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テーパーとメレダイヤが取り巻きにデザインされたパールリングをお持ち頂きました。
このリングをシンプルなデザインへ作り替えて欲しいとご依頼を頂きました。

シンプルなパールリングへ

 

このデザインは当店では多く製作をさせて頂いていますが、改めてご紹介したいと思います。
素材は元と同じPt900。

まず、元のリングから玉を外します。
爪留めになっていますが、通常は外に爪はあっても中心に芯棒が立てられていてそこに接着されている物が殆どです。熱を加えて接着剤を柔らかくして外します。

次に地金を中央が太く、両端を細くローラーや金槌で叩いて整形をします。

シンプルなパールリングへ

 

棒を丸くし、両端を揃えてロウ付けをします。

シンプルなパールリングへ

 

ロウ付けが出来たら角を落とし、パールが乗る部分を丸く抉って形を整えます。

シンプルなパールリングへ

 

パールを取り付ける芯棒をロウ付けします。
この時、必ず芯棒は貫通をさせてロウ付けしますが、念のためにリング内側はTig溶接で芯棒とリングに溶け込ませて一体化させます。ロウ付けが不完全な場合に芯が抜けてしまわないように予防でもあります。

シンプルなパールリングへ

 

リングを鏡面磨きをして、パールを接着剤で取付けをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

シンプルなパールリングへ

 

*駐車場は店舗1Fスペースのみです。
店舗隣は当店駐車場ではありません。
また、ご来店時は路上では無く駐車スペースへお願い致します。

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FAXは 052-532-0228
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今回紹介のご依頼ですが、金の塊をお持ちになりコレで三連リングを作って欲しいとのご希望です。
金には刻印などがありませんので、まずはこの塊の純度を調べるところから始めます。
ちなみに、この塊、お客様が有名なリサイクルショップで買取り依頼をしたところ、判定がK22と出たとお話下さいました。

当店では純度を調べる事が出来ないので、取引先で純度を調べて貰います。
そこで出た数字に驚きました、なんとK24(純金)の判定でした。
取引先が使っている測定機ですが、金を扱う超有名な会社でも使っている機械ですので測定値には間違いは無いと思います。(測定は、数か所を計測してもらいました)

試しに・・・と、別の取引先へもう一度依頼しました。
今回は、地金を少し切り出してK18にした物と一緒に計測をお願いしました。
判定は、K24とK18。
リサイクルショップの判定が間違っているのか、それとも何かのトラブルでの判定なのか・・・。
不明ではありますが、K22のまま買取りに出されていたとしたら・・・モヤモヤが残ります・・・。

金の塊からK18YG三連リング

 

さて、純度が解ったところで、地金を計算してK18地金を作ります。
そして、その地金をローラーで伸ばしてカマボコ断面の甲丸線を作り、3つのリングを作ります。

金の塊からK18YG三連リング

 

3つのリングが知恵の輪のように重なりあうので、少し大きめにしないと最終的なリングサイズが小さくなってしまいます。その分の計算も入れて3つのリングを作ります。
それぞれを組み合わせてロウ付けをします。

金の塊からK18YG三連リング

 

ロウ付け箇所を整形し、全体を磨いたら完成です。
(残った地金は全て返却を致しました。)

ご依頼を有難うございました。

金の塊からK18YG三連リング

 

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Pt900製のダイヤリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

この品物、実は以前に修理をさせて頂いています。
今回と同じように石が外れてしまった物を爪を補強して石留めをしました。
その際、お客様からはリフォームをしても良いとお話がありましたが、爪の摩耗が軽度だった事もあり、その時は修理をお薦めして、次回取れた時にはリフォームしましょうとお伝えしました。

リング強度を増してリフォーム

 

このデザインの難点は、石を留めている爪が石の片方にしか無い事。
反対側は枠の部分に窪みがあり、そこに引っ掛けているのです。
また、リングが細身に作られているので、リングが変形をしてしまうとこの引っ掛かりがズレて石が外れ易い構造なのです。
お客様もリングは常用しているとの事なので、爪の摩耗と変形が進みやすい事もあります。

リング強度を増してリフォーム

 

お客様からのご希望は、石が外れ難い事、常用したいので爪の引っ掛かりが少ない事、デザインは現在を踏襲したダイヤを横一列にしたい、この3点です。
これらの事から、枠は少し厚みを与え、石の留め方は彫留め、デザインは一文字リングタイプをお薦めしてデザインを決定しました。

まず、石を外し、リングを作ります。
リングは下部が細く厚みも薄くなるようなタイプ、ただ強度は落ちないように地金は残します。

リング強度を増してリフォーム

 

リングを丸くし、ロウ付け。
石が入る穴を開けて全体を磨いたら、石留めの為に専門の職人へ依頼します。

リング強度を増してリフォーム

 

石留めから戻って来たら、念の為に石留めをチェックして全体を仕上げ磨きして完成です。
彫留めの際に縁(ヘリ)を残すようにお願いをして石留めをして貰ったので、爪がこの縁より低く、引っ掛かりが少なくなります。

ご依頼を有難うございました。

リング強度を増してリフォーム

 

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前回ご紹介しました当店でリフォーム(リメイク)させて頂いたダイヤフルエタニティリングのお話の続きです。

お客様に品物をお渡ししたのですが・・・何と、サイズが大きい、リングが緩いのです。
打ち合わせの際にサイズを8.5号と決めさせて頂いたのですが、7号が良いとの事。

困りました・・・通常、フルエタニティリングはカットする部分が無いのでサイズ直しが出来ません。
ただ、今回は爪留めであった事、そして製作したのは私自身であったので、爪を起こして石を数個外してカットする事にしました。

フルエタニティリングのサイズ直し

 

