緩み易い二点留めリングの爪を補強
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink | | Leave A Comment | 緩み易い二点留めリングの爪を補強 はコメントを受け付けていません
リング修理のご依頼を頂きました。
Pt900製のダイヤリングですが、デザインは爪が左右からの二点留めです。爪の緩みがあり、石のがたつきがあります。
このデザインは良く見かけます。シンプルで綺麗なデザインですが、石が緩み易い事が難点です。
その理由ですが、上下方向は爪が無く、石に指が触れてしまいます。極端な表現ですが、石を摘まんでずっと揺らしている事と同様ですので、緩みやすくなってしまいます。
また、左右の爪の引っ掛かりも少ない事も挙げられます。

今回のご依頼品では石の下面に輪のような台座がある事で緩みが最小限に抑えられていますが、この台座が無いデザインの場合は、リングが変形をすると爪が緩むと石が外れやすくなってしまいます。
下の画像を見て頂くとお分かりになるかと思いますが、V字に深い切れ込みがあるのでこの箇所(リングの一番弱い部分)から変形をします。輪の台座がある事で変形を抑えていますが、それでも切れ込みが深い事からココからの変形も多く見かけます。

今回はこのデザインを極力崩さずに上下に爪を追加して補強していきます。
まず、石を外します。
針金状の爪を追加してロウ付け。

元からの爪も薄くなっているので、地金を肉盛りして補強をします。
全体を一度下磨きして、石留めをします。

爪を整形して仕上げ磨きをすれば完成です。
爪が上下に付いてしまいますが、指が石に直接触れる事も無くなるので石が簡単に緩む事は激減します。

横からはこのようになります。
ご依頼を有難うございました。

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