オーダージュエリー


いつも当日記をご覧頂きまして誠にありがとうございます。

11月中頃にオーダー・リフォームに関しまして、年内納期の締切をさせて頂きました。
その後も、来年分のオーダーやリフォームのご依頼を頂きまして、2015年1月納期分のバックオーダーが満杯になりました。
今ご依頼を頂いた場合、品物のお渡しが2015年2月始めになります。
ご予定がある方は、お問い合せ下さい。
修理に関しては、この限りではありません。
勝手を申しますが、宜しくお願い致します。

昨日、雪の中お越し頂きましたお客様も、1月中頃にお使い予定でしたが・・・お渡しが2月になり、申し訳ございません・・・。

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以前当店で品物をお作りして残った材料をお返ししたお客様から、オーダーを頂きました。
ご依頼頂いたのはスタールビーのルースを使ったリング
扇状の品物からメレダイヤを外し、地金(Pt900)も下取りをしました。
(追記・・・扇状の品物は、以前リフォームをご依頼され、地金を下取りした後に残った分をお返しした品物です)

お手持ちの材料から

打ち合わせでOKを頂いたデザインに沿って、形を作っていきます。

お手持ちの材料から

全てをロー付けして全体を磨いたら石留めです。
メレダイヤは、扇状の品物から外した物を使います。

お手持ちの材料から

石留めをしたら、ルビーを留めて、全体を最後に磨いて完成。

お手持ちの材料から

出来るだけ全体の高さを低くとのご要望から、この形になりました。

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2014年も1ヶ月を切りました。
仕事もラストスパート、修理に関しては出来る限り年内にお渡しが出来るように致します。
尚、ポルシェデザインのチタンベルトの金具修理や、クロムハーツなどのシルバークリップのバネ交換修理に関してはお時間を頂く為に、今からご依頼を頂いても年内のお渡しが出来ません。
宜しくお願いします。

無くされたピアスと同じ物を作って欲しいとお問い合わせがありました。
販売も既に終わっているとの事で新しく買う事も出来ず、またオーダーも他店では1個からの依頼は出来ないと断られ、お困りの様子でした。
全く同じ品物は出来ませんが、似たような形で作らせて頂きました。

蔦柄ピアス

C型のピアスで、模様を両端で逆になるように原型を作り、逆さにする事でペアにしました。
2本作るとコストもかかってしまいますからね、少しでもお安くする工夫です。

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モーニングジュエリーのご依頼を頂きました。
飼っていた猫ちゃんが急死してしまったので、その毛を使いジュエリーにして身に着けたいとのご希望でした。

あれこれお話をさせて頂いて、シルバー製のブレスレットにする事に決まりました。
ブレスレットは、一部をプレートにしてその裏側の一部をくり抜き、毛を樹脂で固めて封印するという物です。

モーニングジュエリー

樹脂部分は、ご希望で青色に着色しました。
この樹脂部分、裏側から見て凸型形状になっていて、万が一の変形でも簡単には脱落しないようにしてあります。
とはいえ、プレートの一部をくり抜きますので強度が落ちます。
なので、プレートの厚みは2mm程とこうしたプレート型ブレスレットよりも厚みが厚くしています。
青い部分に細く筋が入っていますが、コレが毛です。

表は、ネームとダイヤを1ピース留めました。

モーニングジュエリー

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誠に勝手ながら、オーダー・リフォームに関しまして、年内納期のご依頼を今週末11月14日(金)で締め切らせて頂きます。
修理や納期が来年でも構わないというオーダーやリフォームに関しましては、引き続きご依頼を承ります。

宜しくお願い致します。

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何度もご利用頂いていますお客様からご依頼を頂きました。
石も、今持っている物以外の物が欲しいとのご要望でしたので、色々と取り寄せてアンデシンをお選び頂きました。
デザインも、少し変わったデザイン・・・ダイヤは横面に入れます。

アンデシンでリング作り

アンデシンの枠を作り、リング枠はワックスを削ってキャストで作りました。
石枠をロー付けして全体を磨き、先に中石を留めてメレの石留めをします。
メレの石留めをしたら、全体を軽く磨いて完成。

アンデシンでリング作り

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家紋のストラップ作りのご依頼を頂きました。

当初、家紋を切り抜いて額装するというご依頼でしたが、こちらの品物となると本宅に1つ置くだけとなります。
そこで、ストラップにして親族の方にお持ち頂くという事になりました。

