイプだと思っていました。
ところが、芯まで地金が詰まった棒状でした。
パイプならば、中に板をパイプ状に丸めた当て金を詰めて溶接すれば良いと思っていましたが、棒の場合はそうもいきません。
当店で使うTig溶接機は一般の板金で使う機械よりもパワーがずっと少なく、ステンレスが溶けたとしても2mm程度の深さまでしか対応出来ません。
しかも、ハイパワーで溶接した場合は深さよりも溶ける範囲が広がり、溶けて欲しくない部分まで影響が出てしまいます。

そこで、切った断面を片方は凸型、もう片方は凹型に削り、合わさった部分を溶かして溶接する事にしました。

こうして、改造は何とか完了。
お客様へお渡しする事が出来ました。



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お馴染みだと言うと怒られてしまいますが・・・ゴローズのバングルの修理です。
修理箇所は、同じく中央で折れてます。

ココで何度もご紹介してますので、修理方法は割愛させて頂きます。
その中で2点だけご紹介します。
まずは、1つめ。
このような板状の製品が折れる場合、しかもシルバーのように粘りがある素材の場合は、引っ張られて伸びながら折れていきます。
その結果、折れた部分を合わせてみてもピッタリと元には戻らず、隙間が開いてしまいます。

今回の品物も、伸びた部分にバラつきがあり、このままロー付けをしたとしても隙間が広くて埋まりません。
そこで、少しずつ削りながら合わせていく作業が必要です。

2つ目、今度はロー付けが終った後に磨く作業の際に発生する「火ムラ」という状態に悩まされます。
シルバーを磨く際に、火ムラが出やすくて黒ずんだムラが出てきます。

いかにこの火ムラを出さないようにして磨くか、シルバーの磨きはゴールドやプラチナとは違う手間がかかります。
個人的には、ゴールド<プラチナ<シルバーの順で難易度が高いですね。
だから、素材の地金が安いとは言っても、シルバーの作業代が高くなってしまうのはこの点があるからなのです。
上の画像は下磨きの状態で火ムラを確認・・・この後に、本磨きになります。
火ムラが出たからといって、ヤスリでガリガリとは削りません・・・削ったとしても、磨き方でまた出てきますから。

こうして、修理が完了。

シルバーだからといっても、手抜きはしません。


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IWC ポルシェデザインウォッチのベルト金具修理です。

今回の修理も、これまでと同様の金具のジョイント部分のパイプロー付けが外れてしまったモノの修理でした。
違ったところは、これまでは中央部分のパイプが脱落しているモノが殆どだったのに対し、両方が外れてしました。
残っていたのは、3ヶ所ある内の1ヶ所のみ。

これまでと同様に、旋盤を使いチタン棒からパイプを削りだします。
そして、ロー付け。

ロー付けの後は、余計な部分のロー材を削り取り、下処理をしてサンドブラスト処理で艶消しにします。

最後に組上げて出来上がります。

今回の品物もそうでしたが、両サイドに2個パイプがついている側の金具がベルトから外れませんでした。
中央に1個の方は、ごく一般的に使われているバネ棒でベルトに固定されていますが、反対側はベルトの繋ぎと同じ特殊な繋ぎ方になっています。
左右が独立していて、短い棒の中にバネが入っています。
このバネが錆びてくると棒が固着して動かなくなり、ベルトのコマが外れません。
パイプのロー付けをする際も、この部分が外れないと作業が出来ないので困ることになります・・・。
外れない場合は、棒を削り取って外す事になります。
幸いに、この品物の場合は金具部分は外れませんでしたが、2列目の部分で外す事が出来たのが良かったです。


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ゴローズのフェザーペンダントの修理依頼がありました。

この修理は、ペンダントのネックレスが通る環が折れてしまっていたのをロー付けする修理でした。

暫くして、同じお客様から今度はシルバーペンダントの修理依頼がありました。

これも同じようにペンダント環が折れていましたが、折れた部分は紛失されていました。
ここでこの品物をどうやって修理するのか・・・です。
単純にペンダント環を付くってロー付けするのでは、デザインの統一性が損なわれます。
そこで、このようなデザインにしてみました。

