オーダージュエリー


当店を何度もご利用頂いていますお客様から、ダイヤリングのオーダーを頂きました。
素材はK18YGで、丸っこくこんもりとしたリングが欲しいとのご希望です。甲高の甲丸形状で、ダイヤを散りばめたパヴェ留めのリングデザインです。

大きさのご希望が幅15mm程との事でしたので、まずはワックスを削って全体像を見て頂くことにしました。遠方からのご依頼でしたのでワックス型をお送りしたのですが、これではまだ小さいとの事で、幅を20mmまで広げたワックス型を再度作り、お送りして確認をして頂きました。

まずは、最初に作った15mmのワックス型。
表にはダイヤに見立てたキュービックジルコニアを貼り付けてメレダイヤの大きさと個数を調べます。

15mmのワックス型

 

そして、20mmのワックス型です。サイズは共に15.5号。
向きが違いますが、ボリューム感はこれだけ違います。勿論、ダイヤの総カラット数も変わります。15mmの時は3ct台でしたが、最終的には5.5ct程になりました。

20mmのワックス型

 

各部の寸法データは記録してあるのでワックスは改めて作り、キャスト(鋳造)でリングを作ります。

K18YGでキャスト(鋳造)

 

リングを下磨きしたら、メレダイヤをグリスで貼り付けて穴の位置を確認します。

K18YGダイヤパヴェ留めリング メレダイヤの確認

 

メレダイヤの位置合わせが出来たら、穴を開けます。

K18YGパヴェ留めリング メレダイヤの穴開け

 

この後、通常は彫留めの職人へ石留を依頼するのですが・・・話の流れで、私が石留をする事に・・・。一応、石留めは勉強していて自身で留めていた時期もありますが、久々に石留をするので少し練習してから石留開始。

パヴェ留めは石と石の間の地金を使い、爪の向きをパズルのように考えながら留めていきます。適当に留めていると、留める爪が出せなくなってしまいます。通常4本で留めますが、3本で留める箇所も出てきます。
既製品の場合は、最初からキャストで爪を作ってそこに合う石を入れて留める品物が多くありますが、タガネで削り出して爪を作る品物の場合は叩き絞めて爪を留めていくので、強く頑丈な爪が出来上がります。よく言われる、鋳造と鍛造の違いになります。

K18YGパヴェ留めリング メレダイヤ石留め

 

石留めができれば、爪の先を丸め、全体を磨けば完成になります。

品物を受取り後に連絡を頂きましたが、ケースを開けて現品を見た瞬間、余りのボリュームに笑ってしまったそうです。満足して頂いて良かったです。

ご依頼を有難うございました。

K18YGパヴェ留めリング

 

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ダイヤルース3点をお持ちになり、ペンダントネックレス製作のご依頼を頂きました。
ルースの大きさは、センターが1.8ct台、他二点が0.5ct台です。

ダイヤルース

 

石の爪は全てフクリン枠、これを3つV字に並べて、太めの喜平チェーン接続するデザイン。素材はPt900です。

まずは、石枠を作ります。

ダイヤフクリン枠

 

石枠が出来たらそれぞれを繋げ、V字に並ぶように板材をロウ付けして組み立てます。
ちなみに、丸いフクリン枠をそのままロウ付けしただけに見えますが、強度アップの為に両側をU字にえぐった薄い板を間に挟んでロウ付けをしています。

フクリン枠 V字に組み立て

 

喜平チェーンをカットし、V字のペンダントトップ部にロウ付け。
鏡面に磨いたら、石留めです。

ダイヤ石留め

 

留めた爪を磨いたら完成になります。

ダイヤV字ペンダントネックレス

 

そして・・・もう一つ。
お預かりしたルースに色石がありました。「ブルーサファイア」と記名がありますが・・・分析に出したところ、「ブルートパーズ」でした。(分析結果は、お客様にはお伝えしました)

分背結果ブルートパーズ

 

この石もフクリン枠を作って留めます。
ただ、ネックレスで配置する位置が、金具部分。背中側に少し垂らした位置に配置して欲しいとのご希望です。
金具も付け易さを優先して引き輪と、反対側はプレートではなく楕円の丸環にしました。

ご依頼を有難うございました。

背中側のブルートパーズ

 

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フルエタニティリング製作のご依頼を頂きました。

ご依頼の品物ですが、かなり前に当店でお作りをしたリングです。ダイヤとルビーを交互に並べたレール留めのフルエタニティリング。
今回はデザインは気に入っているので、サイズを11号から13号へアップしたいとのご希望です。

フルエタニティリングは、基本的にはサイズ直しが出来ません。ただ、爪留めの場合は石を外す事が出来るのでサイズ直しをする事は出来ますが、今回の場合はレール留めなので爪を起こして石を外す事が出来ません。
そこで、ルビーを足してサイズをアップ、デザインは同じで作り直しが出来ないかとのご相談を頂きました。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング 石を足してサイズアップ

 

ご希望のサイズ、石の大きさ、個数、それをパソコンの図面上で描いて計算をすると、何とか1ピース足すとご希望の13号に出来そうです。
フルエタニティリングの場合は、サイズ、石の大きさ、個数、全てが合わないと綺麗なリングには出来ません。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング 石を外して計測

 

作る事が出来るのを確認したら、作業を進めます。
デザイン、素材は同じなので、まずはプラチナの棒材をロウ付けしてリングを作り、石が入る箇所にケガキ線を入れます。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング リング加工

 

石が乗る部分を旋盤で削って段付き加工をします。
今回は19ピース入れるので、削った面を19等分して印を付けます。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング リング加工

 

19か所印を付けた箇所に穴を開け、石が乗る部分を削って整形をします。一度石を乗せ、石と石の間の隙間をチェックした後に、中央部分をU字に削って磨きます。また、その他の周囲も磨いておきます。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング リング加工

 

石留め。
隣同士のチェックをしつつ、爪となる板を外から叩いて石を留めていきます。
爪留めより石が傾きやすいので、ちょっと叩いては水平をチェック。そしてまた叩いてチェック・・・最後に本締めをしてシッカリと留めていきます。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング 石留め

 

爪を叩いて留めた箇所は叩き痕が残っているので、それを綺麗に削って均し、最終磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤ/ルビーフルエタニティリング

 

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琥珀のブローチ修理のご依頼を頂きました。
大切に使われていたそうですが、金具部分の接着が取れ、金具も紛失してしまったそうです。

