ジュエリーリフォーム


お手持ちのリングをペンダントトップへ作り替えて欲しいとご依頼を頂きました。
中央がサファイヤで、周りをメレとテーパーダイヤで取巻いているデザインのリングです。
本来ならば最初から作り直すのがデザイン的に一番綺麗に出来ますが、お値段も高くなります。今回は出来るだけお安くとの事ですので、リング部分をカットして改造する方法を選びました。

サファイヤ/ダイヤリング

リングからペンダントトップへの改造は比較的ポピュラーな作り替えですが、今回の場合は周りにダイヤを取巻いている部分がネックです。
と、いうのも、一般的既製品のこうしたデザインのリングの場合は、地金を軽くする為に部分的に簡略化されている物が多く、今回の場合もセンターのデザインとリングとの接点が抜かれています。この部分を作らなければなりません。

まずは、バーナーで熱を加えるロウ付け作業がありますので、石を全て外します。(フクリン留めなどで石が外せない場合は、今回のようなご依頼は出来ないという事となります。)
そして、リングとの接合面をカット。

リングからペンダントトップへ 接合部をカット

カットした部分はこんな形になります。接合部分が欠損しているので、この部分を足して作る事になります。

リングからペンダントトップへ 欠損部分

まずは、土台部分をつぎ足します。

リングからペンダントトップへ 土台継ぎ足し

メレダイヤの爪との柱が無いので、この部分もつぎ足します。
同時に、ペンダント環(バチカン)も取り付けます。

リングからペンダントトップへ 柱継ぎ足し

一度下磨きをして、石を留めて行きます。

リングからペンダントトップへ 石留め

最後に全体を仕上げ磨きをして、メッキ(ロジウムメッキ)処理をします。
今回は、ロウ材にホワイトゴールド用を使っていますので、継ぎ足した部分にロウ材の色が出てしまいます。それをマスクする為にメッキ処理が必要です。

こうして完成です。
ご依頼を有難うございました。

リングからペンダントトップへ 完成

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
2本のリングを1本に纏め、普段使いが出来るように・・・とのご希望です。

2本のプラチナリングを1本へ

 

色々とお話をさせて頂くのですが・・・今回もやはりセンター石はフクリン留め、両脇を彫留めに落ち着きました。王道と言えばそうなるのですが、爪が引っ掛からず飽きが来ないデザインなので外せないです。ただ、今回のフクリン枠ですが、ちょっとだけ枠を弄ります。

まずは、センター石の爪を作ります。ダイヤは0.5ct台。
今回の素材はK20PG、ピンクゴールドです。何故K20なのか?、と言うのは過去のこの日記内で説明をしていますので、そちらをご覧下さい。
枠は地金の塊から旋盤で削り出して作ります。板を丸めて作る方法もありますが、ピンクゴールドはロウ付けに一癖ある(ロウ材が綺麗に流れにくい)ので、出来るだけロウ付け箇所を減らしたいです。

ピンクゴールドでフクリン枠作り

 

石枠が出来たらリング部を作ります。
ピンクゴールド地金をローラーで伸ばして丸めて、リング状へ。サイズは11号です。

ピンクゴールドでリング作り

 

フクリン枠とリングをロウ付けして合体。
リングの上面にメレダイヤを留める穴を開けて、仕上げ磨き。
この後は、石留めの為に彫留めの職人へお任せします。

メレダイヤの石留め依頼

 

メレの石留めから戻って来ました。今回も綺麗に留めて貰いました。
この後、センター石の石留めですが、フクリン枠の一部をカットしてデザインにアクセントを付けます。

メレダイヤの石留め完了

 

センター石を留めます。

センター石の石留め中

 

最後に石枠を磨き、全体を仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

K20PGダイヤリング

 

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某ブランドのペンダントトップからリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
十分楽しまれたので、リングに作り替えて新たに楽しみたいとの事です。

ダイヤペンダントトップ

 

リングデザインは、幾つかのデザインをご提案し、その中から更に細かくご提案をしました。

 

デザインに沿ってお作りします。素材はPt900。
まず、ダイヤの枠を作ります。今回は引っ掛かりが少ないデザインがご希望でしたので、石枠はフクリン爪です。
ダイヤの大きさが0.06ct(直径約2.5mm)、個数が4ピースなので、旋盤と言う工作機械を使って地金の塊から削り出します。円柱状の枠を作る際は手際よく作る事が出来ます。

旋盤で削り出すフクリン枠

 

爪が出来たら、リング枠を作ります。
今回のデザインは、枠で囲った中に爪を配置するデザインなので、板を曲げてロウ付けして組み立てて作って行きます。

リング枠

 

上の画像の枠の中に緩やかな線を足し、その両脇に爪を配置するデザインです。
上から見ると3本の線で構成されるデザインですが、厚みを微妙に変化させて抑揚を付けてあります。
この角度では見えませんが、中央の線の端は植物のツルのようにクルッと丸めてデザインをしています。
石爪をロウ付けする前に一度磨いて、配置を確認しながら組立てをします。

リング枠、石枠完成

 

リングが完成したら、石留め。
中央部分が浮いているので、熱を加えると柔らかくなるモデリング粘土で固定してダイヤを留めていきます。

ダイヤ石留め

 

石枠を磨き、全体を仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤデザインリング

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
以前にリングリフォームをご依頼頂いた際に外したメレダイヤを使って、メンズリングを作ります。素材はPt900、サイズは15.5号です。

まずは、正確な形を把握して頂く為に、ワックス樹脂を削って見本リングを作りました。リング形状は横印台と呼ぶ形です。印面には0.1ct台の石を五光留め、横面にはメレダイヤを数個彫留めにします。

ワックス樹脂リング見本

 

印台の作り方ですが、今では上の画像のようなワックスを作り、キャスト(鋳造)で作る事が多いのではないでしょうか。ただ、こうした塊の品物をキャストの場合は巣と呼ぶ空洞が入り易くなりますし、キャストをする際は他の品物と纏めて作業をする為に、時間待ち(日数待ち)になる事も多々あります。
当店で印台を作る場合は、昔ながらの手作りで作る事が殆どです。ハンマーで叩いて叩いて作るのは力が要りますししんどいですが、傷も入り辛いですし、一連の流れで作業を続けられて1点だけ作る場合には効率が良いのです。

 

まず、プラチナ材を用意します。Pt900のプラチナ材はこの状態で当店へ届きます。純プラチナに混ぜ物をして純度900に自社で作る工房もありますが、当店の場合は調合済みの素材を購入します。

