Entries tagged with “プラチナ”
5月
17
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 一部を踏襲 サファイアリング はコメントを受け付けていません
サファイアリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
元のリングは、サファイアの周りにバゲットカットダイヤとメレダイヤを取り巻きにしたデザインのリングです。
このデザインから、サファイアとバゲットカットダイヤの部分だけを抜くようなスッキリとしたデザインにして欲しいとのご希望です。

まずは、全ての石を外します。
そこから使うのは、センターのサファイアとバゲットカットダイヤ。
始めに、この石の台座を作ります。素材はPt900。

石枠が出来たら、リング部分を作ります。
リング断面は上面が僅かにカーブがある程度なので、見た目はほぼ平打ちです。
ちなみに、リングの高さは低めに作りますが、低過ぎると逆に恰好が悪くなるのでバランスを見つつ決めて行きます。

リングが出来たら全体を磨き、ダイヤ、サファイアの順で石留めします。

最後に全体を磨いたら完成です。
ご依頼を有難うございました。

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4月
20
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 取巻きパールリングをシンプルに はコメントを受け付けていません
メレダイヤが周囲に取巻きデザインになっているパールリング。
このリングをシンプルなデザインにしたいとのご依頼を頂きました。
白玉と黒玉のリング2点です。


デザインは、何度かこの日記でも取り上げさせて頂いている、高さのある甲丸リング。
ありきたりかもしれませんが、このデザインが一番シンプルでどのシチュエーションでも使えて良いデザインだと思います。
まずは、黒パールリングの方から作ります。
素材は、それぞれ現状と同じ素材がご希望なので、黒はPt900、白はK18YGです。
プラチナの塊をローラーで伸ばし、両端が細くなるように叩いて整形します。

棒材を丸めてリング状にしてロウ付け。
そして、玉が入る部分を整形して、角を丸く削って甲丸状にします。

玉を取り付ける芯をロウ付けします。
この時、穴を開けて芯を立ててロウ付けしますが、穴は貫通させます。
貫通させた穴に芯を通してロウ付けをしますが、芯はリングの内側に少し飛び出すようにしておいてTig溶接でリングと溶かして接合します。ロウ付け不良で抜けてしまわない工夫です。

玉は接着剤で固定。穴の近くに傷があったので、それを接着面にする事で隠す事が出来ました。
まずは、黒パールリングの方が完成です。

白パールの方も同じように作業をします。
こちらの方が玉が大きいので、リングの幅も少し広め(太め)です。

黒パールリングと同じ工程を経て完成になります。
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4月
13
2023
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | ラウンドダイヤ4個で菱形ペンダント はコメントを受け付けていません
ペンダントネックレス製作のご依頼を頂きました。
0.5ct台のダイヤを4つ並べて菱形にしたデザインのペンダントネックレスを作って欲しいとのご要望です。
素材はK18YG。
まずは、ダイヤを探します。
探すとは言っても取引先のバイヤーさんに予算を伝えて探して貰うのですが、個数が多くなると同じ大きさで同じようなグレードの石を探すのが難しくなっていきます。今回は4ピースでしたので、この個数ならば大丈夫です。

まずは、石枠を作ります。爪は4本爪。
今回は、当店内の機械で作ったキャスト(鋳造)の爪をつかいます。
(ワックス型の状態が良くなかったので、表面がちょっと荒れ気味です・・・)

爪の表面を綺麗にして4つの爪を組んで菱形にします。
爪どうしをくっ付けてロウ付けするのではなく、十字に柱を渡し、爪間にも柱を配置して強度を増します。

枠が出来たら一度磨いて、ダイヤの彫留めです。

爪先を整えて磨き、ペンダント全体を磨きます。
チェーンはベネチアンタイプを通したら完成になります。
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3月
10
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | エメラルドの帯留めをリングへ はコメントを受け付けていません
エメラルドとダイヤが入った帯留めを、リングにリフォーム(リメイク)するご依頼を頂きました。
繊細に作られている帯留めなので壊すのは勿体ないと感じましたが、帯留めとして使用する事が殆ど無くなってしまったので、今度はリングにして楽しみたいとの事です。

デザインは、一部を踏襲。中央部分のエメラルドとダイヤの部分を一列使ったリングデザインになります。素材はPt900。
まずは、エメラルドの枠を作ります。
判っていた事ですが、エメラルドを外すと高さが結構ある石です。こうした石は爪枠の壁を薄くしないと収まりません。結構大変なんです・・・。

石枠が出来たら、リング部分を作ります。
今回は、ダイヤを一列に爪で留めるデザインになります。この爪、別に取り付ける物ではなく、リング部分に穴を開けて、残った地金を割って爪にするデザインです。

石枠とリング部分をロウ付けします。
このあと、一度軽く仕上げまでもっていき、ダイヤが入る穴を開けます。

ダイヤを石留します。
ダイヤを留めたあと、ダイヤ部分を磨きいてエメラルドを石留めします。

最後に全体を磨いたら完成です。
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2月
24
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | ダイヤリングを細く はコメントを受け付けていません
ダイヤリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
センターにダイヤが大小並んで爪留めされているリングです。画像では判りづらいですが、リング部分は緩やかにうねりがあるデザインです。

ダイヤ爪の部分はこのままにされたいとの事でしたので、この部分をカットして再利用します。
問題は、リングの方。
出来るだけ細くしたい、また常用にしたいとのご希望です。
以前より地金が高くなり、また出来るだけ値段を抑えたいという事と、昨今のファッション動向から、リングは細くなる傾向が続いています。
今回ご依頼の素材はリフォーム前のプラチナ(Pt900)のままですが、プラチナはそれ程硬い素材ではありません。この細いデザインと素材とのバランスは、非常に悩ましいところ。
今回は(今回に限りませんが)、目の錯覚を利用する事にしました。
リングは上から見た時に細く見えるように、断面を三角に、またリングの高さを幅よりも高くする事で強度を保つようにします。