素材はシルバーですが、デザインが石で作られた石器の矢じりのような形です。
そこで、ペンダント環も似たようなデザインにしてみました。
お客様からのご希望はありません、私のアドリブです。

修理が出来てから画像添付をしてメールにてご連絡致しましたが、凄く喜んで頂けました。
こういう時が一番嬉しいものです。



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今月の土曜日の営業日は、2月26日です。
ご利用をお待ちしております。

一旦暖かくなった気温を体験すると、平年並みの気温は体に堪えます・・・。

折れてしまったペンダントヘッドのロー付けの修理依頼がありました。

品物を拝見すると、大きさから見た厚みのバランスが悪く、厚みが薄めです。
何かの拍子で曲がってしまうと、癖がついてしまい何度も折れ曲がりを繰り返している内に完全に切れてしまいます。
コレは、ペンダントだけでなく、バングルも同じような経緯から折れてしまう事が多々在ります。

このような場合、裏側に補強の板をつける事になります。
単にロー付けしただけでは、そこからまた折れてしまいます。

ただ、出来るだけ表側から見えないように・・・いくら強度補強とは言え、デザインを崩してしまうような修理ではいけませんから。

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今月の土曜日の営業日は、2月26日です。
ご利用をお待ちしております。

寒暖の差が激しかったからなのか、それとも自分の日頃の不摂生が祟ったのか・・・
風邪をひいてしまいました・・・。
幸いにも寝込むまでは行かず、喉の痛みとダルさだけで何とか持ちこたえてます。
昨日の朝、喉にリンゴが挟まっているかのような膨張感とつばを飲み込んでも痛みが走っていましたが、今朝は喉に少々の違和感が残る程度まで回復しました。
この寒い時期は、風呂に入った後は早く寝てしまうのが一番みたいですね・・・。

社章の修理依頼を受けました。
本体からピンが取れてしまっていました。
本体はシルバー、そこにK18のパーツがロー付けされています。
こうした品物の場合は、ロー付けをするのが手っ取り早いのですが、シルバー製の場合は簡単にはいきません。

以前からココで書いていますが、シルバーという素材は地金全体が均等に温まらないとロー材が上手く流れてくれません。
また、この品物はK18のパーツがロー付けされているので、バーナーで熱を加えた際に外れてしまう可能性があります。
また、シルバーは熱を加えて酸洗いをすると、色が真っ白になってしまいます。

今回の品物は、本体に少し厚みがありましたので、以前から修理している「ネジ」を使った方法で修理する事にしました。
取れたピンにパイプをロー付けし、ソコにネジを切ります。
そして、本体にも同様にネジを切ります。
そして、車の板金用の強力な接着剤を塗布してピンをねじ込んで接着。
この時、接着剤の強度を増す為に、加温します。
こうして出来上がり。

シルバーという素材だからの方法ですが、可能な限り現状維持の形で修理するのが一番と考えています。

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今月の土曜日の営業日は、1月22日です。
ご利用をお待ちしております。

時計のケースの修理依頼が来ました。
ケースの素材はプラチナ・・・裏蓋に「PLATINUM」の刻印がありました。
ただ、刻印の形やケースの作りから、かなり古い物だと思われました。

こうした品物の場合、プラチナ用のロー材は使いたくありません・・・。
現代の品物であれば、ロー材はプラチナ用の溶ける温度が高い物を使っている場合が多いのですが、品物が古い時代の場合はどんなロー材が使われているのか判りません。
そこで、今回はプラチナロー材でも使うホワイトゴールド用を使って修理する事にしました。

ところが・・・
外れた部分を見ると、何とケース本体にロー付けの跡が見えます。
しかも、都合の悪い事にパーツが外れた部分・・・。

現在ならケースはキャスト(鋳造)で作り、ベルトの繋ぎ部分をロー付けする方法が採られると思いますが、この品物は板状のプラチナ板を丸くしてロー付けをし、それを削りだしてケースが作られているようでした。
不用意に熱を加えると、ケースのローが溶けて外れてしまう可能性が考えられたので、ホワイトゴールド用ローは使うのを止めました・・・。

