今回のオーダー、真鍮製です。
真鍮で輪を作り、革財布とキーホルダーに取り付けて欲しいというご要望でした。
しかも、その真鍮の輪がネジリになっています。
真鍮製でも当店で出来る事は承ります。
お前のところはジュエリーを扱うんじゃないのか?・・・と、言われそうですが、出来る事は何でも受けるというのが当店のスタイル。
まず、真鍮の角棒を用意しました、今回は財布とのバランスをみて一辺が3mmの角の真鍮棒。
これをバーナーであぶります。
そして、あぶった棒を旋盤に取り付けて棒をねじっていきます。
この時、回転は最低回転数でゆっくりと回して様子を見ながら捩じります。
バーナーで均等に熱を加えたと思っていても実際はムラがでていますので、柔らかい部分、硬い部分があり、ねじり加減もバラツキが出てきます。
ねじりが足らない部分は、再度バーナーであぶって柔らかくし、再度ねじって全体を似たようなねじり加減にします。
ねじった真鍮棒は丸く曲げて切り分けます。
丸環の大小を作ってお客様に見て頂き、どちらかを選んで頂こうとおもったのですが、小さい方は財布へ、大きい方はキーホルダーへというご指示でした。
まずはキーホルダーへの取り付け。
丸環は銀ローでロー付けしたのですが、キーホルダーのカシメを外して取り付け、再度カシメをする方法を選びました。
次に財布。
財布は同じ工程をとれません。
丸環を通してロー付けをすると、熱で財布が焼けてしまうからです。
そこで、財布の方はTig溶接機で溶接をしました。
Tig溶接機のパワーがそれ程高くない(高いと逆に真鍮が全部溶けちゃいます)ので、表面をスポット的に溶かして溶接しました。
断面の中心部までは溶接できていませんが、簡単に外れる事は無いと思います。
最後に、もう一つご依頼があったのが、財布のジッパー部分の取手。
この部分を捩じった棒を棒のまま取り付けて欲しいとのご希望でした。
チェーンは必要ないとのご指示で、チェーンは除きました。
このようにして、財布のアクセサリーが出来上がりました。
ジュエリーのオーダーに関しては、こちらをご覧ください。
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