カットした部分をロウ付けしますが、ダイヤが近いのでプラチナ用のロウ材が使えません。プラチナ用ロウ材は溶ける温度が高いので、今回は金ロウ(K18ロウ)を使う事にしました。
プラチナで金ロウを使う場合、色が近いホワイトゴールドロウを使う事が多いのですが、お客様はアトピー性皮膚炎をお持ちだったので、アレルギー物質が微量入っているホワイトゴールドロウでは無く金ロウを使用しました。

ロウ付けをして、サイズ直しが出来たら石留めをします。
今回のようなデザインのサイズ直し場合、石の個数でサイズ直しをしますので希望のサイズになるかどうかは分かりません。ただ、今回は1ピースダイヤを抜いたところ、都合よく7号サイズにダウン出来ました。

フルエタニティリングのサイズ直し

 

石留めが出来たら仕上げ磨きをして、金ロウをマスクする為にメッキ処理(ロジウムメッキ)をして完成です。

ご依頼を有難うございました。

フルエタニティリングのサイズ直し


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メレダイヤが全周に留められた幅広のリングから、メレダイヤを外してフルエタニティリング製作のご依頼を頂きました。素材は元リングと同じPt900製。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

フルエタニティリングにもダイヤの留め方が何パターンかありますが、今回は爪留めでのデザインとなります。

まずは彫留めされている爪を削ってメレダイヤを全て外します。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

ダイヤは1ピースが0.03ctなので、直径は約2mm。リング幅も2mm幅になります。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

ご希望のサイズは8号、メレダイヤ1ピース足らなかったのでその分を足して、ダイヤが入る穴を開けます。下部はU字に削り、爪になる部分の整形もしていきます。
このまま、一旦綺麗に磨いて仕上げまで作業を進めます。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

メレダイヤを留めていきます。
ダイヤとダイヤの間に残った地金をタガネで割り、それを爪にして留めていきます。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

石留めが出来たら、爪を整形し、全体を磨いて完成になります。

ご依頼を有難うございました。
(ただ、この後に問題が・・・次週に続きます。)

ダイヤフルエタニティリング製作


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印台リングの傷を直して欲しいとご依頼を頂きました。
隣県から車で当店までお越し頂いたお客様ですが、遠方より有難うございました。

Pt900製で中央にダイヤが後光留めされている印台リングです。
手を振った時にリングが飛んでしまったそうで・・・。赤丸部分に傷があります。

印台リングの傷補修

 

この補修作業、以前にもこの日記内でご紹介をしています。このログを見られたそうで、当店へご依頼を頂きました。

まず、傷の中の清掃をします。先の尖った針金で突いて汚れを掻き出し、超音波洗浄機で綺麗にします。
洗浄が出来たら、プラチナを細かく切った小片を少しずつ傷に盛り足していきます。
この作業、プラチナ製、ゴールド製(ホワイトゴールド、ピンクゴールド含む)は可能ですが、シルバーは出来ません。シルバーは熱伝導が良い素材なので部分溶接が難しいのです。(同じように、シルバーはロウ付けも石が入っている場合は石を外す必要があります)

印台リングの傷補修

 

盛り足した部分を整形します。
この際、周囲と馴染ませなければいけませんので、周囲も少し削る事となります。この為、最初の重さからはごく僅かですが軽くなってしまいます。
盛り足すのだから重くなると思われますが、「磨く=削る」事となりますので重さは軽くなってしまいます。

印台リングの傷補修

 

鏡面仕上げが出来たら、周囲をマスキングテープで養生をします。また、後光留めの彫りの部分は液体のマスキング剤を流します。
マスキングが出来たら、印面をサンドブラスト(艶消し処理)します。

印台リングの傷補修

 

ブラスト処理が出来たら、マスキングを外して完成です。

ご依頼を有難うございました。

印台リングの傷補修

 

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リング製作のご依頼を頂きました。今回は、ちょっと大変です。

まずは、石のカラーと大きさがバラバラ。
シトリン、グリーンガーネット、アクアマリン、そして片方を無くしたメレダイヤが入ったピアスも使って欲しいとのご希望です。
当初はこれらを使って構成していましたが、今一つ合わないので三角形のピンクトルマリンを2ピース足してお作りするのをご提案しました。(ピンクトルマリン以外は、お客様の持ち込み品です)
石の配置と向きを粘土の上で、あれこれ試しつつ、一番形が良い配置で許可を頂いて製作をスタートします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

まず、各ルースの土台となる爪を作ります。
素材は、中央の雄しべを模したピアスに合わせてK18で作っていきます。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪どうしは、間に板を柱にしてロウ付けで組み立てて行きます。
この時、柱の上部は三角形に削ります。板の上が平面となっているより、尖っている事で細く見せる事で存在感を少しでも減らす目的です。
爪と爪には少し角度を付けて、リングのカーブにちょっとだけ添わせる形状で組み立てをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪の部分が出来たら、リングを作ります。リング素材はPt900。
リングとの間にも柱(この柱は針金)を付けて組み立てをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪とリングとの組み立てが出来たら、一度磨きます。
次に石留めになりますが、ここで一度石を全て乗せて最終調整をします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

そして、石留め。
K18の爪部が大きいので、変形しないように樹脂粘土で固めて石留めをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

樹脂粘土から外し、爪を整形して、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

オーダーメイド マルチストーンリング
オーダーメイド マルチストーンリング

 

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以前、当店でお作りをしました3カラット台のペンダントトップ
このペンダントトップをリングにして欲しいとのご依頼を頂きました。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

ご希望のデザインは、ティファニータイプの爪のリング。
このタイプの爪は現在では定番化していますが、ここまで大きいと当店でも爪の型はありません。
なので、今回はワックス樹脂を削ってキャスト(鋳造)で作ります。
旋盤という丸い棒を削る工作機械を使って大まかに削り、爪の割り部分は手作業で細かく削って形を作ります。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

キャストが出来たら爪を整形して、リングを作ります。説明が前後しますが、素材はペンダントトップと同じK18YGです。
機械で作る部分、手作業で作る部分と合わせ技で作って一番早く出来る作業内容をチョイスして作っていきます。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

