Entries tagged with “ダイヤ”
5月
17
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 一部を踏襲 サファイアリング はコメントを受け付けていません
サファイアリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
元のリングは、サファイアの周りにバゲットカットダイヤとメレダイヤを取り巻きにしたデザインのリングです。
このデザインから、サファイアとバゲットカットダイヤの部分だけを抜くようなスッキリとしたデザインにして欲しいとのご希望です。

まずは、全ての石を外します。
そこから使うのは、センターのサファイアとバゲットカットダイヤ。
始めに、この石の台座を作ります。素材はPt900。

石枠が出来たら、リング部分を作ります。
リング断面は上面が僅かにカーブがある程度なので、見た目はほぼ平打ちです。
ちなみに、リングの高さは低めに作りますが、低過ぎると逆に恰好が悪くなるのでバランスを見つつ決めて行きます。

リングが出来たら全体を磨き、ダイヤ、サファイアの順で石留めします。

最後に全体を磨いたら完成です。
ご依頼を有難うございました。

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4月
13
2023
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | ラウンドダイヤ4個で菱形ペンダント はコメントを受け付けていません
ペンダントネックレス製作のご依頼を頂きました。
0.5ct台のダイヤを4つ並べて菱形にしたデザインのペンダントネックレスを作って欲しいとのご要望です。
素材はK18YG。
まずは、ダイヤを探します。
探すとは言っても取引先のバイヤーさんに予算を伝えて探して貰うのですが、個数が多くなると同じ大きさで同じようなグレードの石を探すのが難しくなっていきます。今回は4ピースでしたので、この個数ならば大丈夫です。

まずは、石枠を作ります。爪は4本爪。
今回は、当店内の機械で作ったキャスト(鋳造)の爪をつかいます。
(ワックス型の状態が良くなかったので、表面がちょっと荒れ気味です・・・)

爪の表面を綺麗にして4つの爪を組んで菱形にします。
爪どうしをくっ付けてロウ付けするのではなく、十字に柱を渡し、爪間にも柱を配置して強度を増します。

枠が出来たら一度磨いて、ダイヤの彫留めです。

爪先を整えて磨き、ペンダント全体を磨きます。
チェーンはベネチアンタイプを通したら完成になります。
ご依頼を有難うございました。

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3月
10
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | エメラルドの帯留めをリングへ はコメントを受け付けていません
エメラルドとダイヤが入った帯留めを、リングにリフォーム(リメイク)するご依頼を頂きました。
繊細に作られている帯留めなので壊すのは勿体ないと感じましたが、帯留めとして使用する事が殆ど無くなってしまったので、今度はリングにして楽しみたいとの事です。

デザインは、一部を踏襲。中央部分のエメラルドとダイヤの部分を一列使ったリングデザインになります。素材はPt900。
まずは、エメラルドの枠を作ります。
判っていた事ですが、エメラルドを外すと高さが結構ある石です。こうした石は爪枠の壁を薄くしないと収まりません。結構大変なんです・・・。

石枠が出来たら、リング部分を作ります。
今回は、ダイヤを一列に爪で留めるデザインになります。この爪、別に取り付ける物ではなく、リング部分に穴を開けて、残った地金を割って爪にするデザインです。

石枠とリング部分をロウ付けします。
このあと、一度軽く仕上げまでもっていき、ダイヤが入る穴を開けます。

ダイヤを石留します。
ダイヤを留めたあと、ダイヤ部分を磨きいてエメラルドを石留めします。

最後に全体を磨いたら完成です。
ご依頼を有難うございました。

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2月
24
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | ダイヤリングを細く はコメントを受け付けていません
ダイヤリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
センターにダイヤが大小並んで爪留めされているリングです。画像では判りづらいですが、リング部分は緩やかにうねりがあるデザインです。

ダイヤ爪の部分はこのままにされたいとの事でしたので、この部分をカットして再利用します。
問題は、リングの方。
出来るだけ細くしたい、また常用にしたいとのご希望です。
以前より地金が高くなり、また出来るだけ値段を抑えたいという事と、昨今のファッション動向から、リングは細くなる傾向が続いています。
今回ご依頼の素材はリフォーム前のプラチナ(Pt900)のままですが、プラチナはそれ程硬い素材ではありません。この細いデザインと素材とのバランスは、非常に悩ましいところ。
今回は(今回に限りませんが)、目の錯覚を利用する事にしました。
リングは上から見た時に細く見えるように、断面を三角に、またリングの高さを幅よりも高くする事で強度を保つようにします。

リング状面は甲丸状にします。
上面を丸くする事で、光が甲丸のてっぺんだけに当たって反射します。両サイドは黒く見えるので、全体として細く見えるのです。

ダイヤの爪をリングにロウ付け。
大きい方の石の出っ張った爪は、厚みが薄かったので地金をTig溶接機で肉盛りして爪を丈夫にしました。
一度磨いたら、石を留めていきます。

爪先を磨き、全体を磨いたら完成です。
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2月
15
2023
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | 1カラットダイヤピアス はコメントを受け付けていません
ダイヤピアス製作のご依頼を頂きました。
片側1ct台のラウンドブリリアントカットダイヤなのですが、なんと片方を落としてしまったそうです・・・。
キャッチャーがシリコンタイプ(内部にプラチナ板が入ったタイプ)なのですが、ゴムが劣化して若干緩くなっています。

先日も他のお客様からピアスキャッチャーのご相談がありましたが、お客様ごとに求めるものが違うので完璧なキャッチャーという物は残念ながら存在しません。
今回のようなシリコンタイプは、値段が安くて装着もし易いのですが、その逆にゴムは劣化していきますので定期的な交換が必要です。(見た目には変わらなくても、緩く感じてきたら交換時期です)
海外製の中にバネが入ったタイプの場合は、構造が複雑で値段が高く、装着がし辛い反面、ロックがしっかりとしているので溝にキッチリとはまっていれば簡単には落ちません。(キャッチャーの劣化などは殆どありませんが、ピアスポストの方が曲がったり溝が摩耗したりし易い傾向があります)
昔ながらのバタフライタイプは、その中間といった具合でしょうか。ただ、バタフライタイプも裏側の丸まっている部分に開きが出てくるとロックが甘くなります。(丸く曲げた部分を元に戻せば再利用可能ではありますが、変形が酷い場合は交換が必要です)
今回は、残ったピアスの方に石のグレードとデザインを合わせてお作りをします。
まずは、ダイヤ探しから。

