Archive for 9月, 2022

当店を何度もご利用頂いていますお客様から、ダイヤリングのオーダーを頂きました。
素材はK18YGで、丸っこくこんもりとしたリングが欲しいとのご希望です。甲高の甲丸形状で、ダイヤを散りばめたパヴェ留めのリングデザインです。

大きさのご希望が幅15mm程との事でしたので、まずはワックスを削って全体像を見て頂くことにしました。遠方からのご依頼でしたのでワックス型をお送りしたのですが、これではまだ小さいとの事で、幅を20mmまで広げたワックス型を再度作り、お送りして確認をして頂きました。

まずは、最初に作った15mmのワックス型。
表にはダイヤに見立てたキュービックジルコニアを貼り付けてメレダイヤの大きさと個数を調べます。

15mmのワックス型

 

そして、20mmのワックス型です。サイズは共に15.5号。
向きが違いますが、ボリューム感はこれだけ違います。勿論、ダイヤの総カラット数も変わります。15mmの時は3ct台でしたが、最終的には5.5ct程になりました。

20mmのワックス型

 

各部の寸法データは記録してあるのでワックスは改めて作り、キャスト(鋳造)でリングを作ります。

K18YGでキャスト(鋳造)

 

リングを下磨きしたら、メレダイヤをグリスで貼り付けて穴の位置を確認します。

K18YGダイヤパヴェ留めリング メレダイヤの確認

 

メレダイヤの位置合わせが出来たら、穴を開けます。

K18YGパヴェ留めリング メレダイヤの穴開け

 

この後、通常は彫留めの職人へ石留を依頼するのですが・・・話の流れで、私が石留をする事に・・・。一応、石留めは勉強していて自身で留めていた時期もありますが、久々に石留をするので少し練習してから石留開始。

パヴェ留めは石と石の間の地金を使い、爪の向きをパズルのように考えながら留めていきます。適当に留めていると、留める爪が出せなくなってしまいます。通常4本で留めますが、3本で留める箇所も出てきます。
既製品の場合は、最初からキャストで爪を作ってそこに合う石を入れて留める品物が多くありますが、タガネで削り出して爪を作る品物の場合は叩き絞めて爪を留めていくので、強く頑丈な爪が出来上がります。よく言われる、鋳造と鍛造の違いになります。

K18YGパヴェ留めリング メレダイヤ石留め

 

石留めができれば、爪の先を丸め、全体を磨けば完成になります。

品物を受取り後に連絡を頂きましたが、ケースを開けて現品を見た瞬間、余りのボリュームに笑ってしまったそうです。満足して頂いて良かったです。

ご依頼を有難うございました。

K18YGパヴェ留めリング

 

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このところ、週末になると天気が悪いように思います。
先日の三連休も14号台風であちこち被害が出てしまいました。災害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。

さて、私のこの三連休の過ごし方ですが、土日はスキーに行っている仲間と木曽福島スキー場へキャンプに行ってきました。木曽福島スキー場は数年前からキャンプ場として夏営業もしています。

台風発生時からこの週末の天気にヤキモキしていましたが、幸いな事に土日共に天候に恵まれ、パラッと一度雨に降られたくらいで良い天候の土日でした。

今回のキャンプ、私を含めた4人は初日午前中までは木曽エリアの渓流に釣りに行き、午後からはキャンプ組みと合流する計画でした。ただ、この渓流釣りはほぼ沢登りのような釣りなので、釣りが終えた昼頃にはへとへとになってしまいました・・・。

木曽エリアで渓流釣り

釣りの方は、途中で会った方からの情報によると私達以外に4組程この沢に入ったようで、その後を追うように釣り上がる状況だったようです。(本来なら上流側に入る時は、一定の距離をおいて入るのがマナーなんですが・・・)そんな状況でしたので、釣れる筈も無く・・・私は小さいアマゴを1匹のみ。他のメンバーが20cm程と15cm程のイワナを釣ったのみ。渓流釣り9月末で一旦禁漁に入るのと、三連休、そして台風接近とも相まって沢山の釣り客が来ていたようです。
釣りの方は散々でしたが、マイナスイオンを浴びてつつ釣りが出来たのは楽しかったです。

アマゴ

さて、土曜日の午後からはキャンプ。木曽福島スキー場には既にキャンプ組の仲間がテントを設営していたので、その隣に私達釣り組もテントを広げました。

木曽福島スキー場でキャンプ

夜は中央に設営したタープの下で焼肉を食べ、ビールをのみ、疲れたところで私は早めに寝袋に潜り込みました。

木曽福島スキー場の夜空

翌日、朝食後は撤収作業。
この日も予報によっては雨マークが付いていたりしましたが、良い方に予報が外れ、晴れて撤収には良い天候でした。
スキー場を出た後は少し離れた民宿でお昼の蕎麦を食べ、その後はそれぞれ帰路に着きました。
体はヘトヘトで筋肉痛だらけになりましたが、気持ちはリフレッシュ出来て良い休日になりました。