ただ、ご注文頂いた家紋はこれまで見たことがありません。
当店の古い紋帳にも該当するものは無く、Webで探しても見つかりません。
資料にあるのは、お客様からお預かりしたコピーのみ。
これで製作する事としました。

まず、コピーをスキャンして画像化。
お預かりしたコピーは印刷物から拡大コピーしたものでしたので、輪郭がぼやけています。
そこで、Photoshopのパスで輪郭を拾い、データ化。
そのデータを使って、CAD/CAMマシンでワックスを削っていきます。

家紋でストラップ

これをキャスト。
素材はシルバー925です。
キャストした物を切り抜き、表面を削ってストラップを取り付ける丸環をロー付け。

家紋でストラップ

最後に表面を磨いて出来上がりです。

家紋でストラップ

該当する画像が無くてもデータを作りますので、お気軽にお問い合せ下さい。

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今回のオーダー、真鍮製です。
真鍮で輪を作り、革財布とキーホルダーに取り付けて欲しいというご要望でした。
しかも、その真鍮の輪がネジリになっています。

真鍮製でも当店で出来る事は承ります。
お前のところはジュエリーを扱うんじゃないのか?・・・と、言われそうですが、出来る事は何でも受けるというのが当店のスタイル。

まず、真鍮の角棒を用意しました、今回は財布とのバランスをみて一辺が3mmの角の真鍮棒。
これをバーナーであぶります。
そして、あぶった棒を旋盤に取り付けて棒をねじっていきます。
この時、回転は最低回転数でゆっくりと回して様子を見ながら捩じります。
バーナーで均等に熱を加えたと思っていても実際はムラがでていますので、柔らかい部分、硬い部分があり、ねじり加減もバラツキが出てきます。
ねじりが足らない部分は、再度バーナーであぶって柔らかくし、再度ねじって全体を似たようなねじり加減にします。

ねじった真鍮棒は丸く曲げて切り分けます。

真鍮でアクセサリー作り

丸環の大小を作ってお客様に見て頂き、どちらかを選んで頂こうとおもったのですが、小さい方は財布へ、大きい方はキーホルダーへというご指示でした。

まずはキーホルダーへの取り付け。
丸環は銀ローでロー付けしたのですが、キーホルダーのカシメを外して取り付け、再度カシメをする方法を選びました。
次に財布。
財布は同じ工程をとれません。
丸環を通してロー付けをすると、熱で財布が焼けてしまうからです。
そこで、財布の方はTig溶接機で溶接をしました。
Tig溶接機のパワーがそれ程高くない(高いと逆に真鍮が全部溶けちゃいます)ので、表面をスポット的に溶かして溶接しました。
断面の中心部までは溶接できていませんが、簡単に外れる事は無いと思います。

最後に、もう一つご依頼があったのが、財布のジッパー部分の取手。
この部分を捩じった棒を棒のまま取り付けて欲しいとのご希望でした。

真鍮でアクセサリー作り

チェーンは必要ないとのご指示で、チェーンは除きました。

真鍮でアクセサリー作り

このようにして、財布のアクセサリーが出来上がりました。

真鍮でアクセサリー作り

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ライオンをモチーフにリングを作ってほしい・・・と、いうご依頼を頂きました。
お客様からは、何枚かの資料を頂き、それに沿ってワックス型を作りました。

ライオンをモチーフにリングを作るのは初めてです。
時間はたっぷり頂きましたが、やはり難しいですね・・・。
一つ目の型を作り、それをご覧頂きましたが、大きさが大きい事、目が優しい影響なのか全体的に優しい感じがするのでそれを改善して欲しい、というご要望でした。

そこで、二個目のワックス型作りへ。

ライオンリング

忘れていました、頭には王冠を乗せてほしいとのご希望もありました。
また、耳も加えました。
耳に関しては王冠を乗せる事も考えて無い方向で考えていましたが、耳も欲しいというところから付け加えました。
最初にご提供頂いた資料の他に、本物のライオンの写真もインターネットで探してそれをプリントして、これも見ながらポイントを加えていきました。
シルバー製のライオンリングをみると、舌が出ている物が多くありますが、実際のライオンが口を開けた際は舌は引っ込むんですよね。
それに、舌が出ていると下品にもなりますし・・・品物の位置づけとして狙うところが難しところです。