琥珀(コハク)ルースをブローチへ

素材はK18YGで作ります。
ベースとなる板をルースに合わせて曲げます。まっ平らでは無く、微妙に曲がっているのでそれに合わせてベース板を作ります。
次にルースの金具が付けてあった穴がありますが、そこにマスキングテープを貼って穴の位置をペンで印を付けて転写します。琥珀からテープを外してK18で作った板に貼り付けてピンを立てる位置を転写して、針金をロウ付けします。
ブローチ金具は、以前は風車タイプの金具が付いていたそうですが、今回は鉄砲と呼ぶ引いて開け閉めが出来るタイプをお勧めして取り付けました。年齢が進み、指が動きづらくなってくると、風車タイプは開け閉めがし辛くなるので、鉄砲がお勧めです。

琥珀(コハク)ルースをブローチへ

金具を仕上げ磨きをして、接着剤でルースに固定したら完成です。
ご依頼を有難うございました。

琥珀(コハク)ルースをブローチへ

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ペンダント製作のご依頼を頂きました。
今回は枠のみでなく、ダイヤ、ネックレスチェーン、全てご依頼を頂くフルオーダーです。
ご予算から、ダイヤは0.5ct台でVVS-2、カラーはE、カットは3EXに決まりました。(ソーティングペーパーの画像を撮り忘れました・・・)

ご希望のデザインはティアドロップ型なのですが、今回も複雑なデザインでは無いので手作業で作って行きます。
まずは、石座作り。素材はPt900です。

Pt900ダイヤペンダントネックレス ダイヤ枠作り

石座部分が出来たら、全体のデザインとなる外枠を作ります。
外枠部分は、角材を曲げて作ります。中央の部分にダイヤが入りますが、角材を厚めにして爪になる箇所を残して外側へ斜めに削って整形をしていきます。

Pt900ダイヤペンダントネックレス デザイン枠作り

長く伸びた上部は、裏側に曲げてネックレス環にします。
ザッと磨き、石留めへ。

Pt900ダイヤペンダントネックレス ダイヤ石留め

石留めの際にタガネで叩いた部分を整形。そして、鏡面に磨いていきます。
最後にネックレスチェーンを通して完成になります。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤペンダントネックレス 完成

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リング製作のご依頼を頂きました。
石はムーンストーンですが、かなり変わった形をしています。表面は薄くカーブのついたカボッション(殆ど平ら)、裏面は斜めに2本のカットがあります。

多角形ムーンストーンのオーダーリング

 

ご依頼を受けた際にどのような形にして良いのかご相談頂きましたが、瞬時に思いついたのがこの多角形を活かすように直線で構成されたリング形状です。メモ用紙に簡単にイラストでお伝えしましたが、気に入って頂けたのでそのデザインに沿って製作をしました。

まず、石枠です。今回は多角形で裏側も複雑な形だったので、ワックス樹脂を削ってキャスト(鋳造)で作りました。素材はK18YGです。

多角形ムーンストーンのオーダーリング

 

あっと言う間にリング部分まで作り込んでしまいました・・・。
リング部分は、片側は1本、反対側は2本にして途中から1本に合流する形状ですが、2本の側は断面が三角形です。三角形の2本が1本になり、その1本の三角形が平打ちになって反対側で石枠に取りつくデザインです。

多角形ムーンストーンのオーダーリング リング部

 

リング部分が出来たら、中石を留める爪を作ります。通常は爪を作ってからリング部をロウ付けしていきますが、石枠とリング部分とのロウ付けに溶ける温度が高いロウ材を使ったので、爪のロウ付けは後回しにしました。

一度下磨きをしたら、メレダイヤを石留め。今回は埋め込みタイプにしました。

多角形ムーンストーンリング メレダイヤ石留め

 

メレダイヤの周囲を仕上げて最後に中石を留め、仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

多角形ムーンストーンリング

 

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リングオーダーを頂きました。デザインは横長の印台で、エッジは丸く。
サイズは、ピンキーサイズの1.5号です。

リング素材はシルバー925、印台の上面にK18YGの板を貼ったデザインです。シルバーリング部は、他のお客様のご依頼分と一緒にキャスト(鋳造)で作ります。
ワックス樹脂で形を作り、石膏に埋没してキャスト。

ピンキーサイズのリング作り ワックス樹脂型

キャスト後、まずは表面を一めくりして、一度下磨きをしました。
ところが・・・地金の一部に小さいキャスト傷が・・・。僅かな傷なんですが、
ゴールドやプラチナと違って、熱伝導が良いシルバー素材の場合はレーザーやTig溶接といった器具を使ってこの傷を埋める事が出来ません。

キャストはワックス樹脂を石膏に埋め、石膏を焼く事でワックスが溶けて空間が出来ます。その空間に溶けた地金を流し込む事で形が作られます。

ただ、石膏を焼く過程や、溶けた地金や石膏型の温度、溶けた地金を流し込むタイミングなど、色んな要素が噛み合わないと傷の無い品物が出来上がりません。

教科書のような参考データはありますが、気温や湿度、流す地金の種類や品物の大きさ(塊)によって、この参考データを弄る必要があります。

さて、納期も迫っているので、慌てます・・・。新たにキャストをするにも、再度ワックスを削り、電気炉で半日以上焼いて・・・なんて、時間はありません。
今回は品物の大きさもそれ程大きく無かったので、地金板を削り出しで作る事に変更しました。穴を開け、旋盤に取付て穴を整形しつつ広げます。キャストした品物の小さな傷ですのでそのままお渡ししても判らないかもしれませんが、作り手側からするとこうした部分は後から心残りします。自分の中での及第点は下げたくありません。

キャスト失敗! リングを削り出しに変更

一度下磨きをしましたが、今回は傷無しです。
K18YGの薄板(0.5mm厚)を用意し、それにロウ付け。

K18YG板をロウ付け

K18板を整形して、最終磨きをすれば完成です。
キャスト傷が出た時には慌てましたが、予定通りにお渡しが出来ました。

ご依頼を有難うございました。

シルバー925/K18YGピンキーリング

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パール(真珠)を使ったペンダントネックレスのご依頼を頂きました。
パールネックレスの長さ調節で玉が3個余っていたので、それでペンダントネックレスが作れないか?・・・と、ご相談を頂きました。

余ったパールでペンダントネックレス

デザインは何パターンかありますが、今回は出来るだけお安くとの事でしたので、玉の穴にイエローゴールドの針金を通し、その端にネックレスチェーンを引っかける方法でお作りをします。

余ったパールでペンダントネックレス

チェーンも当店でご用意しました。チェーンデザイン(今回は小豆)太さ、長さはお好みでご用意します。(流通量が多いチェーンデザインの場合は、43cmなどと規格に無い半端な長さでもご用意致します)
チェーンの中央をカットしてパールの針金に引っかけて出来上がり。

