Entries tagged with “K18YG”
4月
28
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
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パール(真珠)を使ったペンダントネックレスのご依頼を頂きました。
パールネックレスの長さ調節で玉が3個余っていたので、それでペンダントネックレスが作れないか?・・・と、ご相談を頂きました。
![余ったパールでペンダントネックレス](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4345.jpg)
デザインは何パターンかありますが、今回は出来るだけお安くとの事でしたので、玉の穴にイエローゴールドの針金を通し、その端にネックレスチェーンを引っかける方法でお作りをします。
![余ったパールでペンダントネックレス](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4346.jpg)
チェーンも当店でご用意しました。チェーンデザイン(今回は小豆)太さ、長さはお好みでご用意します。(流通量が多いチェーンデザインの場合は、43cmなどと規格に無い半端な長さでもご用意致します)
チェーンの中央をカットしてパールの針金に引っかけて出来上がり。
ご依頼を有難うございました。
![余ったパールでペンダントネックレス](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4347.jpg)
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4月
13
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
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これまでも何度かご利用頂いているお客様から、エタニティリングのご依頼を頂きました。
ダイヤは持ち込みのルースですが、時間をかけて集められたカラーダイヤです。
このルースの他に、各ルースの大きさも記載したメモ書きも付けて頂きました。リングを作る上で大事なデータですので、非常に有難いです。
![マルチカラーダイヤルース](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4445-300x225.jpg)
ルースを先にお送り頂きましたが・・・エタニティリングのデザインに悩まれていました。
当初のデザインから二転三転。以前にもご利用頂いているお客様でしたので、失礼を承知で率直な意見をお伝えしました。お客様もスッキリされたようで、結果的に一番最初のデザイン爪留め(割り爪)で決まり、製作スタートです。
エタニティリングを作る際に重要なのは、リングサイズとダイヤの直径、そして個数です。
今回のリングサイズは11.5号、ダイヤは0.25ct前後なので直径が約4mmです。
頂いたダイヤの直径データと、実際に並べて計測した寸法を比較。この直線が円周となり、リングサイズとの絡みから厚みも決まります。(念の為、パソコンのCADで図面を引いて確認をします)
![総ダイヤ長](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4447-300x225.jpg)
リングは手作業で作ります。素材はPt900。
まず、いつも通りに地金を溶かし、それを叩いて塊にし、ローラーで伸ばして棒状にします。
![Pt900棒](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4449-300x225.jpg)
プラチナ棒を丸くして、ロウ付けしてリングに整形します。
今回はダイヤが26ピースなので、26等分に印を付けます。
![Pt900リング加工 ロウ付け](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4450-300x225.jpg)
ダイヤが入る穴を開け。但し、この時点では穴も少し小さ目にしておきます。ダイヤの大きさに少しバラつきがあるのと手作業で穴を開けているので、穴の位置も僅かにズレが出ます。
![エタニティリング穴開け作業](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4451-300x225.jpg)
横面をU字にくり抜きつつ、爪になる棒状の箇所を作ります。この棒を半分に輪って爪にします。この作業をしつつ、各ダイヤの入る位置を微調整しながら削ります。
![エタニティリング爪加工作業](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4452-300x225.jpg)
位置決めが出来たら、爪を割って、全体を磨き、石留めです。
石は全て並び順番が決まっているので、その通りに留めます。また、石留めの際にも位置の微調整しつつ留めていきます。
![ダイヤ石留め](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4454-300x225.jpg)
石留めが終わったら、全体を仕上げ磨きをします。
今回は1/3程がブラウンカラーダイヤですが、この箇所を金メッキにして欲しいとのご希望なので、マスキングをしてメッキ。
こうして完成です。
![Pt900マルチカラーダイヤエタニティリング](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4457-300x225.jpg)
![Pt900マルチカラーダイヤエタニティリング](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4461-300x225.jpg)
出来上がりをメールでご連絡をしましたが、「紫外線ライトを当てると面白いですよ」と返信頂きました。
早速ライトを当ててみると・・・
![マルチカラーダイヤ紫外線発光](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4465-300x225.jpg)
![マルチカラーダイヤ紫外線発光](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4470-300x225.jpg)
ダイヤは紫外線発光する物がありますが、これ程に多色に発光する物を見られる機会は滅多にありません。
ホント、面白いものを見せて頂きました。
ご利用を有難うございました。
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1月
14
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
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バングル製作のご依頼を頂きました。
Pt900製とK18YG製の2本。デザインは同じで、細身のバングルに上面にメレダイヤを彫留めして欲しいとのご希望です。
アクセサリーの見本をお借りしましたが、これよりも少し大きめとの事。
見本から真鍮板で見本のバングルを作り、これでフィッティングをして頂いて、いざ本製作へ!