リングと爪をロウ付けで合体させたら、一度バレル研磨機でザッと磨き、そのあとに手作業で更に鏡面仕上げにしていきます。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

次に、石留めをします。
石留め前に再度爪の調整をして、調整が済んだら石留め。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

爪の整形をして最終仕上げをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

3カラットのペンダントトップをリングへ

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

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エメラルドリングからK18YGのリングへのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

シンプルなエメラルドリングをボリューム感のあるリングへ

 

実はこのリング、当店でお作りをしました。
プラチナのこのリングの元は、帯留めでした。
お客様のご依頼だったのですが、シンプルにし過ぎてしまったのでボリューム感が欲しいと広告の切り抜きをお持ちになり、このデザインに似た感じにして欲しいとのご依頼です。

新しいデザインは複雑な形状をしていたので、ワックス樹脂を削ってキャスト(鋳造)で作ります。
(画像データが破損していて、使用できませんでした・・・複数枚撮らなきゃだめですね。)

キャスト後のリングを整形して磨いたら、メレダイヤの石留めの為に専門の職人さんへ石留めの依頼をします。

シンプルなエメラルドリングをボリューム感のあるリングへ

 

石留めから戻ったら、中石のエメラルドリングを留めていきます。
エメラルドはガラスとほぼ同じ硬さなのと、大抵の場合は中に傷や気泡など内包物が多く入っていたりするので、ダイヤやルビー、サファイアなどの硬い石よりもずっと慎重に石留めを行います。

石留めが出来たら、爪を磨いて、全体を仕上げ磨きして完成になります。

ご依頼を有難うございました。

シンプルなエメラルドリングをボリューム感のあるリングへ

 

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リングの上のチャームパーツがクルクルと回るリングの修理のご依頼を頂きました。
中心を通るシャフトが折れてしまっています。

シャフトだけ交換すればと承ったのですが、これが一筋縄ではいきません。
シャフトからチャームパーツが外れないのです・・・。

お客様からは時間が掛かっても良い、とおっしゃって頂けたので時間があるごとに作業を進め・・・
何とか全て外せました。

チャームが回るリングの修理

 

各パーツが外れない大元は、このベアリングです。
なんと、ベアリングがチャームパーツ(上画像右)に直に溶接(多分、レーザー溶接)されていました。(ベアリングは赤矢印の角の箇所)
カシメをされているだろう・・・くらいで考えていたので、外せないわけです。
ちなみに、上の画像の中央の星型のチャームにもベアリングが溶接されていますが、こちらのベアリングは必要が無いので外しません。

チャームが回るリングの修理

 

全てが外せれば後は組んでいくだけです。
シャフトも新しい物を用意して、先端を釘の頭のように平らにしてベアリングを留めます。
ベアリングとチャームパーツの間には、小さなパイプを挟み込んでチャームパーツが綺麗に回るようにします。

チャームが回るリングの修理

 

リングにはシャフトが通る穴を貫通させて、リング内側でTig溶接でシャフトを溶かしてリングと一体化させます。
最後に磨いて完成です。

チャームが回るリングの修理

 

クルクルと回るようになりました。

ご依頼を有難うございました。

チャームが回るリングの修理

 

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マリッジリングが傷だらけになってしまったので、磨いて欲しいとご依頼を頂きました。
旦那様、奥様、両方のリングをお預かりしました。確認すると、両リング共に変形をしており、奥様の方は内側に留められたサファイアルースが脱落して無くなっています。

傷だらけのマリッジリングの修理

 

また、前回の日記でもご紹介しましたが、このサファイアがリング内側へ少し飛び出ています。
マリッジリングのあるあるなのですが、リングのサイズ直し等の修理の際に確認必須の項目です。サイズ直しでリングをカットした際に、カット面のすぐ近くに石が入っていた!・・・なんてのはあってはならない事なので。

傷だらけのマリッジリングの修理

 

傷が重症なのは、奥様のリング。
お仕事でカッターナイフを使われていた際、リングにカッターの刃が当たっていたのを知らず、気づいた時には傷だらけに・・・。

傷だらけのマリッジリングの修理

 

こうした傷の修理では、極力削る事は避けるようにしています。削れば薄く細くなってしまいます。
今回は、鋳造時に出来てしまった巣埋めで使うモーターツールを使います。先端が超硬材と言うとても硬い金属で出てきていて、コレを押してる事で傷の突起部分を押しつぶして均してくれます。深い傷では使用できませんが、薄いものであれば結構綺麗に面が整ってくれます。

傷だらけのマリッジリングの修理

 

面がある程度綺麗になったら、600番位のサンドペーパーで研磨し、少しずつ番手を上げて最後は鏡面に磨いていきます。
順序が戻りますが、傷均しの前に変形も修正。
最後に仕上げ磨きをして完成です。
結果的に傷均しをした奥様のリングの方が綺麗になってしまいました・・・。

傷だらけのマリッジリングの修理

 

ご依頼を有難うございました。

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K18YGのリング修理のご依頼を頂きました。
ダイヤが1ピース脱落しています。

ドッツタイプリングの修理

 

リングデザインは、甲丸リングのラウンドカットダイヤが埋め込まれたティファニーのドッツリングタイプのデザインです。

脱落した穴に合うメレダイヤを入れ、爪を盛り足して留めれば修理は出来るのですが、お預かりの際にちょっと違和感が・・・。
よく見ると、メレダイヤのキューレット(裏側の尖った部分)がリング内側へ飛び出ています。しかも、1ピースだけではなく半分位の石のキューレットが出てしまっています。

ドッツタイプリングの修理

 

お話を伺うと、他店でリフォームをされた品物との事でした。
通常の作り方では、石のキューレットが飛び出てしまうのはアウトです。リフォーム時の詳しくお話は伺わなかったのですが、手持ちの地金だけで作られたので足りなかったのか、それとも予算的にこの厚みになったのか不明ではあります・・・。他店様の事は余りとやかく言いたくは無いのですが・・・。

