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この日記内で何度か取り上げている「ハンダ」問題。
いえ、ハンダ付けが悪い訳ではありません。私もシルバー製品で使う場面がありますが、その使い所が問題なのです。金具周辺でのロウ付けなどで熱によってバネ性が失われてしまう場合や、既にハンダが使われていてロウ付け修理の手段が断たれた場合など、使うには理由があるのです。(ハンダは強度が必要な部分には適していません)

今回は、取引先からの依頼ですので、詳しい事は判りません。
修理依頼は、純金製のさい箸で、根本の蓋が取れてしまっていました。

修理をしようと中を除くと、何か取り付けられていますが、どうも様子がおかしい・・・。
こうした純金製の品物のロウ付けの際は、ほぼ金ロウが使われます。ところが、そのパーツが取り付けられていたロウ材と思われる金属は「銀色」。しかも、先の尖った金属棒で突くと柔らかい・・・。
嫌な予感の中、熱を加えるとロウ材が溶ける温度よりもずっと低い温度で、このパーツがポロリと落ちてきました。

純金製にハンダ付け・・・

黄色の部分、やはりハンダです・・・。しかも、折り曲げてられている金属は純金。
それにしても、何でこのパーツを中に取り付けてあるのか理由が判りません。位置的な関係を推測すると、蓋を取り付ける際の土台にしたのか?

今回の修理では金ロウを使うので、最初の作業はハンダを取り除く事。蓋の部分にも薄くハンダの色が付いているので、取付部分と内部のハンダをできる限り削り取りました。
この後、出来るだけ低い温度で溶ける金ロウ(K14ロウ)を使ってロウ付けをしました。

この箸の持ち主がハンダを使ったのであれば仕方ない部分は残りますが、職人がハンダを使っていたのならその修理に責任が持てるのかを聞きたいです。その場だけ形が出来ていれば良いのではなく、後々も困らないように心掛けて修理をするのが職人だと思いますが・・・。

困ったものです・・・。

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3カラットのダイヤペンダントのご依頼を頂きました。

3カラットとなると、国内に在庫している個数が少なくなるので、まずはご予算内で探す事から始まります。
今回はペンダント素材がK18YGでしたので、カラーを少し落としてご提案しました。
隣に1ctの石を置いてみましたが、3ctとなるとこれだけの差があります。

3カラットラウンドカットダイヤ

 

話が少し脱線しますが、以前に他のお客様から3ct台のファンシーカット(ラウンド以外のカット)ダイヤ探して欲しいとご依頼を頂きました。ラウンドカットと同じように3ctとなると個数も減りますし、ファンシーカットなると更に個数が減ります。当店がご提案したダイヤは、縦横高さの比率がお客様のご希望とは合わなかったので、最終的にはお買い上げには至りませんでした。
後日、このお客様から伺ったお話で、全く同じダイヤが他の業者から提案があったそうです。鑑定書が同じだったのです。その際、当店の方がお値打ちだったと聞いて、ちょっと安心しました。出来るだけお値打ちな金額でお求め頂けるよう努力はしております。

 

話を戻して・・・

2ctまでは当店でもキャスト(鋳造)で作る型がありますが、3ctとなると在庫していません。今回は全て手作りする事にしました。
ペンダント枠はベーシックな6本爪です。

3ctダイヤペンダント 枠作り

 

枠が出来上がったら、石留めです。
これも、通常の6本爪の留め方となんら変わりありません。

3ctダイヤペンダント 石留め

 

最後に仕上げ磨きをして、チェーン(今回はベネチアンチェーン)通し、金具の丸環をロウ付けすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。

K18YG 3ctダイヤペンダント

 

 

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先日、K18YG製のブレスレットの修理のご依頼を頂きました。
ブレスレットは2本、1本は中折れ金具の爪が折れてしまった物(柱も折れています)、もう1本は中折れ金具の脇に付いている脱落防止のセーフティフックが折れて無くなっている物の修理です。(画像は柱を既にカットしています)

K18YGブレスレット 中折れ金具修理

 

修理は無事終了。金具の合わせ具合の調整も同時にします。

K18YGブレスレット 中折れ金具修理

 

この修理時に気づきました。この中折れ金具の爪が折れた方は、何処かで一度修理がされています。と、いうのも、セーフティフックがおかしいのです。
画像を見て頂くと判るのですが、フックの中央部分がロウ付けされていてくっ付いているのです。

K18YGブレスレット フックに修理痕

 

このフックは、全体がバネになって突起部分に引っかかる構造になっています。
中央部分を閉じてしまうと、このバネが十分に効かずに輪の摩擦だけで留まっている事になります。なので、この部分の摩耗が進むのが早くなりますし、摩耗が進むと引っかから無いので、輪を小さくしてまた摩擦で留める事になります。
バネが効いていれば摩耗は最小限で済みますし、開け閉めもスムーズに行えます。

他店での修理を余り色々と言いたくはありませんが、構造が理解されていないのか、良くないですね・・・。

 

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スルーをしようか・・・とも、思ったんですが、やっぱり残しておきたいと思います。

先週、ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のエディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなったとの訃報が流れましたね。ちょっと・・・いや、かなりショックでした。

訃報が流れた日やその翌日などはヴァン・ヘイレンの曲が沢山流れましたが、やっぱりギターソロは今聞いても素晴らしいという言葉しか出て来ません。
テレビでも訃報のニュースが流れ、そこに流れていたPVでエディがにこやかにギターソロを披露しているところに、デイヴィッド・リー・ロスが横から割り込んで歌っているのを見て、「お前じゃない」なんて思ったりしましたが、メインボーカルなので仕方ないですよね。(苦笑)

 

学生時代に深夜に放送されていたベストヒットUSAを聞きながら、宿題をしてた記憶が蘇ります。ヴァン・ヘイレンのPVもいっぱい流れてたなぁ・・・。

ヴァン・ヘイレン、モトリー・クルー、ガンズ・アンド・ローゼズ、L.A.ガンズ、ボン・ジョビ・・・一時期、ハードロックやメタルを聞いてた事がありました。
そこから、ジャジーB率いるソウルⅡソウルのグラウンドビートを聞いて虜になって、ソウルミュージック、アシッド・ジャズと私の音楽は変遷していきました。