リング状面は甲丸状にします。
上面を丸くする事で、光が甲丸のてっぺんだけに当たって反射します。両サイドは黒く見えるので、全体として細く見えるのです。

ダイヤの爪をリングにロウ付け。
大きい方の石の出っ張った爪は、厚みが薄かったので地金をTig溶接機で肉盛りして爪を丈夫にしました。
一度磨いたら、石を留めていきます。

爪先を磨き、全体を磨いたら完成です。
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2月
15
2023
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | 1カラットダイヤピアス はコメントを受け付けていません
ダイヤピアス製作のご依頼を頂きました。
片側1ct台のラウンドブリリアントカットダイヤなのですが、なんと片方を落としてしまったそうです・・・。
キャッチャーがシリコンタイプ(内部にプラチナ板が入ったタイプ)なのですが、ゴムが劣化して若干緩くなっています。

先日も他のお客様からピアスキャッチャーのご相談がありましたが、お客様ごとに求めるものが違うので完璧なキャッチャーという物は残念ながら存在しません。
今回のようなシリコンタイプは、値段が安くて装着もし易いのですが、その逆にゴムは劣化していきますので定期的な交換が必要です。(見た目には変わらなくても、緩く感じてきたら交換時期です)
海外製の中にバネが入ったタイプの場合は、構造が複雑で値段が高く、装着がし辛い反面、ロックがしっかりとしているので溝にキッチリとはまっていれば簡単には落ちません。(キャッチャーの劣化などは殆どありませんが、ピアスポストの方が曲がったり溝が摩耗したりし易い傾向があります)
昔ながらのバタフライタイプは、その中間といった具合でしょうか。ただ、バタフライタイプも裏側の丸まっている部分に開きが出てくるとロックが甘くなります。(丸く曲げた部分を元に戻せば再利用可能ではありますが、変形が酷い場合は交換が必要です)
今回は、残ったピアスの方に石のグレードとデザインを合わせてお作りをします。
まずは、ダイヤ探しから。

ピアス形状は、フクリン枠です。素材はPt900。

枠が出来たら、石留めです。

石留めした周囲のデコボコを薄く削り、仕上げ磨くをして完成です。

裏側はダイヤのキューレットギリギリに作ってあります。
画像にはありませんが、キャッチャーはもう1組ご用意してお渡しをしました。
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1月
27
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | サファイア リング&ペンダントへの作替え はコメントを受け付けていません
サファイアリングを2本お持ち頂いて、プラチナリングとペンダントへのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
奥様へのプレゼントだそうです。
元の品物は一方がプラチナ、もう一方はK18YGですが、ご依頼で作る品物は両方共にPt900です。
サファイアの色は若干薄いのは、コーンフラワーっぽいかな? 共にサファイアは5.5ct程です。
プラチナの方はサファイアのみを使用して再度リングへ、イエローゴールドの方はサファイアとダイヤ両方を使ってプラチナペンダントへ作り変えます。

まずは、リングの方。
中石を外し、石枠を作ります。高さがある石なので、最終的な枠はキューレット部が出ないギリギリのサイズにします。
デザインの説明を忘れていました。デザインは、リング、ペンダント共にダイヤの取巻きデザインです。リングの方は取巻き部のダイヤは当店でご用意し、ペンダントのダイヤは再利用します。

中石の枠の外に、ダイヤの取巻きの枠を作ります。
ダイヤの爪は、中は共爪、外はダイヤ1ピースに対して2本の爪です。
共爪の方は、先をTig溶接機で溶かして丸くしてダイヤの掛かりを良くしておきます。
(石を留める際に、爪を成形して石がシッカリと引っ掛かるようにします)

取巻き枠が出来たら、リング部(腕)を作ります。
今回は、石の高さがあるので、上下二段に分かれるタイプにしました。

取巻き枠と腕をロウ付けでドッキング。
下磨きをしたら、ダイヤ、サファイアの順で石留めをします。
ダイヤを留めたら爪を成形して磨き、サファイアも同じ要領で作業をしたら、最後に仕上げ磨きをして完成です。

リングと同じ要領で、ペンダントの方も作業をします。
こちらの方は、サファイアに傷が多くあるので、石が乗る台座部分は出来るだけピッタリと合うように削って加工をします。接触面が少ないと、石を留める時やリング装着中に石へ衝撃が加わった際に一か所に力が集中してしまい割れてしまう可能性が高くなるので、フィッティングにはより気を配ります。

ペンダント枠が出来たら、バチカン(チェーンが通る金具)を取り付け。
そして、石留め。

ペンダントも磨いて完成です。
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1月
12
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | プラチナリングの石合わせ はコメントを受け付けていません
石が脱落してしまったプラチナリングの修理ご依頼を頂きました。
石が1個脱落して無くなっています。
石の種類が判りません・・・。透明の緑石ですが、トルマリンのようでトルマリンでなさそう。
ただ、選択肢として比較的容易に手に入るのはトルマリンしかありません。
また、幸いな事に当店在庫でサイズがかなり近い石があったので、お客様にそれを伝えてて、この石で修理をする事になりました。
愚痴になっちゃいますが、最近は本当にこうした石が手に入りづらくなりました・・・。

