Archive for 5月, 2022

リング製作のご依頼を頂きました。
石はムーンストーンですが、かなり変わった形をしています。表面は薄くカーブのついたカボッション(殆ど平ら)、裏面は斜めに2本のカットがあります。

多角形ムーンストーンのオーダーリング

 

ご依頼を受けた際にどのような形にして良いのかご相談頂きましたが、瞬時に思いついたのがこの多角形を活かすように直線で構成されたリング形状です。メモ用紙に簡単にイラストでお伝えしましたが、気に入って頂けたのでそのデザインに沿って製作をしました。

まず、石枠です。今回は多角形で裏側も複雑な形だったので、ワックス樹脂を削ってキャスト(鋳造)で作りました。素材はK18YGです。

多角形ムーンストーンのオーダーリング

 

あっと言う間にリング部分まで作り込んでしまいました・・・。
リング部分は、片側は1本、反対側は2本にして途中から1本に合流する形状ですが、2本の側は断面が三角形です。三角形の2本が1本になり、その1本の三角形が平打ちになって反対側で石枠に取りつくデザインです。

多角形ムーンストーンのオーダーリング リング部

 

リング部分が出来たら、中石を留める爪を作ります。通常は爪を作ってからリング部をロウ付けしていきますが、石枠とリング部分とのロウ付けに溶ける温度が高いロウ材を使ったので、爪のロウ付けは後回しにしました。

一度下磨きをしたら、メレダイヤを石留め。今回は埋め込みタイプにしました。

多角形ムーンストーンリング メレダイヤ石留め

 

メレダイヤの周囲を仕上げて最後に中石を留め、仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

多角形ムーンストーンリング

 

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リングオーダーを頂きました。デザインは横長の印台で、エッジは丸く。
サイズは、ピンキーサイズの1.5号です。

リング素材はシルバー925、印台の上面にK18YGの板を貼ったデザインです。シルバーリング部は、他のお客様のご依頼分と一緒にキャスト(鋳造)で作ります。
ワックス樹脂で形を作り、石膏に埋没してキャスト。

ピンキーサイズのリング作り ワックス樹脂型

キャスト後、まずは表面を一めくりして、一度下磨きをしました。
ところが・・・地金の一部に小さいキャスト傷が・・・。僅かな傷なんですが、
ゴールドやプラチナと違って、熱伝導が良いシルバー素材の場合はレーザーやTig溶接といった器具を使ってこの傷を埋める事が出来ません。

キャストはワックス樹脂を石膏に埋め、石膏を焼く事でワックスが溶けて空間が出来ます。その空間に溶けた地金を流し込む事で形が作られます。

ただ、石膏を焼く過程や、溶けた地金や石膏型の温度、溶けた地金を流し込むタイミングなど、色んな要素が噛み合わないと傷の無い品物が出来上がりません。

教科書のような参考データはありますが、気温や湿度、流す地金の種類や品物の大きさ(塊)によって、この参考データを弄る必要があります。

さて、納期も迫っているので、慌てます・・・。新たにキャストをするにも、再度ワックスを削り、電気炉で半日以上焼いて・・・なんて、時間はありません。
今回は品物の大きさもそれ程大きく無かったので、地金板を削り出しで作る事に変更しました。穴を開け、旋盤に取付て穴を整形しつつ広げます。キャストした品物の小さな傷ですのでそのままお渡ししても判らないかもしれませんが、作り手側からするとこうした部分は後から心残りします。自分の中での及第点は下げたくありません。

キャスト失敗! リングを削り出しに変更

一度下磨きをしましたが、今回は傷無しです。
K18YGの薄板(0.5mm厚)を用意し、それにロウ付け。

K18YG板をロウ付け

K18板を整形して、最終磨きをすれば完成です。
キャスト傷が出た時には慌てましたが、予定通りにお渡しが出来ました。

ご依頼を有難うございました。

シルバー925/K18YGピンキーリング

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前回の日記内で紹介しました店頭に置いてある水槽の中の水草、ラゲナンドラの蕾ですが・・・

水草の蕾

数日後に開花しました。
ただ、水上まで蕾が伸びずに水中で開花。水替えの影響でそのまま開いてしまったのか、それとも元々が水中花だったのかは不明です・・・。
花と言っても公園などで見られるような綺麗で可愛らしい花では無いので、知らない人から見れば「ふ~ん・・・」で終わってしまうような花ですけども。

ラゲナンドラの花

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南伊勢に釣りに行った翌日です。

ずっと放置していた店頭の水槽の掃除。

当店には90cmと30cmの2つの水槽が置いてありますが、90cmの方は減った分だけ水を足す程度で2年程水替えもしていません。30cmの方も冬の間は足し水のみ、また中の水草が繁茂してしまっていたので、GW期間中にスッキリさせようと考えていました。

