ブレス駒足し
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以前、エンゲージリングのオーダーを頂きましたお客様からリピートを頂き、ダイヤのペンダントネックレスのオーダーを頂きました。
一つはルースで、もう一つは既にペンダントネックレスの品物になっており、両方とも同じデザインでオーダーを頂きました。
形は、ダイヤのキューレット(裏側の尖っている部分)が枠から出ていると肌に触れた際にチクチクとするので、フクリン留めのような枠で少し板厚を厚めに巻き、タガネで爪を出して留める形です。
そして、ココが肝心なところですが、ネックレスを下げる部分を時計の指針に例えると10時と2時の位置にします。
これよりも開いてしまうと装着した時にダイヤが転がってしまいます。
1本はご依頼頂きましたお客様ご自身へ、もう1本はお母様へ。
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鋳造機(キャスト機)を、メーカーへ修理に出しています。
センサー交換の他に、パーツにヒビが入っているところがあったようで、安全の為にコレも交換する事にしました。
今週中には修理が完了して戻ってくると思うのですが・・・。
当店は2階に作業場があります。
鋳造機が戻ってきたら2階まで上げる必要がありますが、60kg程の重量なので降ろす際も四苦八苦しました。
そこで、今度は手動ウインチで途中まで持ち上げようと、角材やウインチを用意しました。
ちなみに、ウインチは以前に別の用途の為に買った物です。
戻ってきた時の準備は万端です。
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三連休の初日の土曜日、久々に家族から離れて岐阜県の荘川へ写真を撮りに行ってきました。
この場所、5月のゴールデンウィーク明けに下見をしていました。
それから1ヵ月半、随分緑が濃くなり、川岸の木々も葉が茂って川に覆いかぶさって幻想的な雰囲気に変貌していました。
現地には9時頃到着し、撮影をして気が付けば12時を回っていました。
一通り撮影したので、東海北陸道荘川ICを降りて直ぐの道の駅で食事をしました。
その後、道の駅内の温泉施設で温泉に浸かり、汗を流して帰ってきました。
渓流では涼しく、また温泉で汗を流してサッパリして帰ってきましたが・・・名古屋へ帰ってくると、息苦しい暑い空気。
片付けをしていると、一気に汗が噴出して疲れもドッと出てきてしまいました・・・。
やっぱり、名古屋の暑さは堪えます・・・。
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一昨日の日記で、使っている鋳造機(キャスト機)の調子が悪くなりメーカーへ修理に出したという事を書きました。
その機械の修理中も鋳造をしなければ仕事が出来ません。
そこで、東京のある業者へ鋳造の依頼をしました。
鋳造はプラチナ。
鋳造が終った昨日の昼頃、業者から連絡が入りました。
「一部、鋳造に失敗しました」
エエ~っ・・・。
鋳造をお願いしたのはメレダイヤを入れる爪を集めたような品物ですが、細部まで地金(プラチナ)が流れずに欠損があるようです。
こうした品物は、当店ではごく普通にキャストをしています。
地金の量を見誤ったり溶け損じなど年間で数回の失敗はありますが、大手の業者ならばそれ程難しいキャストではない筈です。
しかも、後日、追加でワックス型を送ったモノに関しても、キャストするのが難しいから湯道(本体とは別に地金が流す部分)を追加させて欲しいとか・・・。
コレも当店ではこれまで何個もキャストしてきたモノなので、この業者ならば簡単にやってくれるものだと思ってました。
う~ん、困りました・・・。
キャストを依頼しても何度も失敗されてしまうと、こちらも仕事にならないのですが・・・。
鋳造機の修理が、少しでも早く出来上がって来るの祈るばかり・・・。
昨日の昼頃にはメーカーに機械は到着してて、テストを始めているそうです。
ちなみに、現在キャストが出来ないのはプラチナとパラジウム割のK18ホワイトゴールドのみです。
K18イエローゴールド、K18ホワイトゴールド、K20ピンクゴールド、シルバー925等のキャストは、別の鋳造機がありますので、現在もキャストは出来ています。
尚、趣味でジュエリー製作をしている方など、持ち込みのキャスト(鋳造)も承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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お電話で問い合わせ頂きました。
「ルイ・ヴィトンのカフスの金具の長さを短くして欲しい」
詳しくお聞きすると、地金の刻印が全く無く、非貴金属にメッキが施されているモノでは無いかという事で、改造は難しいとお断りをしました。