![真鍮製バングル見本](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4224.jpg)
バングルは、地金の塊から作ります。
Pt900の地金は、仕入れ時はこんな風な状態で当店へ届きます。このままローラーで伸ばせば楽そうに思えますが、実はこの棒状の地金を一旦溶かして塊を作り直します。
仕入れたままの状態では、中に傷が入っている事がたまにあります。以前に作業終盤になって、この傷が表面に出てきてしまい、作り直す事になった事があるのです・・・。
![Pt900素材](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4225.jpg)
一旦溶かしたプラチナをハンマーで叩き締め、ローラーで少しずつ棒状に伸ばしていきます。途中からは板状に伸ばしはじめ、中央部分をそのままに、両端側は更に薄く伸ばします。中央部分はメレダイヤが入る事から穴を開ける必要がありますので、どうしても強度面が落ちます、その為、中央は厚く、両端は薄くするのです。
地金を伸ばしたら、バングル形状に曲げて、形を整えます。幅は5mm。
断面は、お客様からのご希望がありましたので、台形にします。
![Pt900バングル加工中](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4230.jpg)
プラチナの方が出来たら、今度はK18YGの方を同じように地金から整形。
![K18YGバングル作業開始](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4231.jpg)
K18YGもバングル形状は同じです。作業も中央部分を厚く、両端を薄く。
![K18YGバングル加工作業中](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4232.jpg)
プラチナ、K18と両方の形が出来たら、品物を磨き、メレダイヤを留める為に職人に依頼します。
![メレダイヤ彫留め依頼前](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4233.jpg)
メレダイヤの留めが出来上がってきたら、最終仕上げをして完成になります。
ご依頼を有難うございました。
![Pt900、K18YGダイヤバングル完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2022/01/IMG_4289.jpg)
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11月
11
2021
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
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K18YGのネックレスの金具の修理のご依頼を頂きました。
金具は中折れ金具で、片側が変形しています。
この変形の修理と共に、脱落防止のフックをダブルにして欲しいとのご希望です。
![変形した中折れ金具の修理](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/11/IMG_4266.jpg)
中折れ金具の枠がかなり変形をしているので、全交換も考えていました。新しい金具を取寄せをする為に値段は高くなってしまいますが、チェーンを切り離してロウ付けをするだけなので作業は簡単だからです。
ただ、このネックレスですが、形見分けの品物との事ですので金具が新しく綺麗になった・・・だけで良いとは思えません。出来るだけ元からのパーツを残したいですよね。
お客様には場合によっては全交換もするとお伝えはしましたが、やはり部分修理の方が良いと判断して、金具修理に取り掛かりました。
今回は、大きく変形した片側の外枠だけを修理します。
まず、変形した側から、折れ曲がる部分のパーツを切り離します。そして、折れ曲がるパーツの変形を修正。
このパーツが入るように外枠を板を「コ」の字状に曲げてロウ付けをします。「曲げる」とは言いますが、板に切り込みを入れ、切り込みを斜めに削って折り曲げてコの字を作ります。
![中折れ金具の修理 外枠製作](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/11/IMG_4267.jpg)
寸法を測って折り曲げたのですが、若干小さかったようで折り曲げパーツの動きがギクシャク・・・。そこで、板の一部を叩いて伸ばし、スムーズに動くように修正しました。
![中折れ金具の修理 外枠製作](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/11/IMG_4268.jpg)
外枠と折り曲げパーツを組み上げ、チェーンとロウ付け。
そして、フック部分のパイプもロウ付けして取り付けます。この時、Wフックにする為に反対側の丸いポッチ状のパーツも追加。
![中折れ金具の修理 金具ロウ付け](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/11/IMG_4269.jpg)
針金を折り曲げてフックを作り、フックの掛かり具合を調整します。
最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。
![中折れ金具の修理 修理完了](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/11/IMG_4270.jpg)
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10月
27
2021
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ペンダントネックレスのご依頼を頂きました。
品物は馬蹄型のペンダントトップが付いたネックレスです。
馬蹄をモチーフにしたペンダントで有名なブランドがあるのですが、このペンダントネックレスは廃版になっているのだそうです。余りにも有名なので定番商品かと思ってたんですが・・・。
形状はシンプルです。馬蹄を模った形のペンダントトップ。
作り方は色々ありますが、今回は板を曲げて作って行きます。
![K18YG板材](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/10/IMG_4271.jpg)
板を「U字型」 に曲げますが、これだけの幅があると簡単には曲がって行きません。金属は曲がるとドンドン硬くなる性質があります。そこで、ある程度曲げたら一度熱を入れる事で軟化させ、さらに曲げる・・・これを繰り返して欲しい形状まで曲げていきます。この曲げ加工の際、U字内側は地金が寄せられるので厚みは厚くなり、外側は引っ張られるので薄くなります。この厚みを計算に入れて最初の板材の厚みを決めて作っています。
![K18YG板材 曲げ加工](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/10/IMG_4272.jpg)
ただ、さすがに正確な形状までは曲げる事が出来ないので、板幅に少し余裕を持たせ、曲げた後に周囲をカット。そして整形して形状を作ります。
形が出来たらチェーンの取付けです。
当店はチェーン工場を持つ専門の取引先から直接仕入れをしています。今回も1m分仕入れをしてあったチェーンから欲しい分だけを切り分けて金具を付けてネックレスにしていきます。