ライオンリング

この型でOKを頂きましたので、キャスト(鋳造)に入ります。
当初、王冠は後からロー付けをしようとおもっていましたが、強度面で心配があったのでワックス時に取り付けて本体と一体化させる事にしました。
根本には柔らかいワックスを塗り込み土台もしっかりと。
そして、キャストへ・・・素材は、K18YGです。

キャストの後は、一旦仕上げをし、王冠の真ん中の玉とリング本体の間に太目の針金を一本ロー付けしました。
これが王冠先端が何かに引っ掛かってしまわない為のガードになります。
最後に磨いて完成。

ライオンリング

横から見るとこんな感じに。
王冠のガードが判ると思います。

ライオンリング

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リピーターのお客様からのご依頼です。
ルースをお持ちで、その石を使ってピアスのオーダーを頂きました。

メールにてこのようなデザインが好みだと画像もお送り頂きました。
それに沿って、数点デザインを考え提示致しました。

ルースからピアス作り

ルースからピアス作り

粘土にルースを張り付けて写真を撮った物を提示しました。
下のデザインをお選び下さいました。

これに沿って作ります。
品物の材質はPt900製。
ちなみに、ピアスは片方だけです。

出来上がりはこんな感じに。

ルースからピアス作り

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取引先からの依頼です。
蜂のペンダントを、同じデザインで一回り大きく。
縦寸で30mm程の予定です。
素材はPt900製。

蜂のペンダント

パーツの殆どは手作業で作りました、体も脚も。
唯一、羽根のディテールだけは手作業では難しそうでしたので、PCでデータを作りCAD/CAMマシンでワックスを削ってキャスト(鋳造)。
キャストした時点では平らな羽根でしたので、裏から叩いて丸みを付けてロー付けしました。
前後の羽根は別々に作り(4枚)、ロー付けで体に寄せてあります。

蜂のペンダント 一回り大きく

胸と腹の部分にはブルーダイヤを彫留め、目には通常の無色のメレダイヤをフクリン留めにしてあります。
(元となったペンダントは、目にダイヤ、体にはルビーが留められています)
ヨーロッパのブランドのハイジュエリーには、こうした虫や動物、花などの自然のモチーフの品物って多いですね。

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何故か、コレも重なりました・・・ピルケース(ニトロケース)ペンダントのオーダー。
1本は取引先から、もう1本はこの日記をご覧になった方からです。
しかも、今回は2本共にパッキン無し。

取引先からのサイズは忘れてしまいましたが、メールでご注文頂いた方のは、

「高さ20mm、外径7mm、内径5mm、素材はK18YG、表面は全面唐草模様彫り」

というご注文です。
現在主に作っているサイズよりも、ずっと小さいサイズです。

ピルケース(ニトロケース)ペンダントのオーダー

唐草の模様彫りをしなければなりませんので、通常モデルよりも地金の厚さを厚くします。
本体側は問題無いのですが、蓋側には内部にネジを切りますので通常モデルだと模様彫りをした際に突き抜けてしまう可能性があります。
外径、内径サイズのご希望がこれまでのケースよりも小さかったので、ネジ部分もこれまでの物よりもピッチ(ネジ山からネジ山までの距離)を縮めてネジ部分の厚みを薄くしました。

模様彫り前に並べるとこんな感じです。
手の平に乗せて撮ってみましたが、サイズ感は判るでしょうか?

ピルケース(ニトロケース)ペンダントのオーダー

そして、模様彫りをするとこんな感じになります。
模様彫りをしたのは、手の平に乗せた右側の小さい方。

ピルケース(ニトロケース)ペンダントのオーダー

蓋を開けるとこんな風。

ピルケース(ニトロケース)ペンダントのオーダー

当店のピルケース(ニトロケース)ペンダントは、一つ一つお客様のご希望に沿ってお作りしますので、サイズも表面処理も、もちろん地金の種類もカスタマイズ可能です。
まずはお問い合わせ下さい。

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知り合いの方から木の種を頂きました。
海外の木の種で、大きさは手の平サイズという大きな物。
その種に、アクセントをつけてみました。

