Archive for 3月, 2016

クロムハーツのワイドバングルの修理のご依頼を頂きました。

バングルの一部にクラック(ヒビ)が入っています。

ワイドバングル修理

それにしても、デカいです。
使い捨てライターと比べてみると、こんな大きさ。

クロムハーツ ワイドバングル

正直、これだけの大きさとなると、ロー材を流すのも難しくなります。
シルバーという素材は、品物全体が一定の温度に温まらないとロー材が綺麗に流れません。
K18やPt900といった素材は一点だけ温めればロー材は流れてくれますが、シルバーだけは別素材と思って頂いて良いくらいです。
バーナーで熱を相当量加えないと修理が出来ないので、本体が溶けてしまう可能性もあり、当初は修理をお断りをしました。
ただ・・・リスク承知で修理をご希望頂き、修理を承りました。

まず、どんなバーナーで熱するのか考えました。
当初、K18などの地金を溶かす大き目のバーナーを使う事を考えましたが、これだと細かな風量の制御が出来ません。
そこで、熱量が多く、細かく制御が出来る、酸素バーナーを使う事にしました。
通常、酸素バーナーは、Pt900などで使うバーナーです。

バングルのクラック部分には汚れが貯まっていたりしてロー材が綺麗に流れません。
リングのサイズ直しやチェーンの修理などの際と同じように、薬品などで綺麗に洗って下処理をして、いざロー付けへ。

少しずつ温めて・・・

ロー材を乗せ・・・

何とか綺麗に流れてくれました。

ロー付け完了

ところが・・・

良く見ると・・・

アレ・・・?

クラック

こんな所にもクラックが・・・。

慌てて、修理前に撮影した画像を確認すると・・・

別の箇所のクラック

ありました・・・クラックが・・・。
見落としです・・・。(汗)

再度ロー付け。

ロー付け完了

ここまでくれば、後は磨いて黒染めをすれば完成です。

ワイドバングル修理完了

ワイドバングル修理完了

今回の修理は、熱量をどれくらい当てれば良いかの判断が難しいところでしたが、何とか修理が出来てホッとしました。

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先日の事です・・・

風の強い日、洗濯物が数枚飛ばされて落ちていました。
拾い上げた中に、ハンガーが無い物が・・・。
何処を探しても見つかりません。

その数日後・・・

また、洗濯物が数枚落ちていました。
ところが、今度は一枚足りません・・・。
探してみると、少し離れた所にありました。
この日、風は殆どなく穏やかな日・・・。

判りました、犯人・・・

カラス

この時期はカラスにとって繁殖の時期、卵を産むために巣を作ります。
使っていたハンガーは、クリーニングに出した際についてくる針金ハンガーを使っていますが、このハンガーを巣の材料にしているようです。
電信柱に巣を作り、針金ハンガーが接触して停電になる・・・なんて話もあります。

一度目はハンガーを持って行かれてしまいましたが、二度目の時には肩の部分に洗濯バサミを付けてあったのでハンガーが外れなくて諦めたのでしょう。
落ちていた物も、全て洗濯バサミを付けてあった物でした。

二度あることは三度ある・・・

対策として、洗濯竿の両端に釣り糸を張ってやりました。
以前、水生植物のスイレン鉢でカラスが行水をして困った事があり、その際に周囲に釣り糸を張ったら来なくなりました。
それと同じようにやってみました。
釣り糸もピンと張らず、少し弛ませて・・・こうすると、風でなびくのでカラスも引っかかるのを嫌がって来なくなりますから。

あれから数日、カラスは来てないようです。

カラスにとっては大事な時期ですが、人にとっては困るんですよね・・・。

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このところ・・・いや、5年程前からなのですが、フルエタニティリングのお問合せを沢山頂くようになりました。
リング全体がダイヤで覆われて、リングが回ってしまってもデザインが成立するリングというのは有難いですものね。

ちなみに・・・エタニティリングばかり作っているのかと思われてしまいますが、他の物でもご依頼はお受けいたしますので・・・。(汗)

今回ご紹介するのは、ハーフエタニティリングをフルにするというご依頼でした。
ただ、ちょっと困った事もあります。
それは・・・

ダイヤがグラデーションに入れられていた事。

 

ハーフエタニティをフルへ

中央のダイヤが大きく、横(リング下)へ向かうにつれて小さくなるデザインです。
このままダイヤを並べて入れ続けた場合、リング下部は幅が細くなりますのでダイヤも小さくなってしまいます。

そこで、この現在のグラデーションのデザインを反転させて、くっつけたデザインとしました。
策としては、正直コレしか思いつきませんでした・・・。(汗)

まず、リングを作ります。
リングは地金をローラーで伸ばしていき、少し厚みのある平打ちリングを作ります。
そこへ、リフォームをするリングから外したダイヤを並べ、穴を開けていきます。
反対側からも穴を開け、足りない部分はダイヤを足してデザインをつぎ足し。
穴を開け終ったら、リングの幅を削って調整します。

ハーフからフルエタニティリングへ

上から見ると中央が広く、両サイドが狭くなる・・・横から見ると、中央が細く、両サイドが広くなるデザインとなります。

この後は、彫留め。

そして、完成となります。

ハーフエタニティからフルエタニティリングへ

どうでしょうか?
パッと見は判りませんし、デザインとしても良いデザインだと思います。

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