ジュエリー修理・リペア


今回も、ゴローズのバングル修理のご紹介です。

ポルシェデザインの時計金具と同じく、この品物もこの部分がネックなのでしょう・・・。


装着される時は、中央部分に負担がかからないように、曲げる時はこの部分を避けるのが懸命かと思います。

画像を見ると、前回の修理の時と余りにも似すぎてるので、同じ製品を二度撮影して紹介していると思われてしまう程ですが・・・別の品物です・・・。(汗)
今回は、折れた部分のロー付けにプラスして、一部変形しているところがありましたので、その部分も成型のし直しが入っています。



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今月の土曜日の営業日は、2月6日です。
ご利用をお待ちしております。

今日のご紹介は、クロムハーツブレスの金具修理です。

以前にも同じ修理をした事がありますが、ココでご紹介は初めてかな?
金具内部のバネが折れていました。
デザインから見るとシッカリと作られているので長く使えるブレスだと思いますが、金具内部のバネにスチールが使われているので錆にはどうしても弱くなります。

この部分を当店ではステンレスバネに置き換えて修理しています。

いきなり折れて知らない間に腕から落ちて無くなってた・・・なんて事が無いように、事前に対処にもお気軽にお問い合わせください。


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12月23日(水)は営業致します。
ご利用をお待ちしております。

今回もポルシェデザイン時計のベルト修理です。
今回も同じ箇所。

今回も、前回から修理方法を変えたロー付け処理です。
この画像を見ていただけると判りますが、金具部分はベルトから外して修理をします。
この時、ベルトから金具が外れない事がたまに起こっています。
今回の品物は大丈夫でしたが、以前ココで紹介しましたベルトの駒と同じ状態で繋がっている為に、内部のバネが錆びて固着しているとこの棒を削って外さなければいけません。
(但し、中央パイプ側が外れた場合は、反対側の金具は外す必要がありません)
修理は、パイプのロー付けと、ベルト駒の棒とは別の修理代を頂いておりますので、ベルトから外れない場合には、両方頂く事となります。

また、年末年始のお休みは、

2009年12月26日(土)・・・通常営業
2008年12月27日(日)~2009年1月4日(月)・・・休業
2009年1月5日(火)・・・通常営業

となります。

尚、12月26日(土)は、当日仕上げの修理等はお受け出来ません。
オーダー、リフォーム、修理等の受付、これらの品物のお渡しのみとなります。

ジュエリーのオーダー、リフォームの年内納期の品物に関しまして、12月15日を持ちまして締め切りをさせて頂きます。
また、納期が来年に跨ぎますご注文は、随時お受けしております。
お気軽にお問い合わせ下さい。

サイズ直しやネックレス等の修理は、年末のお休みギリギリまで対応させて頂きますが、21日(月)過ぎますとこちらも年内の仕上がりには間に合わない事もございます。
また、その他の修理に関しましても、修理作業が複雑な品物となりますとクリスマス前までにご依頼して頂かないと年内の仕上がりには間に合わない事もあります。
お早めにお問い合わせ、ご依頼をお願い致します。



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来月の土曜営業日は、12月5日です。
ご利用をお待ちしております。

今回も、IWCポルシェデザインの時計ベルトの金具修理です。
これまでもベルト金具の修理をしてきましたが、今回の修理箇所も同じベルト金具の繋ぎのパイプが外れていました。
ただ、今回は中央のパイプではなく、両サイドの片方。

この修理、正直申しますと躊躇しました。
と言うのも・・・

これまでこの日記内でも記載してきましたが、溶接方法をTig溶接で修理してきました。
チタン材との馴染みもよくて良い修理法だと思っていましたが、落とし穴がありました。
それは、一度溶接した部分は硬化してしまい、脆くなる事・・・。
ロー付けを検討した時もこの硬化の件で悩みましたが、ロー付けよりもその部分が溶ける事になるTig溶接の場合は、当然部材の温度が高くなります。
溶ける事で離れていた材料が溶け込んで溶接出きる訳ですが、その反面、溶けて再結晶化する時に結合が緩くなるんでしょう・・・脆くなります。
以前、修理をさせて頂いた際にこの事が起こり、溶接が出来上がった後にポッキリと折れてしまった事がありました。
そして、悪い事に、一度折れてしまった部分には再溶接が出来ない(アークが飛ばない)事で慌てた事があります。

この事から、やはりロー付けの方が良いという結論になり、当店でも新しいチタン材ロー付け溶接機を導入しました。
この修理代だけでは、溶接機の減価償却は全く出来なさそうですが・・・。

話を冒頭に戻しますが、躊躇したというのは、溶接部分にもう片方のパイプが残っていたからです。
通常のロー付けでも、片方にこうしてロー付けがされていると、熱を加えた際に外れてしまう可能性があるからです。
まして、経験の少ないチタンのロー付けですので・・・それで躊躇したと言う事です。
幸いにも、ロー付けをする際に、この距離では熱が回らないようで無事にロー付け完了。

ロー付けの場合、このようにロー付け部分が真っ黒になります。
このカーボンを取り除いて、ヤスリではみ出たロー材を削り取りサンドブラストをかけて艶消しにします。

ちなみに、このロー付けの際には、外れてしまったパイプは使いません。
使えない訳ではありませんが、新しい物に置き換えた方がロー付けの馴染みが良いからです。
パイプは、6mmのチタン棒から削り出しで作っています。