木の種アクセサリー

模したのはクモ。
本体はシルバーに、人口オパールをはめ、足はステンレス製。
オーダーで作ったモノではなく、単にお遊びで・・・。

大きさはブローチにピッタリなのですが、今のところ裏側には金具は付けてありません。
と、言うのも、中の種が生きているので、下手に穴を開けたりすると割れてしまうらしいのです。
(元々、外が割れて種が飛び出す仕組みですので)
裏に小さな穴を開けて薬品を流して種を殺してしまうなどしてからでないと、アクセサリーとしては使えないみたいです。

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マベパールのカフスのご注文を頂きました。

デザイン画から、パールの大きさは13mm程に。
ただ、困ったのが、取引先に注文したのに在庫切れの返事・・・。
当店在庫を探して探して・・・探したら、出てきました。
かなり古い在庫でしたので、お安くご提供出来ました。

ご予算の関係から、素材はシルバー、留める石はキュービックジルコニアです。

マベパールのカフス

石留のあと、カフスの金具を付けて、ロジウムメッキをします。
マベパールを接着したら完成。

マベパールのカフス

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当店サイトからお問い合わせ頂きました。

「ピンキーサイズのダイヤフルエタニティリングを作りたい」

ご希望サイズは3号です。

一般的にフルエタニティリングの店頭販売(Webショップ販売)となると7号位からとなります。
今回のご希望3号サイズとなると、店頭やWebショップで販売しているところは無いでしょう。
そこでオーダーとなりますが、サイズやリング幅(ダイヤの大きさにも左右されます)によりお値段が大きく変わりますので、まずはお問い合わせ下さい。
今回の場合も、当店のこの日記のこちらの「フルエタニティリング」の記事をご覧頂いて、そこからのお話でした。
お見積りは無料です。

オーダーの際に気になるのが、上記にもありますリング幅。
サイズとのバランスもありますが、実際にどれくらいの幅にしたら良いのか悩む事と思います。
しかも、今回のお客様は遠方の方でしたので当店へお越し頂くことが出来ません。
そうしたお客様には、ワックスでリングを作り、それを郵送して見比べて頂いています。
今回も、サイズ3号で、3mm、3.5mm、4mmと3種類のリング見本を作りそれを見比べて頂きました。
合わせて、各サイズでのお見積りも提示。
数日検討をして頂き、3.5mmでのオーダーを頂きました。

フルエタニティリングで難しいのが、リングサイズと幅とダイヤ、そしてリングの高さの調整。
結局はダイヤの大きさ(直径)に左右されるのです。
私はPCのCADアプリを使って図面をひきます。
手作業で図面を引くよりも早く、しかも正確に描けるので楽になりました。
この図面で、ダイヤの数やリングの高さもある程度把握が出来ます。
尚、ダイヤは基準となる数値で図面を引きますが、実際のダイヤは少しバラつきがあるのであくまでも図面上での数字となります。

この後、品物作りに入ります。
図面は引きましたが、最終的にはダイヤを配置して少しずつ地金を削って手作業で位置を合わせていくことになります。
この部分が地味ですが、重要な作業です・・・時間もかかりますし、神経も使います・・・。

そして、石留めに入ります。

ピンキーサイズのフルエタニティリング作り

プリンセスカットダイヤの時もそうでしたが、ラウンドカットダイヤの際も石留めには気を使います。
プリンセスカットの時は四隅が弱いので、爪の部分を強くタガネで叩いてしまうと欠けてしまう事がありますので、慎重に作業をします。
ラウンドカットの時は、そうした事はありませんが、ダイヤが傾き易いのでタガネで留めて傾きを確認し、再度留めて確認し・・・これを繰り返しながら、留めていきます。

石留が終わったら、爪の上に残ったタガネの痕をヤスリで整形して、磨いて完成となります。

サイズ3号 フルエタニティリング

サイズが小さくても、大きくても、この一連の作業は変わりません。
デザインがシンプルですので、少しバランスが狂っただけでも見た目が悪くなりますからね。
気を抜けません。

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ハート型の板の中へ、十字にダイヤを配列するペンダントのご依頼を頂きました。
大きさは、25×25mm角の中に入るサイズ。

