Archive for 12月, 2021

2021年、年内の営業は終了しました。

明日29日(水)から来年1月4日(火)まで休業させて頂きます。
この間、お問い合わせにはお答えが出来ません、ご了承下さい。

尚、休業期間中にメールにてお問い合わせ頂きました方には、1月5日(水)以降に順次ご返信致します。

年明けは1月6日(水)から通常通りの営業になります。

例年、仕事収めの日は午前中は作業、昼からは大掃除をして15時頃からはのんびりとして年内を終えるのですが、今年は最後の最後まで作業をしていました。
今年も多くのご依頼を頂きまして有難うございました。

良いお年をお迎え下さい。

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FAXは 052-532-0228
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先日ご依頼を頂いたIWCポルシェデザイン時計の修理のご紹介です。

オーシャン中期型のベルトコマのピンの交換のご依頼でしたが、ベルトバックルのバネ棒が外れません。
よく見ると、錆びが浮いており、内部がかなり錆びているようです。
お客様にはこの件を伝えて修理を始めましたが、バネ棒はステンレス製ですので削り取るとなると先端が硬い超鋼チップの工具を使うしか手がありません。

何とかバックル本体から外す事が出来ましたが、中はバネが完全に錆びていてこれが全体にまん延してバネ棒のパイプがバックルのパイプ内側に張り付いてしまっています。
コレも超鋼のドリルを使って慎重に作業を進めます。
錆びている箇所は錆びていない箇所よりも素材が硬くなっているので、作業が進まないですし、なによりドリルは削れやすい方へ逃げてしまいがちになるので、本体に傷を付ける可能性があります。(この件も事前にお伝えします)

ポルシェデザイン時計 錆びたバネ棒交換


何とか内部を削りとり、本体に傷を付ける事なく外す事が出来ました。
バネは朽ちていて、錆びがビッシリ・・・。

ポルシェデザイン時計 錆びたバネ棒交換


バックルを洗浄して、新しいバネ棒に交換して修理完了です。
時計はチタン製ですので錆びる事はありませんが、バネ棒やベルトコマ内部のバネは鉄製ですので、定期的な洗浄を行って下さい。洗浄をする事で長くお使いする事が出来ると思います。
(洗浄後は、完全乾燥をしてからご使用下さい)

ポルシェデザイン時計 錆びたバネ棒交換

 

 

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今回のご紹介は、パールリングのご依頼です。

以前、当店で黒真珠のリングのリフォーム(リメイク)をご依頼頂きましたが、今回は白パールで同じ物を作って欲しいと、お話を頂きました。
デザインは全く同じ、サイズもリング幅なども同じで色違いで欲しいとのご希望です。

Pt900パールリング

 


素材はPt900、リングサイズは8号です。
リングは手作りで作業を進めます。パールが乗る部分(画像下)とリング本体(画像上)とリングを二分割にして作業をします。コレを合体させてロウ付け。(一部、画像には映っていないパーツがあります)

Pt900パールリング リング枠加工

 

ロウ付け後にリングのサイズを出し、横面とリング全体を粗削り。
ちなみに、三角の透かし部分の内部は、ロウ付け前に予め磨いておき、仕上げをする際にもう一度磨き直しをします。

Pt900パールリング リング枠加工

 

パールは穴に芯を入れて接着で固定します。
この芯となる針金は、そのままロウ付けすると接地面積が針金の太さしか取れないので、リングに穴を開けてソコへ挿し込んでロウ付けをしてあります。こうする事で面積が増えるので、そのまま立ててロウ付けするよりも強度が上がります。

Pt900パールリング 芯立て

 

リングを仕上げ磨きをして、パールを接着すれば完成になります。

ご依頼を有難うございました。

Pt900パールリング

 

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リングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。
以前にリングリフォームをご依頼頂いた際に外したメレダイヤを使って、メンズリングを作ります。素材はPt900、サイズは15.5号です。

まずは、正確な形を把握して頂く為に、ワックス樹脂を削って見本リングを作りました。リング形状は横印台と呼ぶ形です。印面には0.1ct台の石を五光留め、横面にはメレダイヤを数個彫留めにします。

ワックス樹脂リング見本

 

印台の作り方ですが、今では上の画像のようなワックスを作り、キャスト(鋳造)で作る事が多いのではないでしょうか。ただ、こうした塊の品物をキャストの場合は巣と呼ぶ空洞が入り易くなりますし、キャストをする際は他の品物と纏めて作業をする為に、時間待ち(日数待ち)になる事も多々あります。
当店で印台を作る場合は、昔ながらの手作りで作る事が殆どです。ハンマーで叩いて叩いて作るのは力が要りますししんどいですが、傷も入り辛いですし、一連の流れで作業を続けられて1点だけ作る場合には効率が良いのです。

 

まず、プラチナ材を用意します。Pt900のプラチナ材はこの状態で当店へ届きます。純プラチナに混ぜ物をして純度900に自社で作る工房もありますが、当店の場合は調合済みの素材を購入します。

Pt900素材

 

プラチナ材を必要な分を溶かして塊にして、それをハンマーで叩いて印台状に整形していきます。画像の後、もう少し整形をし、丸めてロウ付けしてリングに。

Pt900印台作り

 

リング状になったら、サイズを出して荒削りをします。

Pt900メンズ印台リング 荒削り

 

一削りしたら、上面をフラットに削ります。
この時、フライス盤と呼ぶ平面に削る工作機械を使ってフラットに削ります。手作業で削るより手早く、かつ綺麗に平面が出ます。

Pt900メンズ印台リング フライス盤削り

 

上面をフライス盤で削ったら、側面とリング面を削ります。天地面はフライス盤で削り、他の箇所はヤスリを使って手作業で削って成形します。ビシッと角が出ました。
この後、磨いていきますが、角が立ったままでは装着すると指が痛くて嵌めていられないので、角は適度に丸みをつけてから磨きます。

Pt900メンズ印台リング 成形完了

 

一度下磨きをしたら、ダイヤを留める穴を開け、再度磨きます。
彫留めの職人さんへ依頼。

Pt900メンズ印台リング 石留め

 

石留めが出来てきたら、最後に仕上げ磨きをすれば完成になります。

ご依頼を有難うございました。

Pt900メンズ印台リング 完成

 

 

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