エメラルドが中石の取巻きリングをお預かりしました。
エメラルドのみを使ったシンプルなペンダントトップ製作のご依頼です。

取巻きエメラルドリングをシンプルなペンダントトップへ

 

まず、石を外して枠を作ります。素材はPt900です。
石の留め方はフクリン留めになります。

作り方は色々ありますが、今回は厚めの板を箱型にロウ付けで組み、中を削り取ってはめ込む方法をとりました。
ワックス樹脂を削ってキャスト(鋳造)する方法もありますが、金属と樹脂との違いはあれど工程は同じです。

ここで難しいのは、石が乗る台座部分。
こうした色石の殆どが石の裏側は左右対称にはなっていません。大抵、左右非対称で片側が厚く反対が薄い石。この石の形をトレースして削るのが難しいのです。
ワックス樹脂の場合は石を押し付けて痕が付く部分を削る事が出来ますが、金属の場合は石が割れてしまうのでこの方法はとれません。石のガタツキや裏側から見た際の隙間を見て削り進めます。

取巻きエメラルドリングをシンプルなペンダントトップへ

 

枠が出来たら、ペンダント環の取付けをします。
今回は、キャストで出来たペンダント環を取り付けました。

そして、石留め。
エメラルドはダイヤやサファイア、ルビーよりも柔らかく、また内部の傷も多い石なので、慎重に石留めを行います。

取巻きエメラルドリングをシンプルなペンダントトップへ

 

留めた枠を整形して、最後に磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。

取巻きエメラルドリングをシンプルなペンダントトップへ

 

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