地金の板を用意しました。
その後、ハート型に下地の線を描くのですが、ここで迷いました・・・。
丸型のテンプレートを利用して描く事にしたのですが、後から考えると以前作業した時のようにCADを使ってパソコンで線を描いた方が良かったように思います。
と、いうのも、パソコン画面で全体のバランスを見ながら作業した方が綺麗にできたのではないか?・・・と思ったから。
手作業で描いて板から切り抜いていったのですが、バランスが今一つ悪く見えてしまい少しずつ修正する事になってしまいいました・・・。

K18YGハート型ペンダント

品物としては綺麗な物が出来上がりましたが、時間が掛かってしまいました・・・。
反省。

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マリッジリングのご依頼を頂きました。

形はシンプルな甲丸型。
ただ、ご自身で作られたというシルバーの見本のリングがありました。
形状を見ると、平らな面が少しあり、そこからカーブしている甲丸形状です。
この形で作ってほしいとのご要望がありましたので、幅、厚みともに踏襲しました。
素材は、Pt900製です。

ミル打ちマリッジリング

ミルは、いつもと同じでタガネを使って1個ずつ打って作っていきます。
ちなみに、リングの幅とサイズが違いましたので、少しだけミルの大きさを変えてあります。

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マリッジリングのご依頼を頂きました。

鍛造(叩いて作る)で作る工房をお探しでした。
お電話でお問い合わせ頂いた際にも少しお話しをさせて頂きましたが、その後にご来店して頂きまして詳細な部分を詰めさせて頂いてお作りを致しました。

デザインは、甲丸(断面がかまぼこ状)のリングを捻った形。
真上からみると、メビウスリングのような形になります。

実際の作業はこのようになります。
まず、K18YGの地金をローラーで伸ばして指定の幅よりも少し細めにします。

K18YGマリッジリング作り

これをさらにローラーで伸ばしますが、今度は断面が甲丸状の溝にはめ込んで伸ばしていきます。

K18YGマリッジリング

甲丸状に伸ばす前に指定幅よりも細めにしたのは、甲丸状に潰していくと横にも広がっていくのでその分を計算に入れて細めにしておいたのです。
これを丸めてカットして、ロー付けしてリングにします。
そして、両側をやっとこ(ペンチのような工具)でつまんで捻ります。

K18YGマリッジリング

捻り具合とサイズのバランスをみながら、作業を進めます。
捻るとサイズが小さくなりますので、サイズを広げて調整。
そして、全体の形状を整えて、一度磨いてメレダイヤを留めます。
最初のご相談の際に出来るだけ強度を兼ねたいとのご希望でしたので、ダイヤの穴は裏側(内側)まで貫通させません。
僅かな事ですが、地金が残っている事で少しでも強度を確保する為です。
ダイヤを留めた後に、磨いて完成。

K18YGマリッジリング

真上から見るとこんな感じです。

K18YGマリッジリング

ダイヤが入れない新郎様のリングを取り忘れてしまいましたが、新婦様のリングと同じ形状です。

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テーパーダイヤの選び出し。
この中から、デザイン画に沿った形にチョイスしていきます。
目がチカチカしてきます・・・。

テーパーダイヤ

ここ数日で一気に円高へ。
けれど、ダイヤが安くなる為には更なる円高と円高が続くことが必要、しかも金額改定は数か月先になります。
このまま円高が進めば、再度ダイヤも安くなるでしょうけども・・・どうなるやら。

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円安の影響でダイヤのお値段も値上がりしてきました。
消費税アップの事もありますが、こちらの影響も大です…。

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今年の営業も今日を入れて残り4日となりました。
サイズ直しや切れたネックレスの修理など、出来るだけ対応は致します。
年末年始のお出かけ前の今、品物のチェックを。

このところ忙しくて、品物をお作りしても画像を撮る余裕がありません・・・。
で、こんな画像で申し訳ありません・・・作って直ぐに納品させて頂きましたので・・・。
納品させて頂いたプリンセスカットを使ったダイヤ一文字リングです。

プリンセスカットダイヤ一文字リング

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2013年最後の月、12月に入りました。
師走というだけあってか、今年の12月は有難い事に当店も忙しくなっています。
大変申し訳ない事ですが、先月11月末で年内のオーダー・リフォームは締切をさせて頂きました。
年明けでも構わない、と言うお客様はこれまで通り随時ご依頼を承っております。

修理に関してですが、出来る限り対応はさせて頂きます。
ただ、ダイヤルースやパーツ、ネックレスなど、取り寄せ品が伴う場合に年内納期が間に合わない場合もあります。
まずはお問い合わせ下さい。