そこで、一旦補強の為に、Tig溶接で「点状」に溶接。
万が一、熱を加えた際にローが溶けて外れるのを防ぐ役目です。

そして、ベルトを繋ぐ足をロー付け。
ロー材は、K14ゴールド用・・・溶ける温度が低い物です。
シッカリとローが流れれば、これでも十分強度は保てるものです。

そして、全体を仕上げて、K14ロー材の色を消す為にロジウムメッキ。

これで出来上がりです。

それにしても、ロー材は何用が使われていたのか?
メッキをしても、オリジナルのロー材の部分にはメッキが乗らず、黒く変色してしまいました・・・。
この部分は、少し磨いた程度にして、お客様にこの事を伝えてお渡ししましたが・・・。

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今月10月の土曜営業日は、10月16日となります。
ご利用をお待ちしております。

三連休、どのように過ごされたでしょうか?
我が家は・・・運動会で振り回されて終わってしまいました。

今回の運動会は、学区の子供会の運動会。
本来の予定は日曜日でした。
ところが、前日からの雨が朝方まで続き、朝から晴れたものの、グラウンドに水溜りが出来てしまっていて延期になりました。
その延期日が、翌日の11日・・・三連休の最終日です。
運動会そのものは、朝から夕方まで楽しく参加する事が出来たんですが・・・予定日に済ますことが出来れば有難かったです・・・。
最終日に遊びに行く予定を立てていましたが、予定が全部狂ってしまいました・・・。

今回のご紹介は、メッキです。
当店では、

・ロジウムメッキ(プラチナメッキ)
・純金メッキ
・K18ピンクゴールドメッキ

が可能です。
今回再メッキ処理した品物は、某ブランドの750印ホワイトゴールドリングです。

傷も多くありましたので、下処理と一緒に軽く研磨をしてからメッキをかけましたが、新品とまでは言いませんがかなり綺麗になりました。
品物の状態や種類によりまして綺麗にメッキが乗る品物とそうでない品物がありますので、お問い合わせください。

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今月9月の土曜営業日は、9月18日となります。
ご利用をお待ちしております。

少し更新の間が開いた間に、朝晩は随分涼しくなって過ごし易くなりました。
今日の名古屋は、最高気温予報は31度。
お盆から続いていた34度35度なんてとんでもない気温からすると、数字だけでも随分涼しく感じます。

さて、今日はマリッジリングのサイズ直しのご紹介です。
依頼をされた品物は、K18イエローゴールドのベースにPt900の帯がある品物です。

通常、こうした品物のサイズ直しの場合は、サイズを直す事が出来なくて追い金をして新しいリングに交換して対応しています。
ただ、品物が古くなるとデザインが変わってしまい、この方式での交換が出来ない場合もあるようです。

当店でのサイズ直しの場合、リングと同じようにベース素材と帯素材とを合わせるようにも可能ですが、修理作業が複雑になりますので料金が高くなってしまいます。
この為、今回は上から見て広い面積を占めるPt900のみでサイズ直しを行いました。

オリジナル形状と同じように凸型にして帯の模様を再現する事で、パッと見た目では素材の違いは判りません。
お客様のご要望に応じて修理を致しますが、このような方法もあります。

このような品物でお困りの際も、お気軽にお問い合わせください。

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来月9月の土曜営業日は、9月18日となります。
ご利用をお待ちしております。

以前、当店でリフォームをさせて頂いたお客様から、

「石が割れてしまったので、交換して欲しい」

と連絡が入りました。
この時のお客様です。

品物を見ますと、中石のアレキサンドライトが欠けてしまっていました。

まず、同サイズのアレキサンドライトを探す事から始めました。
サイズは若干小さいものの、リフォームをした時よりも安く石が手に入りました。

石が小さくなった分、爪が石にかかる部分が短くなって留まりが悪くなるので、一旦爪を削り取りとって新しく爪をつけました。
そして、小さな傷も磨きヘラで潰して磨く事で、全体の仕上げをしました。

これで、また楽しんで頂けると思います。

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今月7月の土曜営業日は、7月10日となります。
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今回も、IWCポルシェデザインのオーシャンのベルト金具修理です。