石のサイズは近いとは言え、若干小さめ。
今回は、長手(長い辺)はそのまま留められそうだったので、短辺の方に地金を肉盛りして修理をする事にしました。(プラチナ、ゴールドは肉盛りが出来ますが、シルバー素材は出来ません)
ただ、石の厚み(高さ)がギリギリ・・・ちょっとでも高さが合わないと、リング内側に飛び出してしまいます。
石留め前の位置合わせは、慎重に行いました。

タガネで叩いて留めた爪を削り、周辺を磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。


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12月
9
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | 2本のマリッジリングを溶かして1本に はコメントを受け付けていません
プラチナリング製作のご依頼を頂きました。
旦那様、奥様のマリッジリングを溶かして1本に作り替えるご依頼です。

通常、当店ではお手持ちの素材を溶かして品物をお作りする事はしてきませんでした。
その理由ですが、例えば10gの素材でリングを1本作るにしても、そのまま10gのリングはできません。端をカットする事や整形時にヤスリで削ったりする為に余剰分が必要になります。
また、お店(メーカー)によって地金に混ぜられている素材が判らない為、削った粉が当店の地金と混ざってしまう事は避けたいからです。
今回は、これらの事をお客様にご説明しましたが、地金を足すことなくある分だけで作って貰えれば良い・・・と、返答を頂きましたので、お受けする事にしました。
まず、2本のリングを溶かして地金を棒状にします。
ちなみに、今回お預かりしましたリング素材はPt850です。
(当店使用のプラチナはPt900です。Pt850でもサイズ直しは承りますが、大きくする際の地金はPt900になります)

リングの形状は、月甲丸と呼ぶカマボコ断面で上部が広く、下部が狭いデザインのリングになります。
棒状の地金をローラーで伸ばし、その地金を型に叩き込んで整形します。

それを丸めてロウ付け。
真円になるように叩いて整形します。

リングデザインですが、単に月甲丸だけでは味気ないので、中に線を入れて2本のリングのようにします。
2本のマリッジリングを溶かして1本にしましたので、重ね付けしているようなデザインにします。

ヤスリを徐々に細目にしていき、最後に磨いて完成です。
ちなみに、このリングは旦那様がお使いになるそうです。ご提案したデザインもご満足頂けました。
ご依頼を有難うございました。

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11月
17
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | ルビールースでオーダーメイドリング はコメントを受け付けていません
ルビーを使ったリング製作のご依頼を頂きました。
このルビー、元はメンズリングにセットしてあった物ですが、装着している際に硬い物に当ててしまって石が欠けてしまったものです。
リングは別のルースを取り付けて修理しましたが、ルビーは廃棄するのも勿体ないのでリカットをご提案して返却をしました。

今回、このリカットしたルビールースを奥様のリングにする為にご依頼を頂きました。ルースの大きさは1.3ct程です。
奥様から周りにマーキスカットダイヤを使ったリングにしたいとのご希望を頂いていたので、ご希望に合うように石をセットして作業を進めました。

まずは、石枠を作ります。素材はPt900。枠は上下二段のシンプルな石枠にします。
マーキスダイヤの枠は3枚の葉のような形状に組み立てます。

石枠が出来たら、リング部分を作ります。リングは上下二段に。
ただ、この時に、ルビールースを留める爪は取り付けません。

リングデザインのご希望で、爪はプラチナでは無くイエローゴールドがご希望でした。
通常は爪を付けた状態で石枠を完成させ、そこにリング部分をロウ付けして作るのですが、プラチナのロウ材はK18ロウより溶ける温度が高いので、K18の爪を先に取り付けてしまうとプラチナのロウ材が使えなくなります。
プラチナ部分はプラチナロウ材で組み上げた方が綺麗に、また強固に組み立てが出来ます。

リングがほぼ出来上がりましたので、ダイヤ、そしてルビーを石留します。

爪、またリング全体を磨いたら完成です。
センター石が赤い色なので、爪をK18YGにして色味を足すと華やかになりますね。
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10月
19
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | ダイヤペアシェイプリングをペンダントネックレスへ はコメントを受け付けていません
ペアシェイプカットのダイヤリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
1ct台のペアシェイプダイヤが2ピース入った手作りで作られたリングです。何故手作りと判るの?・・・デザインが特殊ですし、入っている石がそれぞれバラバラなカットなので、手作りをするしか方法が無いんです。

ダイヤをそれぞれ分けると丁度2ペア出来る事から、ペンダントネックレスにしたいとのご希望です。また、行く行くはお孫さんへ渡したいという事から、後にバラして1本ずつのペンダントネックレスにも出来るようなデザインがご希望です。
そうなると特殊なデザインは難しいので、縦長に二連結したデザインをご提案しました。
まずは、石を外します。
ただ、石を外した際、目論見が外れてしまいデザインを少し変えさせて頂く事となりました・・・。(後述)

取り掛かりはペアシェイプカットの台座を作ります。今回使用する素材はPt900。
板を曲げ、ロウ付けして台座の基礎を作ります。

台座に爪をロウ付けします。
ロウ付けする際、中央部分を残して厚みの半分をカット。ロウ付け後にカットを残した部分を切り離してセンターに隙間がある二段の台座にします。

ペアシェイプカットの台座が出来たら、バゲットカットダイヤの台座を作ります。

バゲットカットダイヤの台座を先に作ったペアシェイプカットの台座にロウ付け。
この際、「目論見が外れた・・・」と書いたデザイン変更をしました。
と、言うのも、当初はこのダイヤはプリンセスカット(真四角)だと思ってました。ただ、外してみると少し長辺がある長方形。真四角のプリンセス、もしくはスクエアと、バゲットカットはよく見ればカットが違うので、そこまで確認してなかった・・・と、言うのが正しいです。完全に私の確認不足。
当初の予定では角がある部分を上下に配置するデザインでしたが、45度回転させた横長の位置に変更しました。