これで出来上がりですが、艶消しもオリジナルのようには仕上がらない事もあります・・・この点は、ご了承いただきたいと思ってます・・・。(現在もブラストの粒度を変えてテストを繰り返しています)

そう言えば今回のベルト、ベルトの繋ぎ方がこれまでと違ってました。

これまでは左右で別の棒がバネで動く構造になっていましたが、今回は針金が貫通する構造でした。
コレも独立した構造の時と同じく、固着していたら・・・ヒヤヒヤしましたが、何とかすんなりと抜けてくれてホッとしました。



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今回のご紹介は、ネックレス金具の修理です。

ネックレスには色んな形の金具が使われていますが、今回ご紹介するのは「フック」と呼ばれるタイプです。
少し太めのネックレスや、重めのペンダントを下げる際に使われる事が多いですね。

ちなみに・・・「引き輪」と呼ばれる丸いタイプで、中から針金状の棒が出入りして留めるタイプがありますが、こちらの場合は修理が出来ませんので、新しい物と交換になります。

このフック金具、中に針金状のバネが入っています。
ところが、このバネはスチール(鉄)にニッケルかクロームでメッキされた物が使われていて、水分などが原因で錆びて折れる事があります。
使われる場所が丁度首筋に当たる事から、汗からの塩分でも錆の影響が高くなります。
また、ネックレスをしたまま温泉に入ると、温泉の成分によっても錆がアッという間に進行する事があり、バネが全く無くて錆だけ残っていたという物もたまに見かけます。

今回の場合は、ポッキリと折れていました。
当店では、このバネをスチール製からステンレス製に変更して修理をします。
お使いの状況にもよりますが、かなりの耐久性があるものと思われます。

この品物はK18WG製なので、仕上げをした段階では少し黄色味のある色をしています。
この後に、ロジウムメッキ処理をして納品しました。



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来月の土曜営業日は、11月4日です。
ご利用をお待ちしております。

今回の修理のご紹介は、ゴローズバングルの修理です。

修理は、バングルが中央で折れていましたが、比較的簡単な部類になります。
但し、バングルの中央にゴールドのプレートがロー付けしてありますので、コレが外れないように素早くロー付けをする必要があります。

また、バングルの折れた部分をそのままロー付けしても、強度が出ませんのでまたこの部分から折れてしまいます。
そこで、裏に板を一枚あてがってロー付けをします。
もちろん、この板もバングルの曲面に合わせて曲げてロー付けする事となります。

それにしても、この修理をする前に一度検索をしてみたら・・・同じ製品で、同じ箇所が折れてる物がチラホラと・・・。
曲げ伸ばしで一番負荷が加わるのがこの部分になるので、腕にはめる際は出来るだけ曲げないようにする事が一番でしょう。



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今日10月3日(土)は営業しております。
ご利用をお待ちしております。

今日ご紹介するのは、アクセサリーの修理です。

このピアスは、お客様がスペインに旅行に行かれた際に買われた記念の品物との事ですが、ピアスピンが根元から折れてしまっていました。

品物を拝見しますと、素材は金が銀、プラチナとは違う、鉛や錫の合金で出来ているアクセサリーでした。
恐らく、殆どのジュエリー工房では修理を断られる品物です。
こうした素材の場合は、「火」を使うロー付けをすると素材そのものが溶けてしまうので、職人からは嫌がられる品物なのです。

また、このお客様も一度ご自身で瞬間接着剤で固定を試みたそうですが、直ぐに外れてしまったそうです。
職人の目から見て、出来ましたらこうした方法での修理は避けて頂けると有難いです。
接着剤や半田付けで処理をされますと、その後に修理する際にこの部分を削るなどの下処理が必要となってきます。
特に、半田付けをされてしまうと、熱をかけた際にロー材よりも半田の方が先に溶けて本体素材と合金化してしまい、素材がボロボロになっていきます。
出来ましたら、壊れた品物はご自身で修理される前に職人に問い合わせをして頂けると助かります。

さて、当店では、こうしたアクセサリーの品物でも出来るだけ対応致します。
今回の場合はロー付けが出来ませんので、シルバーで作ったピンの根元にネジを切り、本体にもネジを切ったところに接着剤で固定する方法を取っています。

本体には金色メッキがされていましたので、ピンにも金メッキを施してあります。
当店での金メッキは、K24メッキになります。
ちなみに・・・
当店でメッキが出来る種類ですが、K24メッキ、K18ピンクゴールドメッキ、ロジウムメッキ、ブラックメッキ、ニッケルメッキがあります。

接着剤には、車の板金修理などで使われる強力な接着剤を使用してガッチリと固定しています。



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今月の土曜営業日は、9月12日(土)です。
ご利用をお待ちしております。

