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| Leave A Comment | ニトロケースとリーフペンダント はコメントを受け付けていません
ニトロケース(ピルケース)とペンダントのご依頼を頂きました。
始めはお電話にてお問い合せを頂き、詳しく打ち合わせをさせて頂く際に新幹線にて遠路当店までお越し頂きました。
直接顔を見て話しがしたかったとの事ですが、私も大変有難かったです。
ニトロケースと書きましたが、旦那様のお骨を入れる為にペンダントケースがご希望でした。
実際に狭心症の薬が必要になったさいは、ニトロケースとしてお使いになられるとの事です。
以前、他店でこうした品物をオーダーで作られたそうですが、打ち合わせが十分でなかったとの事で壺タイプのペンダントが出来てしまったそうです。
このペンダントは中は空洞ではありますが、入り口がボルトネジ形状になっていて口が3mm程しかありません。
お骨を入れようにも砕いて粉末にするしか方法が無く、さすがにそれは忍びないと・・・。
結局、お骨を入れる事なくペンダントだけで使われていたそうです。
今回オーダーを頂く際のご希望は、上記のお骨を砕かなくとも入れる事が出来る口の広さ。
そして、防水性。(当店推奨はシャワー程度までではありますが・・・)
表面に樹木の幹のような模様が欲しい。
ご希望としてはこの3点です。
そして、この樹木の幹をイメージしたケースに、葉をモチーフにしたペンダントもオーダー頂きました。
葉は丸みのある形状。
幹の模様と合わせて、イメージを伝えやすくする為にインターネットで検索された画像コピーを資料として何枚かお持ち頂きました。
こうして頂くと本当に助かります。
この資料を参考にして、デザイン画を作成。
後日デザインをご覧頂きまして、サイズを少し変更しOKを頂きました。
今回の素材はPt900、葉の方はPt900にポイントとしてK24を入れる事にしました。
ニトロケースは、これまでも沢山作ってきていますので、それに沿って大きさを変えて作ります。
今回、お骨を入れるという目的がありますので、後日入れる予定のお骨を送って頂いてサイズを測って作りました。
およその形が出来たところで、樹木の幹の模様を入れる作業に入ります。
いきなり模様を入れ始めて失敗をしてはいけないので、まずはテストでアルミパイプを使ってそれに模様を彫ってみました。
テスト彫りのアルミパイプを見本に、本番のニトロケースにマジックで大体の模様を描いていきます。
そして、模様彫り。
余りに規則性があるようでは不自然になってしまいますし、バラバラでも良い具合に見えません。
削りながら、修正を加えていきました。
そして完成。
表面は葉の中ほどから先にかけて艶消しです。
画像では判り辛いですが、結構な凹凸があります。
また、こちらも画像では判り辛いですが、ネックレスが通るバチカンも木の芽の形状にしました。
もう一つのペンダント、葉をモチーフにしたペンダント。
こちらは、板を手作業で叩き伸ばして作っていきます。
板を大まかに葉の形状にカットして、K24の小片を葉の上に置いて溶かして溶着します。
K24を溶かした部分をPt馴染ませ
葉の自然な膨らみを叩きだして表現します。
表側は艶消し処理をし、裏側にネックレスを通す環とネックレスを固定するパーツを取り付けます。
このチェーンを固定するパーツ、あれこれ考えて作った物です。
ココで紹介をする事は出来ませんが、ちょっとしたアイディア。
任意の箇所で固定する事が出来て便利です。
そして、これで全て完成。
二点をチェーンに取り付けた場合はこんな感じに。
様々なご要望にお応えします。
もちろん、出来る範囲ではありますけどね・・・。
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