ジュエリーの作り方は、一つではありません。
同じ品物を作るにも、前回取り上げた二つの方法以外にも何通りも作り方があります。
職人毎に違うと言っても良いくらいでしょう。

そこで、ジュエリー作る際に何を基準にして作り方を変えるのか?

それは、お客様のご要望によって変えるのです。


オーダージュエリーやリフォームを注文する際に、一番気になる事は金額だと思います。

ジュエリー=高価

と、誰もが思う事です。
確かに、貴重な金属の金やプラチナ、ダイヤモンドやルビー、サファイヤなどと言った貴重な素材を使うので、高価な品物にはなってしまいます。
ただその中で、例えば、地金の重量を少しでも少なくしたり、作る行程を工夫して作りあげるまでの日数を減らせば工賃も抑える事が出来ます。

前回の話と繋がるのですが、大きく分けて二つの作り方があると書きました。
当店では、それに加えて大規模な工場以外では余り置かれていない旋盤(円筒形に削る機械)やフライス盤(平面に加工する機械)などの工作機械なども取り入れてジュエリーを作っています。



もちろん、そのまま地金を削る事もしていますが、これらの工作機械で「型」を作り、薄い板状の地金を打ち出して重量を軽く仕上げる工夫をしています。
鍛金と呼ばれる方法ですが、今ではこうした作り方をしている職人も少なくなったようです。
もちろん、単に薄くしてしまっただけでは強度が弱くなる事もありますので、形によって厚さを決定します。
地金の厚さが薄くなれば、重量も軽くなる・・・価格をお安くする事が出来るのです。



他の方法では、数年前からパソコンで動かすことが出来る切削機(ローランドDG製)も取り入れて、人の手では難しい正確な仕事が出来るようにもなりました。



今のところ、地金を直接削る事は出来ませんので、ワックスを削り鋳造する事で製品を作っています。
そのまま製品になるようなワックスも削りますが、もっぱら正確なパーツをこのPC制御マシンで削り、本体は別に作ってロー付けで製品を作っていく方法をとっています。



ジュエリーの加工は、プラモデルのように誰にでも簡単に出来る・・・とは、言えません。
地金を叩いて伸ばして削って作る、ワックスを削って鋳造して作る、工作機械を使って作る、打ち出しプレスで作るetc・・・ジュエリーの加工と言う一つの職業ですが、他業種から学び取り入れる事も本当は凄く多い仕事なのです。