これまでと同様に、金具の蝶番部分のパイプが外れています。
修理もどうようにロー付けで修理です。

ただ、今回の修理で違ったのは・・・金具の長さ。
これまでと同じ修理なので、手順も同じように修理していきました。
ロー付けが終わり、金具の留まり具合の調節をしようと合わせたところ・・・留金部分が合いません。
アレコレと調節はしましたが、様子からどうも金具の板の長さが違うようでした。
長さが違うとなれば、ロー付け修理をした際に長さを削るという事が考えられますが、そのような形跡はありません。
となれば・・・最初から板の長さが違っていたという事になるでしょう。

このままでは使えません。
そこで、金具の留金がかかる部分の内側を削って対処しました。(赤矢印部分)
見た目には判らないように、楕円の穴の部分を0.5mm程拡大してあります。

修理とは言えないかもしれませんが、「ocean」と刻印がされている部分が一部剥がれていましたので、サービスにて墨入れもしました。



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今月7月の土曜営業日は、7月10日となります。
ご利用をお待ちしております。

今回は、お詫びも兼ねてのご紹介です・・・。
品物は、IWCポルシェデザインのオーシャン。
ココで何度もご紹介をしている金具の修理です。
以前当店で修理をした品物ですが、溶接部が外れてしまい再修理をしました。

このチタン製の金具は、当初はTig溶接にて修理をしていました。
溶接のアークの飛びも良く、溶け込みも良かった事からこの修理方法を採用していました。
ところが、欠点がありました。
それは、素材が脆くなること。

チタンの場合は、素材が一度溶けて再度固まると素材の結合が緩くなるのか、ポロッと溶接した部分が折れてしまうことがあります。
同じようにアークの飛びも良く溶け込みの良いステンレスの場合は、このような事はありません。

このような事から、現在はロー付けによる修理方法に切り替えています。
今回の再修理、もちろん無料にて対応させて頂きました。
お詫びも兼ねて掲載をさせて頂きました。



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今日のご紹介は、某ブランドのシルバー製ピアスの修理です。
修理内容は、折れたピンの修理です。

ピンの太さを細くして欲しいというご希望もありました。
この手の修理、ピンそのものを交換する簡単そうに見える修理ですが・・・。

シルバーという素材は、硬い素材ではありません。
こうした理由から、この品物の場合もピンの太さを太めにする事で耐久性を持たせてます。
また、デザインとの兼ね合いで、ピンに切り込みを入れて、その切り込み部分が留金の役目もしている複雑な形をしています。
幾ら太くしてあるとはいえ、バネ性も求められる部分なので、何度も使っている内に折れてしまうのは時間の問題だったかもしれません。

そこで、この修理では、ピンにバネ性のあるステンレス針金を使う事にしました。
もちろん、お客様には了解を頂いてからの作業です。

右の太い方(刻みのある方)が元からのオリジナル、左の細い方が当店で交換したステンレスピンです。
一見しただけで、細くなっているのが判って頂けると思います。

ただ、この修理、簡単ではありません。
ステンレスとシルバーは通常のロー付けではくっつける事が出来ません。
そこで、ピンの部分を貫通させ、地金の内部でTig溶接。
そして、ピンの反対側をシルバーで蓋をするようにTig溶接で地金を盛って成型して完成です。

見た目には全く判らないでしょう。
しかも、細くなった事で耳には優しく、バネ性もあるので使い勝手も向上しています。
単に元に戻れば良いだけの修理ではなく、実用に耐えなければそれは修理とは呼べないと思いますが・・・。
いかがでしょう?



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今月6月の土曜営業日は、6月12日となります。
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先日の事です・・・

某ブランドのダイヤモンドリングのサイズ直しの依頼がありました。
素材はK18WG、ホワイトゴールドです。
サイズは、現状の11号→10号です。
幅が少しあるものの、厚みは1.3mm程とそれほど厚くないのでサイズ直しをする為にカット、そしてサイズを縮める作業を始めましたが・・・

地金が硬くて曲がりません・・・。

ダイヤがリングの半分近くまで入っているので、ムリな力も加え辛いし、素材が硬くてバネ性があり、曲げても元に戻ってしまいます。

これは困りました・・・。
通常、「やっとこ」というペンチのような道具(内側は平らでギザギザにはなっていません)で曲げて、合わせ目にロー材を挟み込んで熱を加え、ロー付けをしています。
ところが、切った断面を合わせる事が出来なければロー付けが出来ません。