いずれにしても、キューレットが出ていると指に絶えず触れている事になるので、石が緩みやすく今回のように脱落する可能性があります。(今回はリング変形はしていなかったので、変形による脱落ではなさそうです)
また、サイズ直しの際に芯金と呼ぶテーパー状の鉄芯に入れてサイズを測ったりサイズ直しの際にリングを叩いたりしますが、この時にもキューレットが当たるので緩んだり割れたりする事があります。気を付けていないとこうした事は結構な地雷になったりもします。

石留めの際もリングを固定する器具が使えないので、熱を加えると柔らかくなるモデリング樹脂でリングを固定して石留めをします。

ドッツタイプリングの修理

 

石留めをしたら磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。

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サファイアが入った一文字リングをお持ちになり、この石を使って蛇(スネーク)をモチーフにしたリングを作って欲しいとのご依頼を頂きました。
20年程前まではこうした動植物をモチーフにしたデザインが多かったのですが、最近は少なくなりましたね。

Pt900サファイア一文字リングから蛇リングへリメイク

 

お客様からはイメージに近いリング画像を送って頂きましたが、口にルースが入ったリングデザインです。画像ではラウンド(丸)の石が入っていましたので、コレをオーバルカットにした形で作業を進めます。

まず、一文字リングから石を全て外し、3ピースあるサファイアの中から一番高いが低い物を選びます。ラウンドカット以外の石や色石の場合は、見た目が同じでも高さが違う事が結構あります。モチーフが一番大事ですがご予算もあるので、石の高さが高くなると地金量も増えますし、リング高が高くなり過ぎてイメージから離れてしまう事もあります。

蛇のモチーフにし、外した石を口に配置して、ワックス樹脂を削って形を作ります。
目には一文字リングに入っていたメレダイヤを1ピース使います。

Pt900サファイア一文字リングから蛇リングへリメイク

 

お客様にワックス型を確認して頂き、作業を進めます。
お客様に型を確認して頂いた後に、鱗を刻み、サファイアを留める爪も足します。蛇の口の中にある牙を爪の代わりに使います。

素材はPt900、手作りでは時間がかかり過ぎるので、今回はこのワックス型を使ってキャスト(鋳造)で作ります。

Pt900サファイア一文字リングから蛇リングへリメイク

 

キャストが出来たら、整形しつつサファイアの入る周辺も微調整します。キャスト後は、ワックス型より僅かに縮むのでこの微調整が必要です。

全体を磨き、石留めに入ります。
まずは、目のメレダイヤを留め、次にサファイアを留めます。
石留めが出来たら全体を磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900サファイア一文字リングから蛇リングへリメイク

 

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ヒスイを使ったステーションネックレスをお預かりしました。このネックレスは、以前に当店でお作りした品物です。
このネックレスのヒスイパーツ部分を固めてリングにして欲しいとのご依頼を頂きました。

ステーションネックレスをリングへ

ただ、このままパーツだけをカットして作る事は出来ません。
バーナーで熱を加えるロウ付け作業を伴いますので、石を外さなければ作業が出来ません。
また、枠がフクリン枠なので石を外す事が出来ず、全てを一から作る事になりました。

まず、石を外して改めてフクリン枠を作ります。
枠が出来たら、リング部も作ります。

ステーションネックレスをリングへ

次にフクリン枠をくっ付ける作業をします。
フクリン枠どうしを付けると枠間に隙間が殆どなくなり、石留めが困難になります。その為に薄い板を枠間に挟み込んで僅かな隙間を作って集めていきます。
ただ、枠を何処にどう配置するのかで悩みました・・・一番見た目が可愛らしい位置にしました。(したつもり・・・)

枠どうしのロウ付けが出来たら、リング部を取り付けます。
話が前後しますが、フクリン枠どうしの接合時に、中央が凹み、外へフレアーするように接合しました。

ステーションネックレスをリングへ

全体を磨いて石留めをします。
石留めの際、フクリン枠を外側が浮いてしまうので、熱を加えると柔らかくなるモデリング樹脂で全体を固めて石留めの際に歪みが出ないようにします。

ステーションネックレスをリングへ

石留めの際に叩いて凸凹になったフクリン枠のヘリを整形し、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

ステーションネックレスをリングへ

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ダイヤの立爪リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
立爪リングは、古い年代の爪が大きなデザインでは無く、現在でもある小爪のタイプです。

立爪リングを取巻きリングにリフォーム

このリングをちょっとゴージャスにしたいとのご希望です。
そこで、メレダイヤを取巻きしたデザインをご提案して、スタートです。

まず、ダイヤを外して回りにメレダイヤを並べて一番バランスが良いメレダイヤの大きさと個数を決めます。センター石は0.8ct台ですが、メレダイヤは1ピースが0.01ctにしました。
各ダイヤが乗る箇所を作り、リング部を作って合体ロウ付け。

立爪リングを取巻きリングにリフォーム

爪とリングのロウ付けが完成したら、腕(リング部)にもダイヤを入れるので、穴を開けて爪を作ります。
そして石留めに入ります。
まずは、腕部の石留めから。

立爪リングを取巻きリングにリフォーム

続いて、取巻き部分のメレダイヤ石留め。
石が乗る爪は円盤状になっているので、リングを固定している器具から浮いています。
メレダイヤはタガネで叩いて留めますが、支えが少ない為にグラグラと動いてしまう事と、留めている内に円盤部が曲がってしまわないように、樹脂で固定して石留めをします。

立爪リングを取巻きリングにリフォーム

続いて、センターのダイヤを留めます。
固定具から外し、仕上げ磨きをすれば完成です。

立爪リングを取巻きリングにリフォーム

横からのデザインはこのようにしました。
ご依頼を有難うございました。

立爪リングを取巻きリングにリフォーム

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ペンダントトップをリングにして欲しいとのご依頼を頂きました。
ペンダントトップは真鍮素材のような枠にはまっています。