ご依頼を有難うございました。

余ったパールでペンダントネックレス

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これまでも何度かご利用頂いているお客様から、エタニティリングのご依頼を頂きました。
ダイヤは持ち込みのルースですが、時間をかけて集められたカラーダイヤです。
このルースの他に、各ルースの大きさも記載したメモ書きも付けて頂きました。リングを作る上で大事なデータですので、非常に有難いです。

マルチカラーダイヤルース


ルースを先にお送り頂きましたが・・・エタニティリングのデザインに悩まれていました。
当初のデザインから二転三転。以前にもご利用頂いているお客様でしたので、失礼を承知で率直な意見をお伝えしました。お客様もスッキリされたようで、結果的に一番最初のデザイン爪留め(割り爪)で決まり、製作スタートです。


エタニティリングを作る際に重要なのは、リングサイズとダイヤの直径、そして個数です。
今回のリングサイズは11.5号、ダイヤは0.25ct前後なので直径が約4mmです。
頂いたダイヤの直径データと、実際に並べて計測した寸法を比較。この直線が円周となり、リングサイズとの絡みから厚みも決まります。(念の為、パソコンのCADで図面を引いて確認をします)

総ダイヤ長


リングは手作業で作ります。素材はPt900。
まず、いつも通りに地金を溶かし、それを叩いて塊にし、ローラーで伸ばして棒状にします。

Pt900棒


プラチナ棒を丸くして、ロウ付けしてリングに整形します。
今回はダイヤが26ピースなので、26等分に印を付けます。

Pt900リング加工 ロウ付け


ダイヤが入る穴を開け。但し、この時点では穴も少し小さ目にしておきます。ダイヤの大きさに少しバラつきがあるのと手作業で穴を開けているので、穴の位置も僅かにズレが出ます。

エタニティリング穴開け作業


横面をU字にくり抜きつつ、爪になる棒状の箇所を作ります。この棒を半分に輪って爪にします。この作業をしつつ、各ダイヤの入る位置を微調整しながら削ります。

エタニティリング爪加工作業


位置決めが出来たら、爪を割って、全体を磨き、石留めです。
石は全て並び順番が決まっているので、その通りに留めます。また、石留めの際にも位置の微調整しつつ留めていきます。

ダイヤ石留め


石留めが終わったら、全体を仕上げ磨きをします。
今回は1/3程がブラウンカラーダイヤですが、この箇所を金メッキにして欲しいとのご希望なので、マスキングをしてメッキ。
こうして完成です。

Pt900マルチカラーダイヤエタニティリング

Pt900マルチカラーダイヤエタニティリング


出来上がりをメールでご連絡をしましたが、「紫外線ライトを当てると面白いですよ」と返信頂きました。
早速ライトを当ててみると・・・

マルチカラーダイヤ紫外線発光

マルチカラーダイヤ紫外線発光


ダイヤは紫外線発光する物がありますが、これ程に多色に発光する物を見られる機会は滅多にありません。
ホント、面白いものを見せて頂きました。

ご利用を有難うございました。

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バングル製作のご依頼を頂きました。

Pt900製とK18YG製の2本。デザインは同じで、細身のバングルに上面にメレダイヤを彫留めして欲しいとのご希望です。

アクセサリーの見本をお借りしましたが、これよりも少し大きめとの事。
見本から真鍮板で見本のバングルを作り、これでフィッティングをして頂いて、いざ本製作へ!

真鍮製バングル見本

バングルは、地金の塊から作ります。
Pt900の地金は、仕入れ時はこんな風な状態で当店へ届きます。このままローラーで伸ばせば楽そうに思えますが、実はこの棒状の地金を一旦溶かして塊を作り直します。
仕入れたままの状態では、中に傷が入っている事がたまにあります。以前に作業終盤になって、この傷が表面に出てきてしまい、作り直す事になった事があるのです・・・。

Pt900素材

一旦溶かしたプラチナをハンマーで叩き締め、ローラーで少しずつ棒状に伸ばしていきます。途中からは板状に伸ばしはじめ、中央部分をそのままに、両端側は更に薄く伸ばします。中央部分はメレダイヤが入る事から穴を開ける必要がありますので、どうしても強度面が落ちます、その為、中央は厚く、両端は薄くするのです。

地金を伸ばしたら、バングル形状に曲げて、形を整えます。幅は5mm。
断面は、お客様からのご希望がありましたので、台形にします。

Pt900バングル加工中

プラチナの方が出来たら、今度はK18YGの方を同じように地金から整形。

K18YGバングル作業開始

K18YGもバングル形状は同じです。作業も中央部分を厚く、両端を薄く。

K18YGバングル加工作業中

プラチナ、K18と両方の形が出来たら、品物を磨き、メレダイヤを留める為に職人に依頼します。

メレダイヤ彫留め依頼前

メレダイヤの留めが出来上がってきたら、最終仕上げをして完成になります。
ご依頼を有難うございました。

Pt900、K18YGダイヤバングル完成

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今回のご紹介は、パールリングのご依頼です。

以前、当店で黒真珠のリングのリフォーム(リメイク)をご依頼頂きましたが、今回は白パールで同じ物を作って欲しいと、お話を頂きました。
デザインは全く同じ、サイズもリング幅なども同じで色違いで欲しいとのご希望です。

Pt900パールリング

 


素材はPt900、リングサイズは8号です。
リングは手作りで作業を進めます。パールが乗る部分(画像下)とリング本体(画像上)とリングを二分割にして作業をします。コレを合体させてロウ付け。(一部、画像には映っていないパーツがあります)

Pt900パールリング リング枠加工

 

ロウ付け後にリングのサイズを出し、横面とリング全体を粗削り。
ちなみに、三角の透かし部分の内部は、ロウ付け前に予め磨いておき、仕上げをする際にもう一度磨き直しをします。

Pt900パールリング リング枠加工

 

パールは穴に芯を入れて接着で固定します。
この芯となる針金は、そのままロウ付けすると接地面積が針金の太さしか取れないので、リングに穴を開けてソコへ挿し込んでロウ付けをしてあります。こうする事で面積が増えるので、そのまま立ててロウ付けするよりも強度が上がります。

Pt900パールリング 芯立て

 

リングを仕上げ磨きをして、パールを接着すれば完成になります。

ご依頼を有難うございました。

Pt900パールリング

 

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今回のご紹介は、ペンダントネックレスです。

リングのリフォーム(リメイク)をご依頼された際に、1ctのダイヤペンダントを買おうと思っている・・・と、お話を頂きました。
当店でもダイヤを取り寄せてお作り出来ますよ・・・と、お伝えしたところ、興味を示して頂き、そこからこのご依頼がスタート。当店では石(ダイヤ、色石)の取り寄せが出来ないと思われていたようなのです。

ダイヤ、ルビーやサファイヤなどの色石、それぞれに扱いが強い取引先がありますので、ご希望に沿って取り寄せが可能です。

 