少し考えて、Tig溶接機を使う事にしました。
少し大きめのやっとこでリングを押さえて切った部分を合わせ、その間に表面を溶接。
数箇所に放電アークを落とすと、手を離しても外れてしまう事がなくなりました。
この状態で、内側にロー材を置き、ロー付け。

後は、通常のロー付けと同じ作業をして最後にバフ磨きをして、ロジウムメッキをして出来上がりました。

品物の画像は出せませんが、文面でどのような作業だったかお分かり頂けたでしょうか・・・?
久々に慌てましたが、これまでの経験を生きた作業だったと思います。
見た目ではこんな硬い素材だとは全く判りませんから、怖いものですね・・・。



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今月6月の土曜営業日は、6月12日となります。
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前回ご紹介した「東急ハンズ名古屋店」での品物の取扱いですが、恐らく今日当たりには並んでいると思うのですが・・・。

明日にでも、確認に行ってこようと思ってます。

さて、今回もIWCポルシェデザイン時計のベルト金具修理です。
今回の品物は、これまでと様子が違いました。
と、いうのも・・・

2度修理をされていました。
レーザーで溶接されたとの事でしたが、表面的にしか地金が溶けていなかった事から外れてしまっていました。
当店でも現在はロー付けによる修理に切り替えていますが、Tig溶接と同様にチタン材が溶けて着く事から溶けた部分が硬化してしまい脆くなります。
しかも、外れていたのは中央のパイプではなく、サイド側のパイプ・・・そして、2つとも・・・。

困ったのは、レーザーで修理された跡は材料が硬くなっているので、ココにロー付けをしても直ぐに外れてしまいます。
ボロボロになった部分にはロー材が綺麗に流れません。
お客様とご相談をして、最悪の場合は金具の長さを揃える為に中央側のパイプも切って付け直す事になるとご了解を頂いて、作業を始めました。

まずは、レーザーでボロボロになった部分をダイヤモンドカッターで削って綺麗にします。
ココに新しくチタン棒から削りだしたパイプをロー付け。
金具をあわせてみると、長さも何とかそのままで使える範囲だったので、中央側のパイプは触らなくても大丈夫でした。

この後、サンドブラストで梨地処理をして組上げて完成です。

今回は、ちょっとヒヤヒヤしながらの作業になりましたが、修理が出来上がって良かったです。



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仕事の紹介をしていなかったので・・・。

今回は、メガネフレームの修理です。
メガネの鼻当てを含む中央のパーツ、この部分のガラスを支える穴(輪)の一部が折れてしまっていました。

地金はK18WGです。
この部分に合わせて輪を作る事になりますが、一度板をロー付けしてしまいます。
そして、穴を開けなおす・・・こんな修理過程です。

この方がロー材が綺麗に馴染み、針金だけをロー付けするよりも強度が上がります。



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今月の土曜営業日は、4月10日です。
ご利用をお待ちしております。

今回は、IWCポルシェデザインのベルトのご紹介です。

またか・・・
と思われるかもしれませんが、今回はこれまでとは違い、軽いクリーニングで済んだものです。

お客様がお持ちになった時には、片側の棒状の駒が引っ込んだ状態で固着していました。

これまでの傾向としては、固着している状態では内部のバネが錆び付いて固まっている事が殆どでした。
今回は、まず薬品で煮沸して油脂分を除去、その後に動く方を取り出し、固着している方を突付いて取り出しました。
この際、バネが完全に錆びている状態だと、突付いても棒が外れません。
余りしつこく作業をしているとチタンベルト本体に傷がついてしまうので、この作業も慎重に行う必要があります。

今回の場合は、バネも錆が無く綺麗な状態で、棒に汚れが付着してる事から固着していました。
この部分をクリーニングして終了。

作業内容からお客様ご自身でも出来るかもしれませんが、バネが錆びていた場合には作業が大変になりますので、当店にお任せください。



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来月の土曜営業日は、4月10日です。
ご利用をお待ちしております。

