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時計ベルトの長さ調整のご依頼を頂きました。
時計はパテック フィリップです。
現在は、革ベルトが使われていますが、コレをK14ゴールドのベルトへの交換です。
K14素材のベルトは楕円のクサリを繋いだ形状です。このクサリにシャフトがロウ付けされている構造ですので、端のロウ付けを削り取り、新しいシャフトを挿し込んで端でロウ付けする作業になります。
長さは革ベルトの長さが丁度との事ですので、それに合わせてシャフトを削り取る位置を確認します。
長さを合わせる為に、両方のベルトから数コマずつ外します。
そして、新しいシャフトを挿し込みロウ付け。
シャフトの出っ張った部分をカットして端面を整形、ロウ付け部分を磨き、全体を軽く研磨すれば完成です。
革ベルトよりこっちのベルトの方がデザインがマッチしていてカッコいいですね。
ご依頼を有難うございました。
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| Leave A Comment | パテック・フィリップのケース修理 はコメントを受け付けていません
このところ、時計の修理の紹介が連発してますが・・・
今回は、高級時計パテック・フィリップのケース修理です。
お電話でお問い合わせ頂き、その後、メールにて画像が寸法などをやり取りして修理を受けさせて頂きました。
修理箇所は、ケースのリューズが取り付く部分。
この部分には本来出っ張りがあるそうなのですが、何故か削られています。
別の同型ケースを採寸して頂いたり、新しいリューズを送って頂いて、それに合わせて材料を削りロー付けをするという修理です。
材質は、K18です。
まず、地金をロールで引き、それを叩き伸ばして丸い棒状にします。
それを、旋盤に装着して削りだしていきます。
形状は、凹型なのですが、凹みの底の部分も平らにしなければいけないのでドリルで穴を開けるだけでなく、小さなバイトを作り、それで底面を平らに削って行きます。
旋盤の癖はある程度掴んでいるつもりですが、それでも動きにガタがあるので寸法誤差が生じてきます。
何個か削ってその中から一番良い物を使います。
精度は、デジタルノギスで計測して一番離れている箇所で+0.03mm位で納まりました。(外径は許容がありましたので、出来るだけ大きめに+0.5mm位にさせて頂きました)
旋盤で削りだした後に、ロー付けです。
実際は、ココが一番神経を使います。
熱の加え方がバラバラだと、ロー付けした後にケースが歪み、ガラスなどが填らなくなります。
均等に熱を加え、削ったパーツに綺麗にロー材が流れるように・・・。
そして、磨いて完成。
リューズを填めたところです。
この後、納品させて頂きました。
それから暫くして、お客様から調整が済んだ時計の画像が送られてきました。
(画像のお客様の使用許可を頂いてます)
大変満足して頂けたのが職人としての一番の喜びです。
1951年製とのお話ですが、機械式の古い時計はちゃんと修理をすれば現在でも使えるというのは良いですね。
私も1966年製のハッセルブラッドSWCと言うカメラを持っていますが、今でも使えますし修理も出来ると言うのは良いことだと思います。
今売られているデジカメは、使い捨ても同然ですから・・・愛着も沸きません・・・。
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