まずは、ダイヤを数点取り寄せてお客様に直接見て頂きました。
今回見て欲しかったのは、ダイヤのカットです。
1ct台で石を用意しましたが、画像の左側がGOOD、右側が3EX(エクセレント)でH&C(ハートアンドキューピッド)。カットの中で最高品質であるH&Cの場合、特殊なライトで石を照らすと表(テーブル面)には矢が、裏(キューレット側)にはハート型のカットが見えますが、ライトが無くともこれだけのカットの差が見て取れます。

ダイヤモンド カット比較

 

ご予算面でも相談しなければなりませんが、今回はクラリティ(内部の傷や内包物)の等級を少し下げてご用意しました。全ての面において最高級を求めるのも必要な場合もありますが、一部を落とす事でお値段をグッと下げる事が出来ます。今回は、当初のご予算から50万円近く(枠代、チェーン代含む)お安くする事が出来ました。
また、今回はこれよりも石が小さい物よりも、この石の方が安かったのです。たまにこうしたお得な出物があります。

1ctダイヤモンド ソーティングペーパー付き

 

枠はシンプルな6本爪です。石が主役ですので、枠はシンプルに。素材はPt900です。
まずはシンプルデザインで楽しんで頂き、少し複雑なデザインが欲しいと思った時には石を外して別のデザインへリフォームをする事も出来ます。

ダイヤ石留め

 

チェーンも当店でご用意出来ます。チェーンも国内に自社工場を持つ取引先から直接仕入れをしています。
デザインは限定されますが、お好みの長さにカットしてご用意します。通常は45cmや42cmが基準となりますが、44cmや47cmといった長さでも可能です。
今回は、石を目立たせる為に石枠と同様にチェーンもシンプルな小判タイプで45cmでスライドボール付き。

ご依頼を有難うございました。

Pt900 1ctダイヤペンダントネックレス

 

 

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ペンダントネックレスのご依頼を頂きました。
品物は馬蹄型のペンダントトップが付いたネックレスです。

馬蹄をモチーフにしたペンダントで有名なブランドがあるのですが、このペンダントネックレスは廃版になっているのだそうです。余りにも有名なので定番商品かと思ってたんですが・・・。

形状はシンプルです。馬蹄を模った形のペンダントトップ。
作り方は色々ありますが、今回は板を曲げて作って行きます。

K18YG板材

 

板を「U字型」 に曲げますが、これだけの幅があると簡単には曲がって行きません。金属は曲がるとドンドン硬くなる性質があります。そこで、ある程度曲げたら一度熱を入れる事で軟化させ、さらに曲げる・・・これを繰り返して欲しい形状まで曲げていきます。この曲げ加工の際、U字内側は地金が寄せられるので厚みは厚くなり、外側は引っ張られるので薄くなります。この厚みを計算に入れて最初の板材の厚みを決めて作っています。

K18YG板材 曲げ加工

 

ただ、さすがに正確な形状までは曲げる事が出来ないので、板幅に少し余裕を持たせ、曲げた後に周囲をカット。そして整形して形状を作ります。

形が出来たらチェーンの取付けです。
当店はチェーン工場を持つ専門の取引先から直接仕入れをしています。今回も1m分仕入れをしてあったチェーンから欲しい分だけを切り分けて金具を付けてネックレスにしていきます。

チェーン取付け

 

最後に磨いて完成です。
初めてのジュエリーオーダーだったそうですが、ご満足頂けたようです。
ご依頼を有難うございました。

K18YG馬蹄型ペンダントネックレス

 

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バングル製作のご依頼を頂きました。
このバングル、2019年に「切れ目の無い丸いバングル」としてこの日記内でご紹介した品物ですが、全く同じ物を2点ご依頼を頂きました。
実は、1つ目をご依頼して頂いた際に、数年後に同じ物を作って欲しいとお話を頂いていました。

 

製作過程は、前回の日記と同様ですので、そちらをご覧下さい。
断面が甲丸(カマボコ断面)ですので、これを縮めると甲丸リングになります。


寸法も、前回と全く同じ。ただ、前回お作りした際に、サイズ見本としてステンレス針金で作った物が、見当たりません・・・次回も作って欲しいとお話を頂いていたので、ステンレスのサイズ見本は保存しておいた筈なのですが・・・。何処かに仕舞い込んでしまったようです。(汗)

お客様から前回の品物をお預かりして、それを見本に作りました。(お預かりした品物は、細かい傷を磨いてお返しをしました)

切れ目の無い甲丸バングル


3本同じ物です。最初の品物は奥様の物だと伺っていましたが、今回の2本はどなたの物なのか・・・伺うを忘れてしまいました。

ご依頼を有難うございました。

切れ目の無い甲丸バングル

 

 

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これまでも何度かご依頼を頂いているお客様から、ピアスのご依頼を頂きました。
プレゼントにされるそうです。

ご予算から、ダイヤは0.5ct台のルースを2ピースご用意しました。
ピアスの爪とピアノポストの素材はPt900なので、カラーは良く、またカットも良い物をご用意しました。

0.5ct台ダイヤルース

 

 

爪は、ティファニータイプの爪。その爪の後ろ側にピアスポストをロウ付けします。
爪はダイヤとのセッティングを一度確認をします。爪の開き具合、またダイヤのガードル(外周部)に引っ掛かる部分を少し削って調整。

Pt900ダイヤピアス ピアスポストロウ付け

 

 

そして、石留めです。

Pt900ダイヤピアス ダイヤ石留め

 

 

石留めが出来たら、タガネで叩いて留めた後の爪先を整えて仕上げ磨きをすれば完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤピアス 完成

 

 

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今回のご紹介は、コイン枠のご依頼です。
ご依頼を頂いたコインは、「星の王子様の記念コイン50ユーロ金貨」です。

星の王子様の記念コイン50ユーロ金貨

 

 

奥様と旦那様、同じデザインのコイン枠を2点ご依頼です。
ご希望のコイン枠のデザインは、以前この日記でご紹介をした「マン島コイン」の際にお作りをしました波状のデザインです。

星の王子様の記念コイン50ユーロ金貨

 

マン島コインのコイン枠ですが、3Dプリンターを使った原型を作っています。
ただ、そのままこの原型を使う事が出来ません。マン島コインの直径は約33mm、今回ご依頼の星の王子様コインは直径は22mm。
3D CADのデータがあるので、そのまま縮小すれば簡単に出来るじゃないか・・・と、思われるかもしれませんが、縮小をかけると厚みまで薄くなります。また、デザインも崩れる事があります。なので、データを途中まで使い、後半はこのコイン専用に作り替えました。
3Dプリンターで樹脂モデルを作り、全体の大きさのバランスをお客様に確認して頂いてから作業を進めました。