Pt900素材

 

プラチナ材を必要な分を溶かして塊にして、それをハンマーで叩いて印台状に整形していきます。画像の後、もう少し整形をし、丸めてロウ付けしてリングに。

Pt900印台作り

 

リング状になったら、サイズを出して荒削りをします。

Pt900メンズ印台リング 荒削り

 

一削りしたら、上面をフラットに削ります。
この時、フライス盤と呼ぶ平面に削る工作機械を使ってフラットに削ります。手作業で削るより手早く、かつ綺麗に平面が出ます。

Pt900メンズ印台リング フライス盤削り

 

上面をフライス盤で削ったら、側面とリング面を削ります。天地面はフライス盤で削り、他の箇所はヤスリを使って手作業で削って成形します。ビシッと角が出ました。
この後、磨いていきますが、角が立ったままでは装着すると指が痛くて嵌めていられないので、角は適度に丸みをつけてから磨きます。

Pt900メンズ印台リング 成形完了

 

一度下磨きをしたら、ダイヤを留める穴を開け、再度磨きます。
彫留めの職人さんへ依頼。

Pt900メンズ印台リング 石留め

 

石留めが出来てきたら、最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。

ご依頼を有難うございました。

Pt900メンズ印台リング 完成

 

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

お持ち頂きましたリングは、幅があるリングです。幅があるのでスリムなデザインに変えたいとのご希望でしたので、このリングの中央部分を踏襲したデザインに作り替える事に致しました。
素材はそのままPt900。

Pt900ダイヤリング リメイク前



まずは、石を全て外します。
そして、センターダイヤの枠を作ります。今回は横から見えるデザインになるので、下部が少しすぼまった石枠デザインにしました。留め方はリフォーム前と同じくフクリン留め。ダイヤは0.5ct強。

センター石の枠作り



センターダイヤの枠が出来たら、リング部分(腕)を作ります。今回は、プリンセスカットダイヤを並べる事からワックスで形状を作り、キャスト(鋳造)でリング部分を作りました。

キャストが出来たら、プリンセスカット石を一度セット。キャストをするとワックス時よりも少し縮むので、この調整が必要になります。

調整が済んだら、センター石枠とロウ付けし、リングサイズを調整します。サイズは12号です。

リング部分 キャスト



一度下磨きをしたら、プリンセスカットダイヤの石留め。
石留めが出来たら、留めた部分の爪を整形して磨きます。

プリンセスカットダイヤ 石留め



続いて、センター石の石留め。

センター石 石留め



センター石を留めた爪を整形して、全体を磨いたら完成になります。
スッキリしたデザインになりました。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤリング 完成

 

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、立爪リングです。爪が板状で大きいクラシックデザインの立爪ですが、ダイヤを外して新しいリングへ乗せ換えです。

立爪リングからのリメイク

 

お選び頂いたのは、爪が無いタイプのリング。
正確には爪はありますが、板状の爪で両側から抱え込むようなデザインです。
フクリン留めと同じく、針金状の爪が無いのでツルンとしていて引っ掛かる部分がありません。

今回は、キャスト(鋳造)で作りました。素材はPt900。
ワックスの段階で石を乗せて爪の部分を盛り足しておきます。
余談ですが、石が白っぽく見えますが、リメイク前のリングから外して状態です。これだけ汚れが付着しています。汚れは殆どが皮脂ですので、食器用中性洗剤と柔らかいブラシで優しくこすり洗いして頂ければ綺麗になります。食器用洗剤は脂を綺麗に落としてくれるので、ジュエリーに付きやすい皮脂汚れを落とすには効果的です。(一部洗剤に弱い石がありますので、ご心配な方は当店へお持ち下さい)

リング鋳造後

 

キャストが終わったら、爪部分を整形して一度鏡面に磨いておきます。
ダイヤも綺麗に洗浄してあります。

石留め前の仕上げ磨き

 

石留めです。
ダイヤが黄色く見えますが、裏側にグリスを塗って石留めをします。そのまま石を入れて石留めをすると、留めている内に振動で石が傾く事があります。グリスはこの石の傾きを予防します。(洗浄をすればグリスは綺麗に落ちます)

石留め

 

最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。

ダイヤリング完成

 

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、中石が二点留めで両サイドが彫り留めのリングです。

Pt900ダイヤリング リフォーム前

 

当初は中石の緩み修理のご依頼でしたが、ここまで摩耗していると石留めが困難ですし石を留めたとしてもまた緩んでしまう可能性があります。石留めの際は爪部分を叩き締める事となりますので、爪も短くなります。今度緩むと石が落ちる事も想定できる事から、この事をお伝えしてリングをリフォームをさせて頂く事となりました。

次のデザインはシンプルで普段使いがし易く、また爪の引っ掛かるが出来るだけ少ないデザインがご希望との事でしたので、月甲丸形状に石を埋め込むようなデザインをお勧めしました。何度もこの日記内で登場しているデザインなんですけどね・・・。ただ、このデザインは飽きが来ないですし、実際にどんなシチュエーションでも使える万能デザインですので、引っ掛からない物がご希望な場合には超オススメなんです。

 

まずは、石を外します。(メレダイヤは外して全てお返し、地金は下取りを致しました)
プラチナ材(Pt900)の塊からローラーで棒状に伸ばします。
ダイヤは0.3ctです。

Pt900リング ローラー加工

 

棒状から、今度は両端を金槌で細長く叩き伸ばします。

Pt900リング 金槌加工

 

両端を細長く伸ばしたら、丸くリング状に丸めて先端をロウ付け。
サイズは13号。
そして、粗削りをして整形をします。

Pt900リング ロウ付けから粗削り

 

一番太くなっている箇所に穴を開けて、ダイヤが入る部分を作ります。この時、石を留める部分も一緒に作るので、リングの厚みはまだ全体に厚めです。
爪の部分を帯状に少し残して全体を甲丸断面に削ります。ヤスリの粗さも何度かに分けて細かくしていき、鏡面磨きの手前まで仕上げます。

Pt900リング リング整形

 

そして、石留め。(スミマセン、石留めの画像を撮り忘れました・・・)

石留めをしたら爪部分の整形をして、全体を磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤリング完成

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、ダイヤが一列に並ぶ一文字タイプのリングです。
(隣のK18YGリングは下取り品)

Pt900ダイヤリング リメイク前

 