ペンダントトップをリングへリメイク

スモークの水晶のような石ですが、石のサイズが25×20mm程あり、リングにするには結構な大きさ。しかも、サイズが11号とこのタイプの石を使うにはリングサイズが小さいです。
(ご依頼のお客様は男性で、小指にはめられるとの事)
ご希望の素材はシルバー925ですので、今回はキャスト(鋳造)で作る事にしました。

まず、石を外します。
その石に合わせてワックス樹脂を削って原型を作ります。
石の厚みもそれなりにあるので、高さはギリギリに削ります。

ペンダントトップをリングへリメイク

原型が出来たら、キャスト。
そして、サイズを出して、全体を磨いたら石留めです。
リング幅に対して石留め用の取付具が合わないので、モデリング樹脂(熱を加えると粘土のように柔らかくなる樹脂)を使ってリングを固定して石留めをしました。

ペンダントトップをリングへリメイク

爪の部分を整形して、全体を磨いたら完成になります。

ご依頼を有難うございました。

ペンダントトップをリングへリメイク

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プラチナのダイヤ一文字リングのオーダーを頂きました。
一本はPt900の一文字リング、もう一本は中石を外したPt900リングです。
リフォーム(リメイク)後のリングも一文字リング。

現在お使いの一文字リングはお気に召さない箇所がありました。
それは、ダイヤが入っている箇所とリングに段差がある事。もう一点は指にはめた時に指の横までダイヤが無く、地金部分がある事。
この二点を埋める為に、中石を外したリングからダイヤを移植し、リングの段差を無くすのが目的です。

一文字リングのリメイク

まずは、石を外します。
一文字リングの方は正方形に近いプリンセスカット、中石を外したリングの方の石はバゲットカット。
正確には石のカットは違いますが、中央部分から左右対称に配置をしますのでデザイン的には分からないと思います。

一文字リングのリメイク プリンセスカットとバゲットカット

枠はワックス(樹脂)を削り、キャスト(鋳造)で作ります。
一文字リングの場合は、ダイヤとダイヤのチリ合わせが重要になります。

一文字リングのリメイク

キャストが出来たら、再度ダイヤの位置を合わせる為に枠を削ります。
キャストの場合、ちょっとだけ枠が縮むのでこの最後の調整が必要となりますし、ココでピッタリと合わせる事が最重要です。
また、画像のダイヤをご覧頂くと判りますが、ダイヤの高さが違います。
プリンセスカットやバゲットカットの場合は、上から見た時の大きさは同じでも高さが違うのは常なので、リングにダイヤをセットした時の上面を合わせるのも難しい作業となります。
(ラウンドブリリアントカットは、高さがほぼ同じなのでセットが楽なんですよね・・・)

一文字リングのリメイク

ダイヤのセッティングが出来たら、石留めです。
石留めは外の板状の爪を慎重に叩いて留めますが、プリンセスカットは角が欠けやすいのでココも慎重に作業をします。
(ダイヤが黄色く見えるのは、石留めの際に石が踊らないようにグリスを塗ってあるからです)

一文字リングのリメイク

石留めのが終わったら叩いた爪の部分を整形して、最終磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

一文字リングのリメイク

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Pt900素材のリングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
中石は綺麗なオーバルサファイア、リング部分にはメレダイヤが彫留めされています。
このリングの石を使って、土台となるリング部分をメレダイヤの取巻きデザインに作り替えて行きます。

Pt900ダイヤ取り巻きサファイアリングのリフォーム

 

まずは、サファイアの石枠を作ります。
爪は4本爪。

Pt900ダイヤ取り巻きサファイアリングのリフォーム

 

次に周囲に入るメレダイヤの取巻き部分を作ります。
作り方は色々ありますが、今回は厚板を切り抜いて整形して作って行きます。厚板は、切り抜いた後に叩きだして少し膨らみを付けてから整形します。こうする事でメレダイヤの配置が平らでは無く、少しだけ外側に角度を付ける事が出来ます。
取り巻き部分が出来たら中石の枠と合体させて、ロウ付け。ちなみに、中石の枠と取り巻き部分の輪との間は、少し隙間があるデザインです。

Pt900ダイヤ取り巻きサファイアリングのリフォーム

 

リングの腕となる部分は上下二股に分かれるデザインにして、取り巻き部分の直下と、中石の爪枠の下に設置した輪に接合する形状にします。
こうする事で、強度を保つようにします。

Pt900ダイヤ取り巻きサファイアリングのリフォーム

 

リングが出来たら一度鏡面に磨きます。
そして、メレダイヤの方から石留め。
取り巻き部分の張り出しが大きいので、モデリング粘土で周囲を固定してグラつかないようにしてしっかりと石留めをします。

Pt900ダイヤ取り巻きサファイアリングのリフォーム

 

メレダイヤの石留めが出来たら、メレダイヤの周囲を磨きます。
そして、中石のサファイアを石留め。

Pt900ダイヤ取り巻きサファイアリングのリフォーム

 

石留めが出来たら最後にサファイアの爪を仕上げ、全体を磨きなおして完成になります。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤ取り巻きサファイアリングのリフォーム

 

 

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エンゲージリング製作のご依頼を頂きました。
デザインは、ハートをモチーフにして、その線上と中にダイヤが入ったリングがご希望です。
リング素材はPt900。

まず、ハートの中に入れるダイヤを探します。
エンゲージリングという事から出来るだけ大きい石が良いのですが、リングサイズが5号ですのでモチーフのハート型とのバランスもあります。
色々と図面を引いて全体の大きさとのバランスを検討をし、お客様との打ち合わせで0.5ct台のダイヤを選ばせて頂きました。

Pt900ハートモチーフダイヤリング

 