ピアス形状は、フクリン枠です。素材はPt900。

枠が出来たら、石留めです。

石留めした周囲のデコボコを薄く削り、仕上げ磨くをして完成です。

裏側はダイヤのキューレットギリギリに作ってあります。
画像にはありませんが、キャッチャーはもう1組ご用意してお渡しをしました。
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1月
27
2023
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | サファイア リング&ペンダントへの作替え はコメントを受け付けていません
サファイアリングを2本お持ち頂いて、プラチナリングとペンダントへのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
奥様へのプレゼントだそうです。
元の品物は一方がプラチナ、もう一方はK18YGですが、ご依頼で作る品物は両方共にPt900です。
サファイアの色は若干薄いのは、コーンフラワーっぽいかな? 共にサファイアは5.5ct程です。
プラチナの方はサファイアのみを使用して再度リングへ、イエローゴールドの方はサファイアとダイヤ両方を使ってプラチナペンダントへ作り変えます。

まずは、リングの方。
中石を外し、石枠を作ります。高さがある石なので、最終的な枠はキューレット部が出ないギリギリのサイズにします。
デザインの説明を忘れていました。デザインは、リング、ペンダント共にダイヤの取巻きデザインです。リングの方は取巻き部のダイヤは当店でご用意し、ペンダントのダイヤは再利用します。

中石の枠の外に、ダイヤの取巻きの枠を作ります。
ダイヤの爪は、中は共爪、外はダイヤ1ピースに対して2本の爪です。
共爪の方は、先をTig溶接機で溶かして丸くしてダイヤの掛かりを良くしておきます。
(石を留める際に、爪を成形して石がシッカリと引っ掛かるようにします)

取巻き枠が出来たら、リング部(腕)を作ります。
今回は、石の高さがあるので、上下二段に分かれるタイプにしました。

取巻き枠と腕をロウ付けでドッキング。
下磨きをしたら、ダイヤ、サファイアの順で石留めをします。
ダイヤを留めたら爪を成形して磨き、サファイアも同じ要領で作業をしたら、最後に仕上げ磨きをして完成です。

リングと同じ要領で、ペンダントの方も作業をします。
こちらの方は、サファイアに傷が多くあるので、石が乗る台座部分は出来るだけピッタリと合うように削って加工をします。接触面が少ないと、石を留める時やリング装着中に石へ衝撃が加わった際に一か所に力が集中してしまい割れてしまう可能性が高くなるので、フィッティングにはより気を配ります。

ペンダント枠が出来たら、バチカン(チェーンが通る金具)を取り付け。
そして、石留め。

ペンダントも磨いて完成です。
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12月
15
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | K20PGダイヤリング はコメントを受け付けていません
エンゲージリングのご依頼を頂きました。
素材はK20PG(ピンクゴールド)、センター石はダイヤモンド。
デザインは、ほぼお好きな形がありましたので、それに沿ってお作りをします。センター石はフクリン枠、石の横にはV字形状のデザインがあり、リング中央にはミル打ちが欲しいとのご希望です。
まずは、石を探します。
ダイヤは、ダイヤを専門に扱う取引先から直接仕入れをします。
今回は手持ち在庫の中からお勧めを出して頂きましたが、特殊な石でも走り回って探して貰える有難い取引先です。

ダイヤが決まりましたので、枠を作ります。
センター石の枠は、地金を棒状にした無垢材から旋盤で削り出して枠を作ります。
リング部も、無垢材を丸く曲げて作ります。

センター石の脇のV字部分を作ります。
インターネット上で見たこのデザインがお好みだったので、このデザインを取り入れました。

石枠とリング部をロウ付けで合体。
全体を軽く仕上げします。

リング部の中央に、ミルを打ちます。

センター石を留めて、全体を仕上げ磨きをしたら完成になります。
少しクラシカルで可愛らしいデザインのリングになりました。
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11月
17
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | ルビールースでオーダーメイドリング はコメントを受け付けていません
ルビーを使ったリング製作のご依頼を頂きました。
このルビー、元はメンズリングにセットしてあった物ですが、装着している際に硬い物に当ててしまって石が欠けてしまったものです。
リングは別のルースを取り付けて修理しましたが、ルビーは廃棄するのも勿体ないのでリカットをご提案して返却をしました。

今回、このリカットしたルビールースを奥様のリングにする為にご依頼を頂きました。ルースの大きさは1.3ct程です。
奥様から周りにマーキスカットダイヤを使ったリングにしたいとのご希望を頂いていたので、ご希望に合うように石をセットして作業を進めました。

まずは、石枠を作ります。素材はPt900。枠は上下二段のシンプルな石枠にします。
マーキスダイヤの枠は3枚の葉のような形状に組み立てます。

石枠が出来たら、リング部分を作ります。リングは上下二段に。
ただ、この時に、ルビールースを留める爪は取り付けません。

リングデザインのご希望で、爪はプラチナでは無くイエローゴールドがご希望でした。
通常は爪を付けた状態で石枠を完成させ、そこにリング部分をロウ付けして作るのですが、プラチナのロウ材はK18ロウより溶ける温度が高いので、K18の爪を先に取り付けてしまうとプラチナのロウ材が使えなくなります。
プラチナ部分はプラチナロウ材で組み上げた方が綺麗に、また強固に組み立てが出来ます。

リングがほぼ出来上がりましたので、ダイヤ、そしてルビーを石留します。

爪、またリング全体を磨いたら完成です。
センター石が赤い色なので、爪をK18YGにして色味を足すと華やかになりますね。
ご依頼を有難うございました。

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11月
4
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | クロムハーツ カスタマイズ2点 はコメントを受け付けていません
今回はクロムハーツ製品のカスタマイズのご依頼をご紹介します。
まずは1点目。
品物は当店で金具の修理を何度かご紹介していますペーパーチェーンです。
今回はネックレスの金具に関してご相談を頂きました。