次にテーパーダイヤの台座を作ります。
この台座は、チェーンがが通るバチカンと兼ねたデザインです。

それぞれを磨きます。

そして、それぞれを石留。

石留したパーツを接続し、丸環をロウ付け。
磨いてチェーンを通したら完成になります。
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9月
2
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | ダイヤルースでペンダントネックレス はコメントを受け付けていません
ダイヤルース3点をお持ちになり、ペンダントネックレス製作のご依頼を頂きました。
ルースの大きさは、センターが1.8ct台、他二点が0.5ct台です。

石の爪は全てフクリン枠、これを3つV字に並べて、太めの喜平チェーン接続するデザイン。素材はPt900です。
まずは、石枠を作ります。

石枠が出来たらそれぞれを繋げ、V字に並ぶように板材をロウ付けして組み立てます。
ちなみに、丸いフクリン枠をそのままロウ付けしただけに見えますが、強度アップの為に両側をU字にえぐった薄い板を間に挟んでロウ付けをしています。

喜平チェーンをカットし、V字のペンダントトップ部にロウ付け。
鏡面に磨いたら、石留めです。

留めた爪を磨いたら完成になります。

そして・・・もう一つ。
お預かりしたルースに色石がありました。「ブルーサファイア」と記名がありますが・・・分析に出したところ、「ブルートパーズ」でした。(分析結果は、お客様にはお伝えしました)

この石もフクリン枠を作って留めます。
ただ、ネックレスで配置する位置が、金具部分。背中側に少し垂らした位置に配置して欲しいとのご希望です。
金具も付け易さを優先して引き輪と、反対側はプレートではなく楕円の丸環にしました。
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7月
27
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | サイズアップをしてフルエタニティリング はコメントを受け付けていません
フルエタニティリング製作のご依頼を頂きました。
ご依頼の品物ですが、かなり前に当店でお作りをしたリングです。ダイヤとルビーを交互に並べたレール留めのフルエタニティリング。
今回はデザインは気に入っているので、サイズを11号から13号へアップしたいとのご希望です。
フルエタニティリングは、基本的にはサイズ直しが出来ません。ただ、爪留めの場合は石を外す事が出来るのでサイズ直しをする事は出来ますが、今回の場合はレール留めなので爪を起こして石を外す事が出来ません。
そこで、ルビーを足してサイズをアップ、デザインは同じで作り直しが出来ないかとのご相談を頂きました。

ご希望のサイズ、石の大きさ、個数、それをパソコンの図面上で描いて計算をすると、何とか1ピース足すとご希望の13号に出来そうです。
フルエタニティリングの場合は、サイズ、石の大きさ、個数、全てが合わないと綺麗なリングには出来ません。

作る事が出来るのを確認したら、作業を進めます。
デザイン、素材は同じなので、まずはプラチナの棒材をロウ付けしてリングを作り、石が入る箇所にケガキ線を入れます。

石が乗る部分を旋盤で削って段付き加工をします。
今回は19ピース入れるので、削った面を19等分して印を付けます。

19か所印を付けた箇所に穴を開け、石が乗る部分を削って整形をします。一度石を乗せ、石と石の間の隙間をチェックした後に、中央部分をU字に削って磨きます。また、その他の周囲も磨いておきます。

石留め。
隣同士のチェックをしつつ、爪となる板を外から叩いて石を留めていきます。
爪留めより石が傾きやすいので、ちょっと叩いては水平をチェック。そしてまた叩いてチェック・・・最後に本締めをしてシッカリと留めていきます。

爪を叩いて留めた箇所は叩き痕が残っているので、それを綺麗に削って均し、最終磨きをすれば完成です。
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7月
22
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | パヴェ留めリングから石畳み柄のリングへ はコメントを受け付けていません
リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
元デザインは甲丸形状のパヴェ留めリングですが、爪が擦り減りメレダイヤが落ちてしまい、一度修理をさせて頂いていました。納品時に次に落ちたらリフォーム時期です・・・と、お伝えしていました。
今回は、リング全体のダメージが酷く、また十分楽しまれたとの事でしたので、石を外して別のデザインにリフォーム(リメイク)したいとご依頼を頂きました。
既に次のリングデザインのご希望がありましたので、それに沿ってお作りをします。

石を外す前にチェックしたところ、既に欠けている石が幾つかありました。
量産品の場合、枠があり、そこに石を並べて石留めをしていくのですが、総カラットを最初から決めて1ピースあたりの大きさを決めている事が多くあります。なので、結構無理をして留めている場合があります。今回も隣り合った石が重なっている箇所があり、そうした所の石が割れたり欠けたりしてしまうのです。
石を外したところ、32ピース中、欠けが無く使える石が27ピースでした。
素材はPt900、デザインは平打ちリング。そこに石畳のように一つ置きに左右に並ぶデザインです。
リングは平打ちリングなので、地金をローラーで伸ばしてロウ付けしてリングを作ります。
ご希望サイズ(13号)に整形して、27ピースの石が入るようにリング外周を27等分してケガキ線を入れます。

メレダイヤを裏返してグリスでリングに貼り付けてチェックをします。
27等分なので、一周すると横並びになる箇所が出てしまいますね・・・。
この後、下穴を開けて石留めの職人へ石留めを依頼します。今回は四角くカットしたマス留めです。

