Archive for 6月, 2019

去年の8月ですが、この日記で「コインリングの修理」のログを書きました。
そのログをご覧になって修理依頼をして頂いたのだと思うのですが・・・。

今回の修理、いきなり品物を送って来られました。ただ、出来れば予めお電話なりメールなりで連絡を入れてからお送り頂きたいです。
誰に聞いても送り主に思い当たる方がおらず、ビックリしました・・・。
(送り主の方には直接お電話をして連絡を取りました。)

さて、修理内容は以前と同じです。コインを留めている爪の4本の内の2本が折れています。ただ、残っている2本もかなり危ない状況・・・。

コインリングの修理 修理前

外す際、案の定折れてしまいました・・・。
ですが、品物をお送りお送り頂いた際に、お客様には電話にて連絡とお見積りをしていました。4本全て交換をする内容でしたが、お客様もシッカリと留めて欲しいとのご希望でしたので、それに沿って修理をします。

コインリングの修理 

前回同様に爪のはり替えをします。お客様のご希望で「ガッチリと留めて欲しい」とのご希望でしたが、板の厚みを必要以上に厚くし過ぎると、今度はコインを留める際の爪を倒す際に根本から折れてしまいます。修理前よりはシッカリした物をロー付けで取り付けますが、板の厚みは程々で。
忘れていました・・・素材はK18YG(イエローゴールド)です。

コインリングの修理 爪はり替え

爪をロー付けした後にコインを入れて調整をします。爪をロー付けした直後だと、爪の周囲の出っ張りがあったりなどコインが入らない場合もありますので。

調整をしたあと、仕上げ磨きをします。
最後にコインを留めて完成になります。

コインリングの修理 完成

コインリングの修理 完成

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FAXは 052-532-0228
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以前からちょくちょくあった事なのですが・・・

同じ指輪(リング)のサイズ直しを何度も依頼される事があります。
とは言っても、このサイズ直しの件は、取引先からの依頼です。

指輪のサイズって、実はジャストフィットで合わせるのはかなり難しい事なのです。
その理由は、大きく分けると二つ。

まず一つ目は、季節のよるもの
このログを書いている6月の日本は梅雨時期です。
梅雨時期から9月頃までは高温多湿になります。人も汗をかくので、当然指もしっとりとしますよね。
それが原因で、指輪の内側が指に引っかかり易くなるのです。
その逆の季節、冬になると乾燥して、また人も汗をかかなくなるので、指通りがスムーズになって緩く感じます。

二つ目の理由は、人それぞれの個人的な理由です。
殆どの人は、一日の中でむくみがある時間帯があります。
靴を買いに行く時間は、夕方の方が良いって言われますよね。これは夕方になると足元にむくみが現れる事が多くなるので、その時間帯に合わせるのが良いと言われます。
指輪の場合も、朝方の方がむくみがある方が多くなります。夜、寝ていると全身に満遍なく血流が行きわたる事から、朝方に指がむくむ方多くなるようなのです。

この二つの理由の他にも、加齢や仕事内容(重い物を持ったりする)から指関節が太くなる事で、関節とその奥の指の直径の差が多くなる方がいらっしゃいます。この場合、関節で合わせて頂くしか方法がありません。関節が通らなければ指輪は嵌める事が出来ませんから・・・。

結局の話、季節、むくみ、関節の問題、これらの複合的な要素から、どこかのサイズで妥協して頂く他ないのが現状です。
どの指でも合う指輪が出来たら、それこそ特許ものですね。

指輪のサイズ直し

(リングサイズが判らない場合は、こうしてサンプルを作って同梱して頂くのは助かります)

当店では、ご来店頂いたお客様には、これらの事をお話して指輪サイズのフィッティングをして頂きます。
リングの幅などやリング形状などでもサイズが変わる事がありますので、お問合せ下さい。

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K18YG製の時計ベルトの金具修理のご依頼を頂きました。
金具の留め具の部分が摩耗で細くなり折れています。

K18YG時計ベルト金具の修理

この箇所、力が加わる部分なので折れたパーツをロー付けしても強度が保てません。この場合は、新しく作って根本からこのパーツを交換します。

差込む穴のサイズに合わせて板を用意します。
その板を「Z型」に曲げて断面を甲丸状(カマボコ断面)に削ります。

K18YG時計ベルト金具の修理

折れたパーツを削り取った箇所へロー付け。
ロー付け後は、取り付けたパーツを少しずつ削ってフィッティングの微調整をします。
最後に磨いて完成になります。

K18YG時計ベルト金具の修理

K18YG時計ベルト金具の修理

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