このところ、IWCポルシェデザインの時計ベルトの金具修理の事を書いてませんが・・・以前と変わらず修理依頼は来ております。
修理箇所は、全く同じ、金具の蝶番のパイプ部分のロー付けが外れている部分。
製造から20年以上経っている事もあるのでしょう、ロー材が酸化している関係なのかもしれません。
K18やPt900などの場合は、地金表面が僅かに溶けてロー材と混ざり合って合金化するので強度も保たれていますが、この時計素材の場合は表面は溶かしません。(たぶん)

この日記で紹介はしていませんが、平均すると2か月に1本のペース、年に6本くらいは修理をしています。
ただ、何故か依頼が重なります・・・今月も2本同時に修理の依頼がありました。
1本は既に納品済み、もう1本は納品待ちです。

こちらは、パイプ部分の両サイド、2か所の修理。

IWCポルシェデザイン時計のベルト金具修理

それと、最近多いのが、この金具をベルトに留めているバネ棒の破損です。

時計バネ棒破損

想像ではありますが、この部分で引っ張られたり捻られたりする事が多いのでしょう。
バネ棒の構造は、パイプの中にバネがあり、両端に引っ掛かる爪の部分があります。
爪の部分が飛び出ないように、パイプの両端が絞られて(すぼまって)いる構造です。
ひねらてたりしている内に、この絞られている部分が開き、バラバラになってしまいます。

上の画像の状態ならば爪の部分がベルトに引っ掛かっているので外れる事はありません。
ただ、たまに見かけるのが、この爪の部分が曲がっている物があります。
こうなると、テンションの掛かり方が不均等になるので、外れてしまう可能性があります。
また、どうしてなのか、パイプ部分が曲がってしまっている物もありました。
金具のロー付け修理の際にはこのバネ棒も外す事となりますが、外れ難く思いのほか苦労する事もあります・・・。

バネ棒が破損している場合にはチェックをして交換もご提案しますので、ご安心下さい。

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