まずは、30cmの方。

水草を全て取り出し、水替え。水草は、底砂の中に根を張るタイプでは無く、木や岩などにまとわりつくように育つ草なので、取り出すのは簡単です。

30cm水槽の掃除

水草は適度に間引き。

水替えの際に細かい水草が排水に流れて行くのを防ぐようにします。今水槽内で育てている水草の殆どは低温下では枯れてしまうので流れても大丈夫なのですが、日本在来の水草では無いので安易に流すのは避けるようにはしています。

水草は排水に流さない

水草は、石に括りつけて水槽に戻し、水を足して終了です。

少し濁りがありますが、時間経過と共にクリアーになっていくでしょう。

30cm水槽の掃除完了

次に大きい90cm水槽の掃除。

水槽の管理で一番面倒なのがコケが着いて見た目が汚くなってしまう事ですが、バクテリアが繁殖してキッチリとフィルターが機能するとコケも着きづらくなって管理も楽になります。その為にはある程度水量が多い方が機能し易くなりますが、逆に大きい水槽は重量が重くなりますし冬の加温も大変になります。

そのバランスが取れているのが90cm水槽だと個人的には思っています。

さて、まずは水を抜く前に水草の剪定。

この時、大きい葉が繁茂していたので適度にカットしていたら・・・葉の間に蕾発見。あぁ、しまった、気付かなかった・・・。

水草の蕾

この水草、ラゲナンドラと言うサトイモ科の植物です。葉をカットしてしまったので、株にダメージが出て蕾が溶けちゃう(枯れちゃう)かも・・・。

水草の蕾を見つけてしまったので、葉もカットしている事から全量水替えを止めて半分程度ににておきました。

この後、開花は見られるでしょうか・・・?

90cm水槽の掃除完了

ToDoリストにはやる事がまだ溜まったままですが、これにてGWの作業は終了。

作業場の方付けもしたいし、本当はやらなきゃいけない事が山積みなんですけども・・・。

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2022年のゴールデンウイーク期間はどのように過ごされたでしょうか? 29日の祝日から5月8日までの10連休だったところもあったようですね。
当店は前半は普段の週末通りで、後半の4日から8日までお休みを頂きました。

その一日目、まずはGW最大の試練、作業場外の換気扇フードの取付けをしました。
事の始まりは、1ヶ月程前に換気扇から水が滴るようになってしまっていました。確認するとフードが壁から外れかけてしまい、その隙間から水が浸入していました。また、既に木枠の一部が風化してフードが外れかけてしまっています。フードを外し、事前に木枠だけを室内から施工しておきました。

ただ、最大の難関が外側のフード。これはどうしても外壁側から施工をしなければなりませんが、高さが5m程あります。梯子を用意し、隣の駐車場に車が無いGWに施工をしようと準備していました。

釣りの時に使うワンショルダーバッグに必要な機材を入れ、数人に手伝って貰いながら施工しましたが、5mともなると怖いですね・・・。どんな手順で施工するかシュミレーションをしましたので10分位の時間で取付けは出来ましたが、足が震えっぱなしでした・・・。

換気扇フード取付け

翌日、こちらはウキウキの一日。コロナの行動規制が無かった事もあり、久しぶりに少し遠出をしようと南伊勢まで行きました。
当日は天気も穏やかなGWらしい気持ちいい天気でした。

南伊勢で釣り

残念ながら大物は釣れませんでしたが、小鯖と小鯵が釣れたのでその日の晩の酒の肴になりました。
エラと内蔵を取り、小麦粉まぶしてそのままから揚げ。塩コショウをして頭から丸ごと食べられます。
美味しかったですが・・・大物は、準備万端にすると殺気が出るのか、いつも釣れませんね・・・。

小鯖と小鯵のから揚げ

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コンチョの修理のご依頼を頂きました。
中央のターコイズ(トルコ石)が割れています。一番出っ張った部分で当たり易いですからね・・・。

ターコイズが割れたコンチョの修理

 

今回は同じお一人のお客様から大小2点のコンチョ修理のご依頼です。


以前にもこの日記上でお伝えしましたが、コンチョ等に使うターコイズも数年前より値段が上がっています。シルバーアクセサリーが流行しているのはそれ以前からなので理由がよく分からないのですが、一つ言えるのがターコイズに限らず石全般が値上がりしています。

ターコイズが割れたコンチョの修理

 

石を割って中を清掃。フクリン枠の爪を広げて石を留めます。爪はタガネで叩いて留めますので、タガネの痕が付いてしまいます。その部分を研磨して修理は完了です。


ご依頼を有難うございました。

ターコイズが割れたコンチョの修理

 

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