シルバーブレスのコマ足し
Posted by yoshitomi under ジュエリー修理・リペア | Permalink | | Leave A Comment | シルバーブレスのコマ足し はコメントを受け付けていません
寒い・・・
先週末から一段と寒くなりました・・・朝、布団から出るのが辛いです。
この寒さで、6歳の長男、3歳の次男が風邪引きになってしまいました・・・。
先日の修理のご紹介です。
シルバー製のブレスレットですが、以前一コマ外された物を再度付け足すご依頼を受けました。
まず、コマのスカルの後頭部から下顎にかけての輪を作り直します。
この部分は、当店に持ち込まれた際は付いてませんでした。
一緒に、頭の上の輪の一部を切り、ブレスの最後尾に取り付けます。
そして、顎の輪と頭のカットした部分を一緒にロー付け。
この際、バーナーの熱により黒染めしていた部分の色が飛んでしまい、全体に真っ白になります。
シルバー製品の場合、熱を加えると必ずこうなってしまいます。
ブレスの留め金もロー付けして、コマ足しは出来上がりました。
ここから、通常ですと一度磨いて凹んだところなどを黒染めしていきます。
この品物の場合、磨いてから黒染めするより一度全体を黒く染めてしまい、磨いて陰影を付ける方が良い風合いになると判断して、通常とは逆の仕上げ方にしました。
これで完成です。
シルバー製品の場合、熱を加える作業が入りますと必ずこうした作業となります。
出来るだけオリジナルに近い黒染めや仕上げにしていこうと努力は致します。(現在のところ、黒染めした製品ではオリジナルとほぼ同じ風合いには出来ております)
あるシルバー製品を作っている作家と話をした事がありますが、アンティーク風などの風合いはいくら黒く染めたとしても「時間が出す風合いには勝てない」と話をされていました。
全くもってその通りだと思います。