石留めから戻ったら、最終磨きをすれば完成です。
石畳み風?チェッカー柄?どちらともとれますが、こうしたリングもオシャレですね。
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6月
22
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Pt900ダイヤティアドロップ型ペンダント はコメントを受け付けていません
ペンダント製作のご依頼を頂きました。
今回は枠のみでなく、ダイヤ、ネックレスチェーン、全てご依頼を頂くフルオーダーです。
ご予算から、ダイヤは0.5ct台でVVS-2、カラーはE、カットは3EXに決まりました。(ソーティングペーパーの画像を撮り忘れました・・・)
ご希望のデザインはティアドロップ型なのですが、今回も複雑なデザインでは無いので手作業で作って行きます。
まずは、石座作り。素材はPt900です。

石座部分が出来たら、全体のデザインとなる外枠を作ります。
外枠部分は、角材を曲げて作ります。中央の部分にダイヤが入りますが、角材を厚めにして爪になる箇所を残して外側へ斜めに削って整形をしていきます。

長く伸びた上部は、裏側に曲げてネックレス環にします。
ザッと磨き、石留めへ。

石留めの際にタガネで叩いた部分を整形。そして、鏡面に磨いていきます。
最後にネックレスチェーンを通して完成になります。
ご依頼を有難うございました。

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3月
31
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | リングをペンダントトップに改造 はコメントを受け付けていません
お手持ちのリングをペンダントトップへ作り替えて欲しいとご依頼を頂きました。
中央がサファイヤで、周りをメレとテーパーダイヤで取巻いているデザインのリングです。
本来ならば最初から作り直すのがデザイン的に一番綺麗に出来ますが、お値段も高くなります。今回は出来るだけお安くとの事ですので、リング部分をカットして改造する方法を選びました。

リングからペンダントトップへの改造は比較的ポピュラーな作り替えですが、今回の場合は周りにダイヤを取巻いている部分がネックです。
と、いうのも、一般的既製品のこうしたデザインのリングの場合は、地金を軽くする為に部分的に簡略化されている物が多く、今回の場合もセンターのデザインとリングとの接点が抜かれています。この部分を作らなければなりません。
まずは、バーナーで熱を加えるロウ付け作業がありますので、石を全て外します。(フクリン留めなどで石が外せない場合は、今回のようなご依頼は出来ないという事となります。)
そして、リングとの接合面をカット。

カットした部分はこんな形になります。接合部分が欠損しているので、この部分を足して作る事になります。

まずは、土台部分をつぎ足します。

メレダイヤの爪との柱が無いので、この部分もつぎ足します。
同時に、ペンダント環(バチカン)も取り付けます。

一度下磨きをして、石を留めて行きます。

最後に全体を仕上げ磨きをして、メッキ(ロジウムメッキ)処理をします。
今回は、ロウ材にホワイトゴールド用を使っていますので、継ぎ足した部分にロウ材の色が出てしまいます。それをマスクする為にメッキ処理が必要です。
こうして完成です。
ご依頼を有難うございました。

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6月
16
2021
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | 針金が飛び出たブレスレットの修理 はコメントを受け付けていません
今回は、ブレスレットの修理のご依頼です。
プラチナとゴールドのコンビネーション素材で、細い針金で組み合わせた形状のブレスレットですが、K18の針金が折れて飛び出してしまっています。

まずは、この飛び出た針金を元に戻さなければいけません。
このブレスの構造は、丸い輪の中心を潰して∞の形(8を横にした形状)にし、それを半分に折り曲げて同じ素材どおしを組んでいます。この構造になるように、飛び出た針金を元の位置に戻します。
そして、折れた部分をロウ付け。

ロウ付けが出来たら、後はこのロウ材を削って整形して磨くだけ。
今回の修理は、構造を理解して元に戻すまでが重要な箇所になりますね。
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11月
19
2020
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, ブライダルジュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | シンプルにデザイン変更 はコメントを受け付けていません
エンゲージリング(婚約指輪)のご依頼を頂きました。
今回は、お母様のリングを息子さんが受け継いでリフォーム(リメイク)をする事となったのですが、当初はサイズ直しとリング内側の刻印の打ち直しに留める予定でした。
と、言うのも、お選び頂いたデザインがほぼ同じでしたので、こちらからこのリングを生かす方法をご提案しました。(当店にとっては、作業代が安くなっちゃいますけども・・・)
後日、お電話にてやはり作り直して欲しいとのご希望がありましたので、当初の予定通りに進める事になりました。

出来るだけお安くする為に、センター石の枠はキャスト(鋳造)した物が在庫でありましたので、その枠にリング腕部分を手作業で曲げてロウ付けする方法をとりました。ダイヤは0.2ct程、素材はPt900です。

ロウ付けをし、整形後に仕上げ磨きをしたら、石留めです。

最後に爪先の整形をして、最後の仕上げ磨きをすれば完成です。
最初のリングの両サイドに付いていたメレダイヤは、彫金教室でマリッジリングを作られるそうなので、その際にリングに入れる事をご提案しました。
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3月
27
2020
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 立爪から普段使いの出来るリングへ はコメントを受け付けていません
リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お手持ちのリングはデザインが施された立爪タイプのリング、素材はプラチナ製です。

ご依頼内容は、普段使いが出来る引っ掛かりの無いリングへのリフォームがご希望です。そこで、月甲状のリングの中にダイヤが埋め込まれたデザインをお勧めしました。素材はPt900。
まず、ダイヤを外し、直径を計測。ダイヤは0.15ct程です。
それに沿ってプラチナの塊をローラーで棒状に伸ばしていきます。中央部分が太くリング下部は細い形状なので、ローラーで予め先だけ細めに伸ばしておきます。