今回も、IWCポルシェデザイン時計のベルト修理のご紹介です。

しかも・・・ほぼ同時期に2台・・・。
修理箇所は、これまでと同じく留め金の蝶番部分です。
やはり、弱いんですね・・・この部分。

ただ、これまでと違ったのが、ベルトの駒を繋いでいる部分。

駒と駒を繋いでいるのは、5mm程の棒状の金属なのですが、一方のベルトでこの駒が引っ込んだまま固着してしまい外れそうになっていた事です。
外してみると、以外にも内部で錆が発生して、その錆が原因で固着していました。

時計自体はダイバーズウォッチなので、当然水にも強いと思っていましたが、どうも内部のバネの素材がスチール(鉄)のようなのです。
当然、海で使ったり、海で使わなくても汗の塩分で少しずつ錆が発生してしまうものだと思います。
これは、私もちょっと意外でした・・・。

また、この繋ぎ棒が削れて「Z型」になっている物もありました。

修理は、まずこの棒状のパーツを作ります。
バネが収まるように、内側に当たる部分を細くして凸型に。
そして、内部のバネは「ステンレスバネ」の素材を使い、錆に強くしました。

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8月29日(土)は、営業致します。

今回の修理は、ピアスの変形修理のご紹介です。

この品物は、1年半程前に石が取れてしまったとの事で、一度修理をさせて頂いておりました。
再度のお問い合わせの際、「踏まれてしまった・・・」との内容に少し躊躇しました。
一般的にこうした修理の場合は、修理が不可能な程グチャグチャに変形している事が多く、修理が出来ないか、もしくは新しく買われた方が安い場合が多くあります。
画像を拝見しましたが、やはり実際に見ないと判断出来なかったので品物をお送り頂きました。

実物を見て、通常の場合はお断りする事になろうかと思いましたが、お客様の思い入れがある品物でしたので修理を受ける事にしました。

修理は、一度全ての石を外す事から始めます。(この時、石が入っている部分を忘れない為に写真を撮っておきます)
そして、テーパー状になった棒を石枠に押し込み、少しずつ輪を成型しながら、かつ箱型(6面)になるように変形も直していきます。
幸いな事に、K14製のこの枠は地金が柔らかかった事が幸いして、踏まれた事やこの変形修理にも地金が折れる事がなく元の形に戻して行き易かったのです。

脱落して無くなってしまった石も取り寄せて、撮っておいた画像を見ながら石を留めていきます。

こうして、変形修理は完成です。
完全に元の状態には戻りませんでしたが、変形が戻らなかった部分が石がはまった状態では見えない為にこのまま納品させて頂く事にしました。

この手の修理の場合、品物の大きさが小さい割には時間が掛かり、また無くなった石代もある事から修理代を¥10,000以上頂きたいと思うところではありますが、当店の頼りにして頂くリピーターのお客様でしたので、工賃を値引きさせて頂いてお安く致しました。

「修理が出来ないだろう・・・」

「でも、大事な記念の品物であったり、お気に入りの品物でどうしても修理したい・・・」

このような品物も、お気軽にお問い合わせください。



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来月の土曜営業日は、7月4日です。
ご利用をお待ちしております。

今回のご紹介は、クロムハーツブレスレットの修理です。

2年程前に一度修理をさせて頂きました品物です。

今回の修理は、当店で直した以外の部分の蝶番が切れてしまっていた部分です。
切れた箇所は一箇所でしたが、他の部分も見るとパイプに亀裂が入っていたり、磨耗していつ切れてもおかしくないような状態でした。

上がオリジナル、下が以前当店で修理した部分。
修理をさせて頂いてから、約2年経過しています。

そこで、お客様に連絡をさせて頂き、当店で修理した以外の部分5箇所(蝶番部分全て)の蝶番作り直しと、ブレスを繋ぐ金具部分の改造をさせて頂く事になりました。

蝶番の修理は、前回と同様にパイプを肉厚の物と交換。
そしてブレスを繋ぐ金具は、中を通る棒が細く直ぐに曲がってしまう状態でしたので、通常のシルバー925素材から850程の硬い素材に交換して磨耗や曲がり難くする事としました。(850にする事で硬くはなりますが、色が少し黄色くなってきます)
これと、棒を抜けないようにする為に一部半円に削ってありますが、構造から見るとここまで削る必要は無いので、削る部分を1/4程として強度を保つようにもしました。
また、同じくパイプを肉厚の物に交換。

これで、長く使っていただけると思います。



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今月6月の土曜営業日は6月13日です。
ご利用をお待ちしております。

今回のご紹介は、IWCポルシェデザインの時計、クロノグラフのチタンベルトの修理です。

(注:現在の修理は、Tig溶接ではなくオリジナルと同じロー付けに変更しております)

これまで時計ベルトの修理で持ち込まれた事があるのは、ロレックスのK18ゴールドのベルト駒の修理が殆どでした。
ところが、今回の修理の素材はチタン。

このブログ内で、私の子供のチタン製メガネフレームの修理を紹介した事がありましたが、その日記をご覧になって当店にお越しになりました。

さて、チタン製ベルトですが、基本的にロー付け修理が出来ません。
チタンもロー付けが出来ますが、バーナーの熱を加えると酸化しやすい素材で、短時間で溶接する事が鍵となります。
このベルトも一度修理されたようですが、修理した職人が仕事を止めてしまっていたので、修理を依頼するところが無く当店に依頼されたという経緯でした。