青臭い言い方ですが、私の音楽の一つのピースが欠けたと思うと、これ程寂しい事はありません・・・。

 

ご冥福をお祈りいたします。

 

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ブレスレットのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
素材はK18YG、中心部分にはダイヤが取付けらています。ダイヤは1ct強。
この品物は、形見分けで引き継がれた品物との事で、ペンダントへリフォームをご希望されました。

K18YGダイヤブレスレット

 

ペンダントデザインのご希望は十字架。これに沿ってデザイン画を作成し、その中から1点をお選び頂きました。

予め図面を引いてありましたので、その寸法に沿って地金を組んで行きます。今回は、全て手作業。地金をローラーで板状に伸ばしてコの字形状にロウ付けしながら組んでいきます。素材はPt900です。

Pt900十字架ペンダント 枠組み

 

枠が出来たらダイヤが乗る部分を削り、爪を取付けます。
次にペンダント環(ネックレスが通る輪)を作りますが、今回は革紐を通されるので、その金具が入るようにペンダント上部の裏側に丸い板を二ヶ所取り付けました。金属製のネックレスもそうですが、大抵の場合はネックレス本体よりも金具が大きい(太い)場合が多いので、ペンダント環はその金具に合わせて作る必要があります。

Pt900十字架ペンダント 枠完成

 

ダイヤの石留めをします。

Pt900十字架ペンダント ダイヤ石留め

 

最後に爪先を削り、全体に仕上げ磨きをすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤ十字架ペンダント

 

 

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マリッジリング(結婚指輪)のご依頼を頂きました。
ご依頼のマリッジリングはPt900製、幅は新婦様は2.5mmで10号、新郎様が3.5mmで17号です。

今回のデザイン、上から見るとメビウスリング形状になります。
新婦様のリングにはメレダイヤを彫留めにします。

キャスト(鋳造)で作る職人も居ますが、この形状であれば手作りでも十分作る事が出来ます。より複雑になったり、極端に太くて裏側の肉抜きが必要な時などはキャストで作りますが、デザインと内容で作り方を選んで作業をします。

まずは、地金をローラーで伸ばして緩いS字状に曲げます。

メビウスリング形状のマリッジリング 地金手曲げ

 

S字にした後にリング下部をロウ付けして丸くします。
この要領で新郎様、新婦様の2本を作ります。

メビウスリング形状のマリッジリング ロウ付け

 

デザインの捻った部分を削っていきます。
センター部分と捻った部分が両サイドに繋がる部分にマジックで線を入れ、削る部分も線を入れて削っていきます。コレをやらないと削る部分が判らなくなっちゃいますからね・・・。

メビウスリング形状のマリッジリング 捻り部分切削

 

捻る部分を削って鏡面に磨いたら、メレダイヤを留める方は穴を開けて彫留めの職人へ依頼をして石留めをして貰います。

メビウスリング形状のマリッジリング 石留め発注

 

石留めから戻ってきたら石留めをチェックし、リング内側にメレダイヤのカラット数の刻印を打って最終仕上げをすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。

メビウスリング形状のマリッジリング

 

 

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先週末から4連休を頂いていました。
この休み中は、結局何処へも出かけず、出勤して仕事を半分、残りはインターネットで映画を見て過ごしていました。

最近、「TENET(テネット)」という映画が公開になりました。この映画、この秋の話題作ですね。

この映画が気になっています。と、いうのも、監督がクリストファー・ノーラン作だからです。
過去には、バットマンシリーズの「ダークナイト」など3作を手掛けていますが、私が好きなのは「インセプション」と「インターステラー」の2作。
毎回、時間の使い方が「こう来たかー!」と度肝を抜かれる作品で楽しませてくれます。宇宙物が好きな私にはインターステラー(ヒューマンドラマでもありますね)は好きな映画のトップでもあります。

Amazonプライムでは、テネット公開に合わせてノーラン作の映画が見放題なので、インセプション、インターステラーを見まくり、まだ見ていなかった「メメント」も見ました。最初は退屈でしたが、最後の最後に次々とピースがハマっていくストーリーには惹き込まれますね。時間の使い方はさすがノーラン!

私も仕事での時間の使い方が上手くなりたい・・・と、思う連休でした。

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以前にK18YGのダイヤメンズリングを作らせて頂きました。
暫く経ってからそのリングが戻って来ました。

K18YGダイヤメンズリング

 

サイズ直しや何か手違いがあったのでは無く・・・

「思ったよりも太かった・・・」

との事。
太さや重さなど打ち合わせをさせて頂きましたが、暫く使ってみると思っていた以上に太かったようです。

そこで、リングを削る事にしました。
幅と厚みを削ります。厚みはリング内側から削り、サイズが大きくなりますのでサイズ直しも必要になります。

細くしたダイヤメンズリング

 

さて、削った後の地金ですが・・・
この地金を使って同じデザインのリングを作って欲しいとのご希望です。
リングを作り、溝を削ります。

K18YGメンズリング製作中

 

結果的にちょっとだけ地金量が足りませんでしたが、今回は幅にはご満足頂けました。
ご依頼を有難うございました。

K18YGメンズリング

 

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マリッジリング(結婚指輪)のご依頼を頂きました。

6月中頃から8月のお盆頃までマリッジリング製作のご依頼が多くなりました。
ご依頼のお客様からお話を伺ったところ、5月末までのコロナウイルス対策の緊急事態宣言があり他県移動が制限されていたので、解除のタイミングでリングを作ってそれを持って両親へ挨拶へ行くのだそうです。
今年は色々と不自由させられますね・・・。