ご希望は現在と同じレール留めのリングですが、変形タイプになります。
上の画像をご覧頂くと判りますが、センター石が大きめ、その両脇の2石はセンター石よりも小さい石になります。
(センター石は、0.6ct程、他は0.15ct程です)
ダイヤの留め方はレール留め風になりますが、この石をぐるりと取巻くフクリン枠風でもあります。(解りづらくてすみません) フクリン留めを繋げたようなデザインです。
ご希望の素材はK18YG、サイズは13号です。

今回は、ワックスを削ってキャスト(鋳造)で枠を作ります。
ハードワックスと呼ぶ硬めのワックス(樹脂)を削り、ご希望の形にします。
忘れてました・・・デザインのバランスを見て、0.1ct程のダイヤを2ピース追加しました。

K18YGダイヤリング ワックス型作り

 

キャストが終わりました。
ワックスから実際の素材に置き換わりましたが、どうしても僅かに収縮します。
このままではダイヤが入りませんので、少しずつ削って合わせていきます。
そして、全体を磨き、石留め。

ダイヤ石留め

 

爪を整形し、仕上げ磨きをすれば完成になります。
このデザインもレール留めやフクリン留めと同じで表面がツルっとしていますので、普段使いにはピッタリですね。
ご依頼を有難うございました。

K18YGダイヤ変形レール留めリング

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、中石がダイヤのエンゲージリングです。

リメイク前 ダイヤエンゲージリング

ご希望は、普段使いに出来るリング、旦那様のリングも一緒にお作りをするペアリングです。
ご希望の素材は、奥様がK20PG、旦那様がK18WG。

当店のピンクゴールドはK20です。ピンクゴールドの場合、ゴールドに混ぜる素材は銅になるのですが、K18にすると凄く硬くなる半面、製作中など何度も熱を加えると素材にヒビが入ってバラバラになってしまうのです。(この為、ネックレス以外の持ち込み修理やサイズ直しはお断りをさせて頂いております)
他店の場合は銅の他にパラジウムやプラチナを混ぜてバラバラになる事を回避しているのですが、白い素材を混ぜる為に色が少し淡くなるローズピンクとして販売されている事が多くあります。
そこで、当店は純度をK20まで上げてヒビが入る事を回避しています。ただ、その反面、純度が高くなるのでK18よりお値段が高くなります。但し、他店で扱うプラチナやパラジウムを混ぜても値段が高くなりますので、結局は同じような値段になります。当店ではアフターサービスが出来るように、K18では無くK20でお作りをしています。
ちなみに、当店のK20PG、赤みが強いのでピンクゴールドとは呼んでいますがレッドゴールドとも言えるような色合いいなりますので、K18YGとの色合いの差がハッキリと出来ます。(硬さはK18YGとほぼ同じ程度です)

さて、リング製作をしていきます。

ダイヤを枠から外し、まずは奥様のリングの石枠を作ります。石枠は普段使いに良いフクリン枠です。
ピンクゴールドの場合、ロウ付けの際に使うロウ材はピンクゴールド用を使うのですが、このピンクゴールドロウ材が曲者なのです。切れ目に流れ難く、ロウ材の溶ける温度が結構高いのです。出来ればロウ付けを何度もしたくありません。(汗)
そこで、フクリン枠は塊から削り出す事にしました。旋盤の出番です。
ダイヤは0.3ct強。

フクリン枠を旋盤で削り出し

次にリングの輪の部分(腕)を作ります。
ローラーで素材の塊を伸ばしていき、ご希望のデザインに曲げていきます。今回は当店店頭の見本の中からお選び頂いたS字のリングの真ん中にダイヤを取り付けたデザインです。リング幅は4mm。サイズは14号。

K20PG リング加工

リングの中央に溝を入れ、両側を丸く削ります。丁度、甲丸リングを2本合わせたような形状です。
リングが出来たら一度下磨きをして、フクリン枠とロウ付け。

K20PG リングと石枠をロウ付け

石枠の横に穴を開け、四角い窓を作ります。
そして、リングを磨いたら、石留めをします。

K20PG ダイヤ石留め

石留めの際はタガネと呼ぶ工具を使って留めますが、石の大きさが爪の形状により使うタガネを変えます。
今回の場合は、画像の真ん中のタガネを使います。
この作業の場合、大を使うと爪以外の部分に当たって傷が付いてしまいますし、小を使うと均一に叩けず打った部分が段々になるので後から整形をする際に綺麗にし辛くなります。
このタガネ、ジュエリーの工具店で販売していますが、形状は自身で削って作ります。使い勝手が良いように用途ごとに違った形状になります。職人ごとに違った形状にもなりますね。

石留めタガネ

石留めをした爪を磨き、全体を磨いたらピンクゴールドの作業は一旦終了。

旦那様のリングを作ります。
素材はK18WG、ホワイトゴールドですが中に混ぜている素材はパラジウムと言うプラチナ属の金属です。シルバー色ですが、色合いがガンメタ色になって独特な色合いです。この素材、ホワイトゴールドですがメッキをせずにお渡しが出来ます。
ホワイトゴールドはこの他にニッケルを混ぜた素材もあります、素の色はベージュっぽいシルバー色。一般的にホワイトゴールドで販売されている物は、このニッケルバージョンになります。ただ、ニッケルがアレルギー反応のある素材ですので、出来ればメッキ(ロジウムメッキ仕様)にした方が良い素材です。(一般的に販売されているホワイトゴールドは、メッキ処理をしているのでプラチナ色をしています)

話を戻しまして・・・

旦那様のリングも奥様のリングと同じデザインで、ダイヤが無いデザインになります。サイズは15号。
このリングも手作業で作ります。

ペアリング ホワイトゴールドバージョン

旦那様のリングが出来たら、両方の内側にメレ石を留めます。
石は、ガーネット2ピース、アメジスト1ピース、ルビー1ピース。それぞれ、お子さんの誕生石だそうです。
生まれた順番に石を留めます。

誕生石 リング内側へ石留め

最後に仕上げ磨きをすれば完成です。
ご依頼を有難うございました。

K20PG、K18WGペアリング

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、ヒスイが中石、周りにメレとテーパーダイヤを取巻きにしたデザインのリングです。

ヒスイ取巻きリング

 

取巻きが二重になってボリュームがあるので、お出かけの際に使いづらいとの事。
この中石のヒスイをセンター(中石)に、メレダイヤを数個使い、メレを横一例に並べてスリムなデザインへ作り直します。