樹脂モデル



品物は、キャスト(鋳造)で作ります。
鋳造で作りますのでどうしても出来上がった品物は縮み分があり、微調整が必要となります。

コイン枠鋳造

 

 

前回のマン島コインと同様に裏側から内フレームで押さえ、この内フレームは金属用接着剤を微量付けて接着をします。ただ、マン島コインと違うのはコインの表裏のデザインに違いがあるので、今回は一応リバーシブルながら表側は内フレームを設けずに段差を無くす構造にしました。コインが小さい分、この方がスッキリと大きく見えますから。

コイン枠 パーツ完成

 

バチカンをロウ付けし、磨くとほぼ完成になります。
今回も内フレームはギリギリのサイズで作りましたので、接着剤も少量でガッチリと留まります。

コイン枠完成 内フレーム接着前

 

この後、お客様に確認をして頂き、内フレームを接着し、全体を仕上げ磨きをすれば完成になります。

星の王子様50ユーロ金貨コイン枠

 

 

また、表側は違いがあるように作りましたが、リバーシブルに出来るようにK18の刻印はバチカン部では無く、コイン枠の下部に打刻しました。この位置ならば装着時には見えません。

ご依頼を有難うございました。

コイン枠 刻印位置

 

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コイン枠のご依頼を頂きました。
何度もこの日記(ブログ)では掲載をしていますが、今回も天皇陛下御即位記念10万円金貨です。
ある離島からのご依頼です。遠方から有難うございます。

天皇陛下御即位記念10万円金貨

今回はこれまでと違ったのが、ネジ留めにして欲しいとのご希望があった事。
また、フレーム幅を持たせ、その部分に模様彫りをして欲しいとのご希望です。
ネジ留めのコイン枠は、この日記がスタートする以前、10数年前には作った事があります。
ただ、今回のご依頼では更にご要望があり、保護ガラスも付けて欲しいとのご希望です。
こうなると、難易度が高くなります。
上下二分割で合わせ目のズレが無いフレームが必要ですし、厚みもコインとガラスの厚みを計算しなければなりません。
そこで、今回も3Dプリンターを使う事になるのですが・・・ここでトラブル三昧。

まず、どういう訳か、プリンターで造形する際にレジンが綺麗に固まらず、一部造形が抜けてしまう箇所が発生します。気温なのか、それとも造形する際の数値が間違ってるのか・・・?
結局、この原因が突き止められず、レジン量と日数だけを費やしてしまいます。

光造形キャスタブルレジン

また、造形したレジンをキャスト(鋳造)する際も一部でキャストミスが発生してしまい、キャストした地金に気泡が入る鋳巣も発生してしまいました。鋳巣の原因は、レジンを石膏に埋没して燃焼する際の燃焼ミスから起こっているようですが、通常のワックスよりも燃焼時間も長く掛かる事からレジンでの製作は諦める事にしました。
当店は鋳造のみを業務にしている会社のように全自動電気炉があれば良いのですが、手動で温度管理をしなければいけません。一日付きっきりで電気炉の管理が出来ませんから・・・。

ココで登場するのが、以前使っていたCNCフライス。3Dプリンターと近い機械ですが、プリンターは積み足して造形して行くのに対して、CNCフライスは樹脂の塊を削り出して造形して行く機械です。足し算と引き算の違いです。
CNCを制御するアプリで図面を引き直し、ワックス樹脂の塊からフレームを削り出します。
それをキャスト。キャストは、いつもリングやペンダントの際に使っているジュエリー用ワックス樹脂なので、問題無く品物が出来上がりました。
ご依頼があった際に、3DプリンターでダメだったらCNCで・・・と、一応は算段をしていたので、品物が出来ないという事は回避出来てホッとしました。

CNCフライスで削り出したワックスをキャスト

キャスト後はコインが嵌る箇所、ガラスが嵌る箇所、それぞれを少しずつ削り、合わせて行きます。厚みもこの時に合わせます。

フレームが出来たら、ネジを作ります。ネジもK18YGです。
太めの針金を作り、ダイスと言うネジ切りの工具を使ってネジを切ります。

K18YGネジ作り

ネジ部が出来たら、ネジの頭を1mm程残してカット。カットした頭の部分にはノコギリで線を入れてマイナスドライバーが入るようにします。こうしてネジ完成。ネジ部は直径1.4mmです。

K18YGネジ作り

フレームの方にもネジ穴を開け、こちらはタップと言うネジ切りの工具を使ってネジを切ります。
ネジを一旦締めて合わせ具合を確かめます。
そして、ネックレスを通すバチカンをロウ付けします。バチカンを取り付けたフレーム内部には小辺をロウ付けして補強としました。使用の際は、この部分が一番力が加わりますから補強があった方が良いとの判断です。

コインフレーム部分完成

そして、フレームは模様彫りの為に外注の職人さんへ。
戻ってきたら、仕上げ磨きをして完成になります。部品は以下の構成です。
ガラスは、お客様のご希望で傷が付きにくいサファイヤガラスです。

K18YGコイン枠 部品完成

ガラスとコインを嵌める際、どうしても合わせ面が発生してしまいます。地金の塊を全自動で削り出してフレームを作るのであればそうした事は起きませんが、手作業部分がありますからね・・・この点は仕方ありません。
なので、位置合わせの為の印をフレームの横面に付けました。この印に合わせてネジを留めて貰えればピッタリと面が揃います。

コイン枠の合わせ印

こうしてコイン枠が完成しました。
表裏は、以下です。
ご利用を有難うございました。

K18YGネジ留めコイン枠

K18YGネジ留めコイン枠

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アメジストルースを使ったペンダントネックレスのご依頼を頂きました。
アメジストルースはお手持ちの石で、大きさは5mm×3mm程。
ご希望の素材はK18YG、爪はシンプルな4本爪での固定となります。

 

こうした石枠を作り方は何通りかありますが、手作りで作る際は細長い板をリング状に丸めて作る方法と、厚い板をくり抜いて作る方法があります。他にもキャスト(鋳造)で作る方法がありますが、今回は割愛します。

今回は石が小さく、板を丸めて作るのも少々大変なので、板をくり抜いて作ります。
まず、穴を開け、石が乗る(はまり込む)部分を削り、そこが出来たら外を楕円に切り抜いて石座を作ります。そこに爪をロウ付けすれば爪枠完成。
バチカンを取付け(今回はバチカン直付け)て磨きますが、使わなくなったヤスリの柄を細く削った物に爪を挿してバフ掛けをして磨きます。指で摘まんで磨くと、飛んで無くなる可能性がありますからね・・・。

小さい石枠を磨く

 

綺麗に磨いたら、石留めになります。

アメジストペンダント 石留め前

 

