Entries tagged with “印台


リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
以前にリングリフォームをご依頼頂いた際に外したメレダイヤを使って、メンズリングを作ります。素材はPt900、サイズは15.5号です。

まずは、正確な形を把握して頂く為に、ワックス樹脂を削って見本リングを作りました。リング形状は横印台と呼ぶ形です。印面には0.1ct台の石を五光留め、横面にはメレダイヤを数個彫留めにします。

ワックス樹脂リング見本

 

印台の作り方ですが、今では上の画像のようなワックスを作り、キャスト(鋳造)で作る事が多いのではないでしょうか。ただ、こうした塊の品物をキャストの場合は巣と呼ぶ空洞が入り易くなりますし、キャストをする際は他の品物と纏めて作業をする為に、時間待ち(日数待ち)になる事も多々あります。
当店で印台を作る場合は、昔ながらの手作りで作る事が殆どです。ハンマーで叩いて叩いて作るのは力が要りますししんどいですが、傷も入り辛いですし、一連の流れで作業を続けられて1点だけ作る場合には効率が良いのです。

 

まず、プラチナ材を用意します。Pt900のプラチナ材はこの状態で当店へ届きます。純プラチナに混ぜ物をして純度900に自社で作る工房もありますが、当店の場合は調合済みの素材を購入します。

Pt900素材

 

プラチナ材を必要な分を溶かして塊にして、それをハンマーで叩いて印台状に整形していきます。画像の後、もう少し整形をし、丸めてロウ付けしてリングに。

Pt900印台作り

 

リング状になったら、サイズを出して荒削りをします。

Pt900メンズ印台リング 荒削り

 

一削りしたら、上面をフラットに削ります。
この時、フライス盤と呼ぶ平面に削る工作機械を使ってフラットに削ります。手作業で削るより手早く、かつ綺麗に平面が出ます。

Pt900メンズ印台リング フライス盤削り

 

上面をフライス盤で削ったら、側面とリング面を削ります。天地面はフライス盤で削り、他の箇所はヤスリを使って手作業で削って成形します。ビシッと角が出ました。
この後、磨いていきますが、角が立ったままでは装着すると指が痛くて嵌めていられないので、角は適度に丸みをつけてから磨きます。

Pt900メンズ印台リング 成形完了

 

一度下磨きをしたら、ダイヤを留める穴を開け、再度磨きます。
彫留めの職人さんへ依頼。

Pt900メンズ印台リング 石留め

 

石留めが出来てきたら、最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。

ご依頼を有難うございました。

Pt900メンズ印台リング 完成

 

 

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る

昨年納品をしました、ダイヤを五光留めした印台リングのオーダーのご紹介です。
素材はPt900です。

作り方は地金のかたまりを金づちで叩いて作る鍛造による方法と、ワックスを削ってキャスト(鋳造)で作る方法がありますが、今回は鍛造でのご希望がありましたのでこちらを選択。
まず、地金を用意します。

Pt900印台作り

これを叩き伸ばして形を作っていきます。
この時、リングをカットして伸ばした形を目指して叩き伸ばしていくのですが、重要なのはリングを一本の棒状に伸ばした時の形に成形していく事。
印台面部分って、平らに伸ばすとどんな形なのか分かりますか?
上面は平らですが、リングの内側は丸くアールがついています。
それを逆転すると・・・こんな形になります。

印台リング作り

画像ではちょっと分かりづらいので、イラストにしてみました。

印台断面

伸ばした状態でこの形に作り、丸くすると印台の印面(上面の平らな部分)が出来上がります。

印台作り

リングをロー付けして、ヤスリを使って整形していきます。

印台作り

印面は三味胴という少し膨らみがある形状。
今回は印面にダイヤを五光留めしますので、ダイヤの穴を開けます。
リングは鏡面に磨いて、印面はサンドブラストで艶消しにします。

印台作り

石留めと一緒にリングの腕の面に龍の彫りをしました。
こうして完成。

印台作り

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
当店Homeへ戻る