今日10月3日(土)は営業しております。
ご利用をお待ちしております。

今日ご紹介するのは、アクセサリーの修理です。

このピアスは、お客様がスペインに旅行に行かれた際に買われた記念の品物との事ですが、ピアスピンが根元から折れてしまっていました。

品物を拝見しますと、素材は金が銀、プラチナとは違う、鉛や錫の合金で出来ているアクセサリーでした。
恐らく、殆どのジュエリー工房では修理を断られる品物です。
こうした素材の場合は、「火」を使うロー付けをすると素材そのものが溶けてしまうので、職人からは嫌がられる品物なのです。

また、このお客様も一度ご自身で瞬間接着剤で固定を試みたそうですが、直ぐに外れてしまったそうです。
職人の目から見て、出来ましたらこうした方法での修理は避けて頂けると有難いです。
接着剤や半田付けで処理をされますと、その後に修理する際にこの部分を削るなどの下処理が必要となってきます。
特に、半田付けをされてしまうと、熱をかけた際にロー材よりも半田の方が先に溶けて本体素材と合金化してしまい、素材がボロボロになっていきます。
出来ましたら、壊れた品物はご自身で修理される前に職人に問い合わせをして頂けると助かります。

さて、当店では、こうしたアクセサリーの品物でも出来るだけ対応致します。
今回の場合はロー付けが出来ませんので、シルバーで作ったピンの根元にネジを切り、本体にもネジを切ったところに接着剤で固定する方法を取っています。

本体には金色メッキがされていましたので、ピンにも金メッキを施してあります。
当店での金メッキは、K24メッキになります。
ちなみに・・・
当店でメッキが出来る種類ですが、K24メッキ、K18ピンクゴールドメッキ、ロジウムメッキ、ブラックメッキ、ニッケルメッキがあります。

接着剤には、車の板金修理などで使われる強力な接着剤を使用してガッチリと固定しています。



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