その後、お客様がヴィトンに問い合わせをされ、地金の種類が判りました。
「ステンレス」
ステンレスであるならばTig溶接で何とかできるかもしれません。
お客様が来店され品物を拝見しましたが、カットして短くした部分の仕上げが出来ない事を条件に、改造を受けさせて頂きました。
品物の金具をカットしました。
当初、この金具はパイプだと思っていました。
ところが、芯まで地金が詰まった棒状でした。
パイプならば、中に板をパイプ状に丸めた当て金を詰めて溶接すれば良いと思っていましたが、棒の場合はそうもいきません。
当店で使うTig溶接機は一般の板金で使う機械よりもパワーがずっと少なく、ステンレスが溶けたとしても2mm程度の深さまでしか対応出来ません。
しかも、ハイパワーで溶接した場合は深さよりも溶ける範囲が広がり、溶けて欲しくない部分まで影響が出てしまいます。
そこで、切った断面を片方は凸型、もう片方は凹型に削り、合わさった部分を溶かして溶接する事にしました。
こうして、改造は何とか完了。
お客様へお渡しする事が出来ました。
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鋳造機(キャスト機)、また調子が悪くなりました・・・。
去年から症状がありましたが、この時期になってコイル冷却に使う水道水の温度が高くなると、センサーが働いて電源が落ちてしまいます。
水温が高いからなのかと、銅パイプを曲げて氷水を張ったバケツに入れ、銅パイプの中を通る水道水を冷却する道具も作ってやってはみましたが・・・それでも結果は思わしくなく。
メーカーに問い合わせてみると、排水時の水温が45度くらいまでは電源が落ちる事はないらしく、センサーの劣化の可能性が高いと言います。
メーカー工場が大阪なので、発送する為に朝一番で梱包しなければ・・・。
そう言えば、以前も梱包して大阪へ送ったなぁ~・・・と日記を辿ってみたら、2年前でした。
メンテした筈なのに、壊れるのがちょっと早くないか?
1週間程は、鋳造は外注になります・・・。
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日曜の午前中、子供達と愛知県を流れる矢作川へ魚釣りに行ってきました。
場所は、小渡温泉のこの辺り。(緑矢印)
大きな地図で見る
現地には朝9:00頃には到着しましたが、辺りには鮎釣りの釣り人が沢山居たのでその人達の邪魔にならない場所で釣りを始めました。
魚釣りといっても鮎やアマゴを釣る訳じゃなく、シラハエ(オイカワ)やカワムツ、アブラバヤといった魚が対象魚。
魚影も濃いので、サイズさえ気にしなければ沢山釣れます。
そうこうしている内に、陽はドンドン高くなります。
ふと見ると、子供を連れた男性が来ました。
川遊びに来たんだろうと、釣りを続けていると・・・
驚いた事に、私達が魚を釣っているその場所へバシャバシャと入って来るではありませんか!
ちょっと面食らってしまい暫し呆然としていましたが、魚も散ってしまい釣れなくなってしまうので、さすがに一声かけました。
「釣りをしてます。ソコに入られると魚が逃げて釣れなくなるので、後(私達)で入ってもらえませんか?」
すると、
「ソコは、深いから」
と、更に川に入って行きます。
こちらが示した場所も、釣っている場所と変わりありません。
双方に子供が居るところで声を荒げて怒りたくも無いので、こちらが「じゃあ、私達が移動しますよ!」と少し語気を強めに声を掛けましたが、相手は平然としてます。
後から知ったのですが、釣っていた場所は子供達を遊ばせる場所だったらしく、後から続々と家族連れがやってきました。
知らずに釣っていたこちらも悪いんでしょうが、例えそうした場所だったとしてもごく普通の思考ならば少し離れた場所から川に入るとかして欲しいものです。
ちなみに、川原にはそうした場所だという看板はありません。
あるのは、ゴミは持ち帰りましょうとあるだけ。
昼近くなって、帰り支度を始める頃に年配の方が鮎釣りに来ました。
挨拶をして少し話をしましたが、
「関わらない方が良いよ」
と言われ、何となく様子が読めたような気がしました。
モンスターペアレントとまでは言いませんが、先客があったとしても自分のいつもしている事は正しくソレは一切曲げない。
少し周りの事や先に起こる事を考えれば、全ての人に良い時間が過ごせるのに・・・と、思った1日でした。
ちなみに、長男が婚姻色(産卵時期に色が変わる)が出たカワムツを釣ったので、良しとしましょうか。
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Posted by yoshitomi under その他 | Permalink | | Leave A Comment | 暑さ対策 はコメントを受け付けていません
6月末から暑い日が続いて体調を崩されてる方もいらっしゃるかと思います。