ロー付けが出来ませんので、どのように修理しようか思案しましたが、壊れた部分がベルト金具の蝶番・・・重要な部分です。
ロー付けをして脆くなってしまってはいけませんので、別のチタン板でパイプとベロが繋がった物を作り、ベルト金具に穴を開けてリベット止めの方法を考えました。
ただ、オリジナルのベルトに穴を開けるのも勿体無いので、一度オリジナル部品を溶接し、もしその方法で修理が出来なければベロ金具を作って穴を開ける事にしました。

溶接も、Tig溶接です。
この溶接方法は、チタン素材との相性が良く、良い具合に溶接が出来ました。

溶接部にカーボンの後が黒く残ってしまいましたが、コレを削ってしまうと、チタンにコーティングされた色が剥がれてしまうので、このままとさせて頂きました。

パイプの中までシッカリ溶け込んでいましたので、かなり長く使って頂けると思います。
なによりも、代用部品で穴を開けずに、オリジナルの部品で修理が出来た事が一番良かった・・・と、ホッとしました。

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今日は、K18製キヘイネックレスの修理のご紹介です。

コマの一つの口が開いてしまい、切れた状態でした。

通常、この状態でロー付けをしようとした場合、バーナーの熱が引き輪(金具)に回ってしまうので、大きな火口のバーナーしか持っていない工房では修理が出来ません。

現在では、輪になっている物であれば電流を流して高熱化(電熱コンロのように)してロー付けする方法が採られている事が多いかと思います。
但し、極細い針金の場合は電流の大きさの調節が難しく、コマが溶けてしまう事もあります。
当店では、こうした細い品物の場合は、「ウォーターウェルダー」と呼ぶ水素を利用した微細な口のバーナーを使って修理しています。
以前にも同様なネックレスの修理でご紹介しておりますが、髪の毛程の太さ温度が1000度を超える炎を作り出す事が出来ます。
火を利用した場合、温度コントロールを炎を近づけたり遠ざけたりする事で、用意に行えるのが利点なのです。
細いネックレスは、このようにして修理していきます。



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今月の土曜営業日は、明日5月16日です。
ご利用をお待ちしております。

今回は、リフォームのご紹介です。
品物は、プラチナ枠のダイヤリングです。
状態を見ると、どうもリングを落として踏まれた感じでした。

この品物から、ダイヤを外し新しくV字の枠を作りました。



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今月の土曜営業日は、5月16日です。
ご利用をお待ちしております。

何だか、毎日暑いですね・・・。
幸いにも、湿度が低いので日差しさえ遮る事が出来れば、快適に過ごす事が出来ますね。
私も、日中は殆ど室内で仕事をしているので、窓を開け放って快適に作業が出来て有難いのですが、外仕事の方には辛い季節だとお察しします・・・。

当店の壁掛け時計が壊れてしまいました。
電池式のクォーツ時計ですが、電池交換をして時間を合わせようと下部に付いているつまみを引いて指針を合わせようとしましたが、全く回りません・・・。

こういう時にも、通常の仕事の力が発揮できると、早速裏蓋を外してみました。
そして、中央の機械が入っているカバーも外し、外つまみとリンクしている部分を良く観察してみると・・・
つまみを引いて歯車が噛み合い、そして針が回せるような構造になっている事が判りました。
この部分の歯車が緩くなり噛み合いが出来ない状態になっていたので、部品の一部を外して歯車を元の位置に戻そうとしたのですが・・・
この歯車を支えている芯が割れていました・・・。

この部品、プラスチックで出来ていて、歯車を入れ、パイプの中央に真鍮のピンを差し込んで固定するというものでした。

ここに置くようになってから20年以上経っていますので、経年変化で素材が脆くなってきているものと思われます。
残念ながら接着剤を付けたとしても、それ程もつものとは思えないので、そーっとピンを差し込んで元の状態に戻しておきました。

コレでプラスチック部が折れてしまうのであれば、金属部品と置き換えようと思いました。
ただ、そこまでして修理する人って、殆ど居ないでしょうね。(笑)
時計を買えば最低でも数千円は必要なのと、この部品を作れば再度使える事を考えれば、ゴミとして捨てるより長く使ってやる方が良いのではと思いますが・・・。

ジュエリーでも、修理すれば長く使える品物が沢山あると思います。
また、構造的に弱い物であれば、デザインを殺さないようにして補強する事も十分可能です。
そのような品物の修理もお待ちしております。



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今月の土曜営業日は、4月11日です。
ご利用をお待ちしております。

今日は、プラチナダイヤリングの爪の修理のご紹介です。

この品物の取り巻きになっている爪は、共爪(ともづめ)という2つのダイヤを1本の爪で留めている品物です。
この手法、よく使われるのですが、メレダイヤが大きくなると共爪の太さも太くなければダイヤにかかる地金の量が減り、シッカリと留まらない爪なのです。
今回の品物も、メレダイヤの大きさが大きめで、しかも爪が完全にかかっていない状態が2本ありました。
そこで、メレダイヤが脱落する前に修理となりました。