まずは、ヒスイの枠作り。
土台を作り、その四隅に針金をロウ付けしてヒスイの枠を作ります。
話が前後しましたが、素材はPt900です。

ヒスイの枠作り

 

次にリングの輪の部分(腕)を作ります。
メレを4ピース一列に並べたデザインです。石枠はフクリン留めで、留める際にミル打ちをします。
ただ、石が0.015ct(直径約1.75mm)と小さいのでフクリン枠を少し厚めにします。
このフクリン枠に甲丸形状のリングをロウ付けして、リングが出来上がります。
(今回、テーパーダイヤは使いません)

リングを下磨きしたら、メレダイヤを留めます。
メレを留め、爪の部分に粒状のミルを打っていきます。

メレダイヤ枠ミル打ち

 

ミル打ちをしたあと、メレダイヤの枠部分を磨き、最後にセンターにヒスイを留めます。

センター石 ヒスイの石留め

 

最終磨きをすれば完成になります。
普段使いも出来るスッキリしたデザインになりました。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ヒスイ・ダイヤリング

 

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

当初、ご来店の際にリングのサイズ直しをさせて頂きました。
その際に少し雑談をさせて頂いたのですが、以前は当店の近くにお住まいで、何度か当店にて品物を作ってい頂いた方でした。その後、引っ越しをされたのですが、たまたま当店の近くに用事があって今回ご来店となりました。

お手持ちで使っていないリングを複数お持ち頂きました。ダイヤは一番大きい物が2ct程、その他も0.5ct程あります。これらを組み合わせてデザインするのですが、ボリュームがあるリングが欲しいとのご要望でしたので、ダイヤを一列に並べ、その周りにメレダイヤを彫留めするデザインにしました。
(今回、角ダイヤは使いません)

リングリフォーム リフォーム前

 

まずは、石を全て外し、センターに並べるダイヤの枠を作ります。
今回は、引っ掛かりの無いように全てフクリン留めにします。

ダイヤ枠作り フクリン枠

 

ダイヤ枠が出来たら、リング本体を作ります。今回は枠が大きいのでワックスを削り、キャスト(鋳造)で作ります。
キャスト後は、フクリン枠が入る穴を隙間無く入るように削り、リングを一度仕上げしてからロウ付け。
話が前後しますが、素材はPt900、サイズは18号です。

ダイヤリング リング本体

 

フクリン枠をロウ付けしたら、メレダイヤの穴を開けて再度磨きます。
そして、メレダイヤは、石留めの職人へ外注して彫留めをしてもらいます。
(足りないメレダイヤは足しています)

ダイヤリング 石留め前

 

石留めが出来上がってきました。
これから3個のダイヤを石留めです。

ダイヤリング 中石の石留め

 

石留め中。
石留めの際は、ダイヤの向きにも注意して留めます。折角綺麗に作っても揃って無いと台無しですからね。ダイヤの向きは、カットの具合によって揃える方向を決めます。

ダイヤリング 石留め中

 

最後にフクリン枠を磨き、最終仕上げをしたら完成です。
ご依頼を有難うございました。

3ピースダイヤリング

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

サイズ直しの接客をさせて頂く際に、お客様ごとに指の形状はかなり違うと感じています。
大きく分けると二つのタイプに分かれます。
一つ目は、指の先が細く、根本へいくにしたがって太くなる形状。(失礼かと思いますが、体形が膨よかな方が多いです)
もう一つは、指の節が高く(大きく)根本が細い方。

今回のお客様は後者ですが、それが顕著に表れていて、節と根本との差が凄く大きいのです、節が18号、根本が13号程です。こうしたお客様ではリングが根本で回ってしまい、本来のリングデザインが楽しめないのです。

そこで、今回はあるアイテムを使ったリングをお作りしました。(このお客様には以前も同じアイテムを使ったリングをお作りして、好評でしたので同じ物をご指定頂きました)

リフォーム前のデザインですが、V字形状のリングで、細長いバゲットカットダイヤとラウンドカットのメレで構成されています。ダイヤの留め方は爪留めです。(リフォーム前の画像を探したのですが、未撮影だったようなので同じようなデザインのリングを見本として添付します)

Pt900V字リング リフォーム前

 

リフォーム前のリングは爪が擦り減っていました。今回は普段使いにしたいとのご希望なので、爪の引っ掛かりの無いレール留めと彫留めをご提案しました。

ココも画像が無く抜けてしまうのですが、リングはワックスを削りキャスト(鋳造)で作ります。バゲットカットの部分は少し狭く作り、キャストが出来てから少しずつ削って石に合わせていきます。今回のバゲットはV字の中央から外へ向かって少しずつ大きさが小さくなるのと、形状のバラつきがあるので、枠を作るのに苦労しました・・・。
ラウンドカットは、彫留めの職人へお任せをしました。

こうしてリングは完成です。(最後も納品時に撮影を忘れていたので、慌てて撮影をしています・・・汗)

Pt900レール留めリング

 

このリングのキモは、リングの内側です。
リングの内側にC型のリングをもう1本取り付けてあります。このリングはパーツとして販売されていますが、その中で今回はK14WGを選んであります。(最後の仕上げでロジウムメッキ仕様にしてあります)
C型リングはPt900、K18YG、K14WGの3種類です。K14WGを選んだ理由ですが、この3種類の中で一番硬い素材だから。このリングの重要な部分で、指の節で広がり、根本で元の形状に広がる必要があるからです。なので、一番硬い素材を使ってあります。
コレも苦肉の策なのですけどもね・・・完璧な物が出来たら、特許ものです。

ご依頼を有難うございました。

指の節が高い方へのリング

 

 

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リングとペンダントのダイヤを使って、ピアスへのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

リングとペンダントからピアスへのリメイク

 

ところが、リングのダイヤの大きさは0.35ct、ペンダントは0.57ctと大きさに大きさ差があります。直径は4.5mmに対して5.3mm。

外したダイヤの直径差

 

これだけ差があると、ピアスにした場合に左右差が一目で判ってしまいます。
そこで、差が判り易い爪留めでは無く、フクリン枠にして枠の厚みを変える事で全体の直径差を無くして見た目を揃える事にしました。

