シルバーリングのサイズ直しと石交換
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink | | Leave A Comment | シルバーリングのサイズ直しと石交換 はコメントを受け付けていません
シルバー製リングのサイズ直しのご依頼を頂きました。
裏側の画像を撮り忘れてしまいましたが、リング下部は既に亀裂が入っています。
以前からご紹介していますが、シルバー製の品物は石が入っているとロウ付け作業が出来ません。なので、必ず石を外す必要がありますが、石を外す事が出来ない今回のような品物の場合は基本的にサイズ直しが不可になります。
(ネットなどで購入後、サイズ直しのご依頼を持ち込まれるケースが多々ありますが、石を外す事が出来なければサイズ直しは出来ません)
サイズ直しをする場合は石を割って別の物に交換するか、それともフクリン枠をカットしてこの部分を作り直すかの二択になります。
今回は、枠を生かす方をお選びになり、石を割ってサイズ直しをした後に新しい石を留めるということになりました。
ちょっと残念な気持ちではありますが、石を割ってサイズ直しをします。(リングに入っていた石は、イミテーション石です)
サイズ直しの際にバーナーで熱を加えますが、その最中にある事に気づきます。製造時なのかそれともそれ以降なのかは不明ですが、一度ロウ付け作業をした痕がありました。
一旦作業を中止し、古いロウ付け部をカットして地金を入れ替えます。ご依頼の際にもロウ付け箇所が折れていた事もあり、ロウ付け箇所が増えるのは余り好ましくないですから・・・。
サイズ直しのあとは、石の入替えをして作業終了!
と、なる予定だったのですが・・・ここから日数が長く掛かる事になります。
話を戻すと、サイズ直しの際に石を交換する必要がありました。
サイズ直しに先行して石を探し始めたのですが、コレが無い・・・。ご予算もありますので、範囲内で探しますがあちこち取引先を当たるも、良い石が無いのです。
最終的に、当店に在庫していたシトリンをリカットする事で作業が進んでいきました。
リカットは外注となるので、見本となるワックス型を添えてお願いします。
リカットから戻ってきました。
石留めです。
石が暴れないようにマスキングテープで固定して石留めをします。
石留めをしたら爪周辺の仕上げ磨きをして完成です。
ここまで2カ月半程お待ち頂く事となりました・・・。
ご依頼を有難うございました。
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