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プリンセスカットのダイヤを使って、フルエタニティリングを作ってください。

と、お問い合わせがありました。
そこから、打ち合わせをさせて頂きご依頼を頂きました。

まずは、ダイヤを用意します。
ご希望のリング幅から、ダイヤの大きさは1ピースあたり2.8mm角、およそ0.12ct。
サイズが9号でしたので、直径から計算しますと22~23ピース必要となります。
ダイヤの総目方は2.8ct程になります。
ここまでは、PCを使ってCADで図面を引いて計算をします。

ただ、ダイヤの高さ誤差が厄介で、個数に影響します。
ダイヤの高さが違うと、ダイヤのキューレット(尖った部分)がリングから飛び出してしまうからです。

プリンセスカットダイヤの個体差

ダイヤを扱っている取引先から多めに送ってもらい、その中からチョイス。
フルエタニティリングを作る際は、毎回このようなやり取りをしています。
特にプリンセスカットダイヤは誤差が大きいので、作る前の事前のチェックが必要なのです。

プリンセスカットダイヤでフルエタニティリング作り

高さの誤差が少ない物、そして各辺の大きさの誤差が少ない物を選び出して、一列に並べて様子をみます。

ダイヤのチェックが終わったら、リング作りに取り掛かります。
今回は、ベース部分をキャストで作ります。
旋盤と言う機械を使いワックスを削り、一度外してダイヤを並べ、再度削り・・・こんな事を数回繰り返して、キャストをして地金に置き換えます。

キャスト後、補強の仕切り板をロー付けで取り付けます。
ダイヤの個数23枚。
そして、さらにダイヤを置きながら微調整して石留めとなります。

プリンセスカットダイヤでフルエタニティリング

石留めが終われば、後は爪を整ええて鏡面に研磨して出来上がりです。

プリンセスカットダイヤでフルエタニティリング

時折ですが、フルエタニティリングのサイズ直しのお問い合わせを頂きます。
基本的に、サイズ直しは出来ないと思って下さい。
今回のお客様にもお伝え致しました。
今回のようなデザインの場合、サイズを大きくするのでしたらリング内側から地金を削って1号程はアップ出来ます。
でも、サイズダウンは出来ません。
どうしても・・・と、言うお客様、爪止め、もしくは彫留めの場合は可能な場合もあります。(上記のようなレール留めは出来ません
こちらのように彫留めのダイヤを一旦外し、サイズ直しをしてから留めなおす方法があります。
ただ、コストがそれなりにかかります。
まずは、お問い合わせを。

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たまにではありますが

「ティアラを作ってほしい」

と、お問い合わせがあります。
これまで、当店では多くのティアラを作りましたので、そのノウハウもあります。
ただ、大変申し訳ないのですが、問い合わせでのご予算が2~3万円と言う事が多く、この金額では作れないのです。
最近は、頭にちょこんと乗るミニクラウンタイプのご希望が多いのですが、小さくても最低でも10万円は必要です。
ご予算を頂ければお作りする事は出来ます、ただ普通に生活をしていく中では結婚式以外での用途が殆どありませんからね・・・本格的な物をご希望ならば、結婚式場や宝石店でのレンタルをオススメ致します。

先日、以前ティアラを納品しました取引先の方が来店して話をしていた中で、

「伊藤さんのところで作ったティアラは壊れない」

と言う話を聞き、嬉しく思いました。
このティアラ、ある結婚式場で使う為に取引先から依頼があって作りました。
もう10数年前の事です。
その頃はパーツ同士をつける際はロー付けをしていました。
それがレーザーやTig溶接機が安くなり当店のような工房でも導入する事が出来るようになった結果、最近はでティアラを作る際もある程度仕上げたパーツをレーザー溶接しているようなのです。
ところが、綺麗に仕上がる反面、レーザーやTig溶接機を使った溶接は深い部分まで溶かす事が出来ない(溶かすと周囲まで溶けてしまう)ので点のように溶接されている事が多くあります。
こうした事から、強度面で弱くなり簡単に折れてしまう事があるそうなのです。

ロー付けは、パーツ同士がロー材を介して「面」でつけられる為に接触面が多くなって強度が高くなります。
こんな事から、当店で作ったティアラが壊れないという事のようです。

