昨年納品をしました、ダイヤを五光留めした印台リングのオーダーのご紹介です。
素材はPt900です。

作り方は地金のかたまりを金づちで叩いて作る鍛造による方法と、ワックスを削ってキャスト(鋳造)で作る方法がありますが、今回は鍛造でのご希望がありましたのでこちらを選択。
まず、地金を用意します。

Pt900印台作り

これを叩き伸ばして形を作っていきます。
この時、リングをカットして伸ばした形を目指して叩き伸ばしていくのですが、重要なのはリングを一本の棒状に伸ばした時の形に成形していく事。
印台面部分って、平らに伸ばすとどんな形なのか分かりますか?
上面は平らですが、リングの内側は丸くアールがついています。
それを逆転すると・・・こんな形になります。

印台リング作り

画像ではちょっと分かりづらいので、イラストにしてみました。

印台断面

伸ばした状態でこの形に作り、丸くすると印台の印面(上面の平らな部分)が出来上がります。

印台作り

リングをロー付けして、ヤスリを使って整形していきます。

印台作り

印面は三味胴という少し膨らみがある形状。
今回は印面にダイヤを五光留めしますので、ダイヤの穴を開けます。
リングは鏡面に磨いて、印面はサンドブラストで艶消しにします。

印台作り

石留めと一緒にリングの腕の面に龍の彫りをしました。
こうして完成。

印台作り

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