金具自体に不具合はありませんが、脱落防止フックが緩くなってくるのと脱着そのものがし辛いとのご相談です。
脱落防止フックはシルバー製なので、素材を硬くする方法が殆どありません。なので、使っている内に開いてしまいどうしても緩くなってしまいます。
また、これはお客様都合なのですが、爪を長く伸ばされているのでどうしても金具がし辛くなります。
そこで、汎用品に交換するご提案をしました。
店在庫のフックを試して頂きましたが、こちらの方が装着がし易い事からフックへの交換修理となりました。

フック交換と共に反対側のループ金具も楕円形にして、より装着し易くしてお渡ししました。
オリジナルの金具は、丸環部でカットしましたので元に戻せるようになっています。

2点目。
こちらのお客様のご依頼は、バブルガムリングのサイズ直しのご依頼です。
サイズが少し大きいので、小さくしたいとのご希望です。

この日記内で何度かご紹介していますが、シルバー素材は全体が温まらないとロウ材が綺麗に流れません。この為、石付きの場合は必ず外す必要があります。
今回ご依頼の品物は爪で留まっていましたのでそれを起こす事で外す事が出来ますが、爪が薄い場合(製造時、もしくはご使用により摩耗して薄くなる)は爪が折れる可能性があり、石を留めなおす事が出来なくなります。この場合は爪部分に地金をロウ付けして爪を張り替える必要が出てきます。
今回の場合は、爪を綺麗に起こす事が出来ましたのでそのまま留めなおす事が出来ました。

但し、このリングはサイズ直しでカットするリング下部の内側に刻印がされています。
サイズ直しの際は、この箇所でカットしなければなりませんので、刻印が一部途切れてしまいます。コレはやむを得ません。

今回はクロムハーツ製品2点のご紹介をしましたが、どちらもオリジナル製品に手を加える事となります。
「金具のデザインを変えたくない」
「刻印には一切手を加えたくない」
お気持ちは十分判りますが、物理的に無理な場合は必ずあります。
今回はどちらのお客様も女性でした。個人的に感じるのが、女性のお客様の方が「ファッションとして製品を装着したい」という感覚が強いように感じます。
この辺りは女性より収集癖がある男性(私も含む)のオリジナルに拘る趣向とは違うのかもしれませんね・・・。(あくまでも私の感覚ですが)
お二方、ご依頼を有難うございました。
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10月
27
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | パヴェ留めリングの爪修理 はコメントを受け付けていません
リング修理のご依頼を頂きました。
素材は750(K18)、ダイヤを敷き詰めたように留めてあるパヴェ留めリングですが、石の一つが脱落しています。ブランドネームはありませんでしたが、丁寧に綺麗に作られたリングです。

落ちた原因は、ダイヤ1ピースに対して4本の爪で留めてあるのですが、その内の1本が折れてしまった事です。

落ちたメレダイヤは0.02ct、直径が約1.7mmです。画像では拡大してますが爪の大きさは0.3mm前後でしょう。
当初はTig溶接(電機溶接)でK18のチップ片を隣り合った3本と共に一つに溶かし纏めて、それを石留の要領で4本に分割する方法を考えていました。
ただ、まずはこの1本だけを溶接出来ないかと思い、周囲に電気が飛ばないようにマスキングをして1本だけの再生を試みました。
これが大成功。勿論、他の石にも影響は一切ありません。
チップ片の大きさ、電気のパワーと照射時間、それらが上手くマッチしないと小さな爪の再生はかなり困難です。

ご依頼を有難うございました。

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10月
19
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | ダイヤペアシェイプリングをペンダントネックレスへ はコメントを受け付けていません
ペアシェイプカットのダイヤリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
1ct台のペアシェイプダイヤが2ピース入った手作りで作られたリングです。何故手作りと判るの?・・・デザインが特殊ですし、入っている石がそれぞれバラバラなカットなので、手作りをするしか方法が無いんです。

ダイヤをそれぞれ分けると丁度2ペア出来る事から、ペンダントネックレスにしたいとのご希望です。また、行く行くはお孫さんへ渡したいという事から、後にバラして1本ずつのペンダントネックレスにも出来るようなデザインがご希望です。
そうなると特殊なデザインは難しいので、縦長に二連結したデザインをご提案しました。
まずは、石を外します。
ただ、石を外した際、目論見が外れてしまいデザインを少し変えさせて頂く事となりました・・・。(後述)

取り掛かりはペアシェイプカットの台座を作ります。今回使用する素材はPt900。
板を曲げ、ロウ付けして台座の基礎を作ります。

台座に爪をロウ付けします。
ロウ付けする際、中央部分を残して厚みの半分をカット。ロウ付け後にカットを残した部分を切り離してセンターに隙間がある二段の台座にします。

ペアシェイプカットの台座が出来たら、バゲットカットダイヤの台座を作ります。

バゲットカットダイヤの台座を先に作ったペアシェイプカットの台座にロウ付け。
この際、「目論見が外れた・・・」と書いたデザイン変更をしました。
と、言うのも、当初はこのダイヤはプリンセスカット(真四角)だと思ってました。ただ、外してみると少し長辺がある長方形。真四角のプリンセス、もしくはスクエアと、バゲットカットはよく見ればカットが違うので、そこまで確認してなかった・・・と、言うのが正しいです。完全に私の確認不足。
当初の予定では角がある部分を上下に配置するデザインでしたが、45度回転させた横長の位置に変更しました。

次にテーパーダイヤの台座を作ります。
この台座は、チェーンがが通るバチカンと兼ねたデザインです。

それぞれを磨きます。

そして、それぞれを石留。

石留したパーツを接続し、丸環をロウ付け。
磨いてチェーンを通したら完成になります。
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9月
29
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | K18YGダイヤパヴェ留めリング はコメントを受け付けていません
当店を何度もご利用頂いていますお客様から、ダイヤリングのオーダーを頂きました。
素材はK18YGで、丸っこくこんもりとしたリングが欲しいとのご希望です。甲高の甲丸形状で、ダイヤを散りばめたパヴェ留めのリングデザインです。
大きさのご希望が幅15mm程との事でしたので、まずはワックスを削って全体像を見て頂くことにしました。遠方からのご依頼でしたのでワックス型をお送りしたのですが、これではまだ小さいとの事で、幅を20mmまで広げたワックス型を再度作り、お送りして確認をして頂きました。
まずは、最初に作った15mmのワックス型。
表にはダイヤに見立てたキュービックジルコニアを貼り付けてメレダイヤの大きさと個数を調べます。

