台湾からの修理依頼
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink | | Leave A Comment | Comments Off on 台湾からの修理依頼
バングルの修理のご依頼を頂きました。
折れてしまっています。
修理は問題ないのですが、問題があるのはターコイズが入っている事・・・。
修理の際はロー付けをしますので、バーナーの熱が加わります。
ターコイズに影響が必ずありますので、この場合は外して修理をします。
ただ・・・個数が7個。
フクリン留めの爪を起こして外すのですが、爪を壊さないように・・・ココが一番のキモであります。
1個外してみたのですが・・・驚いた事に嵩上げの材料におが屑のような物が入れられていました。
大抵はプラスチック板かボール紙で嵩上げがされています。
ただ・・・なんでおが屑?
それにしても、どのバングルもなのですが、嵩上げしなくとも爪自体を厚めに作れば良いのにと思うんですけどね。
地金量にしてもそれ程多くなりませんし。
他に考えられるのは、石を留める際のクッション材の役目なのか?
私の考えでは、クッションがあるとキッチリと留め辛くなると思うんですが・・・。
いずれにしても、作業は続きます。
全て上手く外す事が出来ました。
石は順番に外し、枠に入っていた向きも入っていた時と同じようにしてテープで留めておきます。
クッション材も一時保管。
続いて本体のロー付けです。
針金が束ねてある形状のバングルですが、裏側には補強板を取り付けて一緒にロー付けをします。
一度軽く磨き、石を戻して留めます。
もちろん、クッション材も詰めて石留。
最後に仕上げ磨きをして完成です。
今回のお客様ですが、ご本人様はなんと台湾から飛行機に乗り当店までお越し頂きました。
(問い合わせや修理後の引き取りはお連れ様が対応して頂きました)
これまでも、中国、インドと海外からのご依頼はありましたが、台湾も加わりました。
小さな工房ですけどね、こういうところを見るとグローバル化って凄いんだと思います。
遠路お越し頂きまして有難うございました。
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