よくあるお問い合わせで、

「ターコイズ入りのシルバーリングのサイズ直しは出来ますか?」

このお答えは、

「No」

一方で、条件付きで

「Yes」

でもあります。
しかし、通常はそのままではサイズ直しは出来ないとお考え下さい。

サイズ直しの工程は、リングをカットし、小さくする場合ははリングを縮め、大きくする場合はリングを広げて地金を挟み込んで切れた部分にロー材を置いて熱を加えてロー材を切れた部分に溶かし流し込んで着けています。

シルバーという素材は、K18やPt900などとは違い、品物全体に熱が行きわたらないとロー材が溶けて流れません。
石が入っている場合は、当然石にも熱が加わり割れてしまいます。
ただ、爪留めで留めてある場合は、石を外す事が出来ますので、外して作業が出来ます。
板状の爪で囲うように留めてある「フクリン留め」の場合はその爪を起こして外す事が出来ませんので、サイズ直しは不可。
唯一の選択として、石を割るか、フクリン留めの爪を切って爪の再生と同時にサイズ直しをします。

今回の品物は、フクリン留めではありますが、変形のフクリン留めでした。
爪がギザギザになっているので、爪を起こす事が出来た珍しい例です。

ターコイズ入りシルバーリングのサイズ無し

爪を起こし、石を外してサイズ直し。
リングを仕上げたのちに、石を留めなおして出来上がりです。

ターコイズ入りリングのサイズ直し

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