そして、20mmのワックス型です。サイズは共に15.5号。
向きが違いますが、ボリューム感はこれだけ違います。勿論、ダイヤの総カラット数も変わります。15mmの時は3ct台でしたが、最終的には5.5ct程になりました。

各部の寸法データは記録してあるのでワックスは改めて作り、キャスト(鋳造)でリングを作ります。

リングを下磨きしたら、メレダイヤをグリスで貼り付けて穴の位置を確認します。

メレダイヤの位置合わせが出来たら、穴を開けます。

この後、通常は彫留めの職人へ石留を依頼するのですが・・・話の流れで、私が石留をする事に・・・。一応、石留めは勉強していて自身で留めていた時期もありますが、久々に石留をするので少し練習してから石留開始。
パヴェ留めは石と石の間の地金を使い、爪の向きをパズルのように考えながら留めていきます。適当に留めていると、留める爪が出せなくなってしまいます。通常4本で留めますが、3本で留める箇所も出てきます。
既製品の場合は、最初からキャストで爪を作ってそこに合う石を入れて留める品物が多くありますが、タガネで削り出して爪を作る品物の場合は叩き絞めて爪を留めていくので、強く頑丈な爪が出来上がります。よく言われる、鋳造と鍛造の違いになります。

石留めができれば、爪の先を丸め、全体を磨けば完成になります。
品物を受取り後に連絡を頂きましたが、ケースを開けて現品を見た瞬間、余りのボリュームに笑ってしまったそうです。満足して頂いて良かったです。
ご依頼を有難うございました。

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9月
2
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | ダイヤルースでペンダントネックレス はコメントを受け付けていません
ダイヤルース3点をお持ちになり、ペンダントネックレス製作のご依頼を頂きました。
ルースの大きさは、センターが1.8ct台、他二点が0.5ct台です。

石の爪は全てフクリン枠、これを3つV字に並べて、太めの喜平チェーン接続するデザイン。素材はPt900です。
まずは、石枠を作ります。

石枠が出来たらそれぞれを繋げ、V字に並ぶように板材をロウ付けして組み立てます。
ちなみに、丸いフクリン枠をそのままロウ付けしただけに見えますが、強度アップの為に両側をU字にえぐった薄い板を間に挟んでロウ付けをしています。

喜平チェーンをカットし、V字のペンダントトップ部にロウ付け。
鏡面に磨いたら、石留めです。

留めた爪を磨いたら完成になります。

そして・・・もう一つ。
お預かりしたルースに色石がありました。「ブルーサファイア」と記名がありますが・・・分析に出したところ、「ブルートパーズ」でした。(分析結果は、お客様にはお伝えしました)

この石もフクリン枠を作って留めます。
ただ、ネックレスで配置する位置が、金具部分。背中側に少し垂らした位置に配置して欲しいとのご希望です。
金具も付け易さを優先して引き輪と、反対側はプレートではなく楕円の丸環にしました。
ご依頼を有難うございました。

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7月
22
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | パヴェ留めリングから石畳み柄のリングへ はコメントを受け付けていません
リングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
元デザインは甲丸形状のパヴェ留めリングですが、爪が擦り減りメレダイヤが落ちてしまい、一度修理をさせて頂いていました。納品時に次に落ちたらリフォーム時期です・・・と、お伝えしていました。
今回は、リング全体のダメージが酷く、また十分楽しまれたとの事でしたので、石を外して別のデザインにリフォーム(リメイク)したいとご依頼を頂きました。
既に次のリングデザインのご希望がありましたので、それに沿ってお作りをします。

石を外す前にチェックしたところ、既に欠けている石が幾つかありました。
量産品の場合、枠があり、そこに石を並べて石留めをしていくのですが、総カラットを最初から決めて1ピースあたりの大きさを決めている事が多くあります。なので、結構無理をして留めている場合があります。今回も隣り合った石が重なっている箇所があり、そうした所の石が割れたり欠けたりしてしまうのです。
石を外したところ、32ピース中、欠けが無く使える石が27ピースでした。
素材はPt900、デザインは平打ちリング。そこに石畳のように一つ置きに左右に並ぶデザインです。
リングは平打ちリングなので、地金をローラーで伸ばしてロウ付けしてリングを作ります。
ご希望サイズ(13号)に整形して、27ピースの石が入るようにリング外周を27等分してケガキ線を入れます。

メレダイヤを裏返してグリスでリングに貼り付けてチェックをします。
27等分なので、一周すると横並びになる箇所が出てしまいますね・・・。
この後、下穴を開けて石留めの職人へ石留めを依頼します。今回は四角くカットしたマス留めです。

石留めから戻ったら、最終磨きをすれば完成です。
石畳み風?チェッカー柄?どちらともとれますが、こうしたリングもオシャレですね。
ご依頼を有難うございました。

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6月
3
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | 何故?石が斜めに? はコメントを受け付けていません
ティファニーのダイヤリングの修理のご依頼を頂きました。
服にダイヤの爪を引っ掛けてしまい、爪が曲がってダイヤが外れてしまったそうです。

曲がった爪を慎重に戻し、一度石をセット。ところが、どうやっても石が傾いてしまいます。
通常、こうした際は、全ての爪の角度を合わせたあとに石を乗せて再度爪を倒して留めていきます。
一度石留めがされているので、爪を正常な位置に戻せば石が乗る位置も決まります。
爪は、ダイヤを留める為にダイヤのガードルと呼ぶ外周部分が三角にカットされたいますが、どうしても3本の爪のカットした部分がズレています。
石が水平になるように爪をリカットして、留めました。
これで水平の位置ですが、赤矢印の爪は引っ掛かり部分が長すぎです。

爪掛かりが長い箇所は爪先を削り、全体と共に仕上げ磨きをすれば完成です。
プラチナに限らず金属は曲がると伸びる性質がありますが、カットがズレていた内の2本は曲がっていませんさすがに3本共に伸びる事は無いですから・・・最初から斜めっていたのか?
有名ブランドだけにそれは無いと思いますが、ちょっと不可解です。
ご依頼を有難うございました。

