Archive for 9月, 2018

前回時計ケースのロー付けのご紹介をしましたので、時計繋がりで今回も。

今回は、K18YGの時計金具部分の修理です。
金具は割れた二枚の板を穴に差し込んで固定する方式です。
この部分の摩耗が進んで金具が留まらなくなってます。

K18YG製時計金具修理



まずは、この摩耗した出っ張りの部分をカットします。

K18YG製時計金具修理



カットした部分に新しい板をロー付けします。
ロー付けする板は、横方向にちょっとだけ大き目。
ロー付けをした後に、少しずつ削りながらフィッティングをして留まり具合を調整する為です。

K18YG製時計金具修理



ほんの僅か硬い状態まで削り、そこから仕上げをします。
硬い状態にしたのは、仕上げ分のマージンを残すため。
仕上げをすると、丁度良い硬さの留まり具合になります。

時計にセットして完成です。

K18YG製時計金具修理



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「750」と刻印の入った時計修理をお預かりしました。
「750」と刻印のある素材は「K18」と同じ素材です。
今回お預かりしました品物はK18のホワイトゴールドです。

時計のケースとベルト部分のロー付けが外れてしまっています。

750ホワイトゴールド製時計修理

この品物、一度何処かで修理された形跡があります。
ロー材がベルト部分にはみ出ていて、メッキも剥がれたまま。
ちなみに、このはみ出たロー材部分を取り除く事は出来ませんので、ロー付けをする際は不要な箇所までロー材がはみ出ないように工夫する事も必要となります。

750ホワイトゴールド製時計修理

ロー付けをしますが、一つ不安な点が・・・。
ケースのロー着面が1mm程しかありません。
これだけ面積が狭いとシッカリとロー付けしても外れてしまう可能性もありますね・・・。
(この事はお預かりした際にお客様へご説明をしました)

750WG製時計修理 ロー着面積

ロー付け前にシッカリと下処理をします。
ロー付けをする両面を軽く削ったあと、薬品で汚れを浮かせて落とします。
これをしないと、汚れがロー材を弾いてしまって上手く流れません。

スポット溶接機で仮止めをして、いざロー付け。

750WG製時計修理 ロー付け直後

ロー付けの際に残ったフラックスを薬品で取り除き、洗浄。
磨いた後に、ロジウムメッキをします。
こうして修理完成。

750WG製時計修理 完成表側

裏側です。

750WG製時計修理 完成裏側

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台風21号・・・ご覧の皆さんの所では被害など出なかったでしょうか?

名古屋は、午後から凄い風でした。
14時を回った頃でしょうか・・・
作業をしていると、

「バシッ!」

と、もの凄い音がしました。
音の方を見ると・・・高さが背丈程あるワイヤー入りの窓ガラスに縦にヒビが入っています。
以前から少しヒビが入っていたところに凄い風圧が掛かって、完全に割れてしまいました・・・。
幸いワイヤー入りだったのでバラバラになってはいませんが、ヒビが入った部分がズレて段差になっています。

ただ、その後も風は収まらず、手を当ててみると風圧でガラスが押されています・・・。
このままでは完全に割れてサッシから外れてしまうので、発泡ウレタンの板をあてがい、近くにあった機械で押さえておきました。
何度か強い風が吹きましたが、何とか持ちこたえてくれました。

台風が通過すると「台風一過」で晴れ渡ってグッと涼しくなりますが・・・
今年はそういう事になりませんね・・・今日も暑くなりそうです・・・。

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