ご依頼のマリッジリングはPt900製、甲丸形状で中央にミル打ちのデザインです。幅は新婦様は3mmで8号、新郎様が4mmで20号です。

甲丸リングを作る際、ローラーにセットされた甲丸形状の溝に通して整形する方法と、溝盤と呼ぶ溝に地金を叩きこんで整形する2つの方法があります。
今回は、甲丸がプックリとした形状にしたいとのご希望ですので、その形状に合う溝盤を使う方法をとります。

Pt900マリッジリング作り

 

均一に叩きこんだら、棒を丸くして端面をロウ付けしてリングにします。
リングを綺麗に整形し、一度軽く磨いたらミル打ちをします。今回はセンター(中央)にミルを打つのでミルの両サイドを少し彫り込んでミルを打って行きます。

マリッジリングへのミル打ち

 

新婦様側は、センターにメレダイヤを1石入れます。途中までは新郎様のリングと同じですが、ダイヤの穴を開けてダイヤを留めてからミル打ちをしていきます。

マリッジリングへのミル打ち

 

ミル打ちが出来たら磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900センターミルマリッジリング

 

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シルバー素材のプレートの修理のご依頼を頂きました。
プレートを革製品から外されたようで、カシメが潰れています。

シルバープレート修理

 

カシメ金具をロウ付けします。元は鉄材のカシメのようですが、当店には真鍮製しか在庫が無く、お客様にはこの旨のお断りをして作業をします。

シルバープレート カシメ金具ロウ付け

 

磨いて完成。それ程難しい修理ではありません。

シルバープレート カシメ金具取付け

 

さて、もう1点の修理が頭を抱えるところ・・・
純金製の社章で、ピンからネジ式へ改造して欲しいとのご希望です。
ただ、よく見ると、ピンの根元が何やらおかしい・・・この銀色の部分はハンダが使われていました。

純金製社章 ハンダで修理?

 

ご自身で修理をされたのか、それとも他店で修理をしたのかは不明ですが、ハンダ使う修理は絶対に避けた方が良いのです。
ハンダは溶ける温度が低く、電気コテを使えば簡単に金属同士をくっつける事が出来ます。ただ、溶ける温度が低いと言う事は、高温でロウ付けをする際はこのハンダが素材に溶け込んで合金化してしまうという点があります。こうなると、ロウ付修理と言う選択肢がなくなってしまいます。
じゃあ、このハンダを削り取ればいいじゃない・・・と、思われるかもしれませんが、ハンダが少しでも残っていると合金化してしまうので、何処まで削ればいいのか判断が難しいのです。

今回は、ネジをロウ付け出来ませんので、土台となるシルバー板に金具を銀ロウでロウ付け。(ネジは汎用品ですので、真鍮製です)

ネジ金具作り

 

土台の板を整形してから金メッキをして本体に金属用接着剤で固定します。
ハンダが使われていなければ金ロウ材を使って直接ロウ付けが出来たのですが・・・。

ネジ金具接着

 

ハンダという素材は簡単に金属同士をくっつける事は出来ますが、強度面で比べるとロウ付けよりもずっと弱い接合方法です。接合面積を大きく取れれば接着剤も強いんですよね。(どうしてもハンダを使わなければならない修理もあります)
判断が難しければ、一度ご相談下さい。

 

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当店は8月12日(水)~16日(日)までお盆のお休みを頂いていました。

例年、奥さんの実家へ帰省するのですが、今年はコロナウイルスの影響を考慮して帰省するのを止めました。年配者が居るのでコロナが遷る(遷す)事より、どちらかと言うと人の目が気になって止めたというのが正しいかもしれません。そんな人、今年はかなり多いんじゃないでしょうか。

ずっと家に居るだけでは暇を持て余してしまうので、結局は作業場へ行き仕事をしていました。

しかし・・・今年は雨ばかり続いてて梅雨明けが遅れたと思ったら、梅雨が明けたとたんにこの暑さは堪えますね。例年だとエアコンの設定温度は27度にしてサーキュレーターを使えば十分冷えるのですが、15時くらいになると暑くて堪りません。窓には遮光ネットを張り、屋上にはアルミ蒸着されたネットを張って屋上が暑くならないようにしていますが、建物全体、いや街全体が温まってしまうのでなかなか冷えません・・・。水道からは水ではなく、ぬるま湯が出てくる始末です。

雨続きだった7月とは打って変わり、8月は晴れ、しかも30度以上の晴ればかり。週間天気予報を見ても9月までは晴れマークが並んでいます・・・。(画像が横向きでスミマセン・・・)

灼熱の夏にコロナ、今年の夏はこの後はどうなるでしょうか・・・。


週間天気予報

 

 

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リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
Pt900製のアレキサンドライトとメレダイヤを使ったリングです。このリング、何年か前に当店でお作りをした物です。
気に入って頂き使って頂いていましたが、ある時にこんな事を言われたのだそうです。

「その指輪、大きいね」

この言葉が引っ掛かって、それ以来はめるのに躊躇してしまわれたそうです。

今回は、このリングをスリムに、またお好みのデザインへリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
ご相談の際にこんなイラストをお持ち頂いたのです。このイラストデザインに沿ってお作りをしますが、かなり複雑な曲線のデザインですね・・・。

リングデザインイラスト

 

まず一番最初に取り掛かったのは、リングデザインを理解する事。イラストから形に具現化する事です。
一般的には恐らくキャスト(鋳造)に使うワックスを使うと思います。ただ、複雑な曲線や交差部分をワックスを削った際に割れてしまう事が多々あります。また、お客様に確認して頂く際に恐らく指にはめる事となりますが、このデザインから考えるとこの時も割れる可能性があります。
そこで、今回は真鍮の針金で曲線と交差部分のモデルを作り、その次にプラチナで形を作る途中で確認をして頂くという二段階の確認方法をとりました。

真鍮線でリングデザイン確認

 

プラチナでお作りした際には太さの確認もして頂き、外したメレダイヤを何処にどう配置するのかもこの時に決めて頂きました。合わせて、アレキサンドライトの位置と角度も確認して頂きました。