やはり、道具だけに頼る作り方では無く、構造からどんな作り方をするのが一番なのかを考える事だ重要だと再確認させられました。

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昨日、納品させて頂いた品物です。
ご注文頂いた品物はピルケースペンダント。

ご来店時に、当店のこの日記をご覧になり、この唐草模様の彫りを施したピルケースペンダントをご指定頂きました。
また、ご注文の際に、

「素材はPt900製」
「パッキン内臓タイプ」
「狭心症のニトロの錠剤が3個入るサイズ」
「表面は全面唐草模様の彫り」

というカスタマイズを4点。
パッキン内臓タイプですので、外形は13mm程、タブレット型の細長い錠剤が3個入るようにと長さは35mmにしました。
この内容でお作りしたのがコレ。

ニトロペンダント

蓋の合わせ目部分にはパッキンが入りますので、その部分だけどうしても材料の板厚が薄くなります。
その事から、ここの部分だけは唐草模様の彫りは避けさせて頂きました。
ただ、彫りの職人さんから「上下の模様は繋がるように彫っておいたから」と機転を利かせて貰いました。
彫りが入った事で指のかかりが良くなり、蓋を回す際に回しやすくなりもなりました。
ネックレス部分は、金具をつけず頭からかぶるように致しました。

内部はこんな感じ。
パッキンの具合が判りますでしょうか。
但し、オスネジとパッキン部分が内部に出っ張るので、内部は滑らかに削ってはありますが薬が引っ掛かる可能性があります。
この点だけは、注意が必要になります。(外パッキン型は内側の段差が0.3mm程と抑えられます)

ニトロペンダント

Pt900製ですが、これまでと同様にオスネジ部分はK18WGを使わせて頂き、表面はメッキを施してあります。

お客様がお帰りになる際、「ピルケースペンダントと書かれているけど、ニトロケースペンダントで探している人が沢山いるんじゃないでしょうか」とご指摘頂きました。
錠剤の事をピルと呼ぶので総称としてピルケースとしていましたが、日本では「ピル=女性用避妊薬」の方が広く認識されているとも感じます。
お客様からのご指摘を頂いて、「ニトロケース」と並記する事にします。
アドバイスを有難うございました。

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十字架デザインのペンダントのご依頼がありました。
素材はK18YG。

以前もクロスペンダントのご紹介をしましたが、作り方は以前と同じ。
今回は中央に隙間があるデザインなので、左右対称の正確性が必要です。
そこで、前回と同じく、CAD/CAMマシンで正確にケガキを行ってそれに沿って切り出して行きます。

クロスペンダント作り

前回は大きな品物でしたので、板は外注に頼んで作ってもらいましたが、今回は当店で板を作りました。
そして、四分割になるので、パズルのように入り組ませて板を作る時の地金の量を少しでも少なくしました。

そして、切り出し。
ダイヤの穴も最初に印を付けておいたので、開けておきます。

クロスペンダント作り

板を組合せ、裏側にも棒状の板を貼り、クロスに組んで行きます。
正面から見た時には中央の隙間が綺麗に揃うようにして、かつ支えの柱などが見えないように工夫して組んで行きます。

クロスペンダント作り

そして、磨いて彫留めです。
石は全部で1.2ct程入ります。
忘れてました・・・大きさは縦が3.5cm、横が2.5cm程です。

クロスペンダント作り

そして、完成。
中央部分は浮いているように見えてこの角度からでは判りませんが、ちゃんと補強の柱があります。
裏板に向けてちゃんと柱が立っているので、強度も確保されています。

クロスペンダント作り

ネックレスは石が入る板と裏側の板の隙間を広めに取って、そこに差し込めます。
バチカンもありませんので、すっきりとしたデザインになってます。

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今日はご来店して頂きましたお客様が多く、更新もこの時間に・・・。(現在18:10分)
営業時間は過ぎましたが、今日の作業はまだまだ続きます。

これもお盆前に納品させて頂きました、当店のオリジナルピルケースペンダント(ニトロケース)のご注文を頂きました。
素材はPt900製。
パッキンは外タイプですが、直径は13mmと太めです。

ピルケースペンダント作り

画像を見て頂くとお判りになると思いますが、雄ネジ部分は色が少し黄色っぽいです。
この部分は、K18WGを使っています。
Pt900で作った事もありますが、雄雌どちらのネジもPtで作った場合に素材の粘りが影響してなのか、ネジの滑りが悪いのです。
そこで、雄ネジ部分だけWGを使っています。