今日のご紹介は、シルバー製リングのサイズ直しです。
但し、石が入っているシルバーリングのサイズ直しです。

簡単に思えるかもしれませんが、リングには石が入っています。
通常、シルバー製品の場合は、品物全体に熱が均等に回らないとロー材が溶けてくれません。
ですから、石にも熱が加わる事になり、普通のバーナーで修理しようとすると不可能が場合が殆どです。

当店では、こうした品物の場合はバーナーを使わずTig溶接にて修理をします。
局所的に放電流を当ててその部分だけ溶かす事が出来ます。
これによって、石まで熱が加わる事がありません。

このような修理でお困りの方はご相談ください。
尚、リングの太さ・厚さによってサイズ直しが出来ない場合もあります。
まずは、お問い合わせください。



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今回も、IWCポルシェデザイン時計のベルト金具の修理です。

これまで随分ご紹介してきましたが、何台修理したかな・・・?

今回も、同じく金具の中央部のパイプ外れです。
以前は、オリジナルのパイプを使って修理してきましたが、ここ最近はお客様にご了解頂いて当店でチタン棒を削り出したパイプを使って修理しています。

オリジナルでも修理は可能ですが、ロー付けの際にロー材の流れや馴染みが新しい物に置き換えた方が具合が良いので、このようにさせて頂いています。

パイプを替えても、色は殆ど変わりませんので見た目も判りません。
ただ、サンドブラストで艶消しを施しますが、今のところオリジナルと同じような艶消しには出来ていません・・・。
この点だけ、更に改良する余地があるのですが・・・。



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来月の土曜営業日は、3月13日です。
ご利用をお待ちしております。

今日のご紹介は・・・このリングの小改造です。

以前、ここでご紹介しましたが、このデザインと共通する品物です。

「デザインと強度のバランス」

最近の品物を見ていると、こうした品物が多く見られるのが残念で仕方ありません。
デザインが良くて売れてしまえばそれで良い、そんな風にしか思えません。
お使いの状況にもよりますが、高価なジュエリーですので簡単に壊れてしまうような品物では困ると思うんです。

今回の品物も、ダイヤの下側で支えとなる部分が薄く、歪みが出るとダイヤが簡単に落ちてしまいます。
そこで、ダイヤの下側に一枚板を加えて左右に開かない(開き難い)ようにしました。

爪の部分も一度削り取り、新しく肉厚にして石留めし直しました。
これで万全ではありませんが、余程の力が加わらなければ大丈夫かと思います。



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今回も、ゴローズのバングル修理のご紹介です。

ポルシェデザインの時計金具と同じく、この品物もこの部分がネックなのでしょう・・・。


装着される時は、中央部分に負担がかからないように、曲げる時はこの部分を避けるのが懸命かと思います。

画像を見ると、前回の修理の時と余りにも似すぎてるので、同じ製品を二度撮影して紹介していると思われてしまう程ですが・・・別の品物です・・・。(汗)
今回は、折れた部分のロー付けにプラスして、一部変形しているところがありましたので、その部分も成型のし直しが入っています。



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今月の土曜日の営業日は、2月6日です。
ご利用をお待ちしております。

今日のご紹介は、クロムハーツブレスの金具修理です。

以前にも同じ修理をした事がありますが、ココでご紹介は初めてかな?
金具内部のバネが折れていました。
デザインから見るとシッカリと作られているので長く使えるブレスだと思いますが、金具内部のバネにスチールが使われているので錆にはどうしても弱くなります。

この部分を当店ではステンレスバネに置き換えて修理しています。

いきなり折れて知らない間に腕から落ちて無くなってた・・・なんて事が無いように、事前に対処にもお気軽にお問い合わせください。


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12月23日(水)は営業致します。
ご利用をお待ちしております。

今回もポルシェデザイン時計のベルト修理です。
今回も同じ箇所。

今回も、前回から修理方法を変えたロー付け処理です。
この画像を見ていただけると判りますが、金具部分はベルトから外して修理をします。
この時、ベルトから金具が外れない事がたまに起こっています。
今回の品物は大丈夫でしたが、以前ココで紹介しましたベルトの駒と同じ状態で繋がっている為に、内部のバネが錆びて固着しているとこの棒を削って外さなければいけません。
(但し、中央パイプ側が外れた場合は、反対側の金具は外す必要がありません)
修理は、パイプのロー付けと、ベルト駒の棒とは別の修理代を頂いておりますので、ベルトから外れない場合には、両方頂く事となります。