これまでの修理方法は、メレダイヤを一旦外し、爪をカットして新しく爪となる針金をロー付け、そしてダイヤを留めなおす方法でした。
この場合、ダイヤは熱に強い石なので、余程の傷が無ければダイヤを全部外す必要はありません。(とはいえ、慎重に作業をする事には変わりありませんが)
また、この方法では、ロー材にプラチナ用を使うと溶ける温度が高くなる為にゴールド用しか使えません。
ロー目(つなぎ目)に金色が出てしまうので、メッキする必要もあります。

当店では、Tig溶接機を導入しましたので、ゴールド用ローを使う事もなく、またメッキの後処理も必要なくなりました。
まず、爪先を叩いて薄く延ばして隣り合っているメレダイヤ両方に地金がかかるようにします。

この状態から、薄くしたプラチナ材を挟んでTig溶接機でアークを放ち、地金を盛って行きます。

溶けた地金は丸く盛り上がるので、成型の必要も殆ど無く、爪を磨いて修理は完了となります。
このように、綺麗に修理する事が出来るようになりました。



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先週までの陽気は何処へ行ってしまったんでしょう・・・この寒さ・・・。

先日、綺麗なデザインの品物が持ち込まれました。

バイオリンの形のブローチです。

表裏とも、綺麗に作られています。

この品物の何処を修理したかと言いますと、裏側でバイオリンと弓を固定している部分にガタが出ていて、コレを固く固定して欲しいというご要望でした。

通常の方法ですとロー付けが挙げられますが、幾ら綺麗にロー付けしたとしても熱を加えるのでバイオリンに張られているK18の線が熱によりたわみが出来てしまう可能性がありました。
また、ネック部にはスクエアカットのルビーが綺麗に並べられていたので、ココにも出来れば熱を加えたく無い部分です。

そこで、今回はTig溶接機を使う事にしました。
作業前の画像を撮り損ねてしまったのですが、弓の固定は本体から伸びた針金で括られている状態でした。
これでは、固定されていても直ぐにガタつきが出てしまいます。
この針金を少し短くカットし、先端にTig溶接機でアークを飛ばして針金の先を溶かして丸くし、それで固定しようと考えました。

本体をテープでマスキングした後に、針金の先を溶かし作業終了。
綺麗に簡単に、しかもガッチリと固定する事が出来ました。



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名古屋も先週末に桜の開花宣言が出ました。
このところ
「寒いっ」
と思うような事が少なくなり、一歩ずつ着実に春に移り変わっていきますね。

先週の金曜の祝日から、当店は3連休を頂いておりました。
その前日の木曜、小学校の卒業式に私もPTA役員として参加してきました。
この日も、陽気が良く、これまでの季節に体育館を使う際の寒さも無くて参加する身としては凄く楽な式となりました。
この日、名古屋ではまだ桜の開花宣言が出てませんでしたが、校庭にある沢山の桜の一本の木に花が数輪咲いているのを見つけました。
今年は随分早い開花でしたが、この桜も卒業生を見送る事に華を添えてくれました。

こうした式へ参列する際に、身に付けていくリングのサイズ直しやネックレス等の修理も随時受け付けております。
先日ですが、カルティエの3連リングのサイズ直しが入ってきました。

作業としては通常のサイズ直しのように、カットして地金を挟み込みサイズを大きくしていくのですが、3本あるので料金も3本分頂く事となります。

ただ、作業をしている職人から見ると、絡みついたそれぞれのリングが邪魔になり、作業が大変面倒です・・・。
特に、研磨をする際は、凄く大変・・・1本磨いても、キチンとマスキングしないと最初に磨いたリングに傷が付いてしまいます。
出来ればもう少し料金を頂きたいとも思うのですが・・・当店は、これまでも、またこれからも3本分の修理は変わりません。



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今月の土曜営業日は、3月14日です。
ご利用をお待ちしております。

さて、以前この日記内でもお知らせ致しましたピンクゴールドの取扱いに関してです。

上記リンクの日記でもご紹介しましたとおり、K18ピンクゴールドとしては引き続き取り扱いはしておりません。
ですが、素材の純度を「K20」とする事でピンクゴールドの取扱いを再開致しました。
K18と比べ、若干お値段が高めにはなりますが色合いも上品で柔らかなピンク色の素材になっています。
一度お問い合わせください。

尚、お手持ちの品物の修理やリフォーム等の加工につきましては、引き続きお受けする事が出来ません。
ご理解をお願い致します。



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昨日のリングの曲がった部分を交換した日記ですが、1点付け加えです。

リングに付けられている石やカットする場所にもよりますが、今回の品物の場合はプラチナのロー付けに使われるロー材を使っています。
こうした作業の場合、溶ける温度が低いK18WG(ホワイトゴールド)のロー材が使われる事があり、そうした場合には「ロー目」と呼ぶ線が入ってしまう事があります。

当店では、こうしたロー目を出来る限り見えないように素材に合ったロー材を使うようにしております。

今回の品物(昨日の日記内の品物)の場合は、ルーペで良く見なければ判らない程度になっています。(普通に見た程度では判別は判らない程度です)
但し、石の種類、カットする場所によりまして、溶ける温度が低いロー材を使わざるを得ない場合もあります。


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今日のご紹介は、リフォーム?修理?・・・どちらかと言えば、リフォームに当たるでしょうか。