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シルバー製の時計ケースの修理のご依頼を頂きました。
クリップ部のバネが折れてしまっています。

シルバー製時計ブレスレットのクリップバネ修理

この修理をする際に時計ケースからブレスレットを外す必要があるのですが、ブレスを留めているバネ棒の内部が錆びてバネ棒が引っ込みません・・・。
僅かに動いていたので、浸透するオイルを横から挿し、何とか外す事が出来ました。

シルバー製時計ブレスレットのクリップバネ修理

クリップ部のバネ交換はいつも作業をしている内容なので別段難しいところはありませんが、今回の難点はこのバネ棒の除去。
ポルシェデザインの時計ベルトのバックル修理の際にもこの作業が入る事がありますが、このバネ棒は削り取るしか方法がありません。ただ、錆びている箇所は素材が変質してしまっているので無茶苦茶硬いのです。超硬合金の付いた工具で削り取っていくのですが、それでも先端が欠けてしまう程。

シルバー製時計ブレスレットのバネ棒除去作業

少しずつ工具の太さを太くして、何とか外す事が出来ました。最後はバネ棒外装のパイプ部分のみに・・・。

シルバー製時計ブレスレットのバネ棒除去作業

ここまで来れば後はクリップ部のバネを交換するのみ。

ご依頼を有難うございました。

シルバー製時計ブレスレットのクリップバネ修理

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ゴローズバングルの修理のご依頼を頂きました。
ご依頼のバングルですが、当店で一度修理とカスタマイズをさせて頂いています。記録を調べると2014年でした。

ゴローズバングルの修理

 

今回のご依頼は、以前に修理して補強板を貼り付けた脇にヒビが入っています。
こうしたヒビですが、強度的に弱い箇所に入ります。表にメタルが貼ってある箇所など厚みが増している事からその脇が弱くなり、こうした箇所に入る事が殆どです。
ただ、補強板を取り付けなければこの年数まで使えず、短期間でロウ付け箇所から折れていたと思います。(前回修理時は、金ローズの脇で折れていました)

ゴローズバングルの修理 ヒビ箇所

 

今回も補強を取り付けて欲しいとのご希望でしたが、表側には金ローズがロウ付けされていて、この箇所がバングル全体からみると板が二重(補強板を貼った事から三重)になって強度が増している箇所になります。ヒビ部分だけをマスクするように補強板を並べると前回との境目が弱くなってしまうので、境目部分を斜めに削って強度低下を最小限にする事にしました。

ゴローズバングルの修理 補強板取付け

 

ロウ付け後は、バングルの形が崩れていたので整えて、全体を仕上げ磨きをすれば完成になります。

ゴローズバングルの修理

 

裏側はこの様になります。
お客様には出来るだけ形を崩さないようにお使い下さいとお伝えしていましたが、こうしたバングルの形を変えず使い続けるのがなかなか難しいですね・・・。

ご依頼を有難うございました。

ゴローズバングルの修理

 

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ダイヤルース3点をお持ちになり、ペンダントネックレス製作のご依頼を頂きました。
ルースの大きさは、センターが1.8ct台、他二点が0.5ct台です。

ダイヤルース

 

石の爪は全てフクリン枠、これを3つV字に並べて、太めの喜平チェーン接続するデザイン。素材はPt900です。

まずは、石枠を作ります。

ダイヤフクリン枠

 

石枠が出来たらそれぞれを繋げ、V字に並ぶように板材をロウ付けして組み立てます。
ちなみに、丸いフクリン枠をそのままロウ付けしただけに見えますが、強度アップの為に両側をU字にえぐった薄い板を間に挟んでロウ付けをしています。

フクリン枠 V字に組み立て

 

喜平チェーンをカットし、V字のペンダントトップ部にロウ付け。
鏡面に磨いたら、石留めです。

ダイヤ石留め

 

留めた爪を磨いたら完成になります。

ダイヤV字ペンダントネックレス

 

そして・・・もう一つ。
お預かりしたルースに色石がありました。「ブルーサファイア」と記名がありますが・・・分析に出したところ、「ブルートパーズ」でした。(分析結果は、お客様にはお伝えしました)

分背結果ブルートパーズ

 

この石もフクリン枠を作って留めます。
ただ、ネックレスで配置する位置が、金具部分。背中側に少し垂らした位置に配置して欲しいとのご希望です。
金具も付け易さを優先して引き輪と、反対側はプレートではなく楕円の丸環にしました。

ご依頼を有難うございました。

背中側のブルートパーズ

 

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