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4月
20
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | プラチナリングからペンダントネックレスへのリフォーム はコメントを受け付けていません
リングからペンダントネックレスへのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
リングは6本爪で両脇にメレダイヤが付いたデザインです。

ご希望のペンダントトップデザインは、同じく爪は6本爪、両脇のメレダイヤはバチカンに縦に並べて彫留めするデザインです。
ご希望のデザインに沿ってお作りをしていきます。
まず、石を外します。
爪は当店でキャスト(鋳造)した枠を使い、別に作ったバチカンをロウ付けしていきます。

バチカンの裏側は、爪まで伸ばした板状にして繋ぎます。
この隙間にチェーンを通しますが、脱落防止の為にチェーンは取り外しが出来ないようにとのご希望でしたので、この後で板の中間位置に柱を設置します。

メレダイヤは、彫留めの為に職人さんへ留めを依頼します。
彫留めから戻って来たら、センター石を石留め。

石留め後は、爪先を整えて全体を磨けばペンダントトップは出来上がり。
ペンダントトップが出来たら、チェーンを通して完成になります。

脱落防止の柱は、このような位置です。
ご依頼を有難うございました。

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4月
13
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Pt900マルチカラーダイヤリング はコメントを受け付けていません
これまでも何度かご利用頂いているお客様から、エタニティリングのご依頼を頂きました。
ダイヤは持ち込みのルースですが、時間をかけて集められたカラーダイヤです。
このルースの他に、各ルースの大きさも記載したメモ書きも付けて頂きました。リングを作る上で大事なデータですので、非常に有難いです。

ルースを先にお送り頂きましたが・・・エタニティリングのデザインに悩まれていました。
当初のデザインから二転三転。以前にもご利用頂いているお客様でしたので、失礼を承知で率直な意見をお伝えしました。お客様もスッキリされたようで、結果的に一番最初のデザイン爪留め(割り爪)で決まり、製作スタートです。
エタニティリングを作る際に重要なのは、リングサイズとダイヤの直径、そして個数です。
今回のリングサイズは11.5号、ダイヤは0.25ct前後なので直径が約4mmです。
頂いたダイヤの直径データと、実際に並べて計測した寸法を比較。この直線が円周となり、リングサイズとの絡みから厚みも決まります。(念の為、パソコンのCADで図面を引いて確認をします)

リングは手作業で作ります。素材はPt900。
まず、いつも通りに地金を溶かし、それを叩いて塊にし、ローラーで伸ばして棒状にします。

プラチナ棒を丸くして、ロウ付けしてリングに整形します。
今回はダイヤが26ピースなので、26等分に印を付けます。

ダイヤが入る穴を開け。但し、この時点では穴も少し小さ目にしておきます。ダイヤの大きさに少しバラつきがあるのと手作業で穴を開けているので、穴の位置も僅かにズレが出ます。

横面をU字にくり抜きつつ、爪になる棒状の箇所を作ります。この棒を半分に輪って爪にします。この作業をしつつ、各ダイヤの入る位置を微調整しながら削ります。

位置決めが出来たら、爪を割って、全体を磨き、石留めです。
石は全て並び順番が決まっているので、その通りに留めます。また、石留めの際にも位置の微調整しつつ留めていきます。

石留めが終わったら、全体を仕上げ磨きをします。
今回は1/3程がブラウンカラーダイヤですが、この箇所を金メッキにして欲しいとのご希望なので、マスキングをしてメッキ。
こうして完成です。


出来上がりをメールでご連絡をしましたが、「紫外線ライトを当てると面白いですよ」と返信頂きました。
早速ライトを当ててみると・・・


ダイヤは紫外線発光する物がありますが、これ程に多色に発光する物を見られる機会は滅多にありません。
ホント、面白いものを見せて頂きました。
ご利用を有難うございました。
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3月
31
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | リングをペンダントトップに改造 はコメントを受け付けていません
お手持ちのリングをペンダントトップへ作り替えて欲しいとご依頼を頂きました。
中央がサファイヤで、周りをメレとテーパーダイヤで取巻いているデザインのリングです。
本来ならば最初から作り直すのがデザイン的に一番綺麗に出来ますが、お値段も高くなります。今回は出来るだけお安くとの事ですので、リング部分をカットして改造する方法を選びました。

リングからペンダントトップへの改造は比較的ポピュラーな作り替えですが、今回の場合は周りにダイヤを取巻いている部分がネックです。
と、いうのも、一般的既製品のこうしたデザインのリングの場合は、地金を軽くする為に部分的に簡略化されている物が多く、今回の場合もセンターのデザインとリングとの接点が抜かれています。この部分を作らなければなりません。
まずは、バーナーで熱を加えるロウ付け作業がありますので、石を全て外します。(フクリン留めなどで石が外せない場合は、今回のようなご依頼は出来ないという事となります。)
そして、リングとの接合面をカット。

カットした部分はこんな形になります。接合部分が欠損しているので、この部分を足して作る事になります。

まずは、土台部分をつぎ足します。

メレダイヤの爪との柱が無いので、この部分もつぎ足します。
同時に、ペンダント環(バチカン)も取り付けます。

一度下磨きをして、石を留めて行きます。

最後に全体を仕上げ磨きをして、メッキ(ロジウムメッキ)処理をします。
今回は、ロウ材にホワイトゴールド用を使っていますので、継ぎ足した部分にロウ材の色が出てしまいます。それをマスクする為にメッキ処理が必要です。
こうして完成です。
ご依頼を有難うございました。

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3月
10
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | プラチナリング2本をピンクゴールドリングへ はコメントを受け付けていません
リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
2本のリングを1本に纏め、普段使いが出来るように・・・とのご希望です。

色々とお話をさせて頂くのですが・・・今回もやはりセンター石はフクリン留め、両脇を彫留めに落ち着きました。王道と言えばそうなるのですが、爪が引っ掛からず飽きが来ないデザインなので外せないです。ただ、今回のフクリン枠ですが、ちょっとだけ枠を弄ります。
まずは、センター石の爪を作ります。ダイヤは0.5ct台。
今回の素材はK20PG、ピンクゴールドです。何故K20なのか?、と言うのは過去のこの日記内で説明をしていますので、そちらをご覧下さい。
枠は地金の塊から旋盤で削り出して作ります。板を丸めて作る方法もありますが、ピンクゴールドはロウ付けに一癖ある(ロウ材が綺麗に流れにくい)ので、出来るだけロウ付け箇所を減らしたいです。

