Posted by yoshitomi under オーダージュエリー, 製造過程 | Permalink |
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プリンセスカットのダイヤを使って、フルエタニティリングを作ってください。
と、お問い合わせがありました。
そこから、打ち合わせをさせて頂きご依頼を頂きました。
まずは、ダイヤを用意します。
ご希望のリング幅から、ダイヤの大きさは1ピースあたり2.8mm角、およそ0.12ct。
サイズが9号でしたので、直径から計算しますと22~23ピース必要となります。
ダイヤの総目方は2.8ct程になります。
ここまでは、PCを使ってCADで図面を引いて計算をします。
ただ、ダイヤの高さ誤差が厄介で、個数に影響します。
ダイヤの高さが違うと、ダイヤのキューレット(尖った部分)がリングから飛び出してしまうからです。
ダイヤを扱っている取引先から多めに送ってもらい、その中からチョイス。
フルエタニティリングを作る際は、毎回このようなやり取りをしています。
特にプリンセスカットダイヤは誤差が大きいので、作る前の事前のチェックが必要なのです。
高さの誤差が少ない物、そして各辺の大きさの誤差が少ない物を選び出して、一列に並べて様子をみます。
ダイヤのチェックが終わったら、リング作りに取り掛かります。
今回は、ベース部分をキャストで作ります。
旋盤と言う機械を使いワックスを削り、一度外してダイヤを並べ、再度削り・・・こんな事を数回繰り返して、キャストをして地金に置き換えます。
キャスト後、補強の仕切り板をロー付けで取り付けます。
ダイヤの個数23枚。
そして、さらにダイヤを置きながら微調整して石留めとなります。
石留めが終われば、後は爪を整ええて鏡面に研磨して出来上がりです。
時折ですが、フルエタニティリングのサイズ直しのお問い合わせを頂きます。
基本的に、サイズ直しは出来ないと思って下さい。
今回のお客様にもお伝え致しました。
今回のようなデザインの場合、サイズを大きくするのでしたらリング内側から地金を削って1号程はアップ出来ます。
でも、サイズダウンは出来ません。
どうしても・・・と、言うお客様、爪止め、もしくは彫留めの場合は可能な場合もあります。(上記のようなレール留めは出来ません
こちらのように彫留めのダイヤを一旦外し、サイズ直しをしてから留めなおす方法があります。
ただ、コストがそれなりにかかります。
まずは、お問い合わせを。
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