暫く更新が滞っていました・・・。(汗)
前の更新日を見たら、2月4日じゃないですか・・・。
日記は更新をしていませんが、ちゃんとメールにはお返事をしておりますので、ご安心してお問い合わせ下さい。

さて、去年のお話しなのですが・・・。

プリンセスカットダイヤのフルエタニティリングのオーダーを頂きました。
これまでも何度かプリンセスカットダイヤのエタニティリングの事を書いて来ましたが、鍵となるのがダイヤです。

今回のオーダーは、レール留めリング、サイズは8号、幅3.3mm、高さ2.2mmという内容です。

まず、ダイヤを探します。
幅が3.3mmとのご依頼なので、レール部分(両側)を引くとダイヤの辺の長さが2.6mm、重さにすると1ピース約0.07ctです。
コレをサイズ8号の場合は、22ピース必要(総カラット2.64ct・・・計算上)となります。
個数を確かめるのは、CADを使って図面を引いて割出しています。

ところが、取引先にダイヤを発注したところ、届いた物がこれより大きくてリング幅が広くなってしまいます。
また、ダイヤが大きくなるという事は、同じ個数を並べたとしても長さが長くなるので、コレを円形に並べた場合は直径も広くなってしまいます。
サイズが決まっているので直径が広がるという事は、高さが高くなってしまうという事になります。
また、ダイヤのグレードがSIクラスという事もあったので、お客様のご希望を伺ってVSクラスに上げました。

こうして届いたダイヤをチェックします。
22ピース必要ではありますが、実際に並べてみる必要があります。
なので、個数はこれより多く40ピース程送って貰い、その中から良い物だけをチョイスする方法をとってます。

ダイヤのチョイス

このダイヤの抜き出し作業の際、もう一つ気を付けて選ぶ必要があります。
と、いうのも、プリンセスカットは、正確には正方形ではありません。
下のイラストのように、台形のような形があったり、長方形の物もあります。(画像は極端な形にしてあります)

プリンセスカット

全てのダイヤが同じ大きさ、正確に正方形であれば作業はずっと楽になるのですが・・・そうは上手く行きません。
大抵の場合、台形や長方形の物も使わなければいけなくなります。
なので、出来るだけ当初の寸法に近い物を選んで、レールで隠れる部分で調整をします。

レール留めの並べ方

さて、実際に品物を作る際はワックスを削って作ります。
ワックスでも実際にダイヤを並べて作りますが、最終調整はキャスト(鋳造)をして地金にしてから。
ダイヤはグリスで貼り付け、隣との隙間や水平などの傾きを調整。

レール留めリング調整中

こうして最終調整が終わったら、リング幅を削ってこの部分も調整。

最終調整完了

そして・・・
最後にダイヤを留めていきます。
この時、隣との隙間や傾きは何度も確認しながら留めていきます。
レール留めは爪留めと違い、一旦留めたら爪を起こして元に戻す事が出来ないからです。

こうして完成。

プリンセスカット フルエタニティリング

レール幅も最小限に詰めて、パッと見はダイヤだけが浮いて見える程になりました。

そういえば・・・

ダイヤですが、計算上は22ピースでしたが、細長いダイヤもあったりして最終的には23ピースで総カラットも重くなってしまいました。
地金の重さは、見積りよりも軽くなった事からある程度は相殺となりましたが、お客様にはご迷惑をお掛けしてしまいました・・・。
反省ですね・・・。

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