石枠が出来たらリング部を作ります。
ピンクゴールド地金をローラーで伸ばして丸めて、リング状へ。サイズは11号です。

フクリン枠とリングをロウ付けして合体。
リングの上面にメレダイヤを留める穴を開けて、仕上げ磨き。
この後は、石留めの為に彫留めの職人へお任せします。

メレの石留めから戻って来ました。今回も綺麗に留めて貰いました。
この後、センター石の石留めですが、フクリン枠の一部をカットしてデザインにアクセントを付けます。

センター石を留めます。

最後に石枠を磨き、全体を仕上げ磨きをすれば完成です。
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2月
16
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | 摩耗したプラチナリングの爪修理 はコメントを受け付けていません
リング(指輪)の修理のご依頼を頂きました。
石が外れてしまっています。

長年使われてきたので、爪が摩耗してペラペラ。他の石も、何かの拍子に爪先を引っ掛けてしまうと直ぐに爪が飛んでしまいそうです。

作り替えもお値段が掛かりますし、思い出のリングだそうなので、今回は爪を修理する事にしました。
爪以外の他の箇所は、ダメージが余り見受けられなかったのも幸いです。
石を全て外し、爪を削ります。爪は一般的な丸い断面の針金では無く角材で作られています。

爪となる角材をこのまま立ててロウ付けするのではなく、リング本体を斜めに削り込み、角材をロウ付けします。こうする事で、ロウ付け面積が増えるので強度も上がりますし、横から見た時の継ぎ目が無くなります。
爪は隣り合った2本分の板をロウ付けし、極細の糸鋸を使って中央でカットして2本の爪に分けます。
(端は1本分で取付けをします)

爪と全体を一度下磨きをして、ダイヤを留めします。

爪先は引っ掛かりが少ないのをご希望でしたので、丸くを削ります。
そして爪を磨いたら、ロジウムメッキをします。手作りされた古いリングですので、溶ける温度が高いプラチナロウが使えません。この為、ホワイトゴールド用ロウ材を使っています。このロウ材の色をマスクする為にメッキ処理が必要です。
こうして完成。
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2月
4
2022
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | ペンダントトップからリングへ はコメントを受け付けていません
某ブランドのペンダントトップからリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
十分楽しまれたので、リングに作り替えて新たに楽しみたいとの事です。

リングデザインは、幾つかのデザインをご提案し、その中から更に細かくご提案をしました。

デザインに沿ってお作りします。素材はPt900。
まず、ダイヤの枠を作ります。今回は引っ掛かりが少ないデザインがご希望でしたので、石枠はフクリン爪です。
ダイヤの大きさが0.06ct(直径約2.5mm)、個数が4ピースなので、旋盤と言う工作機械を使って地金の塊から削り出します。円柱状の枠を作る際は手際よく作る事が出来ます。

爪が出来たら、リング枠を作ります。
今回のデザインは、枠で囲った中に爪を配置するデザインなので、板を曲げてロウ付けして組み立てて作って行きます。

上の画像の枠の中に緩やかな線を足し、その両脇に爪を配置するデザインです。
上から見ると3本の線で構成されるデザインですが、厚みを微妙に変化させて抑揚を付けてあります。
この角度では見えませんが、中央の線の端は植物のツルのようにクルッと丸めてデザインをしています。
石爪をロウ付けする前に一度磨いて、配置を確認しながら組立てをします。

リングが完成したら、石留め。
中央部分が浮いているので、熱を加えると柔らかくなるモデリング粘土で固定してダイヤを留めていきます。

石枠を磨き、全体を仕上げ磨きをすれば完成です。
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1月
14
2022
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Pt900とK18YGのオーダーメイドバングル はコメントを受け付けていません
バングル製作のご依頼を頂きました。
Pt900製とK18YG製の2本。デザインは同じで、細身のバングルに上面にメレダイヤを彫留めして欲しいとのご希望です。
アクセサリーの見本をお借りしましたが、これよりも少し大きめとの事。
見本から真鍮板で見本のバングルを作り、これでフィッティングをして頂いて、いざ本製作へ!

バングルは、地金の塊から作ります。
Pt900の地金は、仕入れ時はこんな風な状態で当店へ届きます。このままローラーで伸ばせば楽そうに思えますが、実はこの棒状の地金を一旦溶かして塊を作り直します。
仕入れたままの状態では、中に傷が入っている事がたまにあります。以前に作業終盤になって、この傷が表面に出てきてしまい、作り直す事になった事があるのです・・・。

一旦溶かしたプラチナをハンマーで叩き締め、ローラーで少しずつ棒状に伸ばしていきます。途中からは板状に伸ばしはじめ、中央部分をそのままに、両端側は更に薄く伸ばします。中央部分はメレダイヤが入る事から穴を開ける必要がありますので、どうしても強度面が落ちます、その為、中央は厚く、両端は薄くするのです。
地金を伸ばしたら、バングル形状に曲げて、形を整えます。幅は5mm。
断面は、お客様からのご希望がありましたので、台形にします。

プラチナの方が出来たら、今度はK18YGの方を同じように地金から整形。

K18YGもバングル形状は同じです。作業も中央部分を厚く、両端を薄く。

プラチナ、K18と両方の形が出来たら、品物を磨き、メレダイヤを留める為に職人に依頼します。

メレダイヤの留めが出来上がってきたら、最終仕上げをして完成になります。
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12月
9
2021
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | Pt900メンズ印台リング はコメントを受け付けていません
リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
以前にリングリフォームをご依頼頂いた際に外したメレダイヤを使って、メンズリングを作ります。素材はPt900、サイズは15.5号です。
まずは、正確な形を把握して頂く為に、ワックス樹脂を削って見本リングを作りました。リング形状は横印台と呼ぶ形です。印面には0.1ct台の石を五光留め、横面にはメレダイヤを数個彫留めにします。

