Archive for 3月, 2025

1ct台のダイヤペンダントネックレスからダイヤを外し、Pt900にてリング製作のご依頼を頂きました。
ご希望のデザインに沿ってお作りします。

指の関節が高い方のリング

 

既に形が出来てしまっていますが、今回はデザインが複雑なのでワックス樹脂を削り、キャスト(鋳造)でリングを作りました。

指の関節が高い方のリング

 

ちょっと解り辛いかもしれませんが、画像のリング内側をご覧ください。リングの内側に溝があるのがお分かりでしょうか。この溝、リングの内側に半円のバネ板が入る構造となっています。
今回のお客様は、指の関節が高く、指の根本との差が大きい方です。それぞれの方で大小の差があるとは思いますが、指の太さの差が大きいとリングをはめた場合に遊びが大きくてグルグルと回ってしまいます。
そんな方の為にK14WG製のバネがパーツ既製品でありますが、今回はコレを組んでリングを作る事となっています。

指の関節が高い方のリング

 

バネをロウ付けしてたら、メレダイヤを爪のギリギリまで留める為にセンターの石を先に留めてしまいます。
仕上げ磨きをしたら、メレダイヤの石留めの為に彫留め職人へ渡して留めて貰います。

指の関節が高い方のリング

 

メレダイヤの石留めが出来上がりました。
バネがホワイトゴールド製ですので、これをマスクする為にメッキ(ロジウムメッキ)をしたら完成です。

指の関節が高い方のリング

 

このバネを採用するには幾つか条件があります。
まず、バネの幅がありますので、リング幅はそれより広い事。リング下部で約4mm程は必要です。
また、指に装着する際にバネが広がりますので、それを収納するスペースが必要です。この為、リング全体が大ぶりになる事。
そして、バネがホワイトゴールド製ですのでメッキをしますが、金属アレルギーが強い方の場合はメッキが薄くなった場合にかぶれが生じる場合がある事。
装着時に若干バネの締めつけがありますので、お客様によっては気になる方の場合があります。
今回のお客様の場合は、過去にも同様なリングをお作りしていましたので、上記のような条件は全てクリアーしていました。

ご依頼を有難うございました。

指の関節が高い方のリング

 

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小さいパールが沢山付いたK18YGのイヤリングを、ピアスにして欲しいとご依頼を頂きました。
金具は釣り針型の引っ掛けるタイプのピアス金具を使い、チャームのように金具とパールの間はお持ちになったチェーンの切れ端を使う事となりました。

今回の作業はロウ付け加工がありますので、パールは全て外します。

パールイヤリングをピアス加工

 

パールの台座に丸環をロウ付けし、チェーンで釣り針ピアス金具で繋ぎます。

パールイヤリングをピアス加工

 

丸環の開いた部分をロウ付けで閉じ、仕上げ磨きをしたらパールを接着して戻します。

パールイヤリングをピアス加工

 

接着の際はパールの間のバランスを見つつ作業をして完成です。

ご依頼を有難うございました。

パールイヤリングをピアス加工

 

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ゴローズのダブルフェザーリングの修理のご依頼を頂きました。
イーグルマークの刻印箇所で折れてしまっています。
この品物、以前に今回とは反対側のフェザーの先のロウ付けが外れてしまったのを修理させて頂きましたが、今回は根元のマークの所で折れてしまっています。

ゴローズダブル フェザーリングの修理

 

この箇所、お客様には元の形には戻せないと正直にお伝えしました。
と、言うのも、ロウ付け作業は接着剤のように破断面だけに塗布して付ける事が出来ません。
金属のロウ材を熱で溶かして流し込んで溶着するので、コントロールする事が非常に難しいのです。
また、今回のように刻印の箇所で折れていると、刻印の中(溝の中)全体に流れてしまいます。
この部分に水を垂らすとどのように水が伝って動くのかを想像して頂ければと思います。

ロウ付けに影響が出ない程度に周囲を養生してロウ付けをしました。
表側はこんな感じに。
表側はロウ材を削ったあとに、筋をタガネで掘り起こす事が出来るので、似た雰囲気までは戻す事が出来ます。

ゴローズ ダブルフェザーリングの修理

 

裏側は、こんなロウ材の埋まり方です。
一部完全に埋まってしまいましたが、その他の部分は埋まり方が浅いので完全に埋まったギザギザ部分だけモーターツールで掘り起こせば何とかマークは復活出来そうです。

ゴローズ ダブルフェザーリングの修理

 

リングは変形もしていますので、変形を修正し、全体を仕上げ磨きをすれば完成です。
フェザーの軸をロウ付けして作られているので、このロウ材より低い温度で溶ける物が必要です。この為、今回は溶ける温度が一番低い「早ロウ」と言うロウ材を使っています。このロウ材の黄色味を除く事は出来ません。

ご依頼を有難うございました。

ゴローズ ダブルフェザーリングの修理

 

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K18YG製のネームブレスレットの金具の修理のご依頼を頂きました。
このネームブレスレット、私が30数年前に作った製品です。

30年前作ったK18ブレスレットの修理

 

当時はお客様との接客は殆ど無く、工房での作業のみでしたので、品物を見るまでお客様の事は判りませんでした。特徴のある品物の場合は、数十年経っても自分で作った物だと一目で判ります。

修理内容は、中折れ金具が壊れて部品が無くなってしまっていますので、この箇所の修理。
それと、金具をよく見ると、金具の針金の根本が摩耗でやせ細っています。ココも間もなく折れると思いますので、この部分の交換。また、補助のフック部分が無くなっていますので、ココも修理をします。

30年前作ったK18ブレスレットの修理

 

中折れ金具を丸々交換してしまえば簡単ではありますが、チェーンの幅が12mm程ありますので最近はこんな大きい中折れ金具は直ぐに手に入りません。残った金具自体はまだまだ十分使えます。
まずは紛失した金具のベロを作ります。

30年前作ったK18ブレスレットの修理

 

反対側の針金も交換。
強度を上げる為に、針金の太さも0.9mmから1.3mmに変更してロウ付けで取り付けます。

30年前作ったK18ブレスレットの修理

 

最後に補助フックを作って取付け、全体を仕上げ磨きをして完成です。

自身が作った品物を30年以上も大事に使って頂いているのは、非常に有り難い事です。
ご依頼を有難うございました。

30年前作ったK18ブレスレットの修理
30年前作ったK18ブレスレットの修理

 

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