仕上がりはこんな感じに。
ネックレスは、Ptのキヘイタイプを通して金具を付けずにコマ同士をはめてロー付けしてあります。
金具無しなので、脱着は頭からかぶるタイプになります。

ピルケースペンダント

今日も、ご来店頂きましたお客様にPt900の内パッキンタイプのピルケースペンダントをご注文頂きました。
インターネットで検索頂いてご来店くださったとの事ですが、このタイプのペンダントって余り作られて無いんでしょうか・・・。
以前はよく見かけたんですけどね。

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お盆のお休み直前に納品させて頂きましたマリッジリングのご紹介です。

エンゲージリングとフィットするデザインがご希望でした。
また、幅は出来るだけ細身・・・今回の幅は2mmとしました。

ただ、マリッジリングは常に装着するリングですから、ある程度の強度が必要となります。
弱いと簡単に曲がってしまいますからね。
幅を狭くした場合、地金を硬くするか、もしくはリングの厚みを厚くして強度を稼ぐ事となります。
一般的なマリッジリングは、幅が3~3.5mmです。
その幅の場合、厚みは1.4~1.6mmとさせて頂いています。(市販リングではこれ以上薄い物もあります)
今回ご希望の2mm幅の場合では、1.6mmでも薄いと感じましたので1.8mmとしました。
これ以上、例えば2mmを超えてくると装着した場合にゴロゴロ感が出てくるので、違和感を感じる事も多くなってきます。
そのギリギリで1.8mmとしました。
また、当店のプラチナ地金は一般的なパラジウム含有の物より硬いルテニウム含有のプラチナを使っています。

エンゲージリングに沿わせるマリッジリングデザイン

新郎様のマリッジリングは3mm幅。
あわせるとこんな感じになります。

緩いカーブタイプのマリッジリング

ところで、今回のお客様は、以前当店でマリッジリングをオーダーして頂いたお客様の会社部下の方でした。
上司の方から当店をご紹介を頂いたそうです。
こうして繋がりが広がって行くのは、本当に有難いですね。
オーダーを有難うございました、そしてお幸せに。

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ピアスのオーダーを頂きました。
デザインは、これまでと同じデザインで。

お預かりした品物は、所謂イミテーションのアクセサリーピアスです。
鉄板をプレスで抜いて中の装飾部分を爪留めしてありました。

同じデザインでオーダーピアス

判り易いように中の装飾は外して撮影しました。
枠は、単に一枚の板に爪がある形ではなく、縁の立ち上がりが1mm程あり、引っ掛かる形になっています。
同じデザインにしますので、ココも再現しなければなりません。
ワックスで造る事も出来ますが、こう言う場合はこの品物が作られたのと同じプレスで作るのが一番です。
ワックスで造るよりも軽く且つ強度が上がりますからね。

まずは、打ち型を作ります。

同じデザインでオーダーピアス

真鍮の丸材を旋盤で削りだして作ります。
輪の中心が片方に寄る「偏芯」した形状ですので、そのように。

これを使ってK18YGの板を打ち出して加工していきます。
ピアス金具を付けて、中の装飾を爪留めして完成。

同じデザインでオーダーピアス

この後、お客様からのオーダーでピアスピンの位置をズラすのを忘れてしまっていたので、一旦装飾を外してピンの位置を移動しました。

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以前、ハンマードフィニッシュのバングルをオーダー頂きましたお客様から、同じ仕上げのリングのオーダーを頂きました。

バングルとリング、大きさが違います。
そこで、バングルの時と同じ仕上げ具合だと、凹みが大きくてハンマードフィニッシュが粗く感じます。
そこで、以前よりも凹みが小さいリングをお作りしました。

ハンマードフィニッシュリング

ところが、お客様からは「ペアで」と言うご希望だった事をスッカリ忘れていました・・・。
並べて見ると、仕上げの様子が違います。
早急に新しく作り直しました。

ハンマードフィニッシュリング

「リング」と言う部分しか頭にありませんでした・・・勝手な思い込みです。
メールでのご注文でしたが、お客様の意思を反映させなければ作る意味がありませんからね・・・。
反省・・・。

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