Archive for 8月, 2025

ピアス製作のご依頼を頂きました。
現在もピアスですが、4ピースある内の下3ピースが一列の一体型になっているので、全て動くデザインへ作り変えて欲しいとのご希望です。

全可動のピアスへ

 

まず、石を全て外して石枠を用意します。
今回はキャスト(鋳造)で作った物を使用しました。素材はPt900です。

全可動のピアスへ

 

枠と枠の連結部分を作ります。
少し前に同じような内容のペンダントトップ製作のご紹介をしましたが、その際は丸環を使って連結にしました。
ただ、今回は石が小さいので丸環の針金を細くしなければ隙間に入りません。また、強度も弱くなるので今回は板を連結構造にする事にしました。大きさや場所、ペンダントやピアスなど、それぞれを考慮しつつこうした箇所は作っています。

全可動のピアスへ

 

連結の板は穴を開けてそのままにするのでは無く、正面から見えてしまう部分は出来るだけ少なくする為に根本は削ってくびれを作ります。

全可動のピアスへ

 

出来たパーツをロウ付けして連結します。
バレル研磨、バフ掛けの工程を経て鏡面磨きにし、石留めをします。

全可動のピアスへ

 

爪先を整形して、最終仕上げをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

全可動のピアスへ

 

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店舗隣は当店駐車場ではありません。
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幅が広いピアスを1組お預かりしました。
このピアスの片方をそのままパヴェ留めのピンキーサイズのリングに仕立てたご依頼、またもう片方は1つを縦半分にしたスリムなピアスを1組製作する2点のご依頼を頂きました。素材は元と同じPt900、メレダイヤは全て外して再利用です。

ピアス1組でリングとピアス

 

まず、ピンキーリングの方を作ります。
プラチナ材をローラーで厚めに伸ばし、丸めてリングにします。

ピアス1組でリングとピアス

 

リングをロウ付けして、外側は緩いカーブの甲丸形状へ、メレダイヤが入る箇所の裏側を肉抜きする為に削ります。
メレダイヤが入る箇所に穴を開けたらリング製作は一旦作業を止め、次のピアス作りの方へ移ります。

ピアス1組でリングとピアス

 

ピアスの方は、板を樋(とい)状に曲げ、それを丸めてピアスの形状にします。
メレダイヤが入る位置に穴を開け、ピアスポストとその根本の耳に触れる箇所に当たりが柔らかくなるように当て板をロウ付けします。

ピアス1組でリングとピアス

 

ピアス1組分が出来たら、ピンキーリングと一緒に彫留め職人へメレダイヤの石留めを依頼します。

ピアス1組でリングとピアス

 

メレダイヤの石留めが出来上がってきたら、最終仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

ピアス1組でリングとピアス
ピアス1組でリングとピアス

 

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ティファニーのゲートリングのサイズ直しのご依頼を頂きました。
サイズが小さいので大きくして欲しいとのご希望です。

ティファニーゲートリングのサイズ直し

 

このリング、各部が連結されていて動く構造で、上下左右が無いデザインになっています。
サイズ直しをするにはリングを切り離して地金を足さなければならないので、デザインが一部変わる事になります。この事は、事前にお客様へお伝えしてお受けする事となりました。

リングをカットして、シルバーの棒材を入れてロウ付けをします。

ティファニーゲートリングのサイズ直し

 

ロウ付けをした棒材を整形していくのですが、リングが動いてしまうので整形が難しい・・・。
そこで、連結部分を全て瞬間接着剤で固めてしまいます。多少は動いてしまいますが、作業性が格段に良くなりました。(瞬間接着剤は、作業後にアセトンに浸けて除去します。)

ティファニーゲートリングのサイズ直し

 

デザインをつなぎ合わせるように整形をして、仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

ティファニーゲートリングのサイズ直し

 

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今回は、私の叔母からの依頼です。

「彬子様がつけていたブローチが欲しい」

話を聞くと、彬子女王様がNHKに出られた際につけていらっしゃったブローチが気に入ったので、同じような物を作って欲しいとの希望です。

色々と検索をしますが、出てきたのは一枚の画像。
ただ、画像自体が小さくて、拡大すると像がぼけてしまい詳細は全く分かりません・・・。
「同じ」ではなく「同じような物」と大きさが3cm位と小さめなのが欲しいとの希望でしたので、全体像だけ踏襲して細かな部分は全くのオリジナルデザインで考える事にしました。

まず、先端の真珠を用意します。
画像では植物のように見えたので、真珠の台座を植物のガクのような形状にワックスでざっくりと削ってキャスト(鋳造)しました。素材はK18YGです。
(ワックスはソフトワックスを使用したので、細かな部分はキャスト後に削る事にしました)

彬子様のブローチ

 

細かい部分を整形するので樹脂粘土に固定をしてヤスリで削っていきます。
軸の部分は整形の邪魔になるので、一旦カットしました。

彬子様のブローチ

 

整形をした台座に軸をロウ付けで取り付けます。
軸はガクの下にコブが欲しかったので針金の先端を溶かして玉を作り半分にカット。反対側は少し太くして斜めにカット。ガクの内側には真珠を接着固定するピンもロウ付けします。
次に、葉を作っていきます。葉は長細くするので、板から切り出して整形をします。

彬子様のブローチ

 

整形した葉をカールさせて先に作っておいた軸に巻き付けてロウ付けをします。

このあと、ブローチ用のポストを取り付けますが、ここが一番大変でした。
ブローチを装着した際に斜めになる位置を見つける必要があります。何度も試しながら位置を特定。
ポストをロウ付けしました。

彬子様のブローチ

 

全体を仕上げ磨きをして、葉の表側はザラザラの艶消し処理をします。
最後に真珠を接着して完成です。
こんなデザインの植物が存在するのか分かりませんし、結果的に彬子様のブローチともデザインが違いますが、喜んで貰えたので良かったです。

ご依頼を有難うございました。

彬子様のブローチ

 

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ペンダントトップ作りのご依頼を頂きました。
使う石は、ピアス1組、ペンダントトップ、立爪リングのダイヤを外して、縦長で揺れるペンダントトップのご希望です。素材はPt900です。

揺れるペンダントトップ

 

まず、ピアスの石を外して作ります。
ピアスの石は2つを固定で、裏側にネックレスチェーンを通すので、枠は少しスペースを取って高めに作ります。

揺れるペンダントトップ

 

次に、ペンダントトップとリングの石を外し、キャスト(鋳造)で作った枠を使って組み立てをします。
枠と枠の間は丸環を取り付け、短い棒を差し込んで枠同士を連結します。この連結で揺れる構造にしています。

揺れるペンダントトップ

 

ピアスの石の側も同じ連結構造にして、ここで一旦バレル研磨をして下磨きをします。
バレル研磨機は、回転する磁石の上に短い針金が入った容器を設置して、磁気の作用で針金が飛ぶように動いて品物を磨く機械です。出来た品物を針金と一緒に入れ、針金の先が品物に当たる事からて手作業では磨きにくい細かな部分も綺麗に磨く事が出来ます。

揺れるペンダントトップ

 

ペンダントトップを固定して、石留め作業です。

揺れるペンダントトップ

 

石留め作業をした爪先を整形、全体を磨いて完成です。
ネックレスチェーンは、小判タイプをチョイスしました。

ご依頼を有難うございました。

揺れるペンダントトップ

 

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