まずは、0.5ctダイヤの枠を作ります。今回はキャストで作った枠を使います。
ダイヤ枠をある程度仕上げたら、ハート部分を作ります。
プラチナ板を切り抜き、穴を開けてダイヤが収まるように削っていきます。

Pt900ハートモチーフダイヤリング ハートモチーフ部作り

 

ハートモチーフ部、ダイヤ枠が出来たら、次はリング部を作ります。
リング断面は甲丸形状です。

Pt900ハートモチーフダイヤリング 各部パーツ作り

 

各部パーツが出来たら、それぞれをロウ付けで組み立てて行きます。
一度磨いたら、石を留めていきます。

Pt900ハートモチーフダイヤリング 

 

周囲のメレダイヤを留めたら一度外して磨き、再度保持具に留めて中のダイヤの石留めをします。

Pt900ハートモチーフダイヤリング 石留め

 

石留めをした爪、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ハートモチーフダイヤリング

Pt900ハートモチーフダイヤリング

 

 

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今回は、前回ご紹介をしましたお客様からもう1点のご依頼を頂いていたので、その紹介をします。

ご依頼を頂いたのは、シルバーリングに石を入れる作業です。
お手持ちのピアスに入っているダイヤを中央に、空いている四隅の位置に何か石を入れたいとのご希望でした。
今回は、レッドスピネルを入れるご提案をしまして、作業スタートです。

シルバーリングのカスタマイズ

 

四か所の窪んだ箇所にスピネルを入れていきますが、デザインを壊さないように爪の片側は石を滑り込ませるような形に留める事にしました。
石のガードル(外周の部分)が引っかかるように、モーターツールで削って爪を作っていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

穴あけが出来たら、石留めです。
外側は、工具を使って丸い爪で引っ掛けるように留めていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

スピネルを留めたら、次にダイヤを留めます。
ダイヤは、両側から挟み込むような状態で留めていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

爪を整えて、黒染めをし直し、仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

シルバーリングのカスタマイズ

 

 

 

 

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ルビールースを使ったリング製作のご依頼を頂きました。
ご希望の素材はPt900。

ルビールース

 

ご依頼を頂いたお客様ですが、当店を何度もご利用頂いています。
前回は、こちらのメレダイヤを石畳柄のように桝留めした平打ちリングをお作り致しました。

Pr900ダイヤ升留めリング 完成

 

今回のご依頼ですが、やはりボリューム感があると言いましょうか、塊感が欲しいとのご希望です。
デザインのワックス型見本をお作りして、実際のボリューム感を見て頂いてから製作スタートです。

まずは、地金を溶かしてローラーで棒状に伸ばします。
地金を地金屋さんから購入すると当店には棒状で届きますが、そのままでは使用しません。内部には亀裂が入っている場合もあり、削っていると内部の傷が出てきた事があったので同じ形状にする場合でも必ず一度溶かして使っています。

Pt900地金

 

棒状にした地金を丸めてロウ付け。
リング幅は5mmにするので、それより太めの5.5mm程にしています。
テーパー状の芯金にリングを通してサイズを出します。サイズは13号。
通常はリング下部(手のひら側)は細く薄くするのですが、塊感がお好みですので全周同じ幅同じ厚みでお作りをします。重くなり、お値段も高くなってしまいますが、この塊感がお客様にとっては重要なところなのです。
こうしたリングは、オーダーメイドでしか味わえません。

Pt900地金 ロウ付けしてリング状へ

 

リングにしたら、面を削って整形をします。
今回は正確に寸法を出すので、旋盤を使って削っていきます。

Pt900リングを旋盤切削

 

旋盤で削ったら、削った面を一度軽く削り、切削痕を消しておきます。
そして、ルビールースを入れる穴を開けて爪を作っていきます。今回の爪はTig溶接で地金を盛り足して作ります。

Pt900リング 旋盤加工終了

 

リングを一度磨き、石留め。

ルビールースを石留め

 

爪を削りって仕上げ磨きをします。センター部分にヘアーライン加工(艶消し)をリングにしたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ルビーリング

 

 

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サンゴのリングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
元デザインは、サンゴの玉を固めて三角形を象ったデザインのリングです。何かの木の実をモチーフにしたようなデザインです。

ご希望のデザインは、玉を一列に横並びにしたデザイン・・・感の良い方ならお分かりかと思います、真珠で有名なあのブランドのリングデザインです。
素材は、元リングと同じK18YGです。

K18YGサンゴリングのリメイク

 

サンゴは芯が立てられた棒に接着がされています。まずは、この玉を外します。
リングとサンゴが乗る棒状のパーツを作りますが、全く同じではなく、リフォーム前のデザインにあった外が跳ね上がったデザインを取り入れてパーツを作ります。(このデザインは、お客様にご提案済み)

K18YGサンゴリングのリメイク

 

リングとサンゴが乗る棒状パーツをロウ付け。
そして、サンゴをセットする針金をロウ付けします。
品物を磨き、サンゴを接着すれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

K18YGサンゴリングのリメイク

 

K18YGサンゴリングのリメイク

 

 

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サファイアリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
元のリングは、サファイアの周りにバゲットカットダイヤとメレダイヤを取り巻きにしたデザインのリングです。
このデザインから、サファイアとバゲットカットダイヤの部分だけを抜くようなスッキリとしたデザインにして欲しいとのご希望です。

Pt900サファイア/ダイヤリング ビフォー

 

まずは、全ての石を外します。
そこから使うのは、センターのサファイアとバゲットカットダイヤ。
始めに、この石の台座を作ります。素材はPt900。

サファイアとダイヤの枠作り

 

石枠が出来たら、リング部分を作ります。
リング断面は上面が僅かにカーブがある程度なので、見た目はほぼ平打ちです。
ちなみに、リングの高さは低めに作りますが、低過ぎると逆に恰好が悪くなるのでバランスを見つつ決めて行きます。

サファイアとダイヤの石枠とリングをドッキング

 

