リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
お持ち頂きましたリングは、中石が二点留めで両サイドが彫り留めのリングです。

Pt900ダイヤリング リフォーム前

 

当初は中石の緩み修理のご依頼でしたが、ここまで摩耗していると石留めが困難ですし石を留めたとしてもまた緩んでしまう可能性があります。石留めの際は爪部分を叩き締める事となりますので、爪も短くなります。今度緩むと石が落ちる事も想定できる事から、この事をお伝えしてリングをリフォームをさせて頂く事となりました。

次のデザインはシンプルで普段使いがし易く、また爪の引っ掛かるが出来るだけ少ないデザインがご希望との事でしたので、月甲丸形状に石を埋め込むようなデザインをお勧めしました。何度もこの日記内で登場しているデザインなんですけどね・・・。ただ、このデザインは飽きが来ないですし、実際にどんなシチュエーションでも使える万能デザインですので、引っ掛からない物がご希望な場合には超オススメなんです。

 

まずは、石を外します。(メレダイヤは外して全てお返し、地金は下取りを致しました)
プラチナ材(Pt900)の塊からローラーで棒状に伸ばします。
ダイヤは0.3ctです。

Pt900リング ローラー加工

 

棒状から、今度は両端を金槌で細長く叩き伸ばします。

Pt900リング 金槌加工

 

両端を細長く伸ばしたら、丸くリング状に丸めて先端をロウ付け。
サイズは13号。
そして、粗削りをして整形をします。

Pt900リング ロウ付けから粗削り

 

一番太くなっている箇所に穴を開けて、ダイヤが入る部分を作ります。この時、石を留める部分も一緒に作るので、リングの厚みはまだ全体に厚めです。
爪の部分を帯状に少し残して全体を甲丸断面に削ります。ヤスリの粗さも何度かに分けて細かくしていき、鏡面磨きの手前まで仕上げます。

Pt900リング リング整形

 

そして、石留め。(スミマセン、石留めの画像を撮り忘れました・・・)

石留めをしたら爪部分の整形をして、全体を磨いて完成です。
ご依頼を有難うございました。

Pt900ダイヤリング完成

 

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