リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

サイズ直しの接客をさせて頂く際に、お客様ごとに指の形状はかなり違うと感じています。
大きく分けると二つのタイプに分かれます。
一つ目は、指の先が細く、根本へいくにしたがって太くなる形状。(失礼かと思いますが、体形が膨よかな方が多いです)
もう一つは、指の節が高く(大きく)根本が細い方。

今回のお客様は後者ですが、それが顕著に表れていて、節と根本との差が凄く大きいのです、節が18号、根本が13号程です。こうしたお客様ではリングが根本で回ってしまい、本来のリングデザインが楽しめないのです。

そこで、今回はあるアイテムを使ったリングをお作りしました。(このお客様には以前も同じアイテムを使ったリングをお作りして、好評でしたので同じ物をご指定頂きました)

リフォーム前のデザインですが、V字形状のリングで、細長いバゲットカットダイヤとラウンドカットのメレで構成されています。ダイヤの留め方は爪留めです。(リフォーム前の画像を探したのですが、未撮影だったようなので同じようなデザインのリングを見本として添付します)

Pt900V字リング リフォーム前

 

リフォーム前のリングは爪が擦り減っていました。今回は普段使いにしたいとのご希望なので、爪の引っ掛かりの無いレール留めと彫留めをご提案しました。

ココも画像が無く抜けてしまうのですが、リングはワックスを削りキャスト(鋳造)で作ります。バゲットカットの部分は少し狭く作り、キャストが出来てから少しずつ削って石に合わせていきます。今回のバゲットはV字の中央から外へ向かって少しずつ大きさが小さくなるのと、形状のバラつきがあるので、枠を作るのに苦労しました・・・。
ラウンドカットは、彫留めの職人へお任せをしました。

こうしてリングは完成です。(最後も納品時に撮影を忘れていたので、慌てて撮影をしています・・・汗)

Pt900レール留めリング

 

このリングのキモは、リングの内側です。
リングの内側にC型のリングをもう1本取り付けてあります。このリングはパーツとして販売されていますが、その中で今回はK14WGを選んであります。(最後の仕上げでロジウムメッキ仕様にしてあります)
C型リングはPt900、K18YG、K14WGの3種類です。K14WGを選んだ理由ですが、この3種類の中で一番硬い素材だから。このリングの重要な部分で、指の節で広がり、根本で元の形状に広がる必要があるからです。なので、一番硬い素材を使ってあります。
コレも苦肉の策なのですけどもね・・・完璧な物が出来たら、特許ものです。

ご依頼を有難うございました。

指の節が高い方へのリング

 

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る