石枠は熱を加えると柔らかくなる樹脂に固定して石留めをします。

アメジストペンダント 石留め

 

石枠の爪と、最終仕上げをしたら、チェーンに通して完成になります。
今回は、小判 線径0.25mm(幅約1mm)、長さ45cm、スライドボール付きのチェーンも当店でご用意致しました。
チェーンは製造メーカーより直接買い付けをしていますので、お安く出来るかと思います。また、例えば44cmなど半端な長さでもご用意出来ます。(チェーンデザインや太さによりまして、お値段や納期が変わりますので、お問合せ下さい)

ご利用を有難うございました。

K18YGアメジストペンダントネックレス

 

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ダイヤを使ったペンダントネックレスのご依頼を頂きました。

以前から何度かご利用を頂いているお客様ですが、前回は三角形に配置したダイヤペンダントトップに1ctのダイヤを1ピース追加して菱形に作り直しました。

K18YG菱形ダイヤペンダント

 

今回は、このペンダントトップにダイヤを更に追加して、I字型に作り直します。

まずは、ダイヤを手配します。ダイヤの大きさを揃えなければいけないので、追加するダイヤも1ct。
1ctクラスのダイヤを3ピース追加します。

ダイヤペンダント 菱形からI字へ

 

菱形ペンダントトップからダイヤを外し、ペンダント枠もバラバラにします。
以前にもご紹介しましたが、石枠は石が大きくなると石の直径と石が乗る枠との直径差が出てくるので、枠どうしを直接ロウ付けする事が出来なくなります。直接ロウ付けすると、石を留める時に石が当たってしまうからです。
これを避ける為に石枠間には柱を付けてロウ付けしますが、菱形に配置する事から柱が2本取付く構造になっていました。
ところが、今回のペンダントデザインはI字形。柱を太めにしないと強度が保てません。今回は柱を太く、また石枠の隙間に柱を突っ込むような構造にして、ロウ付け面積を増やして強度を得ます。

石枠補強の柱

 

石枠は7個になるので、曲がらないようにロウ付けします。少しでも曲がってしまったら恰好が悪くなりますからね。
ロウ付けをしたら、磨いて石留めをしていきます。

I字ペンダント 枠完成

 

ダイヤを留めます。この時、ダイヤのカットの向きも揃えます。ココも重要なポイントです。
そして、順番にダイヤのカラット数の刻印も打ちます。

ダイヤカラット数刻印打ち

 

最後に仕上げ磨きをしたら完成になります。
実はこのペンダント、最終的には十字架にする予定との事なのです。それも考慮して石枠を足せる構造にしてあります。

ご利用を有難うございました。

ダイヤI字型ペンダント 完成

 

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サファイアを使ったペンダントネックレスのご依頼を頂きました。

去年の夏に同じお客様から二十歳の姪御さんお二人へのプレゼントにと、同じデザインで誕生石のルビーとエメラルドを使ったペンダントネックレスのご依頼を頂いたのです。
ココでご紹介していたと思ったら・・・ありません・・・。
画像などを探してみると、製作途中の画像が無かった為に紹介をしてなかったようです。(下は完成画像です)
ダイヤは0.15ct前後、色石は直径5mm前後です。

Pt900エメラルド/ダイヤペンダントネックレス

Pt900ルビー/ダイヤペンダントネックレス

 

今回は社会人になった姪御さんとの事で、少し大きめの直径6mmのサファイアとダイヤも0.18ct程(直径で3.5mm程)です。

サファイヤとダイヤ

 

石枠をPt900で作ります。
今回は石が少し大きくなった事から、枠と枠を直接ロウ付けする構造では無く、柱を立てて取り付けます。通常、石が枠に乗っかる構造になるので、上から見た時には石枠は見えないように少し小さ目に作ります。ところが、石が大きくなると石と枠との直径差が大きくなるので、枠を直接取り付けるタイプだと石が当たるようになってしまいます。そこで、このような柱が必要になるのです。

石枠

 

石枠を磨き、石を留めて、チェーンを通したら完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900サファイヤ/ダイヤペンダントネックレス

 

 

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シルバー製のピアスのご依頼を頂きました。
このお客様のご友人が、ご依頼の二ヶ月程前に当店でシルバーリングを作られたそうで、その友人から紹介されたのだそうです。有難い事です。

デザインはフープと呼ぶ丸型です。(見本有り)

シルバー製フープピアス 見本

 

同じデザインで、表面のテクスチャーを外周方向へのヘアーライン、最後に金メッキにして欲しいとのご希望です。こうしたフープピアスも昨今の風潮からか華奢な物が多いので、ボリュームがある物が欲しいとのご希望です。

丸い形状なので、リングを作る時と要領は同じです。地金をローラーで角棒に伸ばしてから、溝盤へ叩き込んで甲丸形状に整形します。

シルバー製フープピアス加工 溝盤

 

この棒状の地金を丸めてリング形状にします。
断面は甲丸状にしましたが、かなり甲高な形状なので溝盤だけでは整形しきれません。なので、リングにした後に角を丸めて見本と同じような甲丸断面にしていきます。

シルバー製フープピアス加工 整形

 

整形が出来たら、金具を取り付けます。ロウ付けしますが、本体とのボリューム差があるので、ピアス金具を溶かさないように注意注意・・・。

シルバー製フープピアス加工 金具ロウ付け

 

ヘアーラインのテクスチャーを付けます。
その後に金具(ピン)をカシメて取付け。

シルバー製フープピアス加工 ヘアーライン付け

 

最後にメッキをして完成です。
ご依頼を有難うございました。

シルバー製フープピアス

 

 

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今年の営業も残り1週間を切りました。
当店は29日(火)より来年1月5日(火)まで休業を致します。
(1月6日水曜日からは通常通りの営業)
サイズ直し、切れたチェーンの修理等も基本的には数日お預かり致しますので、お早目にご依頼下さい。
(パーツ取り寄せが必要な場合には、年内のお渡しが出来ない事もございます)

 

今年の秋頃から、レール留めのご依頼が多くなってきました。何故かなぁ・・・。
コレは既に納品済みの取引先からの依頼のプラチナリングです。
グリーンのプリンセスカットダイヤのレール留め。プリンセスカットは角が特に弱くて欠けやすいので、細心の注意が必要・・・。

プリンセスカットダイヤのレール留め

 

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3カラットのダイヤペンダントのご依頼を頂きました。

3カラットとなると、国内に在庫している個数が少なくなるので、まずはご予算内で探す事から始まります。
今回はペンダント素材がK18YGでしたので、カラーを少し落としてご提案しました。
隣に1ctの石を置いてみましたが、3ctとなるとこれだけの差があります。

3カラットラウンドカットダイヤ

 