前後しますが、このリングから石を外して使います。小さいメレダイヤは他にお持ち頂いたリングから外して使います。

アレキサンドライトとメレダイヤを外して再利用

 

形が出来上がりました。
メレダイヤは彫留めにしますので、彫留めの職人へ石留めの依頼をします。
メレダイヤの石留めから戻ってきましたら、最後にアレキサンドライトと大きめのメレダイヤの石留めをします。

アレキサンドライトの石留め

 

石留めをした爪を削り、最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。
確認作業に何度か起こし頂く必要がありましたが、お客様のイラストからご希望通りの品物をお作りする事が出来ました。この世に1点だけの品物です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900アレキサンドライト/ダイヤリング

 

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前々回の日記でスマートフォンのバッテリー膨張の事を紹介しました。
購入後に到着を待っていたバッテリーが届いたので、仕事が終わった先週金曜日の夜に交換作業をしました。

スマホ本体はバッテリー膨張で本体が外れた状態でしたので、裏蓋を外して分解していきます。各種コード(フィルム状コード)を慎重に外します。

スマホ分解

 

全てのコードを外したら、バッテリーの取り外しです。
正直、ココが一番面倒です。バッテリーは両面テープで取り付けられているのでそれを剥がせば良いのですが、バッテリーを引っ張って外そうとすると折れ曲がったりした際にショートして発火する可能性があります。なので、薄い下敷きみたいなプラスチック板を挿し込んで両面テープを切るように剥がしていくのです。コレが結構時間がかかる・・・。

バッテリー、外れました。
右が膨張したバッテリー、左が新品です。右の膨張したのは、表面のビニール状の部分が膨らんでシワシワになってます。

外したスマホバッテリー

 

本体の残った両面テープを綺麗に掃除をして、新しいバッテリーを貼り付けます。貼付けには専用のテープを使いました。(購入はAmazonから)

バッテリーを貼ったら、あとは逆の順番で組み立てていくだけ。
念の為、最後の蓋を嵌め込む前に起動してみます。無事起動。
一旦電源を落としてから裏蓋を嵌め込んでネジを留めれば完成です。
最後に、事の発端、マイクロSDカードを要領の大きい物に交換して全て終了です。

スマホ修理完了

 

今やスマホは生活には欠かせないアイテムになりましたからね。いきなりこんな状況になるとホント困ります。私の家族も私の周囲の方達の話からも、だいたい3年を過ぎるとバッテリーに関して何らかの不具合が出てくるようです。以前のガラケーの時のように裏蓋を簡単に外してバッテリー交換が出来るようになると良いのですが・・・。

 

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リング製作のご依頼を頂きました。
素材はK18YG(イエローゴールド)です。

ご依頼を頂く前の品物は、素材がどうもアルミに金メッキ(メッキもイミテーションのよう)でした。彼女へのプレゼントだったようで、サイズが少し小さめだったので少し大きくしようとしたら・・・ポキッと・・・。

アルミ素材のリング

 

最初は修理をご希望だったのですが、さすがに素材がアルミだとロウ付けが出来ず接着しか方法がありません。しかし、リングが繋がった円では無く一部が途切れたフリーリング。これでは直ぐに同じ所から折れてしまいます。
そこで、この素材を金(K18YG)で作り替える事となりました。折れたリングを買われた金額よりもずっと高いとは思いますが、少し迷われた彼、決断しました。

今回は、出来るだけ作業代をお安くする為にキャスト(鋳造)で作ります。
形状がシンプルでしたので、3Dプリンターで作り、それをキャスト。

3Dプリンターで造形してキャスト

 

キャストしたパーツに手作業で作ったリング部をロウ付け。
品物のデザインは元を踏襲しますが、丸い石はフクリン留め、細長い方(恐らく縞メノウ)は爪留めにします。

キャストしたパーツにリング部をロウ付け

 

仕上げ磨きをして石を留めて行く作業になりますが、ココでトラブルが・・・。
石は共に接着剤で台座に取り付けられていましたが、丸い方は裏側に反射をする薄膜が蒸着処理されていました。蒸着処理は薄々感じてはいましたが、接着剤を剥がすとこの蒸着膜まで剥がれてしまい、キラキラした見た目が無くなってしまいます。そこで、この接着剤は全て剥がさずに薄く残し、フクリン留めも止めてUV接着剤での取付にしました。
また、細長い石も石の裏側が平らな為に爪留めだけでは止まらず、横にスライドしてしまいます。コレも薄く接着剤を塗布しました。
(この事はお客様へお渡しする際にご説明しました)

 

石留めをした後に仕上げ磨きをすれば完成です。
ご依頼を有難うございました。

アルミ素材からK18へ

 

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昨日の昼休み時間の事です。
私が使っているスマホに挿入してあるマイクロSDカードを交換しようとしました。現在64GBのSDカードを入れてあるのですが、空きスペースが少なくなってきたので128GBのマイクロSDカードと交換しようとしていました。

ところが、simスロットが外れません・・・。細い針金を穴に差し込むとスロットが浮いてきて外れるのですが、ちょっと浮くだけでそれ以上動かないのです。よく見ると、スマホの横面に違和感が・・・。

スマホの画面が浮いてる・・・。

そう、スマホを長い期間使っている方ならこんな現象に出くわした事があるかもしれません、バッテリーが膨らんでスマホの画面が浮く現象です。このスマホを使い始めてから約3年経ちます。そろそろ、バッテリーの寿命が近かったのかもしれませんね・・・。寿命が近づくと充電しても直ぐに減る事が多いのですが、そんな事は余り感じずまだ寿命までは時間があると思ってました。

殆どの方ならば携帯ショップへ持ち込んでスマホの機種変をするか、修理するかの二択かと思います。ただ、私が使っているのはsimフリー機というヤツで所謂有名な携帯会社から購入した物ではありません。街中にある携帯修理ショップへ持ち込めば修理は可能ですが、今回は自分で修理する事にしました。
とりあえず、交換バッテリーをググってみましたが、3年も経つと部品としてバッテリーを販売している所が限られてきます。今回は値段も安かったのでヤフオクで購入。