フクリン枠を作ります。素材はPt900です。
通常、フクリン枠を作る際は、石の大きさにもよりますが爪として被せる外の厚みは0.3mm程にしています。今回は直径の大きい方をこの0.3mmにして、直径の小さいダイヤは爪の厚みを0.7mmにしました。数字上は小さい方の直径が若干小さくはなりますが、見た目の直径はほぼ同じになります。

大きさの違いのあるダイヤでピアス作り

 

フクリン枠を作り、裏側にピアスポストをロウ付けしたら一度磨きます。
そして、石留め。

大きさの違いのあるダイヤでピアス作り 石留め

 

最後に爪部分を仕上げて、最終仕上げをすれば完成になります。
どうでしょうか?こうして拡大すると大きさの差が判ってしまいますが、耳に装着していれば、見た目では判り辛くなります。
苦肉の策ではありますが、こんな方法もありますよ・・・と、言うご紹介でした。

ご依頼を有難うございました。

大きさの違いのあるダイヤでピアス作り

 

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エンゲージリング(婚約指輪)のご依頼を頂きました。

今回は、お母様のリングを息子さんが受け継いでリフォーム(リメイク)をする事となったのですが、当初はサイズ直しとリング内側の刻印の打ち直しに留める予定でした。
と、言うのも、お選び頂いたデザインがほぼ同じでしたので、こちらからこのリングを生かす方法をご提案しました。(当店にとっては、作業代が安くなっちゃいますけども・・・)
後日、お電話にてやはり作り直して欲しいとのご希望がありましたので、当初の予定通りに進める事になりました。

Pt900エンゲージリング リメイク前

 

出来るだけお安くする為に、センター石の枠はキャスト(鋳造)した物が在庫でありましたので、その枠にリング腕部分を手作業で曲げてロウ付けする方法をとりました。ダイヤは0.2ct程、素材はPt900です。

Pt900エンゲージリング 製作中

 

ロウ付けをし、整形後に仕上げ磨きをしたら、石留めです。

Pt900エンゲージリング 石留め

 

最後に爪先の整形をして、最後の仕上げ磨きをすれば完成です。
最初のリングの両サイドに付いていたメレダイヤは、彫金教室でマリッジリングを作られるそうなので、その際にリングに入れる事をご提案しました。

ご依頼を有難うございました。

Pt900エンゲージリング

 

 

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ブレスレットのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
素材はK18YG、中心部分にはダイヤが取付けらています。ダイヤは1ct強。
この品物は、形見分けで引き継がれた品物との事で、ペンダントへリフォームをご希望されました。

K18YGダイヤブレスレット

 

ペンダントデザインのご希望は十字架。これに沿ってデザイン画を作成し、その中から1点をお選び頂きました。

予め図面を引いてありましたので、その寸法に沿って地金を組んで行きます。今回は、全て手作業。地金をローラーで板状に伸ばしてコの字形状にロウ付けしながら組んでいきます。素材はPt900です。

Pt900十字架ペンダント 枠組み

 

枠が出来たらダイヤが乗る部分を削り、爪を取付けます。
次にペンダント環(ネックレスが通る輪)を作りますが、今回は革紐を通されるので、その金具が入るようにペンダント上部の裏側に丸い板を二ヶ所取り付けました。金属製のネックレスもそうですが、大抵の場合はネックレス本体よりも金具が大きい(太い)場合が多いので、ペンダント環はその金具に合わせて作る必要があります。

Pt900十字架ペンダント 枠完成

 

ダイヤの石留めをします。

Pt900十字架ペンダント ダイヤ石留め

 

最後に爪先を削り、全体に仕上げ磨きをすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤ十字架ペンダント

 

 

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リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
Pt900製のアレキサンドライトとメレダイヤを使ったリングです。このリング、何年か前に当店でお作りをした物です。
気に入って頂き使って頂いていましたが、ある時にこんな事を言われたのだそうです。

「その指輪、大きいね」

この言葉が引っ掛かって、それ以来はめるのに躊躇してしまわれたそうです。

今回は、このリングをスリムに、またお好みのデザインへリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
ご相談の際にこんなイラストをお持ち頂いたのです。このイラストデザインに沿ってお作りをしますが、かなり複雑な曲線のデザインですね・・・。

リングデザインイラスト

 

まず一番最初に取り掛かったのは、リングデザインを理解する事。イラストから形に具現化する事です。
一般的には恐らくキャスト(鋳造)に使うワックスを使うと思います。ただ、複雑な曲線や交差部分をワックスを削った際に割れてしまう事が多々あります。また、お客様に確認して頂く際に恐らく指にはめる事となりますが、このデザインから考えるとこの時も割れる可能性があります。
そこで、今回は真鍮の針金で曲線と交差部分のモデルを作り、その次にプラチナで形を作る途中で確認をして頂くという二段階の確認方法をとりました。

真鍮線でリングデザイン確認

 

プラチナでお作りした際には太さの確認もして頂き、外したメレダイヤを何処にどう配置するのかもこの時に決めて頂きました。合わせて、アレキサンドライトの位置と角度も確認して頂きました。

前後しますが、このリングから石を外して使います。小さいメレダイヤは他にお持ち頂いたリングから外して使います。

アレキサンドライトとメレダイヤを外して再利用

 

形が出来上がりました。
メレダイヤは彫留めにしますので、彫留めの職人へ石留めの依頼をします。
メレダイヤの石留めから戻ってきましたら、最後にアレキサンドライトと大きめのメレダイヤの石留めをします。

アレキサンドライトの石留め

 

石留めをした爪を削り、最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。
確認作業に何度か起こし頂く必要がありましたが、お客様のイラストからご希望通りの品物をお作りする事が出来ました。この世に1点だけの品物です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900アレキサンドライト/ダイヤリング

 

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リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
Pt900製のエメラルドリングです。ご婚約の際に旦那様からプレゼントされた物だそうです。

Pt900ダイヤ取巻エメラルドリング

 

デザインが取巻きという事もあり、殆ど出番が無いんだそうです。
そこで、スッキリしたデザインへリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
エメラルドは現在の縦から横方向へ、周囲のメレダイヤはラウンドのみリング腕部分に爪留めに使います。リングサイズは8号です。(テーパーダイヤは、今回使用しません)

まず、エメラルドを外してこの爪枠を作ります。それと同時にリング部分も製作。

Pt900エメラルドリング リング枠製作中

 

リング全体が出来上がりました。
始めにメレダイヤを留めていきます。留め方は爪留めで共爪(共用爪)です。

Pt900エメラルドリング メレダイヤ石留め

 