また、年末年始のお休みは、

2009年12月26日(土)・・・通常営業
2008年12月27日(日)~2009年1月4日(月)・・・休業
2009年1月5日(火)・・・通常営業

となります。

尚、12月26日(土)は、当日仕上げの修理等はお受け出来ません。
オーダー、リフォーム、修理等の受付、これらの品物のお渡しのみとなります。

ジュエリーのオーダー、リフォームの年内納期の品物に関しまして、12月15日を持ちまして締め切りをさせて頂きます。
また、納期が来年に跨ぎますご注文は、随時お受けしております。
お気軽にお問い合わせ下さい。

サイズ直しやネックレス等の修理は、年末のお休みギリギリまで対応させて頂きますが、21日(月)過ぎますとこちらも年内の仕上がりには間に合わない事もございます。
また、その他の修理に関しましても、修理作業が複雑な品物となりますとクリスマス前までにご依頼して頂かないと年内の仕上がりには間に合わない事もあります。
お早めにお問い合わせ、ご依頼をお願い致します。



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来月の土曜営業日は、12月5日です。
ご利用をお待ちしております。

今回も、IWCポルシェデザインの時計ベルトの金具修理です。
これまでもベルト金具の修理をしてきましたが、今回の修理箇所も同じベルト金具の繋ぎのパイプが外れていました。
ただ、今回は中央のパイプではなく、両サイドの片方。

この修理、正直申しますと躊躇しました。
と言うのも・・・

これまでこの日記内でも記載してきましたが、溶接方法をTig溶接で修理してきました。
チタン材との馴染みもよくて良い修理法だと思っていましたが、落とし穴がありました。
それは、一度溶接した部分は硬化してしまい、脆くなる事・・・。
ロー付けを検討した時もこの硬化の件で悩みましたが、ロー付けよりもその部分が溶ける事になるTig溶接の場合は、当然部材の温度が高くなります。
溶ける事で離れていた材料が溶け込んで溶接出きる訳ですが、その反面、溶けて再結晶化する時に結合が緩くなるんでしょう・・・脆くなります。
以前、修理をさせて頂いた際にこの事が起こり、溶接が出来上がった後にポッキリと折れてしまった事がありました。
そして、悪い事に、一度折れてしまった部分には再溶接が出来ない(アークが飛ばない)事で慌てた事があります。

この事から、やはりロー付けの方が良いという結論になり、当店でも新しいチタン材ロー付け溶接機を導入しました。
この修理代だけでは、溶接機の減価償却は全く出来なさそうですが・・・。

話を冒頭に戻しますが、躊躇したというのは、溶接部分にもう片方のパイプが残っていたからです。
通常のロー付けでも、片方にこうしてロー付けがされていると、熱を加えた際に外れてしまう可能性があるからです。
まして、経験の少ないチタンのロー付けですので・・・それで躊躇したと言う事です。
幸いにも、ロー付けをする際に、この距離では熱が回らないようで無事にロー付け完了。

ロー付けの場合、このようにロー付け部分が真っ黒になります。
このカーボンを取り除いて、ヤスリではみ出たロー材を削り取りサンドブラストをかけて艶消しにします。

ちなみに、このロー付けの際には、外れてしまったパイプは使いません。
使えない訳ではありませんが、新しい物に置き換えた方がロー付けの馴染みが良いからです。
パイプは、6mmのチタン棒から削り出しで作っています。

これで出来上がりですが、艶消しもオリジナルのようには仕上がらない事もあります・・・この点は、ご了承いただきたいと思ってます・・・。(現在もブラストの粒度を変えてテストを繰り返しています)

そう言えば今回のベルト、ベルトの繋ぎ方がこれまでと違ってました。

これまでは左右で別の棒がバネで動く構造になっていましたが、今回は針金が貫通する構造でした。
コレも独立した構造の時と同じく、固着していたら・・・ヒヤヒヤしましたが、何とかすんなりと抜けてくれてホッとしました。