話が少し脱線しますが、以前に他のお客様から3ct台のファンシーカット(ラウンド以外のカット)ダイヤ探して欲しいとご依頼を頂きました。ラウンドカットと同じように3ctとなると個数も減りますし、ファンシーカットなると更に個数が減ります。当店がご提案したダイヤは、縦横高さの比率がお客様のご希望とは合わなかったので、最終的にはお買い上げには至りませんでした。
後日、このお客様から伺ったお話で、全く同じダイヤが他の業者から提案があったそうです。鑑定書が同じだったのです。その際、当店の方がお値打ちだったと聞いて、ちょっと安心しました。出来るだけお値打ちな金額でお求め頂けるよう努力はしております。

 

話を戻して・・・

2ctまでは当店でもキャスト(鋳造)で作る型がありますが、3ctとなると在庫していません。今回は全て手作りする事にしました。
ペンダント枠はベーシックな6本爪です。

3ctダイヤペンダント 枠作り

 

枠が出来上がったら、石留めです。
これも、通常の6本爪の留め方となんら変わりありません。

3ctダイヤペンダント 石留め

 

最後に仕上げ磨きをして、チェーン(今回はベネチアンチェーン)通し、金具の丸環をロウ付けすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。

K18YG 3ctダイヤペンダント

 

 

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マリッジリング(結婚指輪)のご依頼を頂きました。
ご依頼のマリッジリングはPt900製、幅は新婦様は2.5mmで10号、新郎様が3.5mmで17号です。

今回のデザイン、上から見るとメビウスリング形状になります。
新婦様のリングにはメレダイヤを彫留めにします。

キャスト(鋳造)で作る職人も居ますが、この形状であれば手作りでも十分作る事が出来ます。より複雑になったり、極端に太くて裏側の肉抜きが必要な時などはキャストで作りますが、デザインと内容で作り方を選んで作業をします。

まずは、地金をローラーで伸ばして緩いS字状に曲げます。

メビウスリング形状のマリッジリング 地金手曲げ

 

S字にした後にリング下部をロウ付けして丸くします。
この要領で新郎様、新婦様の2本を作ります。

メビウスリング形状のマリッジリング ロウ付け

 

デザインの捻った部分を削っていきます。
センター部分と捻った部分が両サイドに繋がる部分にマジックで線を入れ、削る部分も線を入れて削っていきます。コレをやらないと削る部分が判らなくなっちゃいますからね・・・。

メビウスリング形状のマリッジリング 捻り部分切削

 

捻る部分を削って鏡面に磨いたら、メレダイヤを留める方は穴を開けて彫留めの職人へ依頼をして石留めをして貰います。

メビウスリング形状のマリッジリング 石留め発注

 

石留めから戻ってきたら石留めをチェックし、リング内側にメレダイヤのカラット数の刻印を打って最終仕上げをすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。

メビウスリング形状のマリッジリング

 

 

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以前にK18YGのダイヤメンズリングを作らせて頂きました。
暫く経ってからそのリングが戻って来ました。

K18YGダイヤメンズリング

 

サイズ直しや何か手違いがあったのでは無く・・・

「思ったよりも太かった・・・」

との事。
太さや重さなど打ち合わせをさせて頂きましたが、暫く使ってみると思っていた以上に太かったようです。

そこで、リングを削る事にしました。
幅と厚みを削ります。厚みはリング内側から削り、サイズが大きくなりますのでサイズ直しも必要になります。

細くしたダイヤメンズリング

 

さて、削った後の地金ですが・・・
この地金を使って同じデザインのリングを作って欲しいとのご希望です。
リングを作り、溝を削ります。

K18YGメンズリング製作中

 

結果的にちょっとだけ地金量が足りませんでしたが、今回は幅にはご満足頂けました。
ご依頼を有難うございました。

K18YGメンズリング

 

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マリッジリング(結婚指輪)のご依頼を頂きました。

6月中頃から8月のお盆頃までマリッジリング製作のご依頼が多くなりました。
ご依頼のお客様からお話を伺ったところ、5月末までのコロナウイルス対策の緊急事態宣言があり他県移動が制限されていたので、解除のタイミングでリングを作ってそれを持って両親へ挨拶へ行くのだそうです。
今年は色々と不自由させられますね・・・。

ご依頼のマリッジリングはPt900製、甲丸形状で中央にミル打ちのデザインです。幅は新婦様は3mmで8号、新郎様が4mmで20号です。

甲丸リングを作る際、ローラーにセットされた甲丸形状の溝に通して整形する方法と、溝盤と呼ぶ溝に地金を叩きこんで整形する2つの方法があります。
今回は、甲丸がプックリとした形状にしたいとのご希望ですので、その形状に合う溝盤を使う方法をとります。

Pt900マリッジリング作り

 

均一に叩きこんだら、棒を丸くして端面をロウ付けしてリングにします。
リングを綺麗に整形し、一度軽く磨いたらミル打ちをします。今回はセンター(中央)にミルを打つのでミルの両サイドを少し彫り込んでミルを打って行きます。

マリッジリングへのミル打ち

 

新婦様側は、センターにメレダイヤを1石入れます。途中までは新郎様のリングと同じですが、ダイヤの穴を開けてダイヤを留めてからミル打ちをしていきます。

マリッジリングへのミル打ち

 

ミル打ちが出来たら磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900センターミルマリッジリング

 

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リング製作のご依頼を頂きました。
素材はK18YG(イエローゴールド)です。

ご依頼を頂く前の品物は、素材がどうもアルミに金メッキ(メッキもイミテーションのよう)でした。彼女へのプレゼントだったようで、サイズが少し小さめだったので少し大きくしようとしたら・・・ポキッと・・・。

アルミ素材のリング

 

最初は修理をご希望だったのですが、さすがに素材がアルミだとロウ付けが出来ず接着しか方法がありません。しかし、リングが繋がった円では無く一部が途切れたフリーリング。これでは直ぐに同じ所から折れてしまいます。
そこで、この素材を金(K18YG)で作り替える事となりました。折れたリングを買われた金額よりもずっと高いとは思いますが、少し迷われた彼、決断しました。

今回は、出来るだけ作業代をお安くする為にキャスト(鋳造)で作ります。
形状がシンプルでしたので、3Dプリンターで作り、それをキャスト。

3Dプリンターで造形してキャスト

 

キャストしたパーツに手作業で作ったリング部をロウ付け。
品物のデザインは元を踏襲しますが、丸い石はフクリン留め、細長い方(恐らく縞メノウ)は爪留めにします。

キャストしたパーツにリング部をロウ付け

 

