K18YGピルケースの本体のみの製作
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink | | Leave A Comment | Comments Off on K18YGピルケースの本体のみの製作
K18YGでのピルケース製作のご依頼を頂きました。
今回は、一般のお客様では無く、同業者の方からのご依頼です。
お話を伺うと、ネジ付きのピルケースを作り、その外側に装飾をされるデザインだそうですが、ネジ部が出来ないとの事。3Dプリンターで製作も検討をされたのだそうですが、重量が重くなり過ぎてクリアー出来なかったのだそうです。3Dプリンターがあれば何でも出来る・・・訳でもありません。
当店でも3Dプリンターは使いますが、あくまでも製作手段の一つにすぎません。データ作りからプリンターで出力して、その後も作業が結構必要だったりします。
そんな時に、当店の当日記(ブログ)のピルケースペンダントトップのログをご覧頂き、メールでのやり取りをさせて頂きました。
図面や肉厚など詳細な部分を打ち合わせさせて頂き、製作が始まりました。
今回は、あとからケースの外側に装飾パーツをロウ付けしてデザインを仕上げていくそうなので、出来るだけロウ付け箇所を減らしたいと考えました。
品物を作る際、他の職人が作った物はどのような作り方やロウ材の種類が使われているのか分かりません。作り方(作業の進め方)は、職人ごとに違ったりするので品物を納品した後の事を考慮するのも凄く重要な事なのです。
これらの事を加味し、ケース自体はキャスト(鋳造)で作りました。ネジ部も一体成型です。
今回は、パッキン無しタイプ。肉厚は最小限にしているので、このまま旋盤のチャックに固定すると本体が凹んでしまいます。筒が凹まないように中にギリギリ差し込める直径の真鍮棒を入れて固定し、ネジを切ります。
筒の長さを図面の寸法にカットしたら、上下端に蓋をロウ付けします。
この時に使うロウ材は、K18ロウ。ゴールドで使うロウ材の中で、溶ける温度が一番高い物になります。
外周に装飾をロウ付けで取付けるそうなので、本体と蓋との接合に一番溶ける温度が高い物を使っておけば、この後の作業が多少は楽になるからです。
蓋は板を丸く切り、それを叩き出して丸みを付けたらロウ付けです。
筒の外周を下処理し、内側も磨いて完成です。
納品をさせて頂きました。
ご依頼を有難うございました。
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