そして、昼休みが終わり、仕事に戻りますが・・・

15時過ぎ、ふとスマホを見ると、サイド面と画面との隙間が更に広がっています。コレはマズイ・・・バッテリーの膨らむ進行が早くなってます。
慌てて、ケーブルを接続する付近のネジを外すと・・・「ポンッ!」と、いう音と共に画面が持ち上がります。
この機種はsimスロットを外さないと分解が出来ないので、ネジを外したついでにボディ側面から画面を浮かせて何とかスロットを外す事が出来ました・・・。

スマホのバッテリー膨張

 

現在はバッテリーの到着待ちです。
それにしても、バッテリーが膨らみ始めてからの進み具合が早かったので慌てました。あのままだった更に膨らんで・・・画面が割れてたかも・・・。

 

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名古屋は未だ梅雨明けは発表されていませんが、今日の名古屋の天気はいつもの「蒸し暑い名古屋」です・・・。ただ、明日からはまた雨予報ですね・・・。
(23日~26日の4日間は休業になります)

今年の春先の話になりますが、何故かコンチョのターコイズ交換のご依頼が沢山ありました。以前、IWCポルシェデザインのバックル部分のロウ付け修理も重なる事があり、こうした修理って品物が品物を呼ぶのでしょうか?

コンチョ ターコイズ交換修理

コンチョ ターコイズ交換

コンチョ ターコイズ交換

コンチョ ターコイズ交換

 

同じ時期、この修理に使うターコイズ(トルコ石)の在庫が無くなりました。
そこで、在庫補充の為にターコイズを注文したのですが・・・値段が凄い事になっていました。ビックリ。
これまで使っていたターコイズは、20年近く前に仕入れをした物だと思いますが、その値段から10倍・・・。当然ですが、修理代に反映してしまいます。

コンチョ ターコイズ交換

コンチョ ターコイズ交換

 

つい先日もご依頼がありエメラルドを探したのですが、直径3mm程までは選び放題。しかし欲しい5mm(そこそこの綺麗さ)となると何処を探しても見つかりません・・・。
何とかエメは確保しましたが、話を聞くとこのサイズ以上は探すのが困難なんだそうです。
全ては景気が思わしくない日本経済が影響しているようで、国内には殆ど入らず中国などへ行ってしまうよう。物が無くては私達も仕事が出来ません。困りますね・・・。

 

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昨日(7月19日)の夜、彗星が見えるとニュースになっていました。
彗星はネオワイズ彗星。

ところが、当日の名古屋の天気は雲が多く、彗星が見えるという北西の方角には濃い雲が・・・。見る事が出来ませんでした・・・。
ただ、最近の名古屋の空は明るく、北斗七星も見辛いので彗星も見えなかったかもしれませんね・・・。

彗星で思い出すのが、百武彗星。
1996年春(確か3月)に地球に接近するので、夜に岐阜の友達の家に集まって見た思い出があります。
この彗星の事が強く記憶が残ってと言うのも、この日、友達の初めての子供(娘さん)が生まれたからなんです。この子も今は社会人。
私も歳を取る訳です・・・。

 

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リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
Pt900製のエメラルドリングです。ご婚約の際に旦那様からプレゼントされた物だそうです。

Pt900ダイヤ取巻エメラルドリング

 

デザインが取巻きという事もあり、殆ど出番が無いんだそうです。
そこで、スッキリしたデザインへリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
エメラルドは現在の縦から横方向へ、周囲のメレダイヤはラウンドのみリング腕部分に爪留めに使います。リングサイズは8号です。(テーパーダイヤは、今回使用しません)

まず、エメラルドを外してこの爪枠を作ります。それと同時にリング部分も製作。

Pt900エメラルドリング リング枠製作中

 

リング全体が出来上がりました。
始めにメレダイヤを留めていきます。留め方は爪留めで共爪(共用爪)です。

Pt900エメラルドリング メレダイヤ石留め

 

最後にエメラルドを石留め。
エメラルドはガラスと同じ位の硬さしかありませんので、留める際は細心の注意をはらって・・・。
爪先を磨き、全体を最後に仕上げ磨きをすれば完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900エメラルド/ダイヤリング

 

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2020年も7月になりました。
今年は新型コロナウイルスの影響からか、何だか月日の経つのが早い感じがします。

この7月からレジ袋の有料化が始まりましたね。
私はコンビニに行く事は殆ど無いのですが、レジ袋を貰うのは釣具店やホームセンター位しかありません。アレも有料化になるんでしょうか?(スミマセン・・・詳しく知らないので・・・)
ただ、車の中にはいつも携帯用のエコバッグが積んであるので、それを利用すれば良いんですけどね。

ところで・・・
先日、ネットニュースでこんな記事を見つけました。

「不織布マスクも石油製品」

ちょっと驚きました。
不織布・・・布って書いてありますが、一見すると紙のようにも見えるので、私は紙製だと思ってました。
そこで、今使っているマスクの裏書を見ると・・・

不織布マスクの原料

 

確かに・・・「ポリエステル」って書いてあります・・・。

つまり、石油から出来てるって事です。(全ての不織布マスクがポリエステル繊維かどうかは判りません)
海洋ゴミを減らす為の一つとしてレジ袋を有料化して再利用出来る袋にしようという目論見からの制度なのでしょうが、まさか今一番使われているマスクが石油製品だとは思いもしなかったです。
趣味の釣り(夜釣り)に行くと、その場で落とした物なのかそれとも流れついた物かのか判りませんが、たまにマスクが落ちてたりします。コレもレジ袋やペットボトルゴミと同じように、海洋ゴミになるんですよね・・・。

レジ袋は減らせてもマスクは当分の間は必須アイテムですからね。
複雑な心境です。

 

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リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
2本のリング、1本はPt900とK18YGのコンビネーション、もう1本はPt900です。