![チェーン取付け](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/10/IMG_4273.jpg)
最後に磨いて完成です。
初めてのジュエリーオーダーだったそうですが、ご満足頂けたようです。
ご依頼を有難うございました。
![K18YG馬蹄型ペンダントネックレス](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/10/IMG_4277.jpg)
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10月
15
2021
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
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バングル製作のご依頼を頂きました。
このバングル、2019年に「切れ目の無い丸いバングル」としてこの日記内でご紹介した品物ですが、全く同じ物を2点ご依頼を頂きました。
実は、1つ目をご依頼して頂いた際に、数年後に同じ物を作って欲しいとお話を頂いていました。
製作過程は、前回の日記と同様ですので、そちらをご覧下さい。
断面が甲丸(カマボコ断面)ですので、これを縮めると甲丸リングになります。
寸法も、前回と全く同じ。ただ、前回お作りした際に、サイズ見本としてステンレス針金で作った物が、見当たりません・・・次回も作って欲しいとお話を頂いていたので、ステンレスのサイズ見本は保存しておいた筈なのですが・・・。何処かに仕舞い込んでしまったようです。(汗)
お客様から前回の品物をお預かりして、それを見本に作りました。(お預かりした品物は、細かい傷を磨いてお返しをしました)
![切れ目の無い甲丸バングル](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/10/IMG_4081.jpg)
3本同じ物です。最初の品物は奥様の物だと伺っていましたが、今回の2本はどなたの物なのか・・・伺うを忘れてしまいました。
ご依頼を有難うございました。
![切れ目の無い甲丸バングル](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/10/IMG_4082.jpg)
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9月
22
2021
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今回のご紹介は、コイン枠のご依頼です。
ご依頼を頂いたコインは、「星の王子様の記念コイン50ユーロ金貨」です。
![星の王子様の記念コイン50ユーロ金貨](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/09/P3181166.jpg)
奥様と旦那様、同じデザインのコイン枠を2点ご依頼です。
ご希望のコイン枠のデザインは、以前この日記でご紹介をした「マン島コイン」の際にお作りをしました波状のデザインです。
![星の王子様の記念コイン50ユーロ金貨](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/09/P3181163.jpg)
マン島コインのコイン枠ですが、3Dプリンターを使った原型を作っています。
ただ、そのままこの原型を使う事が出来ません。マン島コインの直径は約33mm、今回ご依頼の星の王子様コインは直径は22mm。
3D CADのデータがあるので、そのまま縮小すれば簡単に出来るじゃないか・・・と、思われるかもしれませんが、縮小をかけると厚みまで薄くなります。また、デザインも崩れる事があります。なので、データを途中まで使い、後半はこのコイン専用に作り替えました。
3Dプリンターで樹脂モデルを作り、全体の大きさのバランスをお客様に確認して頂いてから作業を進めました。
![樹脂モデル](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/09/P3231171.jpg)
品物は、キャスト(鋳造)で作ります。
鋳造で作りますのでどうしても出来上がった品物は縮み分があり、微調整が必要となります。
![コイン枠鋳造](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4023.jpg)
前回のマン島コインと同様に裏側から内フレームで押さえ、この内フレームは金属用接着剤を微量付けて接着をします。ただ、マン島コインと違うのはコインの表裏のデザインに違いがあるので、今回は一応リバーシブルながら表側は内フレームを設けずに段差を無くす構造にしました。コインが小さい分、この方がスッキリと大きく見えますから。
![コイン枠 パーツ完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4034.jpg)
バチカンをロウ付けし、磨くとほぼ完成になります。
今回も内フレームはギリギリのサイズで作りましたので、接着剤も少量でガッチリと留まります。
![コイン枠完成 内フレーム接着前](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4036.jpg)
この後、お客様に確認をして頂き、内フレームを接着し、全体を仕上げ磨きをすれば完成になります。
![星の王子様50ユーロ金貨コイン枠](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4043.jpg)
また、表側は違いがあるように作りましたが、リバーシブルに出来るようにK18の刻印はバチカン部では無く、コイン枠の下部に打刻しました。この位置ならば装着時には見えません。
ご依頼を有難うございました。
![コイン枠 刻印位置](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4044.jpg)
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7月
2
2021
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| Leave A Comment | Comments Off on 保護ガラス付きネジ留めコイン枠
コイン枠のご依頼を頂きました。
何度もこの日記(ブログ)では掲載をしていますが、今回も天皇陛下御即位記念10万円金貨です。
ある離島からのご依頼です。遠方から有難うございます。
![天皇陛下御即位記念10万円金貨](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/P1251123.jpg)
今回はこれまでと違ったのが、ネジ留めにして欲しいとのご希望があった事。
また、フレーム幅を持たせ、その部分に模様彫りをして欲しいとのご希望です。
ネジ留めのコイン枠は、この日記がスタートする以前、10数年前には作った事があります。
ただ、今回のご依頼では更にご要望があり、保護ガラスも付けて欲しいとのご希望です。
こうなると、難易度が高くなります。
上下二分割で合わせ目のズレが無いフレームが必要ですし、厚みもコインとガラスの厚みを計算しなければなりません。
そこで、今回も3Dプリンターを使う事になるのですが・・・ここでトラブル三昧。
まず、どういう訳か、プリンターで造形する際にレジンが綺麗に固まらず、一部造形が抜けてしまう箇所が発生します。気温なのか、それとも造形する際の数値が間違ってるのか・・・?