リングが出来たら全体を磨き、ダイヤ、サファイアの順で石留めします。

ダイヤとサファイアの石留め

 

最後に全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900サファイア/ダイヤリング アフター

 

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メレダイヤが周囲に取巻きデザインになっているパールリング。
このリングをシンプルなデザインにしたいとのご依頼を頂きました。
白玉と黒玉のリング2点です。

Pt900黒パール/ダイヤ取巻きリング

K18YGパールリング

 

デザインは、何度かこの日記でも取り上げさせて頂いている、高さのある甲丸リング。
ありきたりかもしれませんが、このデザインが一番シンプルでどのシチュエーションでも使えて良いデザインだと思います。

まずは、黒パールリングの方から作ります。
素材は、それぞれ現状と同じ素材がご希望なので、黒はPt900、白はK18YGです。
プラチナの塊をローラーで伸ばし、両端が細くなるように叩いて整形します。

Pt900黒パールリング製作

 

棒材を丸めてリング状にしてロウ付け。
そして、玉が入る部分を整形して、角を丸く削って甲丸状にします。

Pt900黒パールリング製作

 

玉を取り付ける芯をロウ付けします。
この時、穴を開けて芯を立ててロウ付けしますが、穴は貫通させます。
貫通させた穴に芯を通してロウ付けをしますが、芯はリングの内側に少し飛び出すようにしておいてTig溶接でリングと溶かして接合します。ロウ付け不良で抜けてしまわない工夫です。

Pt900黒パールリング製作

 

玉は接着剤で固定。穴の近くに傷があったので、それを接着面にする事で隠す事が出来ました。
まずは、黒パールリングの方が完成です。

Pt900黒パールリング

 

白パールの方も同じように作業をします。
こちらの方が玉が大きいので、リングの幅も少し広め(太め)です。

K18YGパールリング製作

 


黒パールリングと同じ工程を経て完成になります。

ご依頼を有難うございました。

K18YGパールリング

 

 

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K18YG素材のリング製作のご依頼を頂きました。
現在エメラルドのリングはお持ちなのですが、もう少し普段使い出来てシンプルなデザインのリングが欲しいとのご要望です。石は特にご希望はありませんが、緑で透明の物との事。

緑色で透明感の石といえば、一番最初に出てきたのがグリーントルマリン。
当店在庫を探したところ、大きさも丁度ご希望のサイズの石があったので、それを使ってリングを作る事になりました。

グリーントルマリン

 

まずは、石枠を作ります。
今回のデザインは、中石の外に板状の枠を設け、そこにメレダイヤを彫留めで留める取り巻き風のデザインリングにします。
石枠を作って、リング部まで作って合体させるところで、気づきました・・・この構造ではダメ・・・。
今回、石を留める爪を下に伸ばして、それをリング部との接合に使う「柱」にしようと思っていました。ところが、石は透明度のある石なので、柱が透けて「×」に見えてしまいます・・・。すっかり忘れてました・・・。
柱はカットして、別のデザインに変更。

トルマリンリング 石枠とリング部

 

柱の部分は「Ω」の型に変更しました。

トルマリンリング リングとの接合部変更

 

リングを一度磨いて、メレダイヤの彫留めを専門の職人へ依頼です。
約1週間後、彫留めが出来上がってきました。今回も綺麗に留めて貰ってます。

トルマリンリング メレダイヤの石留め

 

トルマリンの石留めです。
通常は樹脂製の保持具を使ってリングを固定しますが、リングが細く、また上部の裏側もスッキリしているので、リングが留まりません。今回のようなリングの場合は、熱を加えると柔らかくなる粘土状の樹脂を使ってリングを固定して石留めをします。

トルマリンリングの石留め

 

留めた爪周辺を磨き、全体も磨いて完成になります。

ご依頼を有難うございました。

K18YGトルマリンリング

K18YGトルマリンリング

 

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エメラルドとダイヤが入った帯留めを、リングにリフォーム(リメイク)するご依頼を頂きました。
繊細に作られている帯留めなので壊すのは勿体ないと感じましたが、帯留めとして使用する事が殆ど無くなってしまったので、今度はリングにして楽しみたいとの事です。

エメラルドとダイヤの帯留め

 

デザインは、一部を踏襲。中央部分のエメラルドとダイヤの部分を一列使ったリングデザインになります。素材はPt900。

まずは、エメラルドの枠を作ります。
判っていた事ですが、エメラルドを外すと高さが結構ある石です。こうした石は爪枠の壁を薄くしないと収まりません。結構大変なんです・・・。

エメラルド枠作り

 

石枠が出来たら、リング部分を作ります。
今回は、ダイヤを一列に爪で留めるデザインになります。この爪、別に取り付ける物ではなく、リング部分に穴を開けて、残った地金を割って爪にするデザインです。

Ptエメラルドリング リング部製作

 

石枠とリング部分をロウ付けします。
このあと、一度軽く仕上げまでもっていき、ダイヤが入る穴を開けます。

リング部ロウ付け

 

ダイヤを石留します。
ダイヤを留めたあと、ダイヤ部分を磨きいてエメラルドを石留めします。

エメラルドリング ダイヤが石留め

 

最後に全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900エメラルド/ダイヤリング

 

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ダイヤリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

センターにダイヤが大小並んで爪留めされているリングです。画像では判りづらいですが、リング部分は緩やかにうねりがあるデザインです。

ダイヤリングを細くリメイク

 

ダイヤ爪の部分はこのままにされたいとの事でしたので、この部分をカットして再利用します。

問題は、リングの方。
出来るだけ細くしたい、また常用にしたいとのご希望です。

以前より地金が高くなり、また出来るだけ値段を抑えたいという事と、昨今のファッション動向から、リングは細くなる傾向が続いています。
今回ご依頼の素材はリフォーム前のプラチナ(Pt900)のままですが、プラチナはそれ程硬い素材ではありません。この細いデザインと素材とのバランスは、非常に悩ましいところ。
今回は(今回に限りませんが)、目の錯覚を利用する事にしました。