デザインを崩さずにリングリフォーム

 

まずは1点め、PtとK18のコンビリング。
センターダイヤは爪留めなので、コレを引っかからないフクリン留めへのご希望です。また、もう1本からメレダイヤを外してリング腕部分に彫留めをします。
センターダイヤを外し、6本爪部分をカット。フクリン枠を作ってロウ付けします。メレダイヤの彫留めは他の専門の職人さんに任せます。
彫留めが出来上がってきたら、センターダイヤを留めます。

Pt900/K18YGリングのダイヤ爪交換

 

フクリン枠の爪を仕上げ、全体を仕上げ磨きをすれば完成です。

Pt900/K18YGリングリフォーム

 

もう1点です。
このリングからメレダイヤを外して先のリングへ彫留めに使いました。
外した枠をカットして、この部分を地金に置き換えてファッションリングを作ります。

Pt900ダイヤリング リング枠改造

 

まず、一旦全てのダイヤを外します。そして、コンビリングに使ったメレ部分をカットします。このカットした部分にPt地金を嵌め込んでロウ付けをします。ロウ付けの際には、正確に形を合わせてからからが基本。後から削って合わせようとしてもなかなか合いません。

Pt900ダイヤリング リング枠改造

 

左右両方共にパーツのロウ付けが終わったら、全体を一旦仕上げをしてから中央の4つのダイヤを石留めします。

Pt900ダイヤリング リング枠改造

 

最後に爪を磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤリング リング枠改造

 

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この週末は色んな事がありました。

まずは、先週金曜日から待ちに待ったプロ野球の開幕。
コロナウイルスの影響から延期になっていたシーズンですが、県外移動規制が解除になったタイミングでやっと開幕になりました。
特別に野球好きという訳でもありませんが、スポーツイベントが自粛中でしたので色んな事が動き出すというのはやはり嬉しいものです。
地元中日ドラゴンズもヤクルトとの三連戦線で2勝1敗。まずまずのスタートではないしょうか。

それと、日曜日夕方の日食イベント。夕方のニュースまですっかり忘れていました・・・。慌ててスマホのカメラで撮影しましたが、今回は部分日食で一番欠ける17時から遅れた17:40頃でしたので欠け具合が微妙・・・。(スマホのレンズにはNDフィルターを当てて撮影しています。直接撮影してはダメですよ)
天候が薄曇りでしたし、何となく左側が欠けているように見えるような・・・。

2020/6/21 部分日食

そして・・・私にとってはこれが一番のニュースかも。
元F1ドライバーのアレックス・ザナルディの事故。

過去にアメリカでのレース中の事故で両足を失い、現在はハンドサイクルの選手として活躍をしている彼ですが、レース参加中にトラックと接触する事故を起こして重体だというニュースが入ってきました。頭に重度の損傷を受けているとの報道ですが・・・。頭というと、ミハエル・シューマッハと同じ場所の怪我。
手術は成功したらしいのですが・・・回復を願うばかりです・・・。

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ブレスレットのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
2本のブレスレット、素材はK18YGとK18WGです。

 

ただ、ホワイトゴールドの方はダイヤが1ピース脱落しています。よく見ると爪が摩耗しています。この摩耗で石が落ちたようですが、他の爪も摩耗が進んでいる箇所があります。

K18WGブレスレット ダイヤ脱落

 

爪を直して再利用するか、それとも作り替えるか・・・。
色々とお話させて頂き、デザインはこのままで素材をK20PG(ピンクゴールド)に替えてリフォームする事となりました。当店のピンクゴールド素材はアフターサービスが出来るようにK18ではなくK20です。K18の場合は素材が硬く、アフターサービスの際に熱を加えるとヒビが入りバラバラになってしまうので、K20を採用しています。

まず、爪を作ります。このままカットしてゴム型でコピーしても良かったのですが、摩耗が進んでいる物が多かったので、新しく型を作ってそれをゴムで型を取ります。
ワックスでコマを取り、石膏に埋没してキャストでコマを量産します。

キャストをしたら、コマを繋がてブレスレット形状へ作っていきます。
この時に爪のコマとコマを繋ぐ板状パーツ(断面は楕円です)で長さを調節します。この長さ調節が決まらないと次のロウ付けに進めません・・・ココが一番時間が掛かりました。ロウ付けは一度に全部ロウ付けするのではなく、数コマをロウ付けして長さを測定、それをまた繋げていくという作業です。

K20PGブレスレット ダイヤ爪コマ作り

 

コマを繋げたブレスレットは、仕上げ磨きをした後に石を留めていきます。
最終磨きをしたら完成です。

K20PGブレスレット

 

2本作り、1本はご自身用、ダイヤ1個分短いもう1本は結婚をされる娘さん用との事でした。
ご依頼を有難うございました。

K20PGブレスレット

 

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平打ち形状のメンズリングのご依頼を頂きました。素材はPt900。

当店へ最初に来店されたのはK18YGのサイズ直しからでした。
サイズの計測で色々とアドバイスをさせて頂いたのをお気に召して頂けたのか、後日にプラチナ製のリングのご依頼も頂きました。

形状はシンプルな平打ちです。ただ、悩まれていたのがその幅。
リングサイズは20号。そのサイズに対して幅は7mm、もしくは8mm。この1mmって想像以上に広く感じるのです。
7mmでオーダー頂きましたが、後日にお電話で8mmへ変更の連絡がありました。

まずプラチナの地金を溶かして塊にします。当店が購入するプラチナは最初から棒状なのですが、結構内部に亀裂があったりするので一旦溶かして再度塊にしています。一手間ですが、コレをやっておかないと後から傷が出てきて最初からやり直しになってしまう事があります。

Pt900平打ち作り 地金作り

 

塊をローラーで指定の幅と厚みまで伸ばして板状にします。コレを丸めてリング状へ。そしてロウ付け。

Pt900平打ち作り 地金作り

 