結局、この原因が突き止められず、レジン量と日数だけを費やしてしまいます。
![光造形キャスタブルレジン](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/光造形キャスタブルレジン.jpg)
また、造形したレジンをキャスト(鋳造)する際も一部でキャストミスが発生してしまい、キャストした地金に気泡が入る鋳巣も発生してしまいました。鋳巣の原因は、レジンを石膏に埋没して燃焼する際の燃焼ミスから起こっているようですが、通常のワックスよりも燃焼時間も長く掛かる事からレジンでの製作は諦める事にしました。
当店は鋳造のみを業務にしている会社のように全自動電気炉があれば良いのですが、手動で温度管理をしなければいけません。一日付きっきりで電気炉の管理が出来ませんから・・・。
ココで登場するのが、以前使っていたCNCフライス。3Dプリンターと近い機械ですが、プリンターは積み足して造形して行くのに対して、CNCフライスは樹脂の塊を削り出して造形して行く機械です。足し算と引き算の違いです。
CNCを制御するアプリで図面を引き直し、ワックス樹脂の塊からフレームを削り出します。
それをキャスト。キャストは、いつもリングやペンダントの際に使っているジュエリー用ワックス樹脂なので、問題無く品物が出来上がりました。
ご依頼があった際に、3DプリンターでダメだったらCNCで・・・と、一応は算段をしていたので、品物が出来ないという事は回避出来てホッとしました。
![CNCフライスで削り出したワックスをキャスト](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/IMG_3934.jpg)
キャスト後はコインが嵌る箇所、ガラスが嵌る箇所、それぞれを少しずつ削り、合わせて行きます。厚みもこの時に合わせます。
フレームが出来たら、ネジを作ります。ネジもK18YGです。
太めの針金を作り、ダイスと言うネジ切りの工具を使ってネジを切ります。
![K18YGネジ作り](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/IMG_3938.jpg)
ネジ部が出来たら、ネジの頭を1mm程残してカット。カットした頭の部分にはノコギリで線を入れてマイナスドライバーが入るようにします。こうしてネジ完成。ネジ部は直径1.4mmです。
![K18YGネジ作り](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/IMG_3939.jpg)
フレームの方にもネジ穴を開け、こちらはタップと言うネジ切りの工具を使ってネジを切ります。
ネジを一旦締めて合わせ具合を確かめます。
そして、ネックレスを通すバチカンをロウ付けします。バチカンを取り付けたフレーム内部には小辺をロウ付けして補強としました。使用の際は、この部分が一番力が加わりますから補強があった方が良いとの判断です。
![コインフレーム部分完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/IMG_3937.jpg)
そして、フレームは模様彫りの為に外注の職人さんへ。
戻ってきたら、仕上げ磨きをして完成になります。部品は以下の構成です。
ガラスは、お客様のご希望で傷が付きにくいサファイヤガラスです。
![K18YGコイン枠 部品完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/IMG_3954.jpg)
ガラスとコインを嵌める際、どうしても合わせ面が発生してしまいます。地金の塊を全自動で削り出してフレームを作るのであればそうした事は起きませんが、手作業部分がありますからね・・・この点は仕方ありません。
なので、位置合わせの為の印をフレームの横面に付けました。この印に合わせてネジを留めて貰えればピッタリと面が揃います。
![コイン枠の合わせ印](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/IMG_3953.jpg)
こうしてコイン枠が完成しました。
表裏は、以下です。
ご利用を有難うございました。
![K18YGネジ留めコイン枠](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/IMG_3950.jpg)
![K18YGネジ留めコイン枠](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/07/IMG_3951.jpg)
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5月
21
2021
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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、ダイヤが一列に並ぶ一文字タイプのリングです。
(隣のK18YGリングは下取り品)
![Pt900ダイヤリング リメイク前](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/05/IMG_4009.jpg)
ご希望は現在と同じレール留めのリングですが、変形タイプになります。
上の画像をご覧頂くと判りますが、センター石が大きめ、その両脇の2石はセンター石よりも小さい石になります。
(センター石は、0.6ct程、他は0.15ct程です)
ダイヤの留め方はレール留め風になりますが、この石をぐるりと取巻くフクリン枠風でもあります。(解りづらくてすみません) フクリン留めを繋げたようなデザインです。
ご希望の素材はK18YG、サイズは13号です。
今回は、ワックスを削ってキャスト(鋳造)で枠を作ります。
ハードワックスと呼ぶ硬めのワックス(樹脂)を削り、ご希望の形にします。
忘れてました・・・デザインのバランスを見て、0.1ct程のダイヤを2ピース追加しました。
![K18YGダイヤリング ワックス型作り](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/05/IMG_4018.jpg)
キャストが終わりました。
ワックスから実際の素材に置き換わりましたが、どうしても僅かに収縮します。
このままではダイヤが入りませんので、少しずつ削って合わせていきます。
そして、全体を磨き、石留め。
![ダイヤ石留め](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/05/IMG_4027.jpg)
爪を整形し、仕上げ磨きをすれば完成になります。
このデザインもレール留めやフクリン留めと同じで表面がツルっとしていますので、普段使いにはピッタリですね。
ご依頼を有難うございました。
![K18YGダイヤ変形レール留めリング](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/05/IMG_4029.jpg)
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3月
31
2021
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on 小さなアメジストペンダント
アメジストルースを使ったペンダントネックレスのご依頼を頂きました。
アメジストルースはお手持ちの石で、大きさは5mm×3mm程。
ご希望の素材はK18YG、爪はシンプルな4本爪での固定となります。
こうした石枠を作り方は何通りかありますが、手作りで作る際は細長い板をリング状に丸めて作る方法と、厚い板をくり抜いて作る方法があります。他にもキャスト(鋳造)で作る方法がありますが、今回は割愛します。
今回は石が小さく、板を丸めて作るのも少々大変なので、板をくり抜いて作ります。
まず、穴を開け、石が乗る(はまり込む)部分を削り、そこが出来たら外を楕円に切り抜いて石座を作ります。そこに爪をロウ付けすれば爪枠完成。
バチカンを取付け(今回はバチカン直付け)て磨きますが、使わなくなったヤスリの柄を細く削った物に爪を挿してバフ掛けをして磨きます。指で摘まんで磨くと、飛んで無くなる可能性がありますからね・・・。
