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古いデザインのリングからペンダントトップ製作のご依頼を頂きました。
どうしてこのデザインになったのか判りませんが、かなり変わったデザインをしているリングです。

変わったデザインのアメジストリング

 

「デザインはお任せします。どんなデザインになるか楽しみです。」

とご依頼を受けたのですが、正直どうしたものか・・・と、迷いに迷いました。
それにしても、かなり個性的なデザインのリングです。4つのペアシェイプカットのアメジストをこんな尖ったデザインにしてしまうのは、かなり勇気が要りますよね。リングはかなり古い時期に作られた物のようです。

さて、コレを崩してペンダントトップにするのですが、パッと思いついたのがこのペアシェイプの形と色から・・・ブドウ(葡萄)です。
石を並べてブドウの房に見立ててデザインをしてみようと思いました。

まず、石枠です。今回は4つ作る必要があるのと形がほぼ同じだったので、3Dプリンターを使って原型を作りました。それをシリコンで型を取り、キャスト(鋳造)で作ります。
キャスト後は、それぞれの形に合うように微調整をして、ブドウの房になるように並べてロウ付け・・・。

ところが・・・ココで、問題が・・・。いえ、製造上は全く問題が無いのですが、画像が一切ありません。撮った筈だったのですが・・・。(画像が一切無いので、文面のみで失礼致します・・・)

 

爪部を作ったので、飾り部分を作ります。
飾り部は、葉っぱ。コレは手作業で作る事にしました。
薄板を少し大き目に葉の形状に切抜き、矢坊主と呼ぶ先が丸いタガネを使って打ち出しをして整形をします。

ブドウの葉っぱを打ち出して整形

 

表からだけでなく、裏からも打ち出します。全体の様子をバランスを見つつ、両側から打ち出して整形をします。

ブドウの葉っぱを打ち出して整形

 

打ち出しが出来たら、外周部を整形して葉脈部分をリューターで削ってデザインします。表面のテクスチャーは、ダイヤのチップが付いた工具で粗めに仕上げます。

ブドウの葉っぱの葉脈部分を整形

 

葉っぱが出来たら、爪と合体させます。
ネックレスを通す部分は、裏側に針金をループ状にしてロウ付け。
一旦下磨きをして石留めをして、最終磨きをすれば完成になります。

K18YGアメジスト葡萄モチーフペンダントトップ

 

裏側はこのような形。ネックレスを通すループの先は、ブドウのツルを模して先を丸くしてみました。
お客様には口頭のみでデザインを伝えただけでしたので、大変満足をして頂け良かったです。

ご依頼を有難うございました。
K18YGアメジスト葡萄モチーフペンダントトップ

 

 

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アメジストルースを使ったペンダントネックレスのご依頼を頂きました。
アメジストルースはお手持ちの石で、大きさは5mm×3mm程。
ご希望の素材はK18YG、爪はシンプルな4本爪での固定となります。

 

こうした石枠を作り方は何通りかありますが、手作りで作る際は細長い板をリング状に丸めて作る方法と、厚い板をくり抜いて作る方法があります。他にもキャスト(鋳造)で作る方法がありますが、今回は割愛します。

今回は石が小さく、板を丸めて作るのも少々大変なので、板をくり抜いて作ります。
まず、穴を開け、石が乗る(はまり込む)部分を削り、そこが出来たら外を楕円に切り抜いて石座を作ります。そこに爪をロウ付けすれば爪枠完成。
バチカンを取付け(今回はバチカン直付け)て磨きますが、使わなくなったヤスリの柄を細く削った物に爪を挿してバフ掛けをして磨きます。指で摘まんで磨くと、飛んで無くなる可能性がありますからね・・・。

小さい石枠を磨く

 

綺麗に磨いたら、石留めになります。

アメジストペンダント 石留め前

 

石枠は熱を加えると柔らかくなる樹脂に固定して石留めをします。

アメジストペンダント 石留め

 

石枠の爪と、最終仕上げをしたら、チェーンに通して完成になります。
今回は、小判 線径0.25mm(幅約1mm)、長さ45cm、スライドボール付きのチェーンも当店でご用意致しました。
チェーンは製造メーカーより直接買い付けをしていますので、お安く出来るかと思います。また、例えば44cmなど半端な長さでもご用意出来ます。(チェーンデザインや太さによりまして、お値段や納期が変わりますので、お問合せ下さい)

ご利用を有難うございました。

K18YGアメジストペンダントネックレス

 

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ご自身で買われたルースをリングにして欲しいとご依頼を頂きました。
石は、アメジスト。

この石、デカいです。
ただ、その大きさを生かして、飴玉がリングに付いているようなデザインにしたてて欲しいとのご要望です。某ブランドのリングもそんなデザインですね。
しかし、そのブランドのように爪無しでは作る事が出来ません。恐らく、その石の裏側には爪を留める刻みが彫ってあり、そこで留まっていると思われるのです。今回の場合は爪無しでは出来ませんので、爪を付ける事はご理解頂きました。(画像は撮り忘れてしまったので、前半部は無しになります・・・)

リング作りは石を留める石枠とリング部分を別に作り、ロー付けで合体させる方法を取ります。爪は手作業で石の形状に合わせて作り、リング部はキャスト(鋳造)で作ります。素材はPt900。

アメジストリング作り

石枠とリングを合体させたら、品物を磨き、リング部分のメレダイヤの石留めをします。(石留めは外注になります)

アメジストリング メレダイヤ石留め

メレダイヤの彫留めが出来上がってきました。アメジストを留めます。
アメジストの石枠の高さは低くして石を大きく見せたかったのですが、そうなると爪が長くなってしまいます。(石の下部はリング内側ギリギリまで落としてあります)爪は長くなると外力が加わった際に曲がる可能性が高くなります。石とのバランスもあって爪の幅や厚みをコレ以上太く出来ない為に、枠を高くして爪を短くとるデザインとなってしまいます。デザインと壊れない構造とのバランスは、品物を作る上でいつも悩むところです・・・。
(華奢なデザインは幾らでも作れますが、直ぐに壊れてしまっては装飾品の意味を成しませんから・・・)

アメジストリング メレダイヤ石留め完成

爪先を丸く削って全体を仕上げ磨きしたら完成になります。
ご依頼を有難うございました。

Pt900アメジストリング

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