月甲状に伸ばして整形します。鉄材に型が彫られた溝盤と呼ぶ整形板があるので(幅厚み別に溝盤は当店で作ってます)それに叩き込んで形状を作ります。

溝盤で整形したのが、この材料。
これをリング状に丸めてロウ付け。全体を整形して中央部分にダイヤの穴を開けます。

ダイヤの石留めをします。穴の縁をタガネで叩いて石を留めます。

石留めをしたら最終仕上げをして完成になります。
ご依頼を有難うございました。

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1月
23
2020
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー, ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | ステーションネックレス はコメントを受け付けていません
プラチナ製のデザインネックレスのメレダイヤを使って、K18YGのステーションネックレスへのリメイクのご依頼を頂きました。
まずは、メレダイヤを外します。メレダイヤは0.03ctが7ピースです。

外したメレに合わせてフクリン枠を作ります。
今回は個数も7ピースありましたので、旋盤と呼ぶ機械を使います。旋盤は丸棒などを削る際に使う工作機械です。
地金をローラーで伸ばしたあとに四つ角を叩いてザッと丸棒状にします。その丸棒を旋盤で削って円柱状へ。円柱の中央に穴を開けてダイヤが入るところを作って切り離せばフクリン枠になります。メレダイヤが小さめなので、枠の外周を厚めに削ります。(画像を撮り忘れました・・・スミマセン)
このフクリン枠に丸環をロウ付け。この丸環にネックレスを通して丸環をロウ付けで閉じてステーションネックレスにします。

フクリン枠を磨いたらメレダイヤを石留めします。
実はこの石留めが結構面倒なのです。品物が大きい場合には固定する樹脂粘土にシッカリと固定出来るのですが、品物が小さいので石留めをしている内に外れてしまうのです。石留めの途中で粘土を柔らかくして再度固定し直しながら石留めをします。

石留めの際にタガネで周囲を叩きますので、その叩いた痕を削り、仕上げ磨きをしたら完成になります。今回のご依頼は全長80cmとかなり長いご希望です。
ネックレスは小判タイプ。

中央部分だけ画像を撮ってみました。
ご依頼を有難うございました。

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12月
11
2019
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー, ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | お骨のダイヤモンドリング はコメントを受け付けていません
ペンダントからリングへのジュエリーリフォームのお問合せ頂きました。後日、ご来店頂く事となりご依頼がスタートしました。
ご来店され最初にお話頂いたのは、今回のご依頼内容が気になるようでしたらお断りして頂いても構いません・・・との事。
「?」と思いましたが、お話と品物を見てそれが何か判りました。
そのご依頼の品物は、「お骨から作ったダイヤモンド」だったのです。
このお骨から作るダイヤモンド、10数年前でしょうか、そんなダイヤが作る事が出来ると知りました。それまでは工業用ダイヤ位しか知りませんでしたから。
そのダイヤは純金のインゴットの中に埋め込みで留められ、周りをK18のフレームで囲われてペンダントに加工されていました。正直な感想ですが、そのダイヤはとても綺麗な色をしていました。ブルーの色をしていましたが、パープルも入ったようなとても魅力的な色をしていたのです。お客様のお話では、この色はお骨によって色が違い、ダイヤを作って見なければ何色になるのか判らないとの事。

ご来店時にお客様が気になされていたのは、お骨から作られたダイヤなので気味が悪い・・・と、思われたが最初のお話だったようです。私自身はそんな事よりダイヤに興味津々、しかもこんな魅力的な石のご依頼を頂ける事の方がずっと重要だったのです。
お話を進めてペンダントからリングへのリメイク、素材はPt900でサイズは18.5号、そして出来るだけ引っ掛かりが無いデザインがご希望との事で、まずはデザイン案をご提示する事にしました。3案デザインをご覧頂き、その中から1つを選んだ頂きました。センターダイヤはフクリン留め、リングの腕と呼ぶリング本体は月甲丸状で、そのリング上面にメレダイヤを彫留めにするデザインです。
まず、お骨のダイヤを外します。他店で作られたペンダントなのでどのような構造かのか全く判りませんが、上下に分割線がある所から外れました。

この品物を作った職人も色々と考えたのだと思いますが、エポキシ接着剤で留められていました。ただ、経年変化で接着剤がかなり脆くなっていたので、簡単に外れてしまいました。こちらにとっては好都合でしたが・・・。
そして石を外します。純金に埋め込まれているので、削って外すしか方法がありません。ダイヤなので簡単には傷が付きませんが、ココが一番緊張する場面でした。この石は世界に一つしかありませんから。中石を外した後は周囲のメレダイヤも同様に外します。中石のお骨のダイヤは0.7ct 台、メレダイヤは0.015ct(1ピース)です。

Pt900地金で中石のフクリン枠を作ります。そして、リング本体も作ります。今回はキャスト(鋳造)ではなく、地金を叩いて整形して作ります。そんな整形には溝盤と呼ぶ溝を掘った鉄材に叩き込んで地金を整形して作ります。

叩いて整形した地金を丸くしてロウ付け。そしてフクリン枠の部分をカットしてロウ付け。これでリング自体がほぼ出来上がります。

一旦仕上げ磨きをした後にメレダイヤの配置を決めます。この時、ダイヤを逆さまにしてワセリンでリングに貼り付けて位置と数を決定します。お預かりしたペンダントのメレの数より多くなりますが、事前にお客様から足しても良いとご希望を頂いていましたので、バランスを見て数を増やしました。