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今回のご紹介は、ネックレス金具の修理です。

ネックレスには色んな形の金具が使われていますが、今回ご紹介するのは「フック」と呼ばれるタイプです。
少し太めのネックレスや、重めのペンダントを下げる際に使われる事が多いですね。

ちなみに・・・「引き輪」と呼ばれる丸いタイプで、中から針金状の棒が出入りして留めるタイプがありますが、こちらの場合は修理が出来ませんので、新しい物と交換になります。

このフック金具、中に針金状のバネが入っています。
ところが、このバネはスチール(鉄)にニッケルかクロームでメッキされた物が使われていて、水分などが原因で錆びて折れる事があります。
使われる場所が丁度首筋に当たる事から、汗からの塩分でも錆の影響が高くなります。
また、ネックレスをしたまま温泉に入ると、温泉の成分によっても錆がアッという間に進行する事があり、バネが全く無くて錆だけ残っていたという物もたまに見かけます。

今回の場合は、ポッキリと折れていました。
当店では、このバネをスチール製からステンレス製に変更して修理をします。
お使いの状況にもよりますが、かなりの耐久性があるものと思われます。

この品物はK18WG製なので、仕上げをした段階では少し黄色味のある色をしています。
この後に、ロジウムメッキ処理をして納品しました。



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来月の土曜営業日は、11月4日です。
ご利用をお待ちしております。

今回の修理のご紹介は、ゴローズバングルの修理です。

修理は、バングルが中央で折れていましたが、比較的簡単な部類になります。
但し、バングルの中央にゴールドのプレートがロー付けしてありますので、コレが外れないように素早くロー付けをする必要があります。

また、バングルの折れた部分をそのままロー付けしても、強度が出ませんのでまたこの部分から折れてしまいます。
そこで、裏に板を一枚あてがってロー付けをします。
もちろん、この板もバングルの曲面に合わせて曲げてロー付けする事となります。

それにしても、この修理をする前に一度検索をしてみたら・・・同じ製品で、同じ箇所が折れてる物がチラホラと・・・。
曲げ伸ばしで一番負荷が加わるのがこの部分になるので、腕にはめる際は出来るだけ曲げないようにする事が一番でしょう。



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今日10月3日(土)は営業しております。
ご利用をお待ちしております。

今日ご紹介するのは、アクセサリーの修理です。

このピアスは、お客様がスペインに旅行に行かれた際に買われた記念の品物との事ですが、ピアスピンが根元から折れてしまっていました。

品物を拝見しますと、素材は金が銀、プラチナとは違う、鉛や錫の合金で出来ているアクセサリーでした。
恐らく、殆どのジュエリー工房では修理を断られる品物です。
こうした素材の場合は、「火」を使うロー付けをすると素材そのものが溶けてしまうので、職人からは嫌がられる品物なのです。

また、このお客様も一度ご自身で瞬間接着剤で固定を試みたそうですが、直ぐに外れてしまったそうです。
職人の目から見て、出来ましたらこうした方法での修理は避けて頂けると有難いです。
接着剤や半田付けで処理をされますと、その後に修理する際にこの部分を削るなどの下処理が必要となってきます。
特に、半田付けをされてしまうと、熱をかけた際にロー材よりも半田の方が先に溶けて本体素材と合金化してしまい、素材がボロボロになっていきます。
出来ましたら、壊れた品物はご自身で修理される前に職人に問い合わせをして頂けると助かります。

さて、当店では、こうしたアクセサリーの品物でも出来るだけ対応致します。
今回の場合はロー付けが出来ませんので、シルバーで作ったピンの根元にネジを切り、本体にもネジを切ったところに接着剤で固定する方法を取っています。

本体には金色メッキがされていましたので、ピンにも金メッキを施してあります。
当店での金メッキは、K24メッキになります。
ちなみに・・・
当店でメッキが出来る種類ですが、K24メッキ、K18ピンクゴールドメッキ、ロジウムメッキ、ブラックメッキ、ニッケルメッキがあります。

接着剤には、車の板金修理などで使われる強力な接着剤を使用してガッチリと固定しています。



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