最後にエメラルドを石留め。
エメラルドはガラスと同じ位の硬さしかありませんので、留める際は細心の注意をはらって・・・。
爪先を磨き、全体を最後に仕上げ磨きをすれば完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900エメラルド/ダイヤリング

 

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リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
2本のリング、1本はPt900とK18YGのコンビネーション、もう1本はPt900です。

デザインを崩さずにリングリフォーム

 

まずは1点め、PtとK18のコンビリング。
センターダイヤは爪留めなので、コレを引っかからないフクリン留めへのご希望です。また、もう1本からメレダイヤを外してリング腕部分に彫留めをします。
センターダイヤを外し、6本爪部分をカット。フクリン枠を作ってロウ付けします。メレダイヤの彫留めは他の専門の職人さんに任せます。
彫留めが出来上がってきたら、センターダイヤを留めます。

Pt900/K18YGリングのダイヤ爪交換

 

フクリン枠の爪を仕上げ、全体を仕上げ磨きをすれば完成です。

Pt900/K18YGリングリフォーム

 

もう1点です。
このリングからメレダイヤを外して先のリングへ彫留めに使いました。
外した枠をカットして、この部分を地金に置き換えてファッションリングを作ります。

Pt900ダイヤリング リング枠改造

 

まず、一旦全てのダイヤを外します。そして、コンビリングに使ったメレ部分をカットします。このカットした部分にPt地金を嵌め込んでロウ付けをします。ロウ付けの際には、正確に形を合わせてからからが基本。後から削って合わせようとしてもなかなか合いません。

Pt900ダイヤリング リング枠改造

 

左右両方共にパーツのロウ付けが終わったら、全体を一旦仕上げをしてから中央の4つのダイヤを石留めします。

Pt900ダイヤリング リング枠改造

 

最後に爪を磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤリング リング枠改造

 

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ブレスレットのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
2本のブレスレット、素材はK18YGとK18WGです。

 

ただ、ホワイトゴールドの方はダイヤが1ピース脱落しています。よく見ると爪が摩耗しています。この摩耗で石が落ちたようですが、他の爪も摩耗が進んでいる箇所があります。

K18WGブレスレット ダイヤ脱落

 

爪を直して再利用するか、それとも作り替えるか・・・。
色々とお話させて頂き、デザインはこのままで素材をK20PG(ピンクゴールド)に替えてリフォームする事となりました。当店のピンクゴールド素材はアフターサービスが出来るようにK18ではなくK20です。K18の場合は素材が硬く、アフターサービスの際に熱を加えるとヒビが入りバラバラになってしまうので、K20を採用しています。

まず、爪を作ります。このままカットしてゴム型でコピーしても良かったのですが、摩耗が進んでいる物が多かったので、新しく型を作ってそれをゴムで型を取ります。
ワックスでコマを取り、石膏に埋没してキャストでコマを量産します。

キャストをしたら、コマを繋がてブレスレット形状へ作っていきます。
この時に爪のコマとコマを繋ぐ板状パーツ(断面は楕円です)で長さを調節します。この長さ調節が決まらないと次のロウ付けに進めません・・・ココが一番時間が掛かりました。ロウ付けは一度に全部ロウ付けするのではなく、数コマをロウ付けして長さを測定、それをまた繋げていくという作業です。

K20PGブレスレット ダイヤ爪コマ作り

 

コマを繋げたブレスレットは、仕上げ磨きをした後に石を留めていきます。
最終磨きをしたら完成です。

K20PGブレスレット

 

2本作り、1本はご自身用、ダイヤ1個分短いもう1本は結婚をされる娘さん用との事でした。
ご依頼を有難うございました。

K20PGブレスレット

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お手持ちのリングはデザインが施された立爪タイプのリング、素材はプラチナ製です。

立爪リングから普段使いのリングへ

 

ご依頼内容は、普段使いが出来る引っ掛かりの無いリングへのリフォームがご希望です。そこで、月甲状のリングの中にダイヤが埋め込まれたデザインをお勧めしました。素材はPt900。

 

まず、ダイヤを外し、直径を計測。ダイヤは0.15ct程です。
それに沿ってプラチナの塊をローラーで棒状に伸ばしていきます。中央部分が太くリング下部は細い形状なので、ローラーで予め先だけ細めに伸ばしておきます。

プラチナ材をローラーで伸ばす

 

月甲状に伸ばして整形します。鉄材に型が彫られた溝盤と呼ぶ整形板があるので(幅厚み別に溝盤は当店で作ってます)それに叩き込んで形状を作ります。

プラチナ材を溝盤に叩き込む

 

溝盤で整形したのが、この材料。
これをリング状に丸めてロウ付け。全体を整形して中央部分にダイヤの穴を開けます。

溝盤で整形したプラチナ材

 

ダイヤの石留めをします。穴の縁をタガネで叩いて石を留めます。

ダイヤの石留め


石留めをしたら最終仕上げをして完成になります。
ご依頼を有難うございました。

月甲ダイヤ埋込みリング

 

 

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新型コロナウイルスの影響で、全国の小中高校は今週から早い春休みに入ってしまいましたね・・・。子供達は休みが多くなって嬉しいようですが(我が家だけ?)、親は大変ですよ。
それに伴い、全国で自粛ムードが高まっていて、不要な要件で外へ出歩かないようにとも言われちゃってます。

こんな事からなのか、市内にお住まいのお客様でも先月中頃から当店でも宅配を使われるお客様が増えたように感じます。
直接お越し頂きます他、宅配での受取り、発送も承っています。
詳しくはお問合せ下さい。

ただ・・・
宅配業者さん達にはご苦労を掛けてしまいますが・・・。

 

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ピアスを作って欲しいとご依頼を頂きました。
今回の品物は、元はファッションリングだった物です。別の品物のオーダーの際に地金を下取りされた残りのリングです。

リングの残りからピアスへ

 

中央の十字架のようなデザイン部分を残して、この裏側にポストを付けてピアスへ改造して行きます。

可愛らしいピアスになりました。
ご依頼を有難うございました。

リングの残りからピアスへ

 

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プラチナ製のデザインネックレスのメレダイヤを使って、K18YGのステーションネックレスへのリメイクのご依頼を頂きました。

まずは、メレダイヤを外します。メレダイヤは0.03ctが7ピースです。

デザインネックレスからステーションネックレスへのリメイク

 