リングは上から見た時に細く見えるように、断面を三角に、またリングの高さを幅よりも高くする事で強度を保つようにします。

ダイヤリングを細くリメイク

 

リング状面は甲丸状にします。
上面を丸くする事で、光が甲丸のてっぺんだけに当たって反射します。両サイドは黒く見えるので、全体として細く見えるのです。

ダイヤリングを細くリメイク

 

ダイヤの爪をリングにロウ付け。
大きい方の石の出っ張った爪は、厚みが薄かったので地金をTig溶接機で肉盛りして爪を丈夫にしました。
一度磨いたら、石を留めていきます。

ダイヤリングを細くリメイク

 

爪先を磨き、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

ダイヤリングを細くリメイク

 

 

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サファイアリングを2本お持ち頂いて、プラチナリングとペンダントへのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
奥様へのプレゼントだそうです。


元の品物は一方がプラチナ、もう一方はK18YGですが、ご依頼で作る品物は両方共にPt900です。
サファイアの色は若干薄いのは、コーンフラワーっぽいかな? 共にサファイアは5.5ct程です。
プラチナの方はサファイアのみを使用して再度リングへ、イエローゴールドの方はサファイアとダイヤ両方を使ってプラチナペンダントへ作り変えます。

2本のサファイアリング

 

まずは、リングの方。
中石を外し、石枠を作ります。高さがある石なので、最終的な枠はキューレット部が出ないギリギリのサイズにします。
デザインの説明を忘れていました。デザインは、リング、ペンダント共にダイヤの取巻きデザインです。リングの方は取巻き部のダイヤは当店でご用意し、ペンダントのダイヤは再利用します。

サファイアの石枠作り

 

中石の枠の外に、ダイヤの取巻きの枠を作ります。
ダイヤの爪は、中は共爪、外はダイヤ1ピースに対して2本の爪です。
共爪の方は、先をTig溶接機で溶かして丸くしてダイヤの掛かりを良くしておきます。
(石を留める際に、爪を成形して石がシッカリと引っ掛かるようにします)

ダイヤ取巻き枠

 

取巻き枠が出来たら、リング部(腕)を作ります。
今回は、石の高さがあるので、上下二段に分かれるタイプにしました。

リング部の加工

 

取巻き枠と腕をロウ付けでドッキング。
下磨きをしたら、ダイヤ、サファイアの順で石留めをします。
ダイヤを留めたら爪を成形して磨き、サファイアも同じ要領で作業をしたら、最後に仕上げ磨きをして完成です。

ダイヤ、サファイアの順で石留め

 

リングと同じ要領で、ペンダントの方も作業をします。
こちらの方は、サファイアに傷が多くあるので、石が乗る台座部分は出来るだけピッタリと合うように削って加工をします。接触面が少ないと、石を留める時やリング装着中に石へ衝撃が加わった際に一か所に力が集中してしまい割れてしまう可能性が高くなるので、フィッティングにはより気を配ります。

サファイアペンダントの取巻き作り

 

ペンダント枠が出来たら、バチカン(チェーンが通る金具)を取り付け。
そして、石留め。

サファイアペンダントの石留め

 

ペンダントも磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900サファイア/ダイヤリング

Pt900サファイア/ダイヤペンダント

 

 

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石が脱落してしまったプラチナリングの修理ご依頼を頂きました。
石が1個脱落して無くなっています。

石の種類が判りません・・・。透明の緑石ですが、トルマリンのようでトルマリンでなさそう。
ただ、選択肢として比較的容易に手に入るのはトルマリンしかありません。
また、幸いな事に当店在庫でサイズがかなり近い石があったので、お客様にそれを伝えてて、この石で修理をする事になりました。
愚痴になっちゃいますが、最近は本当にこうした石が手に入りづらくなりました・・・。

プラチナリングの石合わせ

石のサイズは近いとは言え、若干小さめ。
今回は、長手(長い辺)はそのまま留められそうだったので、短辺の方に地金を肉盛りして修理をする事にしました。(プラチナ、ゴールドは肉盛りが出来ますが、シルバー素材は出来ません)
ただ、石の厚み(高さ)がギリギリ・・・ちょっとでも高さが合わないと、リング内側に飛び出してしまいます。
石留め前の位置合わせは、慎重に行いました。

プラチナリングの石合わせ

タガネで叩いて留めた爪を削り、周辺を磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。

プラチナリングの石合わせ

プラチナリングの石合わせ

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エンゲージリングのご依頼を頂きました。
素材はK20PG(ピンクゴールド)、センター石はダイヤモンド。

デザインは、ほぼお好きな形がありましたので、それに沿ってお作りをします。センター石はフクリン枠、石の横にはV字形状のデザインがあり、リング中央にはミル打ちが欲しいとのご希望です。

まずは、石を探します。
ダイヤは、ダイヤを専門に扱う取引先から直接仕入れをします。
今回は手持ち在庫の中からお勧めを出して頂きましたが、特殊な石でも走り回って探して貰える有難い取引先です。

K20PGリング用ダイヤ

ダイヤが決まりましたので、枠を作ります。
センター石の枠は、地金を棒状にした無垢材から旋盤で削り出して枠を作ります。
リング部も、無垢材を丸く曲げて作ります。

K20PGダイヤリング加工 

センター石の脇のV字部分を作ります。
インターネット上で見たこのデザインがお好みだったので、このデザインを取り入れました。

K20PGダイヤリング加工

石枠とリング部をロウ付けで合体。
全体を軽く仕上げします。

K20PGダイヤリング加工

リング部の中央に、ミルを打ちます。

K20PGダイヤリング加工 ミル打ち

センター石を留めて、全体を仕上げ磨きをしたら完成になります。
少しクラシカルで可愛らしいデザインのリングになりました。

ご依頼を有難うございました。

K20PGダイヤリング

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