彫留めの職人へ石留めを依頼。戻ってきたらフクリン留めの中石を留めます。お骨のダイヤはフクリン枠を作る時に枠に合わせてありますが、枠の厚みが厚過ぎると綺麗に爪が倒れません。またタガネで叩いて枠を倒して行くので、石にも負担が掛かります。石に負担が掛からないようにしていますが、いつもこの工程は緊張します・・・。

最後に仕上げ磨きをしたら完成になります。
今回は貴重な体験が出来ました。
ご依頼を有難うございました。

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2月
6
2019
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | 固定から可動へ・・・ピアス はコメントを受け付けていません
ピアスの改造のご相談を頂きました。
素材はPt900、石はブルーサファイヤとダイヤモンドです。

この品物は上3列のメレダイヤが一体型の枠になっていて、その下にサファイヤの枠がぶら下がるデザインになっています。
お客様のご不満点は、カクカク動くのがお好みでない・・・と。
そこで、上3列のダイヤを一つずつの枠にバラシて全てを動くようにすれば、流れるように動くようになるので、そうしたご提案をして作業はスタートしました。
まず、サファイヤ枠を外します。
サファイヤ枠とダイヤ枠はプラチナ製ですが、ピアス金具はホワイトゴールド製でした。
こうした金具のみホワイトゴールドになっている製品は結構ありますね。プラチナ素材だとどうしても硬さが出ないので、金具としては耐久性が落ちますから。
この金具は再利用します。金具を切らないようにダイヤ枠の方をカットして残します。

メレダイヤの枠を作ります。
枠は4本爪。それをピンで繋いでダイヤとダイヤの間隔が開かないようにして繋ぎます。丸環同士で繋ぐ場合もありますが、丸環の場合だと枠との間隔が開いてしまいます。

枠が出来たら金具をロー付けします。
そして、メレダイヤを留め、仕上げ磨きをしたらサファイヤ枠を取付けます。
最後にロジウムメッキ処理をします。今回は金具がホワイトゴールドでしたので、プラチナ枠との接合ロー材をホワイトゴールドローを使ったのと、バーナーの熱を加える事で金具のメッキが剥がれてしまったからです。
これで完成。
ユラユラと綺麗に動くピアスになりました。

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12月
14
2018
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | 4ctダイヤリングのリフォーム はコメントを受け付けていません
立爪リングのリフォームのご依頼を頂きました。
石が大きい・・・4ctあります。

デザインは取巻き状のリングがご希望ですので、それに沿ってお作りをします。
サイズは14号。素材はPt900です。
センターダイヤが入る部分とその周囲のメレダイヤが入る取巻き部分は板を切り抜いて作り、リング本体部分はそれに合わせてワックスを削ってキャスト(鋳造)で作ります。

リングが出来上がったところで、石留めをします。
今回はリング脇の2ピース以外は彫留めになりますので、彫留めの職人へ依頼をします。
センターダイヤの周囲のメレは0.06ct が16ピース、リング部分のメレは0.05ctが20ピース、その間の2ピースは0.1ctになります。
メレダイヤだけで2ctを超えます。

彫留めが出来て来ました。
リングのV状になった間の0.1ctの石を留めて、一度下磨き。
4ctのセンターダイヤを留めれば完成です。

センターダイヤが4ctあるので当然全体も大きくなりますが、ボリュームとゴージャス感が半端ないです。

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12月
6
2018
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | 摩耗したクロスペンダントの修理 はコメントを受け付けていません
ダイヤの入ったクロスペンダント(十字架)の修理のご依頼を頂きました。
素材はPt900製です。

修理箇所は、チェーンが通る箇所。
よく見ると、上端が切れています。

お客様に経緯を伺うと、切れたのでご自身で曲げてチェーンが通るようにされたとの事。
通していたチェーンはベネチアンチェーンという断面が四角形の物ですが、この形状になると先端が細くなっているのでチェーンがスムーズに動かずに引っかかってしまいます。
恐らくですが、ずっとお使いになっていた事から、チェーンが通る箇所の針金が摩耗により減ってしまい切れたのだと思われます。
修理は、この針金を交換します。
この部分は、先端のダイヤの爪と共用しているので、裏側のプレートから全て交換します。
ロー付けを伴いますので、ダイヤを1個外して。
針金は元と同じ太さではなく、少しだけ太い物にしておきました。

ダイヤを石留めして磨き、ロジウムメッキ処理をすれば修理完了なのですが・・・
またも、修理後の写真を撮り忘れ・・・。(大汗)
う~ん、最近こう言うパターンが多過ぎますね・・・反省。
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11月
15
2018
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | フクリン留めの石を外して石研磨 はコメントを受け付けていません
スタールビーの石の研磨のご依頼を頂きました。
石の表面は擦れ擦れで光沢がありません・・・。

ところが、リングの石はフクリン留めで留めてあります。
爪留めであれば爪を起こして石を外す事が出来ますが、爪の代わりに板が全周に巻いてありますので爪を外して石を研磨するという事が出来ません。
そこで、今回は荒業で・・・。
リングを半分にカットしてしまいます。
糸鋸で一番細い物を使い、慎重に枠をカットしていきます。

石が外れたら、研磨作業は当店では出来ませんので、石は専門業者へ渡して研磨して貰います。
その間に、枠を元に戻します。
素材はPt900製ですが、枠にはメレダイヤが留められているので、溶ける温度が高いプラチナ用のロー材は使えません。
今回は、ホワイトゴールド用のロー材でロー付けをします。
石が戻ってきたら石をはめ込むのですが、カットした分、枠が少し小さくなっています。
内側を削り、石が入るように調整します。