![小さい石枠を磨く](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3924.jpg)
綺麗に磨いたら、石留めになります。
![アメジストペンダント 石留め前](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3925.jpg)
石枠は熱を加えると柔らかくなる樹脂に固定して石留めをします。
![アメジストペンダント 石留め](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3926.jpg)
石枠の爪と、最終仕上げをしたら、チェーンに通して完成になります。
今回は、小判 線径0.25mm(幅約1mm)、長さ45cm、スライドボール付きのチェーンも当店でご用意致しました。
チェーンは製造メーカーより直接買い付けをしていますので、お安く出来るかと思います。また、例えば44cmなど半端な長さでもご用意出来ます。(チェーンデザインや太さによりまして、お値段や納期が変わりますので、お問合せ下さい)
ご利用を有難うございました。
![K18YGアメジストペンダントネックレス](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3927.jpg)
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3月
12
2021
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on ダイヤペンダント・・・菱形からI型へ
ダイヤを使ったペンダントネックレスのご依頼を頂きました。
以前から何度かご利用を頂いているお客様ですが、前回は三角形に配置したダイヤペンダントトップに1ctのダイヤを1ピース追加して菱形に作り直しました。
![K18YG菱形ダイヤペンダント](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3436.jpg)
今回は、このペンダントトップにダイヤを更に追加して、I字型に作り直します。
まずは、ダイヤを手配します。ダイヤの大きさを揃えなければいけないので、追加するダイヤも1ct。
1ctクラスのダイヤを3ピース追加します。
![ダイヤペンダント 菱形からI字へ](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3492.jpg)
菱形ペンダントトップからダイヤを外し、ペンダント枠もバラバラにします。
以前にもご紹介しましたが、石枠は石が大きくなると石の直径と石が乗る枠との直径差が出てくるので、枠どうしを直接ロウ付けする事が出来なくなります。直接ロウ付けすると、石を留める時に石が当たってしまうからです。
これを避ける為に石枠間には柱を付けてロウ付けしますが、菱形に配置する事から柱が2本取付く構造になっていました。
ところが、今回のペンダントデザインはI字形。柱を太めにしないと強度が保てません。今回は柱を太く、また石枠の隙間に柱を突っ込むような構造にして、ロウ付け面積を増やして強度を得ます。
![石枠補強の柱](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3493.jpg)
石枠は7個になるので、曲がらないようにロウ付けします。少しでも曲がってしまったら恰好が悪くなりますからね。
ロウ付けをしたら、磨いて石留めをしていきます。
![I字ペンダント 枠完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3494.jpg)
ダイヤを留めます。この時、ダイヤのカットの向きも揃えます。ココも重要なポイントです。
そして、順番にダイヤのカラット数の刻印も打ちます。
![ダイヤカラット数刻印打ち](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3495.jpg)
最後に仕上げ磨きをしたら完成になります。
実はこのペンダント、最終的には十字架にする予定との事なのです。それも考慮して石枠を足せる構造にしてあります。
ご利用を有難うございました。
![ダイヤI字型ペンダント 完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3497.jpg)
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10月
27
2020
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on 3ctダイヤペンダント
3カラットのダイヤペンダントのご依頼を頂きました。
3カラットとなると、国内に在庫している個数が少なくなるので、まずはご予算内で探す事から始まります。
今回はペンダント素材がK18YGでしたので、カラーを少し落としてご提案しました。
隣に1ctの石を置いてみましたが、3ctとなるとこれだけの差があります。
![3カラットラウンドカットダイヤ](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/09/IMG_3726.jpg)
話が少し脱線しますが、以前に他のお客様から3ct台のファンシーカット(ラウンド以外のカット)ダイヤ探して欲しいとご依頼を頂きました。ラウンドカットと同じように3ctとなると個数も減りますし、ファンシーカットなると更に個数が減ります。当店がご提案したダイヤは、縦横高さの比率がお客様のご希望とは合わなかったので、最終的にはお買い上げには至りませんでした。
後日、このお客様から伺ったお話で、全く同じダイヤが他の業者から提案があったそうです。鑑定書が同じだったのです。その際、当店の方がお値打ちだったと聞いて、ちょっと安心しました。出来るだけお値打ちな金額でお求め頂けるよう努力はしております。
話を戻して・・・
2ctまでは当店でもキャスト(鋳造)で作る型がありますが、3ctとなると在庫していません。今回は全て手作りする事にしました。
ペンダント枠はベーシックな6本爪です。
![3ctダイヤペンダント 枠作り](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/09/IMG_3727.jpg)
枠が出来上がったら、石留めです。
これも、通常の6本爪の留め方となんら変わりありません。
![3ctダイヤペンダント 石留め](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/09/IMG_3729.jpg)
最後に仕上げ磨きをして、チェーン(今回はベネチアンチェーン)通し、金具の丸環をロウ付けすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。
![K18YG 3ctダイヤペンダント](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/09/IMG_3733.jpg)
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7月
30
2020
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on デザイン変えず、素材をアルミからK18へ
リング製作のご依頼を頂きました。
素材はK18YG(イエローゴールド)です。
ご依頼を頂く前の品物は、素材がどうもアルミに金メッキ(メッキもイミテーションのよう)でした。彼女へのプレゼントだったようで、サイズが少し小さめだったので少し大きくしようとしたら・・・ポキッと・・・。
![アルミ素材のリング](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/07/IMG_3584.jpg)
最初は修理をご希望だったのですが、さすがに素材がアルミだとロウ付けが出来ず接着しか方法がありません。しかし、リングが繋がった円では無く一部が途切れたフリーリング。これでは直ぐに同じ所から折れてしまいます。