外したメレに合わせてフクリン枠を作ります。
今回は個数も7ピースありましたので、旋盤と呼ぶ機械を使います。旋盤は丸棒などを削る際に使う工作機械です。
地金をローラーで伸ばしたあとに四つ角を叩いてザッと丸棒状にします。その丸棒を旋盤で削って円柱状へ。円柱の中央に穴を開けてダイヤが入るところを作って切り離せばフクリン枠になります。メレダイヤが小さめなので、枠の外周を厚めに削ります。(画像を撮り忘れました・・・スミマセン)

このフクリン枠に丸環をロウ付け。この丸環にネックレスを通して丸環をロウ付けで閉じてステーションネックレスにします。

デザインネックレスからステーションネックレスへのリメイク

 

フクリン枠を磨いたらメレダイヤを石留めします。
実はこの石留めが結構面倒なのです。品物が大きい場合には固定する樹脂粘土にシッカリと固定出来るのですが、品物が小さいので石留めをしている内に外れてしまうのです。石留めの途中で粘土を柔らかくして再度固定し直しながら石留めをします。

フクリン枠にメレダイヤを石留め

 

石留めの際にタガネで周囲を叩きますので、その叩いた痕を削り、仕上げ磨きをしたら完成になります。今回のご依頼は全長80cmとかなり長いご希望です。
ネックレスは小判タイプ。

デザインネックレスからステーションネックレスへのリメイク

 

中央部分だけ画像を撮ってみました。
ご依頼を有難うございました。

デザインネックレスからステーションネックレスへのリメイク

 

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ペンダントからリングへのジュエリーリフォームのお問合せ頂きました。後日、ご来店頂く事となりご依頼がスタートしました。

ご来店され最初にお話頂いたのは、今回のご依頼内容が気になるようでしたらお断りして頂いても構いません・・・との事。
「?」と思いましたが、お話と品物を見てそれが何か判りました。
そのご依頼の品物は、「お骨から作ったダイヤモンド」だったのです。

このお骨から作るダイヤモンド、10数年前でしょうか、そんなダイヤが作る事が出来ると知りました。それまでは工業用ダイヤ位しか知りませんでしたから。

そのダイヤは純金のインゴットの中に埋め込みで留められ、周りをK18のフレームで囲われてペンダントに加工されていました。正直な感想ですが、そのダイヤはとても綺麗な色をしていました。ブルーの色をしていましたが、パープルも入ったようなとても魅力的な色をしていたのです。お客様のお話では、この色はお骨によって色が違い、ダイヤを作って見なければ何色になるのか判らないとの事。

遺骨ダイヤモンドのペンダント

ご来店時にお客様が気になされていたのは、お骨から作られたダイヤなので気味が悪い・・・と、思われたが最初のお話だったようです。私自身はそんな事よりダイヤに興味津々、しかもこんな魅力的な石のご依頼を頂ける事の方がずっと重要だったのです。

お話を進めてペンダントからリングへのリメイク、素材はPt900でサイズは18.5号、そして出来るだけ引っ掛かりが無いデザインがご希望との事で、まずはデザイン案をご提示する事にしました。3案デザインをご覧頂き、その中から1つを選んだ頂きました。センターダイヤはフクリン留め、リングの腕と呼ぶリング本体は月甲丸状で、そのリング上面にメレダイヤを彫留めにするデザインです。

まず、お骨のダイヤを外します。他店で作られたペンダントなのでどのような構造かのか全く判りませんが、上下に分割線がある所から外れました。

遺骨ダイヤモンドのペンダント

この品物を作った職人も色々と考えたのだと思いますが、エポキシ接着剤で留められていました。ただ、経年変化で接着剤がかなり脆くなっていたので、簡単に外れてしまいました。こちらにとっては好都合でしたが・・・。

そして石を外します。純金に埋め込まれているので、削って外すしか方法がありません。ダイヤなので簡単には傷が付きませんが、ココが一番緊張する場面でした。この石は世界に一つしかありませんから。中石を外した後は周囲のメレダイヤも同様に外します。中石のお骨のダイヤは0.7ct 台、メレダイヤは0.015ct(1ピース)です。

遺骨ダイヤモンドのペンダント 石外し

Pt900地金で中石のフクリン枠を作ります。そして、リング本体も作ります。今回はキャスト(鋳造)ではなく、地金を叩いて整形して作ります。そんな整形には溝盤と呼ぶ溝を掘った鉄材に叩き込んで地金を整形して作ります。

溝盤で作るプラチナリング

叩いて整形した地金を丸くしてロウ付け。そしてフクリン枠の部分をカットしてロウ付け。これでリング自体がほぼ出来上がります。

プラチナリングとフクリン枠

一旦仕上げ磨きをした後にメレダイヤの配置を決めます。この時、ダイヤを逆さまにしてワセリンでリングに貼り付けて位置と数を決定します。お預かりしたペンダントのメレの数より多くなりますが、事前にお客様から足しても良いとご希望を頂いていましたので、バランスを見て数を増やしました。

プラチナリング メレダイヤの配置

彫留めの職人へ石留めを依頼。戻ってきたらフクリン留めの中石を留めます。お骨のダイヤはフクリン枠を作る時に枠に合わせてありますが、枠の厚みが厚過ぎると綺麗に爪が倒れません。またタガネで叩いて枠を倒して行くので、石にも負担が掛かります。石に負担が掛からないようにしていますが、いつもこの工程は緊張します・・・。

プラチナリング メレ石留め

最後に仕上げ磨きをしたら完成になります。
今回は貴重な体験が出来ました。
ご依頼を有難うございました。

お骨ダイヤを使ったリング

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年内納期のジュエリーオーダー、ジュエリーリフォームに関しまして、先週金曜日11月29日にて締め切りをさせて頂きました。
本日以降にご依頼を頂きました品物のお渡しは、来年となります。
また、クロムハーツ等のクリップのバネ交換、IWCポルシェデザイン時計のベルトバックルのロー付け修理も、本日以降のご依頼は年内のお渡しは出来ません。

リングのサイズ直し、ネックレス等のチェーン切れの他、修理等は年内ギリギリまで対応致します。尚、品物の形状や構造、パーツ取り寄せなど、これらの要因で修理の場合でも年内のお渡しが出来ない場合もございます。

宜しくお願い致します。

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年内納期のジュエリーオーダー、ジュエリーリフォームに関しまして、今月11月29日(金)にて締め切りをさせて頂きます。
以降にご依頼を頂きました品物のお渡しは、来年となります。
また、クロムハーツ等のクリップのバネ交換、IWCポルシェデザイン時計のベルトバックルのロー付け修理も、同じ日程にて締め切りをさせて頂きます。

