Archive for 5月, 2024

クロムハーツの髪留めの修理のご依頼を頂きました。
裏側の金具が半分に割れてしまっています。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

ゴム紐の噛み込みが悪かったようで、ペンチなどで絞めて使われていたようなのですが、それを繰り返ししている内に折れてしまったとの事。針金を何度も折り曲げていると折れてしまうのと同じ現象です。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

まずは、この金具部分を作ります。
採寸をして角棒から削り出して金具を作ります。中央に穴を開け、横は波型にスリットを削って整形をして作ります。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

金具が出来たら本体に残っている折れた金具を削り取っていきますが・・・嫌な予感が・・・。
先の尖ったピンで金具の脇を突いてみると・・・ソコにはハンダ付けの痕が。
以前から「シルバー製品の自己修理でハンダは使わないで!」と当日記で何度もお伝えしていますが、ハンダは全て取り除かないとロウ付けが出来ません。ハンダよりロウ材の方が溶ける温度が高いので、ハンダが残っているとシルバー本体に溶け込んでいって脆くなってしまうからです。
また、力が加わる箇所の接合にはハンダは向きませんので、自己修理では絶対に使わないで下さい。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

このハンダを取り除く作業をしますが、取り除くのに本体も余分に削る必要があるので厚みが僅かですが薄くなってしまいます。
ハンダを除いて、ロウ付けです。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

ロウ付け完了。
ロウ付け直後に希硫酸浴しますので、シルバーは一旦真っ白になります。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

下磨きをして、黒染めをします。
最後に仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理
クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

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店舗隣は当店駐車場ではありません。
また、ご来店時は路上では無く駐車スペースへお願い致します。

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リング製作のご依頼を頂きました。今回は、ちょっと大変です。

まずは、石のカラーと大きさがバラバラ。
シトリン、グリーンガーネット、アクアマリン、そして片方を無くしたメレダイヤが入ったピアスも使って欲しいとのご希望です。
当初はこれらを使って構成していましたが、今一つ合わないので三角形のピンクトルマリンを2ピース足してお作りするのをご提案しました。(ピンクトルマリン以外は、お客様の持ち込み品です)
石の配置と向きを粘土の上で、あれこれ試しつつ、一番形が良い配置で許可を頂いて製作をスタートします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

まず、各ルースの土台となる爪を作ります。
素材は、中央の雄しべを模したピアスに合わせてK18で作っていきます。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪どうしは、間に板を柱にしてロウ付けで組み立てて行きます。
この時、柱の上部は三角形に削ります。板の上が平面となっているより、尖っている事で細く見せる事で存在感を少しでも減らす目的です。
爪と爪には少し角度を付けて、リングのカーブにちょっとだけ添わせる形状で組み立てをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪の部分が出来たら、リングを作ります。リング素材はPt900。
リングとの間にも柱(この柱は針金)を付けて組み立てをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪とリングとの組み立てが出来たら、一度磨きます。
次に石留めになりますが、ここで一度石を全て乗せて最終調整をします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

そして、石留め。
K18の爪部が大きいので、変形しないように樹脂粘土で固めて石留めをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

樹脂粘土から外し、爪を整形して、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

オーダーメイド マルチストーンリング
オーダーメイド マルチストーンリング

 

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K18YGのマルチスクリーンリングの石を使ったペンダントトップ製作のご依頼を頂きました。
元リングデザインは、ハーフエタニティと同じ構造で、色んな石が入ったカラフルなリングです。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 

ご依頼のペンダントトップのデザインは、このリングと同じ。このままギュッと曲げたような縦一列になったペンダントです。

まずは、石を全て外します。(ご希望は無かったですが、とりあえず石の配列は同じにしました)
今回の製作も、ハーフエタニティリングを作る時と途中までは同じで、まずは地金の塊をローラーで伸ばして棒状にします。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 
リングの際は、ここから丸くして円形にしますが、今回は縦一列のデザインなので、このまま石が入る穴を開けて石を留める爪を作って行きます。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 

バチカン部分(ネックレスチェーンが通る穴)は、棒の裏側を凹状に削り、その裏に板をロウ付けして作ります。
下磨きをしたら、石留めです。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 

石留めをした爪を整形して磨き、全体を仕上げ磨きしたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 

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純金の5gインゴットプレートをお持ちになり、これを使ってK22の十字架のペンダントトップを作って欲しいとご依頼を頂きました。

当店で取扱いがあるイエローゴールドはK18です。
ただ、K22への合金は可能ですので、ご依頼を受けさせて頂く事となりました。
但し、先に挙げましたように通常の取り扱いはK18となりますので、K22にした後の残りの地金はこのまま当店では使う事が出来ません。この為、通常より作業代(手数料)は若干高くなります。お客様にはこの内容を説明してご承諾頂きました。
(ご希望のデザインによっては、ご依頼をお断りする場合もございます)

今回は、キャスト(鋳造)で品物を作ります。
お客様からは出来上がりの大きさ(5g純金プレートと同じ程度の大きさ)をご指定頂いたので、それに沿ってワックス型を削り、一度確認して頂きました。修正ポイントがあったので、それに沿って一部を削り直しました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

キャストが出来上がったので、組み立てに入ります。
十字架本体とバチカン(ペンダント環)はK22、それらを繋ぐ丸環はK18を使いました。K22はK18より柔らかいので強度面を考慮してK18の使用をオススメしました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

ロウ付け後に全体を仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

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クロムハーツのジッポーライターケースの修理のご依頼を頂きました。
車に踏まれたそうで・・・

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

ケースが凹んでしまっています。見た目にはそれ程かと思われるかもしれませんが、かなりの重症です・・・。
ただ、このケース、板に厚みがあったので、凹みは最小限だったのかもしれません。ジッポー純正のシルバーケースだったら、ペチャンコだったかも。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

さて、凹み辛いという事は、直すのも簡単ではありません。押されたのは一方からですが、複雑な形に変形しています。
まずは、内側から木の棒で押し出してみましたが、やはり一部しか凹みは戻らず綺麗にはいきません。

そこで、こんな治具を作って見ました。
ボルトナットを入れて中から押し出してみる作戦です。ボルトの頭とナットと回る所が二カ所あるので、片側を固定するように薄い板もスパナ状に削ってコレも道具にしました。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

作戦は成功。(上記のボルトは上手く行かなかったので、頭が薄いボルトを削って平らにし、ボルトの頭に傷を付ける事で回り止めにしました)
ただ、ライターケースには片方に十字架モチーフがロウ付けされているので、こちら側が硬く、凹みの戻りが悪い。そこで、万力に挟み、動きを制限して慎重に両側を押し出して凹みを戻しました。
(十字架の左右には鉄板を挟んで十字架モチーフに傷が付かないようにしています)

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

上記の作業で大体の変形は戻りましたが、本体と蓋との噛みあいがおかしい・・・。
やはり、蝶番部分も変形しているようです。(上の画像でも蝶番がズレているのが判りますね)
今度は、蝶番の芯を削って抜き、蝶番部分の変形も直して嚙み合いを調整します。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

蝶番の調整が済んだところで、ライターケース下部の丸環を大きくして欲しいとのご希望でしたので、その丸環の交換をします。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

蝶番の芯を入れ、カシメをして固定します。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

最後に黒染めをして、磨いたら完成です。
完全には元に戻りませんでしたが、十分お使いに出来るまでには戻す事が出来ました。

ご依頼を有難うございました。

車に踏まれたクロムハーツライターケース
車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

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