そこで、この素材を金(K18YG)で作り替える事となりました。折れたリングを買われた金額よりもずっと高いとは思いますが、少し迷われた彼、決断しました。
今回は、出来るだけ作業代をお安くする為にキャスト(鋳造)で作ります。
形状がシンプルでしたので、3Dプリンターで作り、それをキャスト。
![3Dプリンターで造形してキャスト](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/07/IMG_3605.jpg)
キャストしたパーツに手作業で作ったリング部をロウ付け。
品物のデザインは元を踏襲しますが、丸い石はフクリン留め、細長い方(恐らく縞メノウ)は爪留めにします。
![キャストしたパーツにリング部をロウ付け](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/07/IMG_3606.jpg)
仕上げ磨きをして石を留めて行く作業になりますが、ココでトラブルが・・・。
石は共に接着剤で台座に取り付けられていましたが、丸い方は裏側に反射をする薄膜が蒸着処理されていました。蒸着処理は薄々感じてはいましたが、接着剤を剥がすとこの蒸着膜まで剥がれてしまい、キラキラした見た目が無くなってしまいます。そこで、この接着剤は全て剥がさずに薄く残し、フクリン留めも止めてUV接着剤での取付にしました。
また、細長い石も石の裏側が平らな為に爪留めだけでは止まらず、横にスライドしてしまいます。コレも薄く接着剤を塗布しました。
(この事はお客様へお渡しする際にご説明しました)
石留めをした後に仕上げ磨きをすれば完成です。
ご依頼を有難うございました。
![アルミ素材からK18へ](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/07/IMG_3608.jpg)
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7月
1
2020
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on デザインは崩さずにリメイク
リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
2本のリング、1本はPt900とK18YGのコンビネーション、もう1本はPt900です。
![デザインを崩さずにリングリフォーム](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3474.jpg)
まずは1点め、PtとK18のコンビリング。
センターダイヤは爪留めなので、コレを引っかからないフクリン留めへのご希望です。また、もう1本からメレダイヤを外してリング腕部分に彫留めをします。
センターダイヤを外し、6本爪部分をカット。フクリン枠を作ってロウ付けします。メレダイヤの彫留めは他の専門の職人さんに任せます。
彫留めが出来上がってきたら、センターダイヤを留めます。
![Pt900/K18YGリングのダイヤ爪交換](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3484.jpg)
フクリン枠の爪を仕上げ、全体を仕上げ磨きをすれば完成です。
![Pt900/K18YGリングリフォーム](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3485.jpg)
もう1点です。
このリングからメレダイヤを外して先のリングへ彫留めに使いました。
外した枠をカットして、この部分を地金に置き換えてファッションリングを作ります。
![Pt900ダイヤリング リング枠改造](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3475.jpg)
まず、一旦全てのダイヤを外します。そして、コンビリングに使ったメレ部分をカットします。このカットした部分にPt地金を嵌め込んでロウ付けをします。ロウ付けの際には、正確に形を合わせてからからが基本。後から削って合わせようとしてもなかなか合いません。
![Pt900ダイヤリング リング枠改造](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3476.jpg)
左右両方共にパーツのロウ付けが終わったら、全体を一旦仕上げをしてから中央の4つのダイヤを石留めします。
![Pt900ダイヤリング リング枠改造](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3478.jpg)
最後に爪を磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。
![Pt900ダイヤリング リング枠改造](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3481.jpg)
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5月
27
2020
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on 特殊なデザインネックレスの延長
Pt900とK18YGのコンビネーション素材のデザインネックレスを10cm長くして欲しいとのご依頼を頂きました。以前はこうしたネックレスが沢山ありましたが、最近は全く見かけなくなりましたね・・・。
![Pt900/K18デザインネックレス](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3518.jpg)
断面が楕円のパイプを繋げて作られています。
後ろ(金具周辺)は見えないから、普通のキヘイでも付けておいて・・・と、言われましたが、それでは折角のデザインが損なわれてしまいます。
そこで、今回はこのパイプを作って10cm分を繋げる事にしました。
![Pt900/K18デザインネックレス](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3519.jpg)
パイプは線引きと呼ぶ道具で作ります。
通常は針金を作る道具で、太い針金を通して少しずつ細くします。この線引きは、パイプを作る時にも応用が効きます。
まずはローラーで板を作り、それを丸めてパイプを作ります。丸パイプを楕円の線引きに通して欲しいサイズまで縮めていきます。
今回は、お客様とのご相談でコンビネーション素材ではなく、Pt900だけで延長部分を作ります。
![線引き](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3521.jpg)
線引きで楕円パイプが出来たらカットして長さを揃えます。ネックレスは長いパイプと短いパイプを連結部分して作られていますので、そのように長さをとります。
![ネックレス延長用パイプ](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3522.jpg)
カットしたら、長さを揃えます。1個ずつ削っていては時間が掛かってしまうので、両面テープで金属バーにくっ付けて一度に削って寸法を合わせます。
![ネックレス用パイプ 研磨](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3523.jpg)
長さを揃えたら、ロウ付け。ロウ付け部分に使う針金だけはK18YGを使いました。パーツはネックレス金具の両サイドに付けますので、2つ作ります。
![パイプネックレス ロウ付け](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3528.jpg)
パーツを一度磨きます。
ネックレス本体の金具を切り、そこへ作ったパーツを取付けます。
また、今回はお客様のご希望で、中折れ金具から引き輪へ変更します。中折れ金具だと装着し辛いとの事です。
![デザインネックレスの延長](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3531.jpg)
こうして10cm延長したネックレスが完成です。
ご依頼を有難うございました。