リングのサイズ直し、ネックレス等のチェーン切れなどの修理は、年内ギリギリまで対応致します。

尚、品物の形状や構造、パーツ取り寄せなど、これらの要因で修理の場合でも年内のお渡しが出来ない場合もございます。

宜しくお願い致します。

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立爪リングからのリフォームのご依頼を頂きました。

デザインは、リングに隙間があってダイヤが浮いたように見えるデザイン。
素材はK18YGです。

リングの大まかな部分はキャスト(鋳造)で作ります。
そこに内側に当たるリング上部と、ダイヤの座面を作る輪をロー付け(ロウ付け)して形を作っていきます。

ダイヤリングリフォーム 製作中

これで形はほぼ出来てしまったのですが、一点問題なのが仕上げ磨き。
リングに隙間があり、ダイヤの座面の輪があるので、通常使うマイクログラインダを使ったバフ仕上げが出来ません。ダイヤの輪が邪魔になってしまうからです。

そこで、ココは昔ながらの方法で磨くのです。
使うのは

「木綿糸」

ダイヤリングリフォーム 木綿糸で磨く

木綿糸を通し、糸に研磨剤を擦って付着させて磨くのです。
モーターツールが無い時代にはこうして磨かれていました。
注意点は、「糸」なので同じ方向に擦ってしまうと溝が出来てしまいます。
少しずつ角度をズラしながら様子を見つつ磨きます。

最後にダイヤと留めて、最終仕上げをすれば完成になります。

糸で磨いたダイヤリング

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とても綺麗な石が使われたリングのリメイクのご依頼を頂きました。
品物は、青色が綺麗なタンザナイト。

リングは画像を撮る前に石を外してしまいました・・・。
このタンザナイト、重さは12ctもあります。ある有名ブランドのディーラーに探して貰ったのだとか。

このリングでダイヤを取巻きにしたリングを作ります。

まず、外したタンザナイトのサイズを測り、その周囲取巻くダイヤの大きさと個数をパソコンのCADを使って計算します。
大きさ違いで3つの案を作りました。お客様にお選び頂いたのが0.06ctのメレダイヤを16ピース使う案。この部分のカラットだけで0.96ctになります。

Pt900タンザナイトリング メレダイヤ

使う素材はPt900。サイズは14号。
タンザナイトの石枠を作り、メレダイヤの取巻き部分を作ります。

Pt900タンザナイトリング 枠作り

腕と呼ぶリング部分を作り、ロー付け。
この状態で一度仕上げ磨きをします。そして腕の部分にメレダイヤを彫留めします。

Pt900タンザナイトリング メレダイヤ彫留め

彫留めは専門の職人に作業をして貰いますが、出来上がってきたら中石周囲の取巻き部分のダイヤを石留め。

Pt900タンザナイトリング 取巻きダイヤ石留め

ここで再度磨き、最後にタンザナイトを留めます。
最終仕上げをしたら完成になります。

Pt900タンザナイトリング 完成

裏側はこんな感じになります。
ご依頼を有難うございました。

Pt900タンザナイトリング リング裏側

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ピアスの改造のご相談を頂きました。
素材はPt900、石はブルーサファイヤとダイヤモンドです。

ブルーサファイヤピアスの改造

 

 

この品物は上3列のメレダイヤが一体型の枠になっていて、その下にサファイヤの枠がぶら下がるデザインになっています。
お客様のご不満点は、カクカク動くのがお好みでない・・・と。

そこで、上3列のダイヤを一つずつの枠にバラシて全てを動くようにすれば、流れるように動くようになるので、そうしたご提案をして作業はスタートしました。

 

まず、サファイヤ枠を外します。
サファイヤ枠とダイヤ枠はプラチナ製ですが、ピアス金具はホワイトゴールド製でした。
こうした金具のみホワイトゴールドになっている製品は結構ありますね。プラチナ素材だとどうしても硬さが出ないので、金具としては耐久性が落ちますから。
この金具は再利用します。金具を切らないようにダイヤ枠の方をカットして残します。

ブルーサファイヤピアスの改造 金具の再利用

 

 

メレダイヤの枠を作ります。
枠は4本爪。それをピンで繋いでダイヤとダイヤの間隔が開かないようにして繋ぎます。丸環同士で繋ぐ場合もありますが、丸環の場合だと枠との間隔が開いてしまいます。

ブルーサファイヤピアスの改造 メレダイヤ枠作り

 

 

枠が出来たら金具をロー付けします。
そして、メレダイヤを留め、仕上げ磨きをしたらサファイヤ枠を取付けます。
最後にロジウムメッキ処理をします。今回は金具がホワイトゴールドでしたので、プラチナ枠との接合ロー材をホワイトゴールドローを使ったのと、バーナーの熱を加える事で金具のメッキが剥がれてしまったからです。

これで完成。
ユラユラと綺麗に動くピアスになりました。

ブルーサファイヤピアスの改造 完成

 

 

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立爪リングのリフォームのご依頼を頂きました。
石が大きい・・・4ctあります。

Pt900 4ctダイヤ立爪リング

デザインは取巻き状のリングがご希望ですので、それに沿ってお作りをします。
サイズは14号。素材はPt900です。

センターダイヤが入る部分とその周囲のメレダイヤが入る取巻き部分は板を切り抜いて作り、リング本体部分はそれに合わせてワックスを削ってキャスト(鋳造)で作ります。

Pt900 4ctダイヤ立爪リングのリフォーム

リングが出来上がったところで、石留めをします。
今回はリング脇の2ピース以外は彫留めになりますので、彫留めの職人へ依頼をします。
センターダイヤの周囲のメレは0.06ct が16ピース、リング部分のメレは0.05ctが20ピース、その間の2ピースは0.1ctになります。
メレダイヤだけで2ctを超えます。

Pt900 4ctダイヤ立爪リング メレダイヤの石留め

彫留めが出来て来ました。
リングのV状になった間の0.1ctの石を留めて、一度下磨き。
4ctのセンターダイヤを留めれば完成です。

Pt900 4ctダイヤ取巻きリング 彫留め出来上がり

センターダイヤが4ctあるので当然全体も大きくなりますが、ボリュームとゴージャス感が半端ないです。

Pt900 4ctダイヤ取巻きリング 完成

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