印台の作り方ですが、今では上の画像のようなワックスを作り、キャスト(鋳造)で作る事が多いのではないでしょうか。ただ、こうした塊の品物をキャストの場合は巣と呼ぶ空洞が入り易くなりますし、キャストをする際は他の品物と纏めて作業をする為に、時間待ち(日数待ち)になる事も多々あります。
当店で印台を作る場合は、昔ながらの手作りで作る事が殆どです。ハンマーで叩いて叩いて作るのは力が要りますししんどいですが、傷も入り辛いですし、一連の流れで作業を続けられて1点だけ作る場合には効率が良いのです。
まず、プラチナ材を用意します。Pt900のプラチナ材はこの状態で当店へ届きます。純プラチナに混ぜ物をして純度900に自社で作る工房もありますが、当店の場合は調合済みの素材を購入します。

プラチナ材を必要な分を溶かして塊にして、それをハンマーで叩いて印台状に整形していきます。画像の後、もう少し整形をし、丸めてロウ付けしてリングに。

リング状になったら、サイズを出して荒削りをします。

一削りしたら、上面をフラットに削ります。
この時、フライス盤と呼ぶ平面に削る工作機械を使ってフラットに削ります。手作業で削るより手早く、かつ綺麗に平面が出ます。

上面をフライス盤で削ったら、側面とリング面を削ります。天地面はフライス盤で削り、他の箇所はヤスリを使って手作業で削って成形します。ビシッと角が出ました。
この後、磨いていきますが、角が立ったままでは装着すると指が痛くて嵌めていられないので、角は適度に丸みをつけてから磨きます。

一度下磨きをしたら、ダイヤを留める穴を開け、再度磨きます。
彫留めの職人さんへ依頼。

石留めが出来てきたら、最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。
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11月
26
2021
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | Pt900 1ctダイヤペンダントネックレス はコメントを受け付けていません
今回のご紹介は、ペンダントネックレスです。
リングのリフォーム(リメイク)をご依頼された際に、1ctのダイヤペンダントを買おうと思っている・・・と、お話を頂きました。
当店でもダイヤを取り寄せてお作り出来ますよ・・・と、お伝えしたところ、興味を示して頂き、そこからこのご依頼がスタート。当店では石(ダイヤ、色石)の取り寄せが出来ないと思われていたようなのです。
ダイヤ、ルビーやサファイヤなどの色石、それぞれに扱いが強い取引先がありますので、ご希望に沿って取り寄せが可能です。
まずは、ダイヤを数点取り寄せてお客様に直接見て頂きました。
今回見て欲しかったのは、ダイヤのカットです。
1ct台で石を用意しましたが、画像の左側がGOOD、右側が3EX(エクセレント)でH&C(ハートアンドキューピッド)。カットの中で最高品質であるH&Cの場合、特殊なライトで石を照らすと表(テーブル面)には矢が、裏(キューレット側)にはハート型のカットが見えますが、ライトが無くともこれだけのカットの差が見て取れます。

ご予算面でも相談しなければなりませんが、今回はクラリティ(内部の傷や内包物)の等級を少し下げてご用意しました。全ての面において最高級を求めるのも必要な場合もありますが、一部を落とす事でお値段をグッと下げる事が出来ます。今回は、当初のご予算から50万円近く(枠代、チェーン代含む)お安くする事が出来ました。
また、今回はこれよりも石が小さい物よりも、この石の方が安かったのです。たまにこうしたお得な出物があります。

枠はシンプルな6本爪です。石が主役ですので、枠はシンプルに。素材はPt900です。
まずはシンプルデザインで楽しんで頂き、少し複雑なデザインが欲しいと思った時には石を外して別のデザインへリフォームをする事も出来ます。

チェーンも当店でご用意出来ます。チェーンも国内に自社工場を持つ取引先から直接仕入れをしています。
デザインは限定されますが、お好みの長さにカットしてご用意します。通常は45cmや42cmが基準となりますが、44cmや47cmといった長さでも可能です。
今回は、石を目立たせる為に石枠と同様にチェーンもシンプルな小判タイプで45cmでスライドボール付き。
ご依頼を有難うございました。

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11月
5
2021
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink |
| Leave A Comment | ダイヤの入ったピアスの修理 はコメントを受け付けていません
ダイヤが入ったプラチナ素材のピアス修理をご依頼頂きました。
ポスト(ピアスピン)が根元から折れています。

こうした場合には、そのままロウ付けをする事もありますが、今回の場合はロウ付け箇所が石の直下である事と石に若干傷があったので、そのままにして熱を加えると石が割れる可能性が考えられました。
そこで、今回は石を外してロウ付けする事としました。
レーザー溶接をする方法もありますが、芯まで溶けていない事も多々ありますので、ロウ付けで取り付ける方法の方が確実です。(この品物も、元はロウ付けで取り付けられていました)
ただ、ロウ付けの際に使用するロウ材は、プラチナ用が使えません。プラチナロウ材の場合は溶ける温度が高い物が多いので、今回はゴールド用を使います。ホワイトゴールド用を使う方法もありますが、ホワイトゴールド用の場合はロウ材にもニッケルが含まれている物もあり、アレルギー反応を避ける為に今回は使いません。

ロウ付けをして一度磨いたら、石留めをします。石留めは、ちゃんと固定具に留めてタガネを使ってキッチリと留めます。

固定具から外し、品物を仕上げ磨きをしたら、メッキ(ロジウムメッキ)をします。
ロウ材にゴールド用を使いましたので、ポストの根元が金色です。それをマスクする為にメッキをします。
こうして、完成。
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10月
7
2021
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink |
| Leave A Comment | 幅のあるデザインから、スリムなリングへ はコメントを受け付けていません
リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、幅があるリングです。幅があるのでスリムなデザインに変えたいとのご希望でしたので、このリングの中央部分を踏襲したデザインに作り替える事に致しました。
素材はそのままPt900。

まずは、石を全て外します。
そして、センターダイヤの枠を作ります。今回は横から見えるデザインになるので、下部が少しすぼまった石枠デザインにしました。留め方はリフォーム前と同じくフクリン留め。ダイヤは0.5ct強。

センターダイヤの枠が出来たら、リング部分(腕)を作ります。今回は、プリンセスカットダイヤを並べる事からワックスで形状を作り、キャスト(鋳造)でリング部分を作りました。
キャストが出来たら、プリンセスカット石を一度セット。キャストをするとワックス時よりも少し縮むので、この調整が必要になります。
調整が済んだら、センター石枠とロウ付けし、リングサイズを調整します。サイズは12号です。