![デザインネックレスの延長完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3530.jpg)
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5月
19
2020
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on ダイヤメンズリング
ダイヤのメンズリングのご依頼を頂きました。素材はK18YG。
まず、ご予算に合わせてダイヤを探します。今回はSI2/Gカラー/3EXの0.6カラット台が見つかりました。
サイズは22.5号。
リングは9mm幅になります。通常は恐らくキャスト(鋳造)で作られる事が多いかと思いますが、素材の塊(厚み)が増えるとキャストの場合はそれだけ内部に傷が出る可能性も多くなります。
そこで・・・昔ながらの人海戦術。地金の塊をローラーで伸ばし、丸めてリングを作ります。一番厚みがあるところで4mm程あります。
厚みがあると丸めるにも大変なんです。しかも、ただ闇雲に力だけで叩いただけでは丸くなってくれません。
![K18YGダイヤメンズリング加工](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3397.jpg)
リングが整形出来たところでダイヤが入る穴を開けます。
![K18YGダイヤメンズリング加工 穴あけ](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3398.jpg)
次にリングのデザインとなる溝を彫ります。溝の中は丸みのある形状に。
リング断面は丸みの薄い甲丸形状に削ります。
![K18YGダイヤメンズリング加工](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3399.jpg)
軽く磨き、ダイヤを石留めします。ダイヤの周りを叩いて石留めをしますが、この後に叩いた部分を削って綺麗に整形します。最初にリングの厚みを厚めにしておいたのはこの為です。
![K18YGダイヤメンズリング加工 石留め](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3400.jpg)
石留めをして荒れた部分を整形します。
最後に仕上げ磨きをしたら完成になります。
ご依頼を有難うございました。
![K18YGダイヤメンズリング](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3401.jpg)
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4月
9
2020
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on ダイヤペンダント・・・三角から菱形へ
去年の夏頃の話からの紹介になるのですが・・・
(ご紹介してない作業内容は沢山あるんですが・・・全て載せられなくてスミマセン)
1ctのダイヤを3ピース使ったペンダント作りのご依頼を頂きました。
素材はK18YGです。ダイヤも3ピースオーダーを頂きました。
![K18YG三角型ダイヤペンダント](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3159.jpg)
枠は6本爪で、爪と爪をロウ付けで繋ぐのでは強度が足りないので、間に板状の柱を3カ所取り付けて十分な強度を保つようにしました。板の上半分は刃物のように薄く削り、正面から見た時には柱の存在は出来るだけ見えないように工夫してあります。
![K18YG三角型ダイヤペンダント](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3163.jpg)
そして、今年に入りそのお客様から新たなご依頼を頂きました。
「三角形の下にダイヤを1つ追加して菱形にして欲しい。」
![K18YG三角形ダイヤペンダント](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3434.jpg)
爪枠を1つロウ付けする作業ですので、熱量が大きくなります。この際は一旦ダイヤは全て外します。こうした作業の際は爪枠はやり易いですね。フクリン枠では爪を起こす事が出来ませんので、全て最初から作り直しになります。
ダイヤ枠は前回と同じように板状の柱をロウ付けして取り付けます。
爪を追加したら一旦磨き、ダイヤを留めていきます。
![K18YG三角形ダイヤペンダントから菱形へ](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3435.jpg)
最後に仕上げ磨きをして完成です。
ご依頼を有難うございました。
![K18YG菱形ダイヤペンダント](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3436.jpg)
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2月
27
2020
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on リングの破片からピアスへ
ピアスを作って欲しいとご依頼を頂きました。
今回の品物は、元はファッションリングだった物です。別の品物のオーダーの際に地金を下取りされた残りのリングです。
![リングの残りからピアスへ](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/01/IMG_3149.jpg)
中央の十字架のようなデザイン部分を残して、この裏側にポストを付けてピアスへ改造して行きます。
可愛らしいピアスになりました。
ご依頼を有難うございました。
![リングの残りからピアスへ](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/01/IMG_3175.jpg)
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2月
5
2020
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Comments Off on マン島1oz金貨の複雑な形状のコイン枠
コイン枠のご依頼を頂きました。
素材はK18YG、コインはマン島1oz金貨です。直径が約33mmと大きいコインです。
![マン島1oz金貨](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/P9040762.jpg)
まず、コインを取り出します。プラスチックのケースに入っているのですが、こじ開けようとしましたが・・・やはりビクともしません・・・。
仕方なく、ノコギリで四隅をカット・・・中のコインに傷を付けないように、慎重に慎重に・・・。
![マン島1oz金貨](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3266.jpg)
コインを取り出したら採寸をしますが、その前に傷が付かないように両面をテープで養生します。
![マン島1oz金貨、テープで養生](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3267.jpg)
今回のご依頼は表裏が無いリバーシブルタイプのコイン枠になります。お客様からのご希望のデザインがありますのでそれに沿って進めますが、外のデザインが施してある枠の中にコインが入る中枠を作って両面から挟み込む形状になります。
コインは直径と厚みを測ったら中枠を作ります。真鍮の丸棒を削り出してコインと同サイズの型を作り、本物のコインは一旦保管。中枠が出来たところでコインを一度はめ込みます。次にコインが登場するのは枠が全て完成する時になります。それまで保管。
さて、問題の外枠です。
デザインがかなり複雑で、かつ頂点が8角ある形状なので正確に作らないと見た目が悪くなってしまいます。しかも、リバーシブルなので表裏で正確に合わさっていなければなりません。
そこで、今回登場するのは・・・3Dプリンター!