また、節電にも協力をしたい(別の意味では電気代節約)ので、作業場の窓には今年も園芸用遮光ネットを張り巡らして、今年は作業場もエアコン稼働を少なくして午前中の涼しい内は換気扇だけで作業をしています。
夜、当店の辺りは昼間の熱が逃げにくく、朝方の最低気温も28度程と下がらない日があります。
去年まではエアコンを付けっぱなしにして寝ていましたが、やはり体がダルくなってしまいます。
そこで、今年は出来るだけエアコンに頼らない生活をしようと、出来るだけ扇風機だけで過ごしています。
ただ、扇風機だけでは、部屋の中の空気を循環させているだけで一向に涼しくなりません。
やはり、外の空気を取り入れて循環させないと・・・。
そこで、今年は窓に小型のサーキュレーターを置いて外の空気を強制的に取り入れる事にしました。
寝室には換気扇がありませんし、窓や扉に隙間を作っても風の弱い時には風が通らないので、コレしか方法がありません。
サーキュレーターは、AC電源(コンセントからコードを使った電源)とDC電源(電池式)と両方使えますが、置きたい窓がコンセントからは少し離れているのでDC電源しか使えません。
ココで以前使っていたニッケル水素電池が役立っています。
現在充電式電池と言うとエネループが有名ですが、以前のニッケル水素電池は自己放電をしてしまうので1週間も経つと容量が1/3以下に減って使い物になりません。
充電して直ぐに使い切る、こういう使い方には良いんですけどね。
今回の使い方は正にコレで、充電して夜使う、そして昼間充電、夜に使う・・・コレの繰り返しです。
電池は3セットあるので3日間のサイクルですが、夜寝る時に電源をONにして朝方の涼しくなる時間には回転が弱っている・・・そんな感じです。
暑い日がまだまだ続きますが、暫くはこのパターンで過ごして行こうと思ってます。
今のところ、体のダルさも全くありませんから。
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Posted by yoshitomi under ジュエリーリフォーム, 製造過程 | Permalink | | Leave A Comment | ギメルリング はコメントを受け付けていません
今回のご紹介は、「ギメルリング」です。
私も不勉強で知らなかったのですが、二本のリングが上手く重なりあって1本のリングになっているというモノです。
知っていたのはシルバーの針金で作られたタイプで、東南アジアのお土産として売られているタイプでした。
今回オーダーされたのは、これとは違うタイプでした。
通常販売されているギメルリングは、甲丸リング(カマボコのような断面)や平打ちリング(断面が長方形)のモノが殆どです。
ですが、今回ご希望だったのは、現在お持ちのリングや石を使ったリフォームでのオーダーでしたので、その石を使う必要があります。
また、小さなお子さんがいらっしゃるので、石の爪を出来るだけ少なくして引っ掛かりの無い様にとのご希望でした。
まず、数案デザイン画を描き、その中からごお選び頂きました。
そして、K18イエローゴールドからK20ピンクゴールドへ素材変更、そしてダイヤを入れる部分を誕生石へ変更しました。
実際に作り始めると、思っていた以上に難しい事が判りました。(汗)
まずは、プラチナの側を作ります。
そして、ワックスを削りながら、K20ピンクゴールド側を作りました。
両方のリングが地金になったところで、合わせて見て当たっている部分を削りながら密着するように修正します。
そして、中央以外の石留め(彫留め)をします。
彫留めが終ったところで、リングの合わせ目に刻印を打ちます。
中石を留めて、磨いて出来上がり。
合わせ目の調整など大変な面もありましたが、面白い品物をご依頼頂けて作ってる際も楽しませて貰いました。
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Posted by yoshitomi under 製造過程 | Permalink | | Leave A Comment | 硬化処理 はコメントを受け付けていません
シルバー製品の硬化処理(「焼き入れ」とは処理方法が違います)に関して、この日記で取り上げてから沢山のメールやお電話を頂いております。
それだけ、沢山の方が困っていたんですね。
実は、この硬化処理、K18イエローゴールドでは15年程前から行っていました。
K18の場合は地金の硬さがあるので、ブローチのピンなどにしか行っていません。
しかも、ブローチピンも、ここ数年はパーツ専門店から取り寄せる品物に硬化処理がされているのか、硬いモノが多くなったので当店での処理は行わなくなりました。
つい最近、硬化処理をする機械を買ったメーカーから、シルバーでも処理出来るという話を聞きました。
だったら、早く教えてくれよ・・・と、思ったのですが。
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