リングの下部の輪が細く、また薄い為に、曲がってしまったプラチナリングです。

リングの途中からカットし、その部分にあった幅と厚みのあるプラチナ材をロー付けします。
今回のリングの場合、幅が3mm、厚みが1.3mm程となりました。
これで、簡単には変形する事が無いでしょう。



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本日2月14日は営業しております。
ご利用をお待ちしております。

今回は少し作業難易度が高い修理のご紹介です。

関東からのお客様で、他店で修理不可能と返品になりました品物です。
品物は、ライフルの弾丸の形状のペンダントです。
このペンダントの先の部分が折れて無くなっていました。
この無くなった部分を作る修理と、ネックレスが通るバチカン部が薄くなっていたのでこの作り替えが修理内容です。

当店でテストさせて頂きましたが、K10もしくはK9のようです。
当店ではK14までしか地金がありませんので、K14で本体とバチカンを作り、先の部分はK20ピンクゴールドで作る事にしました。

今回の修理、何が大変かと言いますと、中に地金の詰め物がされていて、その固定に「半田」が使われている事です。
この半田、どなたでも簡単に金属を固定する事が出来る素材ではありますが、ジュエリーに使われているロー材よりも溶ける温度が低く、またロー材で溶接するよりも強度が弱い事が難点でもあります。
この半田が使われている事が、他店での修理を断られた理由です。

どのように修理をするか検討しましたが、折れた部分の板の厚みが非常に薄く、このまま先だけ取り付ける事が出来ません。
根元部は厚みがありましたので、ココを少し残し、少し太めの筒を被せるようにして本体に取り付ける事としました。
また、お客様に了解を得まして、取り付けには半田を使う事としました。(被せて取り付ける事から、強度は得られるとの判断です)

ところが、作業中にこの被せようとしていた部分も折れてしまいました・・・。
本体の板厚が思っていた以上に薄く、くびれの部分から折れてしまったのです。

残ったくびれの部分もカットして、最後は本体だけになりましたが、ココにくびれ部も作りなおして付ける事としました。
ただ、半田固定では強度が得られないので、Tig溶接機によるスポット溶接に切り替えました。

弾丸の先のK20PGの部分、くびれ部分までを先にロー付けで溶接し、ここまでを先に作ります。
この後、ロー付けも内部に半田が使われているので出来ませんし、半田付けでは強度が出ないので、Tig溶接をしました。
Tig溶接はアーク溶接の一種で、部分的に地金を溶かして溶接する方法です。

この方法で溶接していきましたが、K10との相性が悪いようで、上手く溶接が出来ません・・・地金が完全に溶け込むより、少し荒れた感じにしか溶けませんでした・・・。
また、ココでも薄い部分があり、本体の一部に穴が開いたりして、その穴の補修にも手間取ってしまいました。
最終的には、この穴補修の跡が残ってしまい、お客様には申し訳ないと思います・・・が、コレ以上作業をするよりは、本体全部を作り替えてしまった方が作業も金額も安くなると思いまして、この状態での納品とさせて頂きました。

最後にバチカンを作り替えて取りつけ、全体を磨いて完成です。

このような他店で出来なかった修理の他、オーダーやリフォームのご依頼やお問い合わせもお待ちしております。



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私には小学四年生の娘が居ますが、現在バスケットボール部に入っています。
頑張っているのは応援してはいますが・・・・・・また、メガネを壊しました・・・。_| ̄|○
今回で2度目。

一度目は、テンプル部の根元を曲げただけでしたので、レンズを外して「やっとこ」と言うペンチで先にギザギザのついていない工具で修正しました。
ところが・・・今度は鼻当て部分が根元からポッキリ折れて・・・。

小1からメガネをかけ始めましたが、一度無くし、作って暫くしたらフレームが小さいのと度が合わなくだったので作り直し・・・今のが3つ目。

動きや当たりが多いバスケット部に入ってるので、壊れ易くなるのは仕方ないんですが・・・ボールが顔に当たったとか・・・。

ダメ元で、修理してみました。
仕事で使ってるTig溶接機で、スポット的に地金を溶かし、本体と溶接。

真っ黒になっていますが、カーボンが付いているだけなので、超音波洗浄器で簡単に汚れも落ちます。
ベージュかかったピンク色に塗装されていますが、この塗装は剥がれてしまいます。

子供用メガネでチタン製ですが、何とか通常使用には耐えられそうな感じには修理できました。

ただ・・・また壊しそうなので、スポーツ用メガネも作らないと・・・
お金、かかります・・・。



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今月の土曜営業日は、1月17日です。
ご利用をお待ちしております。

オーダーやリフォームのご相談を頂くお客様も多くありますが、ジュエリーの修理のお問い合わせを沢山頂いております。

その際、お客様にとって一番気になるのが、

「修理代」

だと思います。

修理の際のお値段は、修理内容によって全く違ってきます。
例えば、リングのサイズ直しにしても、太さや厚みでサイズを大きくする場合の挟み込む地金の量が違ってきます。
また、小さくする場合でも、上の装飾の具合によって縮める際に慎重に行わなければならないリングもあります。(安易に作業をすると、バラバラになるケースもあります)

