Pt900製のパールリング修理のご依頼を頂きました。
接着されていたパールがリングから外れてしまっています。一度他店にて接着修理をされたそうですが、直ぐに取れてしまったそうです。

パールリングの緩い芯の修理

 

パールの玉は、接着剤で着けられていますが、接着剤自体は年数が進むにつれて柔軟さを失って硬くなり、ちょっとした衝撃でも外れてしまう事があります。
ただ、今回の場合は比較的短期間で外れてしまったとの事。
お預かりの際に玉を芯に入れてみましたが、穴と芯のサイズがあっていなくてかなり緩い状態でした。

芯の太さを測ってみました。
まずは、リング本体の芯の太さ・・・0.84mmです。

パールリングの緩い芯の修理

 

パールの穴に合うギリギリの直径の針金を通して測ったところ・・・0.95mmでした。

パールリングの緩い芯の修理

 

たかが0.1mmですが、これくらいの差があると結構なガタがあります。また、リングの芯は針金を捻じって作られている為に、一番細い部分は0.85mmより更に細くなっています。
捻じりで隙間が生まれる事から、この部分に接着剤が入り込んで抜けにくくする効果を期待できますが、それは穴と芯とのサイズが合っている時に効果を発揮します。
また、先に挙げたように接着剤は年数が経つと硬くなるので、ガタを接着剤で埋めてある場合には隙間が生まれて外れてしまう傾向があります。
既製品のリングにパールを接着した品物の場合、こうした芯の差がある良くあります。
今回は、この芯を上記の0.95mmの針金に交換していきます。

まずは、リング本体の芯を切り、0.95mmの針金が通るようにリングに穴を開けてロウ付けをします。
ロウ付けをしたら、裏側に飛び出た部分をTig溶接でリング本体に溶け込ませ、ロウ付けが外れた場合でも針金が抜けないようにします。

パールリングの緩い芯の修理

 

裏側を削って磨き、パールを接着すれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

パールリングの緩い芯の修理
パールリングの緩い芯の修理

 

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