ロウ付け後は、心金と呼ぶ鉄で出来たテーパー状の棒へ挿し込んで丸く整形しつつ、指定のサイズまで叩き伸ばします。ただ、ロウ付け前にある程度丸く整形しているのでサイズは0.5~1号程度小さい位。叩き過ぎると指定サイズより大きくなってしまいます。厚みも薄くなっちゃいますしね。
ちなみに、この画像では判り辛いのですが、これだけ幅があるとリングの両端が中央より高くなっています。リング状に丸く曲げると幅方向に対してカールするのです。

Pt900平打ち作り リングロウ付け

 

整形が出来たら、指定の幅と厚みまでリングを削ります。幅は若干余裕を見て作っていますが、厚みは金槌で叩いた打痕を削る程度でOK。最初からそれを見越して厚みもギリギリまで薄くしています。
リング内側の角は面取りに削っています。これもお客様とのご相談で決めています。幅が広いとフィッティングで随分印象が変わるので、こんな点も重要な決定事項になります。

Pt900平打ち作り リング整形

 

表面は、ヘアーライン仕上げ。円周方向に線筋が走るマット仕上げです。
表面処理のオススメは、ピカピカに磨く鏡面仕上げ、線状の艶消しのヘアーライン、そしてこのダイヤ砥石の艶消し仕上げ(ザラっとした艶消しです)。サンドブラストでのマット仕上げも出来ますが、個人的には余りお勧めをしていません。その理由は少し傷が付いただけでもその部分が光ってしまい汚く見えてしまうからです。コレはマリッジリングでも同じです。フルマットのサンドブラストは新品時は綺麗ですけどね・・・。
(この他、槌目など色々ありますので、ご相談で下さい)

Pt900メンズ平打ちリング

 

平打ちや甲丸はリングの基本の形状です。作るのは難しくありませんが、粗が見えてしまうので手抜きが一切出来ません。

ご依頼を有難うございました。

 

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スワロフスキーの置物の修理のご依頼を頂きました。
針金状の茎が根本から折れています。(修理前の画像を撮り忘れました・・・)

台座にこの茎部分が取り付けられていましたが、このままロウ付けは出来ません。台座もスワロフスキーで作られていますので、熱を加える作業が一切出来ないのです。

そこで、茎の針金を差し込めるようにパイプを台座へ接着する方法をとります。
まずは、茎が入るパイプを作り、そのパイプにベースとなるシルバー板にロウ付け。それを接着します。シルバー板は、台座の金属部分と同じような形状に削ってみました。金属部分に紙テープを貼り、鉛筆で擦って形を写し取る方法をです。

スワロフスキーの置物修理

 

このまま茎の針金を接着しようかとも思いましたが、取り外しが出来るように接着無しにしました。
品物はプラチナでもシルバー製でもありませんが、修理が出来る物は可能な限り修理を致します。

ご依頼を有難うございました。

 

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Pt900とK18YGのコンビネーション素材のデザインネックレスを10cm長くして欲しいとのご依頼を頂きました。以前はこうしたネックレスが沢山ありましたが、最近は全く見かけなくなりましたね・・・。

Pt900/K18デザインネックレス

 

断面が楕円のパイプを繋げて作られています。
後ろ(金具周辺)は見えないから、普通のキヘイでも付けておいて・・・と、言われましたが、それでは折角のデザインが損なわれてしまいます。
そこで、今回はこのパイプを作って10cm分を繋げる事にしました。

Pt900/K18デザインネックレス

 

パイプは線引きと呼ぶ道具で作ります。
通常は針金を作る道具で、太い針金を通して少しずつ細くします。この線引きは、パイプを作る時にも応用が効きます。
まずはローラーで板を作り、それを丸めてパイプを作ります。丸パイプを楕円の線引きに通して欲しいサイズまで縮めていきます。
今回は、お客様とのご相談でコンビネーション素材ではなく、Pt900だけで延長部分を作ります。

線引き

 

線引きで楕円パイプが出来たらカットして長さを揃えます。ネックレスは長いパイプと短いパイプを連結部分して作られていますので、そのように長さをとります。

ネックレス延長用パイプ

 

カットしたら、長さを揃えます。1個ずつ削っていては時間が掛かってしまうので、両面テープで金属バーにくっ付けて一度に削って寸法を合わせます。

ネックレス用パイプ 研磨

 

長さを揃えたら、ロウ付け。ロウ付け部分に使う針金だけはK18YGを使いました。パーツはネックレス金具の両サイドに付けますので、2つ作ります。

パイプネックレス ロウ付け

 

パーツを一度磨きます。
ネックレス本体の金具を切り、そこへ作ったパーツを取付けます。
また、今回はお客様のご希望で、中折れ金具から引き輪へ変更します。中折れ金具だと装着し辛いとの事です。

デザインネックレスの延長

 

こうして10cm延長したネックレスが完成です。
ご依頼を有難うございました。

デザインネックレスの延長完成

 

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先週の金曜日だったと思いますが・・・
我が家にも例のマスクが届きました。

アベノマスク

ところが、2ブロック程離れたお宅ではまだ届いてないそうです。
同じ地域でも一週間経っても届かないところがあるのは、何の基準で配達をしているのかよく分かりません・・・。

ここ最近になってやっとマスクが買える状況になりましたね。
(とは言え、ドラッグストアなどではまだ買えない状況ではりますが・・・)
当店では幸いな事に以前からマスク備蓄はある状況ですが、GW頃に3Dプリンターを使ってマスク作りをしているサイトを見つけたのでダウンロードさせて頂きました。このデータは「PITATT3Dmask」のサイトで無料配布されているstlデータです。このデータのレギュラーサイズ使用してプリントしてみました。

3Dプリンターマスク

四隅には使い捨てマスクの紐を引っ掛かる箇所があります。また、内部にインナーが装着される形状なので、間にティッシュやキッチンペーパーなどを挟んで使う事が出来ます。樹脂製なので水洗いする事も出来て衛生的。レギュラーサイズの他に一回り小さいスモールサイズがあるので女性やお子さんも使えますね。