そして、石留め。
最後にロジウムメッキをして完成。
ただ、大変申し訳ありません・・・最後の完成画像を取り忘れてしまいました。(汗)
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11月
1
2018
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | 2.5ctのダイヤペンダント はコメントを受け付けていません
お客様から2.5~3ctのダイヤを探して欲しいとご依頼を頂きました。
実はこのサイズ、探すのが難しいサイズなのです。
ダイヤは原石から削り出される際、その原石から一番大きくなるサイズで削られます。
当然サイズはバラバラになる筈なのですが、実際は売れ筋のサイズが流通量が多いのです。
1ct以下の場合、0.3、0.5、1ctとこの3つの区分の量が多く出回っています。
なので、0.7ctを探して欲しいとご希望を頂くと選択肢は狭くなってしまいます。
今回のように2.5~3ctも丁度良いサイズがありません・・・。
2ctでは小さいし、3ctではご予算が・・・。
ご予算もありますので、結局2週間程かかりやっとご希望のダイヤが見つかりました。
ペンダントは、Pt900製で6本爪のごくシンプルなデザイン。
チェーンもベネチアンチェーンです。

鑑定書は必要無いとの事でしたので、ソーティングだけお付けして納品させて頂きました。

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10月
25
2018
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 隙間を詰め、ボリュームを付けて はコメントを受け付けていません
ダイヤリングのリフォームのご依頼を頂きました。
品物は、K18YGで石はダイヤが5石入ったリングです。

このリング、ダイヤとダイヤの間の隙間がお気に召さないとの事でココを詰めて欲しいとのご要望と、全体のボリュームも付けて欲しいとのご希望です。
まず、リングを作ります。
素材はPt900製。サイズは10号強。

次にダイヤが乗る部分を削っていきます。
ダイヤの大きさですが、センターダイヤが0.5ct程です。

リングが出来上がったら、一度下磨きをして爪をロー付けしていきます。
今回は、ダイヤ1ピースに対して4本の爪です。
仮付けで1本づつ取り付けていくのではなく、爪をヘアピン状に曲げておいて一度にロー付けして作業効率を上げる工夫もします。

石を留めて磨いたら完成です。

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10月
16
2018
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 模様彫り はコメントを受け付けていません
印台リングの腕の部分に模様を入れて欲しいとご依頼を頂きました。
同時にリングのサイズ直しも。
リングのサイズ直しは当店で作業を致しますが、以前にも紹介しましたように模様彫りは専門の職人が作業をします。
なので・・・入れる模様は指定出来ますが、タガネ(刃物)を入れる「癖」というものは必ず付いて回ります。
ただ、昨今は3Dプリンターやレーザー印字機などで模様が入った物もありますが、「人」が作業する「揺らぎ」という部分がある物はやはり芸術だと思うのです。

出来上がった品物をお客様へお渡しをしたところ、大変喜んで頂き、この後に更に2本追加のご依頼を頂きました。

K18リングの方は内側に傷がありましたので、それを修理してから模様彫りを依頼。
ちなみに、模様のデザインは職人へお任せしますが、事前にスケッチをして貰ってお客様へ画像を確認して頂いています。


模様彫りですが、今回のようにご使用中(ユーズド品)でも入れる事は可能です。
まずはお問い合わせください。
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10月
4
2018
Posted by yoshitomi under ブライダルジュエリー, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | ダイヤハーフエタニティリング はコメントを受け付けていません
Pt900製のハーフエタニティリングのご紹介です。
サイズは8号、0.03ctを14ピース使ったリングです。
幅は約2mmで、爪は共爪(共用爪)です。
まずは、ローラーで角材にした地金を丸めてリングを作りますが、リング下部(手の平側)を少し薄くする為に角棒の中央部分を残して両端を少し薄くなるようにして金づちで叩いて地金を作ります。
地金をリング状にしてから削って調整する方法もありますが、金づちで叩いてテーパー状にする方が時短になりますしね。
ただ、結局最後はヤスリで槌目を削って滑らかにする必要がありますけども・・・。
リングにしたあとは、ヤスリで平滑に削り、ダイヤの穴を開けて爪を作ります。

爪が削り出せたら、一度磨きます。
そして、石留。
今回は共爪なのでダイヤとダイヤの間の爪は1本です。
爪は小さいタガネで叩き締めて留めて行きます。

石留め後は、爪を滑らかに仕上げて、全体を磨いたら完成です。
新郎様のリングはシンプルな平打ちリングでご依頼を頂きました。

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7月
23
2018
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | 立爪リングからペンダント加工 はコメントを受け付けていません
今回のご紹介は、リングからペンダント加工です。
ご依頼はPt900製のダイヤ立爪リング。
この品物からダイヤを外し、ペンダントヘッドを作ります。
ダイヤの大きさは0.53ct。ペンダントの素材も加工前と同じPt900製です。

まずは、ダイヤを外してペンダントヘッドの土台となる枠を作ります。
プラチナの板をローラーで伸ばして細長い板状にし、それを扇形に曲げます。

この扇形の板を丸めていくと、下がすぼまった筒になります。
真っ直ぐの板を丸めて筒を作り、テーパー状に削る事でも作れますが、こちらの方が時間短縮が出来て形も綺麗に整います。
コレが出来たら、爪となる部分を作ってロー付けで組み立ていきます。
今回は、上が板状の1本、下から2本の針金状の爪で支える3本爪です。

爪をロー爪したら一度磨き、ダイヤの石留め。
仕上げ磨きをしたら、チェーンを通して完成です。

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