仕上げ磨きをして石を留めて行く作業になりますが、ココでトラブルが・・・。
石は共に接着剤で台座に取り付けられていましたが、丸い方は裏側に反射をする薄膜が蒸着処理されていました。蒸着処理は薄々感じてはいましたが、接着剤を剥がすとこの蒸着膜まで剥がれてしまい、キラキラした見た目が無くなってしまいます。そこで、この接着剤は全て剥がさずに薄く残し、フクリン留めも止めてUV接着剤での取付にしました。
また、細長い石も石の裏側が平らな為に爪留めだけでは止まらず、横にスライドしてしまいます。コレも薄く接着剤を塗布しました。
(この事はお客様へお渡しする際にご説明しました)

 

石留めをした後に仕上げ磨きをすれば完成です。
ご依頼を有難うございました。

アルミ素材からK18へ

 

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平打ち形状のメンズリングのご依頼を頂きました。素材はPt900。

当店へ最初に来店されたのはK18YGのサイズ直しからでした。
サイズの計測で色々とアドバイスをさせて頂いたのをお気に召して頂けたのか、後日にプラチナ製のリングのご依頼も頂きました。

形状はシンプルな平打ちです。ただ、悩まれていたのがその幅。
リングサイズは20号。そのサイズに対して幅は7mm、もしくは8mm。この1mmって想像以上に広く感じるのです。
7mmでオーダー頂きましたが、後日にお電話で8mmへ変更の連絡がありました。

まずプラチナの地金を溶かして塊にします。当店が購入するプラチナは最初から棒状なのですが、結構内部に亀裂があったりするので一旦溶かして再度塊にしています。一手間ですが、コレをやっておかないと後から傷が出てきて最初からやり直しになってしまう事があります。

Pt900平打ち作り 地金作り

 

塊をローラーで指定の幅と厚みまで伸ばして板状にします。コレを丸めてリング状へ。そしてロウ付け。

Pt900平打ち作り 地金作り

 

ロウ付け後は、心金と呼ぶ鉄で出来たテーパー状の棒へ挿し込んで丸く整形しつつ、指定のサイズまで叩き伸ばします。ただ、ロウ付け前にある程度丸く整形しているのでサイズは0.5~1号程度小さい位。叩き過ぎると指定サイズより大きくなってしまいます。厚みも薄くなっちゃいますしね。
ちなみに、この画像では判り辛いのですが、これだけ幅があるとリングの両端が中央より高くなっています。リング状に丸く曲げると幅方向に対してカールするのです。

Pt900平打ち作り リングロウ付け

 

整形が出来たら、指定の幅と厚みまでリングを削ります。幅は若干余裕を見て作っていますが、厚みは金槌で叩いた打痕を削る程度でOK。最初からそれを見越して厚みもギリギリまで薄くしています。
リング内側の角は面取りに削っています。これもお客様とのご相談で決めています。幅が広いとフィッティングで随分印象が変わるので、こんな点も重要な決定事項になります。

Pt900平打ち作り リング整形

 

表面は、ヘアーライン仕上げ。円周方向に線筋が走るマット仕上げです。
表面処理のオススメは、ピカピカに磨く鏡面仕上げ、線状の艶消しのヘアーライン、そしてこのダイヤ砥石の艶消し仕上げ(ザラっとした艶消しです)。サンドブラストでのマット仕上げも出来ますが、個人的には余りお勧めをしていません。その理由は少し傷が付いただけでもその部分が光ってしまい汚く見えてしまうからです。コレはマリッジリングでも同じです。フルマットのサンドブラストは新品時は綺麗ですけどね・・・。
(この他、槌目など色々ありますので、ご相談で下さい)

Pt900メンズ平打ちリング

 

平打ちや甲丸はリングの基本の形状です。作るのは難しくありませんが、粗が見えてしまうので手抜きが一切出来ません。

ご依頼を有難うございました。

 

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ダイヤのメンズリングのご依頼を頂きました。素材はK18YG。

まず、ご予算に合わせてダイヤを探します。今回はSI2/Gカラー/3EXの0.6カラット台が見つかりました。
サイズは22.5号。

リングは9mm幅になります。通常は恐らくキャスト(鋳造)で作られる事が多いかと思いますが、素材の塊(厚み)が増えるとキャストの場合はそれだけ内部に傷が出る可能性も多くなります。
そこで・・・昔ながらの人海戦術。地金の塊をローラーで伸ばし、丸めてリングを作ります。一番厚みがあるところで4mm程あります。
厚みがあると丸めるにも大変なんです。しかも、ただ闇雲に力だけで叩いただけでは丸くなってくれません。

K18YGダイヤメンズリング加工

 

リングが整形出来たところでダイヤが入る穴を開けます。

K18YGダイヤメンズリング加工 穴あけ

 

次にリングのデザインとなる溝を彫ります。溝の中は丸みのある形状に。
リング断面は丸みの薄い甲丸形状に削ります。

K18YGダイヤメンズリング加工

 

軽く磨き、ダイヤを石留めします。ダイヤの周りを叩いて石留めをしますが、この後に叩いた部分を削って綺麗に整形します。最初にリングの厚みを厚めにしておいたのはこの為です。

K18YGダイヤメンズリング加工 石留め

 

石留めをして荒れた部分を整形します。
最後に仕上げ磨きをしたら完成になります。
ご依頼を有難うございました。

K18YGダイヤメンズリング

 

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去年の夏頃の話からの紹介になるのですが・・・
(ご紹介してない作業内容は沢山あるんですが・・・全て載せられなくてスミマセン)

1ctのダイヤを3ピース使ったペンダント作りのご依頼を頂きました。
素材はK18YGです。ダイヤも3ピースオーダーを頂きました。

K18YG三角型ダイヤペンダント

 

枠は6本爪で、爪と爪をロウ付けで繋ぐのでは強度が足りないので、間に板状の柱を3カ所取り付けて十分な強度を保つようにしました。板の上半分は刃物のように薄く削り、正面から見た時には柱の存在は出来るだけ見えないように工夫してあります。

K18YG三角型ダイヤペンダント

 

そして、今年に入りそのお客様から新たなご依頼を頂きました。

「三角形の下にダイヤを1つ追加して菱形にして欲しい。」

K18YG三角形ダイヤペンダント

 

爪枠を1つロウ付けする作業ですので、熱量が大きくなります。この際は一旦ダイヤは全て外します。こうした作業の際は爪枠はやり易いですね。フクリン枠では爪を起こす事が出来ませんので、全て最初から作り直しになります。

ダイヤ枠は前回と同じように板状の柱をロウ付けして取り付けます。
爪を追加したら一旦磨き、ダイヤを留めていきます。

K18YG三角形ダイヤペンダントから菱形へ

 

最後に仕上げ磨きをして完成です。
ご依頼を有難うございました。

K18YG菱形ダイヤペンダント

 

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