以前から3Dの勉強はしていてたまに小さなパーツは作っていましたが、本体そのものを作るのは初めての取り組みとなります。3D CADで図面を作り、プリント。それを型にしてキャスト(鋳造)で作りました。
外枠、中枠、バチカンとそれぞれパーツを作って、ロウ付けをして組み立てていきます。(簡単そうに書いていますが、型は縮むので何度か作り直しています)
![マン島1oz金貨枠、途中経過](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3280.jpg)
仕上げ磨きをして完成になります。
今回は爪での取付けは避けたいとの事でしたので、中枠を金属用接着剤で留める方法にしました。
![マン島1oz金貨枠、完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3281.jpg)
中枠、外枠、共にかなりキッチリ作ってありますので、簡単には外れないです。中枠を接着して完成になります。
ご依頼を有難うございました。
(後日・・・バチカンが小さかったようで、バチカンのみ大きい物に交換しました・・・)
![マン島1oz金貨枠、完成](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3283.jpg)
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10月
17
2019
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
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バングルのご依頼を頂きました。
素材はK18YG。
ご依頼頂きましたデザインは、断面が甲丸(カマボコ断面)で幅2.5mm、形状は切れ目の無いまん丸というバングルです。
この場合、難しくなるのはその大きさ。
切れ目の無いバングルの場合は、形状がほぼ変えられないので大きさを誤るとズルズルで手から落ちてしまうか、逆に嵌められなくなります。
ご来店頂けるお客様でしたので、ステンレス製の針金を曲げてその場でフィッティングさせて頂きました。
最初にメジャーで手首の一番太い部分の寸法を測ってステンレス針金をカットしたのですが、それでも大きい過ぎて何度もカットする事に・・・。
この針金を見本に、K18YGでバングルを作ります。
![切れ目の無いバングル フィッティング](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2019/10/IMG_3122.jpg)
合わせ目をロウ付けし、磨いたら完成になります。
フィッティングをして作りましたが、お客様にお渡しをして嵌めて頂くまでドキドキでした。
ご依頼を有難うございました。
![K18YG切れ目の無いバングル](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2019/10/IMG_3134.jpg)
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6月
5
2019
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
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K18YG製の時計ベルトの金具修理のご依頼を頂きました。
金具の留め具の部分が摩耗で細くなり折れています。
![K18YG時計ベルト金具の修理](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2019/06/IMG_2992.jpg)
この箇所、力が加わる部分なので折れたパーツをロー付けしても強度が保てません。この場合は、新しく作って根本からこのパーツを交換します。
差込む穴のサイズに合わせて板を用意します。
その板を「Z型」に曲げて断面を甲丸状(カマボコ断面)に削ります。
![K18YG時計ベルト金具の修理](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2019/06/IMG_2993.jpg)
折れたパーツを削り取った箇所へロー付け。
ロー付け後は、取り付けたパーツを少しずつ削ってフィッティングの微調整をします。
最後に磨いて完成になります。
![K18YG時計ベルト金具の修理](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2019/06/IMG_2994.jpg)
![K18YG時計ベルト金具の修理](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2019/06/IMG_2996.jpg)
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5月
15
2019
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
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イヤリング金具の改造のご相談を頂きました。
あるブランドの品物ですが、英字の「C型」の形状で、ジョイント部分を開いてそのまま耳に挟むという物です。
ご相談内容は、パチンとバネが効いている訳でなく、ジョイント部分がジンワリと動く構造なのでイヤリングを落としそう。金具が取り付けられないかというご相談でした。
この品物をよく見ると・・・
![イヤリングのジョイント部分](https://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/wp-content/uploads/2019/05/IMG_2917-2.jpg)
ジョイント部分に薄いワッシャーのような物が挟み込んであります。
恐らく、このワッシャーがある事で動きが重くなって耳挟んだ際も落ちないように保持をしているのだと思われます。
このパーツが入っていると熱を加えるなどの改造が出来ません。
イヤリングやピアスなどの金具を取り付ける際、ロー付けをする事になりますが、ワッシャーに熱が加わるとバネ性が落ちてしまう可能性があります。
改造は出来ても、ジョイント部分がブラブラになってしまうかも・・・。
残念ですが、今回の場合は改造不可にてご返品しました・・・。
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