そして、暑くなるこれからの時期用に顔を覆う箇所を少なくしたクールタイプのデータ公開も始まりました。
どこかのマスクとは違って、作業が早くて有難いですね。

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ダイヤのメンズリングのご依頼を頂きました。素材はK18YG。

まず、ご予算に合わせてダイヤを探します。今回はSI2/Gカラー/3EXの0.6カラット台が見つかりました。
サイズは22.5号。

リングは9mm幅になります。通常は恐らくキャスト(鋳造)で作られる事が多いかと思いますが、素材の塊(厚み)が増えるとキャストの場合はそれだけ内部に傷が出る可能性も多くなります。
そこで・・・昔ながらの人海戦術。地金の塊をローラーで伸ばし、丸めてリングを作ります。一番厚みがあるところで4mm程あります。
厚みがあると丸めるにも大変なんです。しかも、ただ闇雲に力だけで叩いただけでは丸くなってくれません。

K18YGダイヤメンズリング加工

 

リングが整形出来たところでダイヤが入る穴を開けます。

K18YGダイヤメンズリング加工 穴あけ

 

次にリングのデザインとなる溝を彫ります。溝の中は丸みのある形状に。
リング断面は丸みの薄い甲丸形状に削ります。

K18YGダイヤメンズリング加工

 

軽く磨き、ダイヤを石留めします。ダイヤの周りを叩いて石留めをしますが、この後に叩いた部分を削って綺麗に整形します。最初にリングの厚みを厚めにしておいたのはこの為です。

K18YGダイヤメンズリング加工 石留め

 

石留めをして荒れた部分を整形します。
最後に仕上げ磨きをしたら完成になります。
ご依頼を有難うございました。

K18YGダイヤメンズリング

 

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ロードライトガーネットが留められたPt900製リングの修理のご依頼を頂きました。修理箇所は、中石を留めている爪です。

Pt900ロードライドガーネットリング爪修理

 

中石を外して見ます。黄色丸部分の爪が根本から折れて紛失しています。
この枠を見ると、どうもガーネットの枠だけを後から作ってリングと合体させたような印象があります。もしかしたら、ガーネットはペンダントだったのかもしれません。

Pt900ロードライドガーネットリング爪修理

 

どうも無理矢理感があるリング枠と言うのが、この爪です。
この爪、通常枠全部を作る時には隙間を計算して作るのですが、爪がリング枠の上に乗せてロウ付けされていますし、何より金ロウでロウ付けされています。しかも金ロウで付けた後処理のメッキもありません。
プラチナ素材に金ロウでロウ付けする事もたまにありますが、ロウ材としては溶ける温度が低いロウ材(ロウ材の種類にもよります)になりますのでこうした合体作業では良く使う方法なのです。

どうせ修理をするのであれば・・・と、言う事で、石に対して爪が細く弱いので4本全ての爪を作り直します。
新しい爪は、少し太めにし、挿し込んで付けられていた状態からリング枠の上に完全に乗っかるように爪を作り直します。少しでもロウ付け面積を増やして強度を保つ目的です。ロウ付けをする際、この面積が凄く重要なのです。華奢では強度が足らない、太すぎると見栄えが悪い。バランスが難しいのです。

Pt900ロードライドガーネットリング 爪修理

 

ロウ付けする際は、爪周辺のマーキスダイヤ、テーパーダイヤを外して作業します。幸いにも両ダイヤ共に爪留めだったので外す事が出来ました。

ロウ付け後は、ガーネットのフィッティングをして爪を削り、石留めをします。
仕上げ磨きの後に、金ロウでロウ付けした部分をマスクする為にロジウムメッキをして完成になります。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ロードライドガーネットリング 爪修理

 

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新型コロナウイルスの影響で先週から一部の地域で緊急事態宣言があり、テレワークをする営業所が多くなっってきました。
当店の営業は現在のところ通常と変わりませんが、時短営業やテレワークに入った取引先があります。
ピアスやイヤリング、ネックレスに使います引輪などの金具、またネックレスチェーンやダイヤ(色石も含む)などの石に関しまして、当店に在庫が無い場合には取り寄せになります。
取引先や配送の関係から通常よりも納期が長くなる場合もございます。予めご了承ください。

宜しくお願い致します。

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先日、お客様からお問合せがありましたので、当店でのコロナウイルス対策に関しましてお伝え致します。

先の日記でもご紹介致しましたが、店頭カウンターには指先の除菌アルコールをご用意しております。
また、お客様との接客時には、マスク着用になります。平時であればマスク無しで対応するのが良いんですが、昨今の事態に無しでは無理ですから・・・。

そして、カウンターや接客をさせて頂いておりますテーブルや椅子はアルコール(濃度100パーセント)で拭き掃除をしています。
仕事でもアルコール(メタノールではありません)は多く使っていますので、こんな時にこの在庫が役立つとは夢にも思いませんでした・・・。

清掃用アルコール

 

私達職人自体ですが、一般の方以上にうがいや手洗いは頻繁に行う仕事かもしれません。仕上げ磨きをする際など工具から出る粉塵が多くて元から埃っぽい環境なのでマスク着用は多く、また品物を磨いた後の汚れカスを取り除く際は超音波洗浄機で品物を洗いますが、その際に汚れた手も洗う事になります。(このバフカスが簡単に取れないんですよね・・・)なので、お客様がご来店の際も一旦手洗いをしてから接客をする事もあって、お待たせしてしまう事も多々あります・・・。

足らないところもあるとは思いますが、当店の現状はこのようになります。

 

知り合いから選定して不要になった桜の枝を頂きました。
今年は暖冬ではありましたが、3月に入ってから寒い日が多くなって開花から満開まで結構日数がありましたね。
この桜は里山にある木なので、やっと満開になったところみたいです。

桜2020

今年はこんな事になってしまっているので、ゆっくりと桜を眺める機会もありませんでしたね・・・。
早く日常に戻って欲しいものです。

 

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