お電話で問い合わせ頂きました。

「ルイ・ヴィトンのカフスの金具の長さを短くして欲しい」

詳しくお聞きすると、地金の刻印が全く無く、非貴金属にメッキが施されているモノでは無いかという事で、改造は難しいとお断りをしました。

その後、お客様がヴィトンに問い合わせをされ、地金の種類が判りました。

「ステンレス」

ステンレスであるならばTig溶接で何とかできるかもしれません。

お客様が来店され品物を拝見しましたが、カットして短くした部分の仕上げが出来ない事を条件に、改造を受けさせて頂きました。

品物の金具をカットしました。
当初、この金具はパイプだと思っていました。
ところが、芯まで地金が詰まった棒状でした。
パイプならば、中に板をパイプ状に丸めた当て金を詰めて溶接すれば良いと思っていましたが、棒の場合はそうもいきません。
当店で使うTig溶接機は一般の板金で使う機械よりもパワーがずっと少なく、ステンレスが溶けたとしても2mm程度の深さまでしか対応出来ません。
しかも、ハイパワーで溶接した場合は深さよりも溶ける範囲が広がり、溶けて欲しくない部分まで影響が出てしまいます。

そこで、切った断面を片方は凸型、もう片方は凹型に削り、合わさった部分を溶かして溶接する事にしました。

こうして、改造は何とか完了。
お客様へお渡しする事が出来ました。



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