たまにお問い合わせ頂くのですが、ブランド製品の品物も修理致します。
また、ブランド製品であっても、料金を上乗せする事はありません。
品物の状態が同じであれば、ブランド製品と非ブランド製品の修理代は同じであるのは当たり前なのですから。

このような事から、当店ではお値段を公開するページを設けていません。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
また、お問い合わせ後に、こちらからお返事のメールを致します。
可能でしたら、画像添付して品物の状態を拝見できれば正確にお見積もりが出す事が出来ます。

お問い合わせお待ちしております。



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寒い・・・
先週末から一段と寒くなりました・・・朝、布団から出るのが辛いです。
この寒さで、6歳の長男、3歳の次男が風邪引きになってしまいました・・・。

先日の修理のご紹介です。
シルバー製のブレスレットですが、以前一コマ外された物を再度付け足すご依頼を受けました。

まず、コマのスカルの後頭部から下顎にかけての輪を作り直します。
この部分は、当店に持ち込まれた際は付いてませんでした。
一緒に、頭の上の輪の一部を切り、ブレスの最後尾に取り付けます。

そして、顎の輪と頭のカットした部分を一緒にロー付け。
この際、バーナーの熱により黒染めしていた部分の色が飛んでしまい、全体に真っ白になります。

シルバー製品の場合、熱を加えると必ずこうなってしまいます。
ブレスの留め金もロー付けして、コマ足しは出来上がりました。
ここから、通常ですと一度磨いて凹んだところなどを黒染めしていきます。

この品物の場合、磨いてから黒染めするより一度全体を黒く染めてしまい、磨いて陰影を付ける方が良い風合いになると判断して、通常とは逆の仕上げ方にしました。
これで完成です。

シルバー製品の場合、熱を加える作業が入りますと必ずこうした作業となります。
出来るだけオリジナルに近い黒染めや仕上げにしていこうと努力は致します。(現在のところ、黒染めした製品ではオリジナルとほぼ同じ風合いには出来ております)
あるシルバー製品を作っている作家と話をした事がありますが、アンティーク風などの風合いはいくら黒く染めたとしても「時間が出す風合いには勝てない」と話をされていました。
全くもってその通りだと思います。



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今月の土曜営業日は 11月8日です。
ご利用ください。

三連休後、ふと気が付くともう金曜になってました・・・。(汗)

今日のご紹介は、シルバーリングの変形直しのご紹介です。

お電話でのお問い合わせでしたが、サイズ直しと共に変形直しもご依頼を頂きました。
詳しく聞いてみると、落とした後に車に踏まれてしまったとか・・・。

当初はV字のリングだったものが、V型が捻れてしまっていました。
また、リングの模様が始まる部分との境に亀裂が入ってもいました。
まず、この亀裂をTig溶接機で溶かして埋めました。

Tig溶接機(これまではプラズマ溶接機と記載してきました)は、タングステンの針金の先からアーク(電気放電)を発生させて、局所的に高温にして溶かし溶接が出来る機械です。
当初、職人仲間の所へこれらの仕事は依頼してきましたが、当店もこの夏にTig溶接機を導入致しました。
これまでの場合、このような亀裂にはロー材を流し込んでロー付け(溶接)してきましたが、Tig溶接機によって母材(地金)と同じ金属を溶かす事が出来るようになり、傷が全く目立たなくなったのも利点です。
また、同様の仕事が出来るレーザー溶接機と違い、インクルージョン(内包物)があるダイヤなどの石の近くでも作業が出来るのも利点です。
石の内部に黒い点などがあるダイヤなどの場合、レーザー光が当たってしまうと割れてしまうなどの話を聞いているからです。

話を元に戻して・・・
腕の亀裂を埋めた後、変形を直しサイズ直しを変更し、最後に細かい傷を滑らかに修正して出来上がりました。
車のタイヤと路面との間で出来た傷は、全て直す事が出来ませんが、深い傷を残して殆ど目立たなくなりました。

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今月の土曜営業日は、第二週目の9月13日です。
ご利用ください。

最近の修理から一つご紹介です。

この日記でも何度か取り上げているデザインですが、このデザインのリングは関心しません・・・。

リング幅がダイヤより狭く、尚且つ爪がリング部分の二箇所から迫り出す形で留まっているデザインです。
このデザイン、シンプルで綺麗なデザインではありますが、ダイヤが迫り出した部分が引っ掛かり、次第に石が緩む傾向が多く見られます。
当店でも、石留めを何度もして納めてはいます。

ところが、何度も石留めをしている事で、地金が薄くなったり、地金が加工硬化を起こしてその内に爪が折れてしまう事もあります。

その為に、この品物の場合は、天地方向に爪を足す修理をしました。
リングデザインによっては、リングの一部が爪に当たってしまう事もあるので、このように切り欠きを付けて逃げる場合もあります。

今回は爪足しだけで済ませましたが、可能ならば爪を外し赤で印をした部分にダイヤが乗る「腰」を付け足してやる事で爪の太さを細くする事が可能です。

爪足しだけの場合では、爪が長くなる為にある程度の太さが必要となるのです。

職人の立場から、出来るならばこうしたデザインのリングは選ばないのが良いと思うのですが、デザインに一工夫するだけで強度も上がりバランスが取れる良いデザインに変わるのです。



