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タイタックの修理のご依頼を頂きました。
素材はK18WG製、石は綺麗な青い石タンザナイトが留められています。

タンザナイトタイタック修理

 

以前にも他店で修理をされたそうですが、ピンは本体根本から折れています。
修理方法は他店で修理された際と同じロウ付けで修理をする事になりますが、こうした針金状の物を平面へロウ付けしても簡単に折れてしまう事が多々あります。
このような際は、出来るだけ穴を開け、その中へピンを挿し込むようにしてロウ付けをします。針金の断面積分の接触面より、穴に挿し込む事でロウ付け面積を増やして強度を上げます。但し、穴が深すぎるとピンの長さが短くなりますし、そもそも取付ける部分の厚みがそれ程厚く無いので穴を開ける際に貫通してしまいます。

ロウ付け修理は、センター石を外して低温で溶ける金ロウで修理をします。出来れば溶ける温度が高くガッチリと強度が高いロウ付けをしたいところですが、メレダイヤを彫留めされているので高温のロウ材が使えません。メレの熱に対する許容範囲を超えると石が白く変色していしますます。低温ロウ材を使い手早く作業・・・。

ロウ付け後は、ロウ付けで使って固まったフラックスを薬品で溶かし、ロウ付け部分を磨きます。その後にセンター石を石留め。爪を小さいタガネで叩いて曲げるので、叩いている最中に石が動かないようにテープで仮止めしておきます。

タンザナイトタイタック修理

 

爪を磨き、最終仕上げをしたら、ロジウムメッキ処理をします。
これで完成。
ご依頼を有難うございました。

タンザナイトタイタック修理

 

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先週はマン島コインのコイン枠のご紹介をしましたが、今週も続けてコイン枠のご紹介をします。

今回は、平成天皇在位10万円金貨のコイン枠です。
この金貨も先週のマン島コインと同じく33mmと大きいコインです。

平成天皇在位10万円金貨

 

今回もお客様のご希望のデザインがあるので、それに沿ってお作りをします。
素材はK18WGです。

製作途中の画像は・・・スミマセン、探したのですが撮って無かったようです・・・。
今回は裏側から4つの爪で固定するタイプになります。ただ、マン島の時と同じように、規則的な半円が連続するデザインになるので、手作業で削り出すにはかなり大変になります。
そこで、この品物は「CNCフライス」と言うパソコンで制御する機械を使ってワックスを削り、それをキャスト(鋳造)する事で形を作りました。CNCフライスはその図面の通りにエンドミルやカッターが動く機械になります。(マン島コインの時は光造形式3Dプリンターを使っています)

まずは、パソコン上で図面を描きます。板状のワックスをCNCフライスにセットし、カッターで図面通りに削っていきます。段のあるデザインですので、外枠だけ削り、段のある部分は機械から外した後で手作業で削っていきます。

そして、ワックスをキャスト。
話が前後しますが、CNCフライスでワックスを削る前にコインが入る中枠を作っておきます。これに合わせて外のデザイン部を作ります。
キャストが出来たら、中枠とのすり合わせをしてから、外デザイン部とバチカンをロウ付け。
仕上げ磨きをし、ホワイトゴールドですのでロジウムメッキをします。
最後にコインを留めれば完成になります。

K18WG製平成天皇在位10万円金貨枠

 

裏側はこのような形になります。
ご依頼を有難うございました。

K18WG製平成天皇在位10万円金貨枠

 

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サイズ直しのご紹介です。
年に数回、コンビネーション素材リングのお問い合わせを頂きます。

今回のリングは、素材がPt900とK18WG。
Pt900はプラチナ素材、K18WGはホワイトゴールドです。

そのホワイトゴールドですが、当店でも2種類の素材を扱っています。
一つがニッケルが入った素材で色がベージュで、海外ブランドの品物に良く使われています。この素材の場合は、殆どが仕上げにロジウムメッキをしてプラチナと同じような色合いに仕上げられています。
もう一つがパラジウムというプラチナ属の金属が入った素材で、こちらは色がガンメタっぽい重厚感のあるシルバー色です。

今回の品物は、プラチナ色とガンメタ色。この2種類のコンビネーションリングは初めてみました。
こうした場合には、サイズ直しに使うロー材がプラチナ用が使えません。大抵の場合、ロー材の溶ける温度の方が高くなるので、ロー材が溶けるよりも本体が先に溶けてしまいますから・・・。

今回は、ホワイトゴールド用のロー材を使いました。
なので、カットした部分にこのような線が出てしまいます。
(画像は、判りやすくする為にコントラストを強くしています。)

Pt900とK18WGのコンビネーション素材リングのサイズ直し

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今回の修理は、K18WGダイヤネックレスの修理です。
ネックレスの一部が切れています。

K18WGダイヤネックレスの修理

拡大すると、こんな感じに切れています。
パーツは「U字」の針金で繋がれていますが、それが根本で切れています。

K18WGダイヤネックレスの修理

まずは、切れた部分を取り除きます。マイクログラインダという工具を使って針金を削って修理箇所を整えます。
次に「U字」パーツを用意。K18WGの針金を曲げて切れた箇所にはめ込み、長さとU字のカーブ調整をします。

K18WGダイヤネックレスの修理 パーツ作り

コレをロー付けして固定します。今回はメレダイヤが外せませんので溶ける温度が低いペースト状のゴールドロー材を使います。

K18WGダイヤネックレスの修理 ロー付け

ロー付け箇所を磨き、最後にロジウムメッキをして完成となります。

K18WGダイヤネックレスの修理

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