Archive for 12月, 2019

2019年の営業は終了致しました。
今年一年ご利用頂きました皆様、有難うございました。

明日28日(土)から来年1月5日(日)まで休業させて頂きます。
この間、お問い合わせにはお答えが出来ません、ご了承下さい。
尚、休業期間中にメールにてお問い合わせ頂きました方には、1月6日(月)以降に順次ご返信致します。

来年は1月6日(月)より通常営業致します。
来年も宜しくお願い致します。

良いお年をお迎えください。

お問い合わせは
メールフォームはこちらから
お電話は 052-531-2422(営業時間中にお願い致します)
FAXは 052-532-0228
〒451-0035
名古屋市西区浅間2-4-12
営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00
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今年2019年の営業日も残り7日間となりました。
オーダー、リフォーム(リメイク)は先月末で年内納期分を締め切りさせて頂きましたが、修理は年内ギリギリまで対応させて頂きます。

昨日もマリッジリングのサイズ直し、シルバーリングの修理、切れたネックレスの修理など多くのお客様にご来店頂きましたが、今週に入り少しずつ多くなっています。出来ればお早目にお越し頂けますと助かります。(汗)

ご来店をお待ちしております。

 

先日、切れの悪くなったヤスリを新品に交換しました。
5~6年前から広島の呉にある「北岡ヤスリ」さんのヤスリを使っています。

北岡ヤスリ

 

貴金属用で販売されている物を使っていますが、単目(斜めにカットされている物)のヤスリで目に詰まった地金も取れ易く、また切れも良いのが具合が良いのです。

北岡ヤスリ 貴金属切削用ヤスリ

 

このヤスリを知ったのは、ワックスを削る時に使っていたスキー用ヤスリを探していた事から始まります。このスキー用ヤスリは、スキーの滑走面を削る為のヤスリで、刃が波状で変わった形状をしています。若い頃にスキーをしていた時にこのヤスリを買いましたが、ワックスを平らに削る時にとても重宝したのです。30年程前から使っています。現在はジュエリー加工用としても同じような物が売られていますね。
コンケストというスキーワックスメーカーの物ですが、同じような物を探していたところ、北岡ヤスリさんのサイトを見つけました。そこにスキーヤスリの他に貴金属加工用もあったのです。

スキーヤスリをジュエリーワックスヤスリへ転用


それまで使っていた貴金属加工用のヤスリの切れが悪くなっていた事と、そのメーカーの職人が変わったのか(それとも亡くなったのか)新しい物もイマイチ切れが悪くて新しい物を探していたところでした。ジュエリー用というと「バロベ」という海外メーカーが有名ですが、やっぱり国産があればそれを使いたいですからね。今では欠かせないヤスリになりました。

 

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ペンダントからリングへのジュエリーリフォームのお問合せ頂きました。後日、ご来店頂く事となりご依頼がスタートしました。

ご来店され最初にお話頂いたのは、今回のご依頼内容が気になるようでしたらお断りして頂いても構いません・・・との事。
「?」と思いましたが、お話と品物を見てそれが何か判りました。
そのご依頼の品物は、「お骨から作ったダイヤモンド」だったのです。

このお骨から作るダイヤモンド、10数年前でしょうか、そんなダイヤが作る事が出来ると知りました。それまでは工業用ダイヤ位しか知りませんでしたから。

そのダイヤは純金のインゴットの中に埋め込みで留められ、周りをK18のフレームで囲われてペンダントに加工されていました。正直な感想ですが、そのダイヤはとても綺麗な色をしていました。ブルーの色をしていましたが、パープルも入ったようなとても魅力的な色をしていたのです。お客様のお話では、この色はお骨によって色が違い、ダイヤを作って見なければ何色になるのか判らないとの事。

遺骨ダイヤモンドのペンダント

ご来店時にお客様が気になされていたのは、お骨から作られたダイヤなので気味が悪い・・・と、思われたが最初のお話だったようです。私自身はそんな事よりダイヤに興味津々、しかもこんな魅力的な石のご依頼を頂ける事の方がずっと重要だったのです。

お話を進めてペンダントからリングへのリメイク、素材はPt900でサイズは18.5号、そして出来るだけ引っ掛かりが無いデザインがご希望との事で、まずはデザイン案をご提示する事にしました。3案デザインをご覧頂き、その中から1つを選んだ頂きました。センターダイヤはフクリン留め、リングの腕と呼ぶリング本体は月甲丸状で、そのリング上面にメレダイヤを彫留めにするデザインです。

まず、お骨のダイヤを外します。他店で作られたペンダントなのでどのような構造かのか全く判りませんが、上下に分割線がある所から外れました。

遺骨ダイヤモンドのペンダント

この品物を作った職人も色々と考えたのだと思いますが、エポキシ接着剤で留められていました。ただ、経年変化で接着剤がかなり脆くなっていたので、簡単に外れてしまいました。こちらにとっては好都合でしたが・・・。

そして石を外します。純金に埋め込まれているので、削って外すしか方法がありません。ダイヤなので簡単には傷が付きませんが、ココが一番緊張する場面でした。この石は世界に一つしかありませんから。中石を外した後は周囲のメレダイヤも同様に外します。中石のお骨のダイヤは0.7ct 台、メレダイヤは0.015ct(1ピース)です。

遺骨ダイヤモンドのペンダント 石外し

Pt900地金で中石のフクリン枠を作ります。そして、リング本体も作ります。今回はキャスト(鋳造)ではなく、地金を叩いて整形して作ります。そんな整形には溝盤と呼ぶ溝を掘った鉄材に叩き込んで地金を整形して作ります。

溝盤で作るプラチナリング

叩いて整形した地金を丸くしてロウ付け。そしてフクリン枠の部分をカットしてロウ付け。これでリング自体がほぼ出来上がります。

プラチナリングとフクリン枠

一旦仕上げ磨きをした後にメレダイヤの配置を決めます。この時、ダイヤを逆さまにしてワセリンでリングに貼り付けて位置と数を決定します。お預かりしたペンダントのメレの数より多くなりますが、事前にお客様から足しても良いとご希望を頂いていましたので、バランスを見て数を増やしました。

プラチナリング メレダイヤの配置

彫留めの職人へ石留めを依頼。戻ってきたらフクリン留めの中石を留めます。お骨のダイヤはフクリン枠を作る時に枠に合わせてありますが、枠の厚みが厚過ぎると綺麗に爪が倒れません。またタガネで叩いて枠を倒して行くので、石にも負担が掛かります。石に負担が掛からないようにしていますが、いつもこの工程は緊張します・・・。

プラチナリング メレ石留め

最後に仕上げ磨きをしたら完成になります。
今回は貴重な体験が出来ました。
ご依頼を有難うございました。

お骨ダイヤを使ったリング

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年内納期のジュエリーオーダー、ジュエリーリフォームに関しまして、先週金曜日11月29日にて締め切りをさせて頂きました。
本日以降にご依頼を頂きました品物のお渡しは、来年となります。
また、クロムハーツ等のクリップのバネ交換、IWCポルシェデザイン時計のベルトバックルのロー付け修理も、本日以降のご依頼は年内のお渡しは出来ません。

リングのサイズ直し、ネックレス等のチェーン切れの他、修理等は年内ギリギリまで対応致します。尚、品物の形状や構造、パーツ取り寄せなど、これらの要因で修理の場合でも年内のお渡しが出来ない場合もございます。

宜しくお願い致します。

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