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今月の土曜営業日は、第二週目の4月12日です。
ご利用をお待ちしております。

今日は、シルバー製(925製)ピアスの修理のご紹介です。
ピアスのピンが折れてしまっていました。

通常の修理の場合、ピンはロー付けをしますので本体にもバーナーで熱を加える事になります。
ですが、この品物の場合は、全体に石(恐らく、キュービックジルコニア)が彫り留めされているので熱を加えると割れてしまう可能性もあり、またメッキ処理されているので熱を加えるとメッキが剥がれしまう為にロー付けが出来ません。

このような場合は、ピンの根元に広めの台座を付けて接着となるのですが、この品物は重量が重めだった為にこのような対処をしたとしても直ぐに接着が取れてしまう事が考えられました。

そこで、厚い本体を逆手に取り、本体にネジを切り、ピアスピンにもネジを付けて接着剤を付けてねじ込む方法で対処しました。

ピアスピンとなる針金の根元にパイプを指し込み、ロー付けします。
そして、ココにネジを切ります。

本体にもネジを切りますが、表には石が留めてあるので深さとしては2mm程度です。

ネジが切り終わったら、ピアスのキャッチャーが取り付く部分に段差を付けて、磨けば部品は完成です。

最後に接着剤をネジ部に付けて、少し強めにねじ込めば完成です。

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先週の土曜に桜の開花宣言がされ、名古屋ではこの週末には満開となりそうです。
昨日、PTAの関係で地元の小学校へ行ってきましたが、校庭の桜も6分咲きといったところです。

今日は、先日納品させて頂いたK18ネックレスの修理のご紹介です。

関東地方からメールでの修理のご依頼でした。

電気コンセントにネックレスが接触したそうで、ショートにより部分的に溶けてしまっていました。
また、その際に落下して踏まれてしまったのか潰れていた箇所がありました。

修理は溶けて大きく穴が開いてしまったコマを外しました。
そして、この箇所に正常なコマを持ってくる事で全体を繋ぐ事としました。

修理の途中、どうしてもネックレスの並びが綺麗になりませんでした。
良く観察してみると、コマの形状が2種類ある事が判りました。
これまで、このタイプのネックレスの修理は経験していますが、殆どが一箇所切れてしまったのを繋ぐだけの修理でしたので、ネジリが逆になったコマがある事には気づきませんでした。
ただ、組んでいくと、どうしても一方のネジリのコマが足りません。

そこで、使えるコマを半分に切り再生しました。
そして、全体を組んで修理を致しました。

潰れたコマや溶けてしまったコマは使う事が出来ませんので、この分を下取りしまして修理代から値引きを致しました。
長さは修理前がおよそ70cm程だったと思われますが、修理後は58cmになりました。
形見の品物との事でしたので出来るだけ綺麗に修理をする事を心がけましたが、ショートによる傷が多く残念ながら全くの新品に近い状態までは持っていく事が出来ませんでした。
それでも、お客様には満足していただけたようです。
ご依頼を有難うございました。

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先週末も良い陽気で、いよいよ春がやってきたと言う感じです。
日曜は、小学校学区のお祭りに行ってきました。
ただ・・・PTA役員なので・・・手伝い・・・。

今回のイベントは、区政・婦人会・PTA・子供会が全て総動員しての、最大のイベント。
朝は子供会主体でドッチボール大会、終わると近くのコミュニティセンターに集まり、みたらし、あん&きなこ餅、豚汁、ぜんざいの振る舞い。

餅も、臼で子供達に突かせましたが・・・力がないので、ドンドン硬くなる一方・・・。(笑)
昼過ぎにビンゴ大会で終わりましたが、結構疲れました・・・日頃の運動不足が原因でしょうけども・・・。

今日は修理のご紹介、サイズ直しです。
プラチナPt900印のリングですが、以前に他店でサイズ直しをされた品物です。

当店の修理ページでもご紹介した事例ですが、ロー材(修理用の合金)に恐らくK18ホワイトゴールド用が使われていると思います。
サイズ直しをした部分をロー目と言いますが、ココの色が変わってしまっています。
プラチナ用でも良く見ると薄っすらと線が見えてしまう事がありますが、ゴールド用ではここまでハッキリと見えてしまいます。
プラチナ用では溶ける温度が高くなる為に、リングに使われている石が割れるなどのトラブルを嫌いゴールド用を使う職人も居ますが、当店では可能な限り素材に合わせたロー材を使うよう心がけています。(一部では、どうしても別素材用を使う事がありますが、その場合はお客様に予め説明をさせて頂きます)

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先週まではまだ寒い日があったかと思いますが、今週に入り暖かな日が続いて過ごしやすくなりましたね。
ただ・・・花粉症の方には、毎日が辛い日々かと思います・・・。

先日、ディーゼルのシルバーブレスレットの駒足しのご依頼がありました。

長さを3cm長く、また金具の付け根部分の丸管が細く強度に不安があるとの事で、この部分も太めの丸管に交換しました。

甲丸状のクサリで繋がっている部分で駒を足し、この部分の内側は黒染めされていましたので、似た感じに黒く染めて納品いたしました。

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