Archive for 6月, 2023

今回は、前回ご紹介をしましたお客様からもう1点のご依頼を頂いていたので、その紹介をします。

ご依頼を頂いたのは、シルバーリングに石を入れる作業です。
お手持ちのピアスに入っているダイヤを中央に、空いている四隅の位置に何か石を入れたいとのご希望でした。
今回は、レッドスピネルを入れるご提案をしまして、作業スタートです。

シルバーリングのカスタマイズ

 

四か所の窪んだ箇所にスピネルを入れていきますが、デザインを壊さないように爪の片側は石を滑り込ませるような形に留める事にしました。
石のガードル(外周の部分)が引っかかるように、モーターツールで削って爪を作っていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

穴あけが出来たら、石留めです。
外側は、工具を使って丸い爪で引っ掛けるように留めていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

スピネルを留めたら、次にダイヤを留めます。
ダイヤは、両側から挟み込むような状態で留めていきます。

シルバーリングのカスタマイズ

 

爪を整えて、黒染めをし直し、仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

シルバーリングのカスタマイズ

 

 

 

 

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シルバー製リングのサイズ直しのご依頼を頂きました。
裏側の画像を撮り忘れてしまいましたが、リング下部は既に亀裂が入っています。

シルバーリングのサイズ直しと石交換

 

以前からご紹介していますが、シルバー製の品物は石が入っているとロウ付け作業が出来ません。なので、必ず石を外す必要がありますが、石を外す事が出来ない今回のような品物の場合は基本的にサイズ直しが不可になります。
(ネットなどで購入後、サイズ直しのご依頼を持ち込まれるケースが多々ありますが、石を外す事が出来なければサイズ直しは出来ません)

サイズ直しをする場合は石を割って別の物に交換するか、それともフクリン枠をカットしてこの部分を作り直すかの二択になります。
今回は、枠を生かす方をお選びになり、石を割ってサイズ直しをした後に新しい石を留めるということになりました。

ちょっと残念な気持ちではありますが、石を割ってサイズ直しをします。(リングに入っていた石は、イミテーション石です)
サイズ直しの際にバーナーで熱を加えますが、その最中にある事に気づきます。製造時なのかそれともそれ以降なのかは不明ですが、一度ロウ付け作業をした痕がありました。
一旦作業を中止し、古いロウ付け部をカットして地金を入れ替えます。ご依頼の際にもロウ付け箇所が折れていた事もあり、ロウ付け箇所が増えるのは余り好ましくないですから・・・。

シルバーリングのサイズ直しと石交換

 

サイズ直しのあとは、石の入替えをして作業終了!
と、なる予定だったのですが・・・ここから日数が長く掛かる事になります。

話を戻すと、サイズ直しの際に石を交換する必要がありました。
サイズ直しに先行して石を探し始めたのですが、コレが無い・・・。ご予算もありますので、範囲内で探しますがあちこち取引先を当たるも、良い石が無いのです。
最終的に、当店に在庫していたシトリンをリカットする事で作業が進んでいきました。
リカットは外注となるので、見本となるワックス型を添えてお願いします。

シルバーリングのサイズ直しと石交換

 

リカットから戻ってきました。

シルバーリングのサイズ直しと石交換

 

石留めです。
石が暴れないようにマスキングテープで固定して石留めをします。

シルバーリングのサイズ直しと石交換

 

石留めをしたら爪周辺の仕上げ磨きをして完成です。
ここまで2カ月半程お待ち頂く事となりました・・・。

ご依頼を有難うございました。

シルバーリングのサイズ直しと石交換

 

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ルビールースを使ったリング製作のご依頼を頂きました。
ご希望の素材はPt900。

ルビールース

 

ご依頼を頂いたお客様ですが、当店を何度もご利用頂いています。
前回は、こちらのメレダイヤを石畳柄のように桝留めした平打ちリングをお作り致しました。

Pr900ダイヤ升留めリング 完成

 

今回のご依頼ですが、やはりボリューム感があると言いましょうか、塊感が欲しいとのご希望です。
デザインのワックス型見本をお作りして、実際のボリューム感を見て頂いてから製作スタートです。

まずは、地金を溶かしてローラーで棒状に伸ばします。
地金を地金屋さんから購入すると当店には棒状で届きますが、そのままでは使用しません。内部には亀裂が入っている場合もあり、削っていると内部の傷が出てきた事があったので同じ形状にする場合でも必ず一度溶かして使っています。

Pt900地金

 

棒状にした地金を丸めてロウ付け。
リング幅は5mmにするので、それより太めの5.5mm程にしています。
テーパー状の芯金にリングを通してサイズを出します。サイズは13号。
通常はリング下部(手のひら側)は細く薄くするのですが、塊感がお好みですので全周同じ幅同じ厚みでお作りをします。重くなり、お値段も高くなってしまいますが、この塊感がお客様にとっては重要なところなのです。
こうしたリングは、オーダーメイドでしか味わえません。

Pt900地金 ロウ付けしてリング状へ

 

リングにしたら、面を削って整形をします。
今回は正確に寸法を出すので、旋盤を使って削っていきます。

Pt900リングを旋盤切削

 

旋盤で削ったら、削った面を一度軽く削り、切削痕を消しておきます。
そして、ルビールースを入れる穴を開けて爪を作っていきます。今回の爪はTig溶接で地金を盛り足して作ります。

Pt900リング 旋盤加工終了

 

リングを一度磨き、石留め。

ルビールースを石留め

 

爪を削りって仕上げ磨きをします。センター部分にヘアーライン加工(艶消し)をリングにしたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

Pt900ルビーリング

 

 

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サンゴのリングリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
元デザインは、サンゴの玉を固めて三角形を象ったデザインのリングです。何かの木の実をモチーフにしたようなデザインです。

ご希望のデザインは、玉を一列に横並びにしたデザイン・・・感の良い方ならお分かりかと思います、真珠で有名なあのブランドのリングデザインです。
素材は、元リングと同じK18YGです。

K18YGサンゴリングのリメイク

 

サンゴは芯が立てられた棒に接着がされています。まずは、この玉を外します。
リングとサンゴが乗る棒状のパーツを作りますが、全く同じではなく、リフォーム前のデザインにあった外が跳ね上がったデザインを取り入れてパーツを作ります。(このデザインは、お客様にご提案済み)

K18YGサンゴリングのリメイク

 

リングとサンゴが乗る棒状パーツをロウ付け。
そして、サンゴをセットする針金をロウ付けします。
品物を磨き、サンゴを接着すれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

K18YGサンゴリングのリメイク

 

K18YGサンゴリングのリメイク

 

 

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当店在庫のK18WG製のフープピアスをお買上げ頂いたお客様から、それに付けるチャームが欲しいとご依頼を頂きました。
お嬢様へのプレゼントにされるそうですが、イニシャルの「K」と「M」の文字。このチャームも素材はK18WGです。

まずは、ホワイトゴールドの塊を板状に伸ばします。
そこにマジックペンで文字を書き、糸鋸で切り出し。
形を整えて、端に石を入れます。ご依頼時に石も入れて欲しいとのご希望だったので、今回はルビーを入れるご提案をしました。

フープピアスのチャーム作り

 

爪とフープピアスに通す丸環をロウ付けし、形を整えて一度磨きます。
次は、石留め。

フープピアスのチャーム作り

 

石留めをしたら、爪周辺と共に最終仕上げをします。
最後にメッキ(ロジウムメッキ)をすれば完成になります。

ご依頼を有難うございました。

フープピアスのチャーム作り

 

 

 

 

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