一度下磨きをしたら、プリンセスカットダイヤの石留め。
石留めが出来たら、留めた部分の爪を整形して磨きます。

続いて、センター石の石留め。

センター石を留めた爪を整形して、全体を磨いたら完成になります。
スッキリしたデザインになりました。
ご依頼を有難うございました。

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9月
28
2021
Posted by yoshitomi under オーダージュエリー | Permalink |
| Leave A Comment | シンプルデザインのプラチナダイヤピアス はコメントを受け付けていません
これまでも何度かご依頼を頂いているお客様から、ピアスのご依頼を頂きました。
プレゼントにされるそうです。
ご予算から、ダイヤは0.5ct台のルースを2ピースご用意しました。
ピアスの爪とピアノポストの素材はPt900なので、カラーは良く、またカットも良い物をご用意しました。

爪は、ティファニータイプの爪。その爪の後ろ側にピアスポストをロウ付けします。
爪はダイヤとのセッティングを一度確認をします。爪の開き具合、またダイヤのガードル(外周部)に引っ掛かる部分を少し削って調整。

そして、石留めです。

石留めが出来たら、タガネで叩いて留めた後の爪先を整えて仕上げ磨きをすれば完成です。
ご依頼を有難うございました。

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8月
25
2021
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 立爪リングから引っ掛かりの無いリングへ はコメントを受け付けていません
リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、立爪リングです。爪が板状で大きいクラシックデザインの立爪ですが、ダイヤを外して新しいリングへ乗せ換えです。

お選び頂いたのは、爪が無いタイプのリング。
正確には爪はありますが、板状の爪で両側から抱え込むようなデザインです。
フクリン留めと同じく、針金状の爪が無いのでツルンとしていて引っ掛かる部分がありません。
今回は、キャスト(鋳造)で作りました。素材はPt900。
ワックスの段階で石を乗せて爪の部分を盛り足しておきます。
余談ですが、石が白っぽく見えますが、リメイク前のリングから外して状態です。これだけ汚れが付着しています。汚れは殆どが皮脂ですので、食器用中性洗剤と柔らかいブラシで優しくこすり洗いして頂ければ綺麗になります。食器用洗剤は脂を綺麗に落としてくれるので、ジュエリーに付きやすい皮脂汚れを落とすには効果的です。(一部洗剤に弱い石がありますので、ご心配な方は当店へお持ち下さい)

キャストが終わったら、爪部分を整形して一度鏡面に磨いておきます。
ダイヤも綺麗に洗浄してあります。

石留めです。
ダイヤが黄色く見えますが、裏側にグリスを塗って石留めをします。そのまま石を入れて石留めをすると、留めている内に振動で石が傾く事があります。グリスはこの石の傾きを予防します。(洗浄をすればグリスは綺麗に落ちます)

最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。
ご依頼を有難うございました。

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7月
13
2021
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 爪が摩耗したリングからシンプルデザインのリングへ はコメントを受け付けていません
リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、中石が二点留めで両サイドが彫り留めのリングです。

当初は中石の緩み修理のご依頼でしたが、ここまで摩耗していると石留めが困難ですし石を留めたとしてもまた緩んでしまう可能性があります。石留めの際は爪部分を叩き締める事となりますので、爪も短くなります。今度緩むと石が落ちる事も想定できる事から、この事をお伝えしてリングをリフォームをさせて頂く事となりました。
次のデザインはシンプルで普段使いがし易く、また爪の引っ掛かるが出来るだけ少ないデザインがご希望との事でしたので、月甲丸形状に石を埋め込むようなデザインをお勧めしました。何度もこの日記内で登場しているデザインなんですけどね・・・。ただ、このデザインは飽きが来ないですし、実際にどんなシチュエーションでも使える万能デザインですので、引っ掛からない物がご希望な場合には超オススメなんです。
まずは、石を外します。(メレダイヤは外して全てお返し、地金は下取りを致しました)
プラチナ材(Pt900)の塊からローラーで棒状に伸ばします。
ダイヤは0.3ctです。

棒状から、今度は両端を金槌で細長く叩き伸ばします。

両端を細長く伸ばしたら、丸くリング状に丸めて先端をロウ付け。
サイズは13号。
そして、粗削りをして整形をします。

一番太くなっている箇所に穴を開けて、ダイヤが入る部分を作ります。この時、石を留める部分も一緒に作るので、リングの厚みはまだ全体に厚めです。
爪の部分を帯状に少し残して全体を甲丸断面に削ります。ヤスリの粗さも何度かに分けて細かくしていき、鏡面磨きの手前まで仕上げます。

そして、石留め。(スミマセン、石留めの画像を撮り忘れました・・・)
石留めをしたら爪部分の整形をして、全体を磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。

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5月
21
2021
Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム | Permalink |
| Leave A Comment | 一文字リングからリメイク…レール留め? フクリン留め? はコメントを受け付けていません
リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、ダイヤが一列に並ぶ一文字タイプのリングです。
(隣のK18YGリングは下取り品)

ご希望は現在と同じレール留めのリングですが、変形タイプになります。
上の画像をご覧頂くと判りますが、センター石が大きめ、その両脇の2石はセンター石よりも小さい石になります。
(センター石は、0.6ct程、他は0.15ct程です)
ダイヤの留め方はレール留め風になりますが、この石をぐるりと取巻くフクリン枠風でもあります。(解りづらくてすみません) フクリン留めを繋げたようなデザインです。
ご希望の素材はK18YG、サイズは13号です。
今回は、ワックスを削ってキャスト(鋳造)で枠を作ります。
ハードワックスと呼ぶ硬めのワックス(樹脂)を削り、ご希望の形にします。
忘れてました・・・デザインのバランスを見て、0.1ct程のダイヤを2ピース追加しました。

キャストが終わりました。
ワックスから実際の素材に置き換わりましたが、どうしても僅かに収縮します。
このままではダイヤが入りませんので、少しずつ削って合わせていきます。
そして、全体を磨き、石留め。

爪を整形し、仕上げ磨きをすれば完成になります。
このデザインもレール留めやフクリン留めと同じで表面がツルっとしていますので、普段使いにはピッタリですね。
ご依頼を有難うございました。

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